茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)
茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)は、古典(傷寒論・金匱要略)に記載される処方で、体内の「熱」と「湿(余分な水分)」がこもり、うまく外へさばけない状態を目標として組み立てられています。
成分(生薬)
茵蔯蒿、山梔子、大黄
漢方的な考え方
口渇があるのに尿量が少ない、便秘しやすい、といった「内側の熱が抜けにくい」状態で、皮膚や粘膜に炎症やかゆみが出やすいときに検討されます。
- ● 口渇・尿量減少: 体内の水分代謝が滞り、熱がこもりやすい状態。
- ● 便秘: 内側の熱が下に抜けにくく、皮膚・粘膜の不調につながりやすい状態。
- ● 皮膚・粘膜の炎症: じんましん、口内炎、湿疹など、熱と湿の影響が表面に現れやすい状態。
構成生薬の役割
- ● 熱と湿をさばく: 茵蔯蒿と山梔子が、体内にこもった熱や湿の偏りに配慮します。
- ● 内側から出す: 大黄で便通を通すことにより、内側の熱を外へ出しやすくする組み立てです。
- ● 皮膚・粘膜を整える: これらの働きが組み合わさることで、熱と湿による皮膚のかゆみや口内炎などを、内側から整える方向で働きます。
監修:堀口 和彦(漢方薬剤師)
執筆: KanpoNow編集部
※本ページは一般的な情報提供を目的としています。個別の診断・治療を目的とするものではありません。