直近30日間のAI漢方診断件数
動悸に漢方|ドキドキする・胸が苦しい・不安を体質別に考える
胸がドキドキする。脈が飛ぶように感じる。夜中に目が覚めると心臓が強く打つ。
動悸は、心拍を強く・速く・不規則に感じる症状です。緊張、疲労、睡眠不足、更年期などで起こることもありますが、不整脈、貧血、甲状腺疾患、薬やカフェインの影響が関係する場合もあります。
漢方では、緊張による気の高ぶり、体力や血の不足、水分停滞、冷えのぼせなどを整理します。その前提として、胸痛、失神、強い息切れなど受診を優先するサインを見逃さないことが大切です。
症状 × 体質から、あなたに合う漢方を見つけます。
動悸で候補となる漢方薬
次の処方は、動悸で比較される代表例です。動悸の感じ方、体力、睡眠、不安、冷え・熱、めまい、胃腸、月経・更年期によって候補は変わります。
| 漢方薬 | 比較する状態 |
|---|---|
| 柴胡加竜骨牡蛎湯 | 緊張・不安・不眠、のぼせ、便秘を伴う動悸 |
| 柴胡桂枝乾姜湯 | 疲労、冷えのぼせ、不安、低血圧傾向を伴う動悸 |
| 桂枝加竜骨牡蛎湯 | 虚弱、神経過敏、夜間の動悸、不眠 |
| 加味帰脾湯 | 疲労、血色不良、不眠、不安、立ちくらみ |
| 半夏厚朴湯 | 喉・胸のつかえ、不安、吐き気、呼吸の違和感 |
| 苓桂朮甘湯 | めまい、立ちくらみ、水分停滞を伴う動悸 |
| 炙甘草湯 | 疲労、息切れ、脈が飛ぶ・乱れる感じ |
| 女神散 | 更年期ののぼせ、発汗、めまい、不安を伴う動悸 |
脈が飛ぶ・乱れる場合も、最初から漢方だけで判断せず、心電図などで原因を確認してください。
すぐ受診したい動悸
胸痛・胸部圧迫感、強い息苦しさ、失神・意識が遠のく、冷や汗、激しいめまい、極端に速い・遅い・不規則な脈、安静時に続く強い動悸がある場合は、速やかに医療機関へ相談してください。
動悸と全身の状態をまとめて確認する
AI漢方診断であなたの漢方を見つける目次
KanpoNow AI診断データで見る動悸
2026年6月22日集計では、直近30日間のAI漢方診断7,646件のうち、318件・約4%が「動悸」を症状として選択していました。相談者は女性93%、平均年齢47歳で、40代・50代が中心でした。
体質判定は気滞24%、気虚18%、血虚17%、湿痰13%が上位でした。
動悸を症状として選択・約4%
平均年齢47歳と掲載されていた集計
気虚18%、血虚17%、湿痰13%
AI診断データは、以下の堀口先生の相談データとは別の母集団です。件数や割合を合算・直接比較しません。
堀口先生の動悸相談・初期処方選定データ
堀口和彦先生による過去の漢方相談・処方選定データから、成人本人の相談で動悸を主訴として確認し、初期回答の選定処方を確認できた36件を公開統計母集団として整理しました。
自動安全フラグに加え、胸痛、失神、著しい頻脈・不整脈、強い呼吸困難、著しい体重減少、甲状腺機能亢進を疑う所見などを追加確認しています。これは改善実績や効果の集計ではありません。
体質判定
一緒に記録された症状
初期回答で選定された漢方薬
