能活精(のうかっせい)

能活精(のうかっせい)は、漢方の伝統的な補養思想である「補気・補血・安神・開竅(かいきょう)」に基づいて構成された滋養強壮薬です。長引く疲労や病後、成長期など、生命活動の源である「気・血・精・神」が消耗した状態を、稀少な生薬の力で総合的に支え、活力を呼び戻します。

成分(生薬)

羚羊角、沈香、遠志、紅参、番紅花

漢方的な考え方

漢方では、過労や病気によって心身のバランスが崩れると、体力の低下だけでなく、集中力の減退や血色不良、冷えなどが現れると考えます。能活精は、エネルギーを補うだけでなく、巡りを整え、精神的な疲れ(神の消耗)にも配慮することで、心身両面の健やかさを立て直します。

  • 肉体疲労・虚弱体質: 気血が不足し、全身に元気が行き渡らず、疲れやすさや食欲不振、胃腸の弱さが目立つ状態。
  • 血色不良・冷え症: 血(けつ)を巡らせ温める力が不足し、顔色が悪く、手足の冷えや全身の巡りの悪さを感じる状態。
  • 発育期・集中力の低下: 成長に必要な栄養(精)が不足したり、精神的な消耗によって集中力が続かなかったりする状態。

構成生薬の役割

  • 活力を補い精神を安んじる: 紅参(こうじん)が五臓を補い活力を底上げし、遠志(おんじ)が精神活動を支えて健忘や不安感を和らげます。
  • 巡りを助け熱を清める: 沈香(じんこう)が気を巡らせて内臓を温め、羚羊角(れいようかく)がこもった熱を鎮めて「神志(しんし)」を安定させ、精神的な興奮や消耗を整えます。
  • 血行を促し色つやを整える: 番紅花(サフラン)が血流を強力に後押しし、血色不良や滞りを改善。稀少な香薬と補益薬が調和することで、全身を力強くサポートします。

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堀口和彦(漢方薬剤師) 監修:堀口 和彦(漢方薬剤師)

執筆: KanpoNow編集部

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