律鼓心(りっこしん)

律鼓心(りっこしん)は、漢方の伝統的な強心・開竅(かいきょう)理論に基づいた準備です。「心臓の働きがかなり乱れ、適度や息切れがする」「意識が遠のくような虚脱感がある」といった場面で、心の機能を力強く支え、精神と意識の安定を図ります。

成分(生薬)

蟾酥、牛黄、鹿茸、人参、真珠、龍脳、動物胆、羚羊角

漢方的な考え方

漢方において「心(しん)」は、全身に血を見回すポンプの役割だけでなく、意識や精神活動(神:しん)を司る最も重要な要素と考えられています。過労やストレス、あるいはかなりな消費によって心のエネルギー(心気)が乱れたり、心拍や息切れ、ひどい場合には気付け(失神傾向)がございます。律鼓心は、この緊急事態に取り組み、心のはたらきを即座にバックアップします。

  • アクティブ・拍動の乱れ:階段の上り下りや緊張、何か時に心臓がドキドキし、自分の拍動を不快に感じるような状態。
  • 息切れ・虚脱感:全身に血液を送り出す力が弱まり、少しの動作で息が上がったり、全身に力が入らないような強い疲れを感じる状態。
  • 気付け・意識の低下:暑さや疲れ、極度の緊張などで意識がぼんやりしたり、立ちくらみや失神らしい感覚がある時の「気付け」として。

構成生薬の役割

  • 心臓の拍力を高める:蟾酥(せんそ)が心の限界力を高め、牛黄(ごおう)や羚羊角(れいようかく)が熱く熱や興奮を鎮め、心のリズムを正常化しようと取り組みます。
  • 生命力とエネルギーを補う:鹿茸(ろくじょう)と人参が、消費した「気」と「血」を一気に補い、心機能の低下からくる全身の倦怠感を底上げします。
  • 精神を鎮め、意識をスッキリさせる:真珠が不安定な精神を落ち着かせ、龍脳(りゅうのう)が感覚を鋭くすることで、ぼんやりした意識をハッキリさせます。

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堀口和彦(漢方薬剤師) 監修:堀口 和彦(漢方薬剤師)

執筆: KanpoNow編集部

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