五味子(ごみし)
次の要点
- どうでしょう生薬? 五味子(ごみし)はマツブサ科シサンドラ( Schisandra chinensisなど)の果実を乾燥した生薬で、斂肺止め咳・斂汗固渋・生津・寧心安息神はたらきが知られます。から咳・慢性の咳、寝汗・多汗、頻尿・遺精、口臭や疲労感の改善を目指して配合されます。
- 中身は? リグナン類(シュサンドリンA/B〔ゴミシンA/B〕、シュサンドロール等)、有機酸、多糖などを含みます。
- 注意点 風邪の初期で熱や咳が多い時の咳には不向きな場合があります。 体質により胃部不快・便秘が出ることがあります、妊娠中・授乳中は専門家に相談します。
五味の基礎データ
- 判断: ごみし
- 基原・由来: シサンドラ( Schisandra chinensis ( Turcz .) Baill. )の成熟果実。
- 主成分:リグナン(シュサンドリン/ゴミシン類、シュサンドロール等)、有機酸、多糖。
- 性味: 酸・甘 / 温帰経: 肺・腎・心。*①③
伝統的な使われ方
慢性の咳・喘息様の咳、寝汗・多汗、頻尿・精液・夜尿、口臭や息切れ、習慣・不安感・不眠などの「漏れ」や虚弱傾向に用いられてきました。寒飲の咳をさばき(小青竜湯)、人参・麦門冬とあわせて津液を養い(生脈散)、地黄・山薬・山茱萸と補腎して咳・口臭を調える(麦味地黄丸)などの使い方があります。※①②③
この生薬を含む漢方薬の例
- 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)(せき、たんなど)
- 清肺湯(せいはいとう)(せき、たんなど)
- 人参養栄湯(にんじんようえいとう)(倦怠感など)
- 苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう) (たん、息切れ、ヘルプなど)
- 苓桂甘湯(りょうけいみかんとう)(のぼせ味、操作など)
安全性と受験の目安
体質や体調により胃部不快感・便秘・皮膚症状が出ることがある。 熱や黄色痰を伴う強い咳、胸痛・血痰、夜間の呼吸困難などがある場合は医療機関へ。 自己判断での長期連用は避けます。
- すぐに相談:呼吸困難、持続する高熱、血痰・胸痛、夜間発作。
- 服薬中:持病や他剤を併用している場合は自己判断での継続・中止を避け、専門家へ。
※このページは一般的な情報提供を目的としています。診断や治療の決定には医療専門家の判断が必要です。
よくある質問
Q. 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)の役割は?
A. 小青竜湯は寒飲による咳・鼻水・喘鳴などに代用剤で、五味子は咳を鎮め津液を守る目的で配合されています。
Q.どんな体質・症状に向きますか?
A. 慢性の咳・ぜいぜい、寝汗・多汗、頻尿・遺精・夜尿、口臭・疲労感、不安・勝手・不眠などの虚弱傾向にあります。体質に応じて麦門冬・人参・地黄・山薬などと組み合わせます。
*参考・出典
- 公益社団法人 東京生薬協会「ゴミシ(五味子)」 ①
- ツムラ「漢方ビュー|生薬辞典:五味子」 ②
- 富山大学 和漢医薬総合研究所「伝統医薬DB:五味子」 ③
- MSDマニュアル家庭版(受験目安の一般情報)④