温胆湯(うんたんとう)
温胆湯(うんたんとう)は、古典『三因極一病証方論』などに記載される処方で、胃腸の働きが弱り、体内に「水分や濁り」がたまることで、心身が落ち着かなくなる状態を整える目的で用いられてきました。
成分(生薬)
半夏、茯苓、陳皮、竹筎、枳実、生姜、甘草
漢方的な考え方
胃腸の弱さを背景に、体内の代謝水分が乱れ、それが不眠や神経過敏といった心の不調につながる状態を想定しています。
- ● 胃腸の虚弱:食事の後もたれやすさや、消化力の低下が背景にある状態。
- ● 痰の停滞:水分代謝が乱れ、頭や胸に重だるさ・不快感が出やすい状態。
- ● 不眠・神経症:心が落ち着かず、眠りが浅い、あるいは緊張しやすい状態。
構成生薬の役割
- ● 痰の偏りに配慮する:半夏・竹筎が、体内にいた「痰(濁り)」の偏りに配慮します。
- ● 胃腸と水分代謝を支える:茯苓・陳皮が、胃腸の働きを助けながら水分代謝を支えます。
- ● 気の滞りを整える:枳実が気の滞りを整え、生姜・甘草が全体を調和させます。
- ● 精神を落ち着ける:これらが溶け合うことで、胃腸の弱さを背景にして不調を、体の内側から落ち着く方向で働きます。
効能・効果(添付文書)
体力中等度以下で、胃腸が虚弱なものの次の諸症:不眠症、神経症
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