霊黄参(れいおうさん)
霊黄参(れいおうさん)は、最古の薬物書『神農本草経』で最高位に分類される2つの名薬、「牛黄(ごおう)」と「人参(にんじん)」を組み合わせた滋養強壮剤です。過労や加齢、病中病後などで底をついてしまった「気(エネルギー)」と「血(栄養)」を強力に矯正し、精神の回復力を根本から呼び起こします。
成分(生薬)
牛黄、人参
漢方的な考え方
漢方では、生命活動を支えるエネルギーを「気」、全身を養う栄養物質を「血」と呼びます。 これらが著しく不足すると、単に「疲れた」というだけでなく、顔色がグンと上がり、食欲が落ちる、芯から冷えるような、全身の機能低下が生じます。 霊黄参は、一時的な興奮ではなく、内側から徐々にと体力を満たし、持続的な活力を取り戻すアプローチを取ります。
- ● 肉体疲労・病中病後:激しい消耗により、自力で回復が追いつかない状態。 病気が長引いている時や、手術後の体力低下、あるいは「何をやっても疲れない」ような深刻な疲労に。
- ● 胃腸虚弱・食欲不振:エネルギー不足から消化吸収のはたらきが落ち、栄養を体に取り込んで消えている状態。
- ● 血色不良・冷え症:血液の巡りと温める力が弱まり、顔色が冴えず、手足の先まで温かさが消えている状態。
構成生薬の役割
- ● 気を補い、土台を立て直し:人参が胃腸を元気づけ、懐かしい「気」を直接補います。これにより全身の細胞が活性化され、自ら回復しようとする力を強力に後押しします。
- ● 血を巡らせ、心を安定させる:貴重な動物性生薬である牛黄(ごおう)が、血流を整えるとともに、疲労による精神の激怒や乱れを鎮めます。
- ● 最高の組み合わせで寿命を養う:古典では、これらを長く服用すれば身が軽くなり、健やかに長生きできるとされています。
監修:堀口 和彦(漢方薬剤師)
執筆: KanpoNow編集部
※本ページは一般的な情報提供を目的としています。個別の診断・治療を目的とするものではありません。