体質、併発症状、漢方薬は1人に複数記録されるため、合計は36件・100%を超えます。件数は効果や推奨順位ではありません。代表相談例6件は、このグラフへ別に加算していません。
動悸の代表相談例
相談データから、動悸の出方と背景が異なる6件を公開用に要約しました。個人情報、改善経過、購入・配送情報は掲載していません。
動悸・不安・不眠に、胃腸の弱りと月経の変化が重なる
動悸、不安・緊張、眠りの乱れ、頭痛、月経の変化に加え、食欲低下や下痢をしやすい胃腸の弱りが確認されました。
夜中に目が覚めると心臓がドキドキし、再び眠れない
夜間に目が覚めた際の動悸が気になり、その後眠れなくなる状態が数年続いていました。肩や腰のこりも確認されています。
ほかの相談例4件を見る
不安時の動悸・息苦しさに、冷えと軟便が重なる
動悸、息苦しさ、不安、イライラがあり、症状が出ると軟便になりやすく、冷えや頭痛も重なっていました。
検査で大きな異常がないものの、動悸と不安が続く
婦人科手術後から動悸が始まり、検査では大きな異常がない一方、不安感が続いていました。服用中の薬と体質も含めて確認しています。
PMSの時期に、動悸・頭重・吐き気・意欲低下が重なる
月経前の変化とともに、動悸、頭の重さ、吐き気、意欲低下、疲れやすさ、不安感が確認されました。
ストレスと不安に、冷え・むくみ・動悸が重なる
ストレスと不安感が強く、動悸に加えて、体の冷えとむくみが確認された相談です。体力と胃腸の状態も含めて整理しました。
動悸は「いつ・どのように・何と一緒に起こるか」を分けて考える
動悸は、心拍が速い場合だけでなく、強く打つ、脈が飛ぶ、抜ける、不規則に感じる場合も含みます。発生時刻、持続時間、脈拍、運動・緊張・食事・睡眠との関係を記録すると、医療機関での評価にも役立ちます。
緊張時にドキドキする
不安やストレスによる自律神経の高ぶりを確認します。同時に、胸痛や不整脈などを除外します。
動作で動悸・息切れが出る
体力低下だけでなく、貧血、心臓・呼吸器の病気、薬などを確認します。
夜間や安静時に起こる
不整脈、睡眠、飲酒、カフェイン、ほてり、不安、薬との関係を整理します。
| 動悸の出方 | 確認したい背景 | 漢方で比較する体質 |
|---|---|---|
| 緊張・不安で胸がドキドキする | 胸痛、過呼吸、睡眠、便通、ストレス | 気滞、湿熱 |
| 少し動くと動悸・息切れが出る | 貧血、心機能、体力、胃腸、服用薬 | 気虚、血虚 |
| 夜中に目覚めて動悸がする | 不整脈、不眠、飲酒、ほてり、神経過敏 | 血虚、陰虚、気滞 |
| めまい・立ちくらみを伴う | 血圧、脱水、貧血、脈の乱れ、水分停滞 | 気虚、陽虚、湿痰 |
| 脈が飛ぶ・不規則に感じる | 心電図、服用薬、甲状腺、電解質 | 原因確認後に気血・潤いを比較 |
動悸を8つの体質で見る
動悸では、ストレスだけでなく、体力・血の不足、水分停滞、冷え、のぼせ、更年期などが重なることがあります。AI診断と相談データでは母集団と抽出条件が異なるため、体質の順位は直接比較しません。

