枳実(きじつ)
次の要点
- 枳実(キジツ)は柑橘類の未熟果実を乾燥したもので、行気・破気により胸や腹のつかえ、便秘や腹満の改善を狙って配合されます。
- 内容は? フラボノイドやリモノイド(ナリンギン、ヘスペリジン、ノミリンなど)と精油成分を含みます。
- 注意点 長期・多量では胃腸刺激が出ることがあり、体力の不足している人や妊娠中は慎重に用います。
枳実の基礎データ
- 感想: キジツ
- 基原・由来: ミカン科 Citrus aurantium L. などの未熟果実(日本薬局方収載)。
- 主成分:フラボノイド(ナリンギン、ヘスペリジン等)、リモノイド(ノミリン等)、精油成分など。
- 性味:苦・辛 / 微寒 帰経: 脾臓・胃・大腸。
伝統的な使われ方
気滞による胸脇部の張りや腹満・便秘のほか、消化機能の滞留による食欲不振や胃部つかえの改善を目的に用いられてきました。
この生薬を含む漢方薬の例
- 四逆散(しぎゃくさん)(いらいら・胸脇苦満・腹痛など)
- 枳実厚朴湯(きじつこうぼくとう)(どのつかえ感・咳・不安など)
- 小承気湯(しょうじょうきとう)(便秘・腹満・腹痛など)
- 大承気湯(だいじょうきとう)(頑固な便秘・腹満・腹痛など)
安全性と受験の目安
胃腸が弱い場合は腹痛・下痢などの消化器症状が出やすい場合があります。妊娠中の使用は控えるか専門家にご相談ください。長期連用は避けて、体調の変化に注意してください。
- すぐに相談:強い腹痛や下痢が続き、吐き気・嘔吐が増し、体調が悪化する。
- 服薬中:持病や他剤を併用している場合は自己判断での継続・中止を避け、専門家へ。
※このページは一般的な情報提供を目的としています。診断や治療の決定には医療専門家の判断が必要です。
よくある質問
Q. 枳殻(きこく)との違いは?
A. 枳殻は同じ柑橘類の成熟果実の果皮(または成熟半果実)を薬用とみなして生薬で、枳実よりやや作用が穏やかとされ、注意されます。
Q.どんな体質・症状に向きますか?
A. 気滞による胸や腹の張り、便秘や腹満などの停滞感に用いられます。胃腸が弱い方は慎重に用いられます。
*参考・出典
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