威霊仙(いれいせん)

まずは要点

  • どんな生薬? 威霊仙(イレイセン)はキンポウゲ科クレマチス(シナセンニンソウ等)の根・根茎からつくられます。*①②
  • 中身は? アネモニン、プロトアネモニン、オレアノール酸系サポニンなどです。*②①
  • 注意点 刺激性成分を含む生薬で、体調や体質により合わない場合があります。継続使用や自己判断は避け、専門家へご相談ください。*②

威霊仙の基礎データ

  • 読み方: イレイセン
  • 基原・由来: キンポウゲ科 Clematis chinensisC. mandshuricaC. hexapetala の根・根茎 *②①
  • 主要成分: アネモニン、プロトアネモニン、オレアノール酸ほか *②①
  • 性味: 辛・鹹 / 温 帰経: 膀胱 *③

伝統的な使われ方

祛風除湿・通絡止痛として、関節痛・筋肉痛・神経痛などの「痺痛」所見に配合されることが多い生薬です。経絡の巡りを助け、痛みや張りの軽減を狙います。*③②

この生薬を含む漢方薬例

安全性と受診の目安

成分にアネモニン/プロトアネモニンなどの刺激性物質が含まれます。*② 体質や体調により合わない場合があるため、長期の連用や自己判断は避け、症状が続く場合は医療専門家へご相談ください。

  • すぐ相談: 痛みやしびれの悪化、胃部不快、長引く体調不良など
  • 服薬中: 他の薬を使っている場合や基礎疾患がある場合は、継続・中止を自己判断しない

※このページは一般的な情報提供を目的としています。診断や治療の決定には医療専門家の判断が必要です。

よくある質問

Q. どんな症状に配合されやすいですか?

A. 風湿による痺痛(関節痛・筋肉痛・神経痛など)の目標に配合され、経絡の巡りを整えて痛みの軽減を狙います。*③②

Q. 飲み合わせや副作用は?

A. 刺激性成分を含むため、体質によっては合わないことがあります。気になる症状が続く場合は早めに専門家へご相談ください。*②

*参考・出典

  1. クラシエ「生薬ファイル|威霊仙」
  2. 東京生薬協会「イレイセン/新常用和漢薬集」
  3. 薬膳情報.net「中薬(威霊仙)」

堀口和彦(漢方薬剤師) 監修:堀口 和彦(漢方薬剤師)

執筆: KanpoNow編集部

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