緊張すると胸がドキドキし、喉や胸がつかえる
不安、ため息、胸部の緊張、症状の波

疲労・不眠・血色不良とともに動悸が出る
めまい、立ちくらみ、月経、夢が多い、集中力低下

夜間の動悸に、ほてり・寝汗・乾燥が重なる
口渇、目の乾燥、眠りの浅さ、夜の熱感

冷えのぼせ、肩こり、頭痛と動悸が重なる
固定したこり、胸の違和感、月経痛、くすみ

少し動くとドキドキし、疲労や息切れが出る
食欲低下、声に力がない、汗、朝のだるさ

胸の重さ、めまい、むくみ、胃もたれを伴う
喉のつかえ、頭重、雨の日の悪化、吐き気

冷え、低血圧傾向、むくみとともに動悸が出る
下半身の冷え、軟便、夜間尿、ふらつき

のぼせ、発汗、便秘、イライラと動悸が重なる
飲酒、顔の赤み、寝苦しさ、熱こもり

動悸で比較される漢方薬
同じ動悸でも、実証・虚証、熱と冷え、血や潤いの不足、水分停滞、便通、睡眠、更年期の有無で比較する処方が変わります。
| 漢方薬名 | 比較する症状・状態 | 体質の考え方 | 見分けるポイント |
|---|---|---|---|
| 柴胡加竜骨牡蛎湯 | 不安、不眠、のぼせ、便秘、胸の高ぶり | 気滞+湿熱 | 比較的体力があり、熱と緊張が強いか |
| 柴胡桂枝乾姜湯 | 疲労、冷えのぼせ、低血圧傾向、不安 | 虚弱+寒熱錯雑 | 冷えと熱、寝汗、体力を確認 |
| 桂枝加竜骨牡蛎湯 | 夜間の動悸、驚きやすさ、不眠、虚弱 | 気血不足+神経過敏 | 疲れやすさ、冷え、睡眠を確認 |
| 加味帰脾湯 | 疲労、不眠、不安、血色不良、立ちくらみ | 気血両虚 | 胃腸、月経、血色、睡眠を確認 |
| 半夏厚朴湯 | 喉・胸のつかえ、不安、吐き気、浅い呼吸 | 気滞+湿痰 | つかえ感とストレスの連動を確認 |
| 苓桂朮甘湯 | めまい、立ちくらみ、動悸、水分停滞 | 水滞+気逆 | 尿、むくみ、頭位、冷えを確認 |
| 炙甘草湯 | 脈が飛ぶ・乱れる、疲労、息切れ、乾燥 | 気陰両虚 | 不整脈評価後、疲労と潤い不足を確認 |
| 女神散 | 更年期、のぼせ、発汗、めまい、不安 | 気血水の偏り | 月経・更年期、熱感、便通を確認 |
| 抑肝散 | 神経の高ぶり、イライラ、不眠、筋緊張 | 気滞+肝の高ぶり | 怒り・緊張・こりを確認 |
| 六君子湯 | 胃腸虚弱、食欲低下、疲労とともに出る動悸 | 気虚+湿痰 | 食欲、胃もたれ、軟便を確認 |
動悸や脈の乱れでは、先に医療機関で原因を確認することが重要です。漢方薬の効能・効果、注意事項は製品ごとに異なるため、実際の添付文書を確認してください。
動悸を整理する生活養生
1. 時刻・持続時間・脈を記録する
動悸が起きた時刻、何分続いたか、脈の速さと規則性、胸痛・息切れ・めまいの有無を記録します。
2. 発作時は無理に動かない
座るか横になり、運転や入浴を避けます。胸痛、失神、強い息苦しさがあれば救急相談を含めて受診します。
3. カフェインと飲酒を確認する
コーヒー、エナジードリンク、濃いお茶、カフェイン含有薬、飲酒の量と時刻を記録します。
4. 睡眠と食事を抜かない
睡眠不足、空腹、過食は動悸を感じやすくすることがあります。胃腸に合う量を規則的に取ります。
5. 呼吸はゆっくり吐く
緊張時は、息を長く吐いて肩とみぞおちの力を抜きます。強い症状を呼吸法だけで我慢しないでください。
6. 薬を自己判断で中止しない
処方薬、市販薬、サプリの開始・変更時期を記録し、動悸との関係を医師・薬剤師へ伝えます。
よくある質問
動悸には、どの漢方薬が使われますか?
柴胡加竜骨牡蛎湯、柴胡桂枝乾姜湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、加味帰脾湯、半夏厚朴湯、苓桂朮甘湯、炙甘草湯、女神散などが比較されます。緊張、体力、脈の感じ、睡眠、冷え、めまい、月経・更年期、胃腸によって候補は変わります。
動悸があるときは、まず何を確認すべきですか?
胸痛、強い息苦しさ、失神、冷や汗、強いめまい、極端に速い・遅い・不規則な脈がないかを確認します。これらを伴う場合は、漢方選びより医療機関での評価を優先してください。
