四逆散(しぎゃくさん)

四逆散(しぎゃくさん)は、『傷寒論』に記載される処方で、「気の巡りの滞り」によって心身の緊張をほどくために用いられてきました。

成分(生薬)

柴胡、芍薬、枳実、甘草

漢方的な考え方

ストレスや緊張で気が遠くなる、のびやかさが消えた状態を想定しています。

  • 胸部の重苦しさ:気の滞りによって胸やみぞおちに「つかえ」や「張り」を感じ、呼吸や食事がスッキリしない状態。
  • 胃痛・腹痛:ような緊張が内臓のこわばりとなり、差し込むような痛みや突然の不快感として現れている状態。
  • 不安・不眠・神経症状:張り詰めた気持ちが抜けず、精神がリラックスできないために落ち着かなかったり眠りが浅くなったりする状態。

構成生薬の役割

  • 滞りを外と下へゆっくり:柴胡(さいこ)が滞った気を外側へ伸ばし、枳実(きじつ)が胸やお腹のつかえを下へ押し通して巡りをスムーズにします。
  • こわばりをゆるめ調和する:薬(しゃくやく)が筋肉や内臓のかなりなこわばりを鎮め、甘草が全体の働きを調和させて急迫したり痛みを伴います。
  • 内側の緊張をスッキリ整える:こうした四味の精鋭生薬が協力することで、精神ストレスからくる胃腸の痛みや神経症状を、内側から穏やかに整えます。

効能・効果(添付文書)

体力中等度以上で、胸腹部に重苦しさがあり、ときに不安、不眠などがあるものの次の諸症:胃炎、胃痛、腹痛、神経症

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堀口和彦(漢方薬剤師) 監修:堀口 和彦(漢方薬剤師)

執筆: KanpoNow編集部

※本ページは一般的な情報提供を目的としています。個別の診断・治療を目的とするものではありません。