柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)は、『傷寒論』に記載される代表的な方剤で、「気の高ぶり」と「内に魅せられた熱」によって、精神的に不安定になっている状態を整えるために用いられてきました。
成分(生薬)
柴胡、半夏、桂皮、茯苓、黄芩、大棗、人参、牡蠣、竜骨、大黄
漢方的な考え方
古典では、ストレスや熱の偏心と肝臓(かん)をしている乱状態を想定しています。 高ぶった神経を鎮める瞬間、体に集中した比較的な熱を腸へ逃がすことで、心身の緊張を解放してほぐしていきます。
- ● 精神不安・落ち着きのなさ:気の逆上と熱のこもりにより、イライラしたり、感情が揺れやすい状態です。
- ● 快適・驚き:精神を支える力が不安定になり、ささいな刺激に対しても胸のざわつきや不安を感じやすい状態。
- ● 便秘:体内の余裕な熱が腸にまで及び、便通りになっている状態。
構成生薬の役割
- ● 高ぶりを鎮め安定させる:竜骨(りゅうこつ)・牡蛎(ぼれい)が「安神(あんしん)」の役割を担い、浮き上がった気分をどっしりと落ち着かせます。
- ● 熱をさばき巡りを:柴胡・黄芩が体内の熱を調え、大黄が腸の熱を外へ排出します。半夏・茯苓・桂皮は滞った気の巡りをスムーズにします。
- ● 心身を総合的に調和する:人参・大棗が体力を支えることで、神経過敏や不眠、更年期などの不調を、内側から穏やかに整える方向で働きます。
効能・効果(添付文書)
体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う次の諸症:高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、神経症、更年期神経症、小児夜泣き、便秘
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