脈が飛ぶように感じる動悸には炙甘草湯ですか?
炙甘草湯は、疲れやすく、息切れ、脈の乱れ、乾燥やほてりがある状態で比較されます。ただし、脈が飛ぶ原因は不整脈などさまざまです。まず心電図などで原因を確認することが大切です。
ストレスや不安で動悸が起こることはありますか?
あります。緊張で交感神経が高ぶり、心拍を強く感じることがあります。一方、心臓、甲状腺、貧血、薬、カフェインなどが関係する場合もあるため、繰り返す動悸をストレスだけと決めつけないでください。
更年期の動悸も体質から考えられますか?
更年期では、ほてり、発汗、不眠、不安、冷えのぼせ、めまいと動悸が重なることがあります。婦人科的な変化だけでなく、心臓や甲状腺、貧血などの確認も必要です。
動悸とめまい・立ちくらみが一緒にある場合はどうしますか?
血圧変動、脱水、貧血、不整脈などを確認します。失神しそう、実際に失神した、胸痛や息切れが強い場合は、速やかに受診してください。
カフェインで動悸が悪化することはありますか?
あります。カフェインの過剰摂取では、心拍数の増加、不安、震え、不眠などが起こることがあります。動悸が気になる期間は、コーヒーやエナジードリンク、カフェインを含む薬の量を記録します。
貧血や甲状腺の病気でも動悸は起こりますか?
起こることがあります。疲労、息切れ、顔色不良、月経量の増加、体重減少、多汗、手の震えなどがある場合は、血液検査や甲状腺機能の確認が必要です。
相談データで件数が多かった漢方薬を選べばよいですか?
いいえ。件数は効果や推奨順位ではありません。堀口先生が相談時の体質と症状を確認し、初期回答で選定した処方の出現件数です。
AI漢方診断では、動悸について何を確認しますか?
ドキドキする、脈が飛ぶ、速いなどの感じ方、発生時刻、運動や緊張との関係、胸痛、息切れ、めまい、睡眠、冷え、むくみ、胃腸、月経・更年期、服用薬、カフェインをまとめて確認します。
受診の目安
次のような場合は、体質による動悸と決めつけず、医療機関へ相談してください。
- 胸痛、胸の圧迫感、冷や汗を伴う
- 強い息切れ、呼吸困難を伴う
- 失神した、意識が遠のく、目の前が暗くなる
- 激しいめまい、歩けない、片側の脱力・しびれがある
- 脈が極端に速い・遅い、または不規則に感じる
- 安静時にも強い動悸が続く、急に悪化した
- むくみ、急な体重増加、横になると息苦しい
- 体重減少、多汗、手の震え、暑がりが続く
- 顔色不良、疲労、息切れ、月経量増加など貧血が疑われる
- 薬やサプリを始めてから動悸が出た
- 妊娠中・産後、心臓病・甲状腺疾患などの持病がある
参考・出典
症状 × 体質から、あなたに合う漢方を見つけます。
動悸の感じ方だけでなく、発生時刻、睡眠、不安、息切れ、めまい、冷え、むくみ、胃腸、月経・更年期、服用薬までまとめて分析し、候補となる漢方薬を絞り込みます。
動悸の出方と全身の状態を、まとめて確認する
AI漢方診断で、あなたに合う漢方を見つける※本ページは一般的な情報提供を目的としたものであり、医師・薬剤師等の専門家による個別の医療アドバイスに代わるものではありません。動悸には、不整脈、心臓病、貧血、甲状腺疾患、脱水、薬・サプリ、カフェイン、睡眠不足、不安、更年期などが関係する場合があります。漢方薬は体質や症状、持病、服薬状況によって適否が異なります。持病がある方、服薬中の方、妊娠中・授乳中の方は、自己判断で服用・中止せず、事前に医師または薬剤師へご相談ください。胸痛、強い息苦しさ、失神、冷や汗、激しいめまい、極端に速い・遅い・不規則な脈がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。
堀口 和彦 東洋医学・漢方薬剤師/鍼灸師
光和堂薬局 院長。埼玉県生まれ。東京理科大学薬学部卒、同大学院修士課程修了。総合漢方研究会 学術部員。元東京大学大学院医学系研究科 客員研究員。公益法人埼玉県鍼灸師会会員。さいたま市学校薬剤師(指扇中学校)。一般財団法人日本漢方連盟 会員。
著書に『やさしい漢方入門』(健友館)、『パプアニューギニアの薬草文化』(アボック社)、『体質で決まる漢方と養生‐気精血水‐』(万来舎)など。