直近30日間のAI漢方診断件数
冷えに漢方|手足が冷える・下半身が冷える・冷えのぼせを体質別に考える
冷えの漢方は、ただ体を温めればよいわけではありません。
手足の先が冷たい、腰から下が冷える、お腹が冷えて下痢をする、顔はほてるのに足元は冷える。冷える場所と、熱・血流・水分・胃腸の状態によって比較する漢方薬は変わります。
疲労、むくみ、睡眠、ストレス、月経・更年期、尿、痛みや色の変化まで確認し、症状と体質の重なりから候補を整理します。
症状 × 体質から、あなたに合う漢方を見つけます。
冷えで候補となる漢方薬
次の処方は、冷えで比較される代表例です。冷える場所、体力、胃腸、むくみ、冷えのぼせ、月経、尿、服用薬によって向き不向きが変わります。
| 漢方薬 | 比較する状態 |
|---|---|
| 当帰四逆加呉茱萸生姜湯 | 手足の末端が強く冷える、しもやけ、冷えによる痛み |
| 柴胡桂枝乾姜湯 | 体力低下、冷えのぼせ、口渇、寝汗、動悸、不眠 |
| 当帰芍薬散 | 冷え、めまい、むくみ、月経の変化、血色不良 |
| 真武湯 | 芯からの冷え、めまい、むくみ、軟便・下痢 |
| 八味地黄丸料 | 下半身の冷え、夜間尿、腰や足の弱り |
| 温経湯 | 冷えのぼせ、月経不順、乾燥、手足のほてり |
| 加味逍遙散 | 更年期・PMS、イライラ、肩こり、冷えのぼせ |
| 人参湯 | 胃腸虚弱、食欲低下、冷えによる腹痛・下痢 |
手足の色が白色・紫色に変化する、片側だけ急に冷える、強い痛みやしびれがある場合は、漢方選びより医療機関での確認を優先してください。
早めに受診したい冷え
片側だけ急に冷たくなった、手足が白色・紫色に変わる、強い痛み・しびれ・傷がある、胸痛・息切れ・失神がある、強い寒気と発熱、意識の変化を伴う場合は、医療機関で確認してください。
冷えと全身の状態をまとめて確認する
AI漢方診断であなたの漢方を見つける目次
KanpoNow AI診断データで見る冷え
2026年6月24日集計では、直近30日間のAI漢方診断7,586件のうち、452件・約6%が「冷え」を症状として選択し、1,968件・約26%が体質質問で「手足が冷える」と回答していました。
症状選択と体質質問は設問の役割が異なるため、同じ人数の重複としては扱いません。
冷えを症状として選択・約6%
手足が冷えると回答・約26%
平均年齢46歳と掲載されていた集計
AI診断データは、以下の堀口先生の相談データとは別の母集団です。件数や割合を合算・直接比較しません。
堀口先生の冷え相談・初期処方選定データ
堀口和彦先生による過去の漢方相談・処方選定データから、成人本人の相談で冷えを主訴として確認し、初期回答の選定処方を確認できた36件を公開統計母集団として整理しました。
これは改善実績や効果の集計ではありません。体質、併発症状、漢方薬は1人に複数記録される場合があります。
体質判定
一緒に記録された症状
初期回答で選定された漢方薬
件数は効果や推奨順位ではなく、相談時の記録と初期回答における出現件数です。代表相談例6件は、このグラフの分母・分子として別に加算していません。
冷えの代表相談例
相談データから、冷えの出方が異なる6件を公開用に要約しました。個人情報、改善経過、購入・配送情報は掲載していません。
冬に手足が強く冷え、しもやけとしびれが出る
寒い時期に手足の先が強く冷え、しもやけ、指先のしびれ、肩こり、月経周期の変化が重なる相談でした。
初期回答で選定された漢方薬:当帰四逆加呉茱萸生姜湯
腰から太ももが冷え、食欲低下と下痢・頻尿がある
胃腸が弱く、疲れると食欲が落ち、腰から太ももの冷え、軟便・下痢、頻尿、睡眠の乱れが確認されました。
ほかの相談例4件を見る
顔はほてるのに手足が冷え、生理前にむくむ
顔の熱感と手足の冷えが同時にあり、生理前後のむくみ、イライラ、立ちくらみ、血色の悪さが重なっていました。
手足の冷えに、めまい・むくみ・胃腸の弱りが重なる
手足が冷え、胃腸の不調、むくみ、めまい、緊張感が同時にみられた男性の相談です。
初期回答で選定された漢方薬:半夏白朮天麻湯、真武湯
お腹と背中は冷たいのに汗をかき、むくみやすい
お腹や背中の冷え、発汗後の冷え、低血圧傾向、むくみ、胃の熱感が混在していました。
初期回答で選定された漢方薬:半夏白朮天麻湯、温経湯
低血圧傾向で手足が冷え、食欲低下と立ちくらみがある
手足が常に冷たく、疲労、食欲低下、下痢、立ちくらみ、顔のほてりが重なる若い女性の相談でした。
初期回答で選定された漢方薬:柴胡桂枝乾姜湯、六君子湯
冷えは「熱をつくる」「運ぶ」「逃がさない」のどこで滞るかを見る
体温が正常でも、手足や下半身だけが冷たく感じることがあります。生活習慣や体質だけでなく、貧血、甲状腺機能低下、血流障害、薬の影響などが関係する場合もあります。
熱をつくれない
胃腸の弱り、体力低下、筋肉量の低下などにより、体を温めるエネルギーが不足します。
熱を運べない
血流や気の巡りが滞り、体の中心にある熱が手足の先まで届きにくくなります。
水が熱を妨げる
むくみや水分停滞があると、下半身の冷えや重だるさにつながることがあります。
| 冷えの出方 | 確認したい背景 | 漢方で比較する体質 |
|---|---|---|
| 手足の先が強く冷える | 血流、貧血、しもやけ、色の変化 | 血虚、血瘀、陽虚 |
| 腰から下・お腹が冷える | 胃腸、体力、尿、下痢、むくみ | 気虚、陽虚、湿痰 |
| 顔はほてるのに足が冷える | ストレス、月経、更年期、睡眠 | 気滞、血瘀、陰虚 |
| 冷えると腹痛や下痢が出る | 食欲、胃腸、体重、疲労 | 気虚、陽虚 |
| 白色・紫色に変化し痛む | レイノー現象、血管・膠原病など | 漢方より先に医療機関で確認 |
冷えを8つの体質で見る
冷えでは、陽虚・気虚・血虚・血瘀・湿痰が中心になることが多い一方、冷えのぼせ、寝汗、ストレス、便秘、月経・更年期によって気滞・陰虚・湿熱も確認します。
ストレスで熱が末端まで届かず、冷えのぼせが出る
顔はほてるのに手足は冷える、ため息、緊張、不眠

熱と栄養を運ぶ血が不足し、手足が冷える
顔色の悪さ、乾燥、めまい、月経後や出産後の冷え

- 血色・乾燥
- めまい
- 月経との関係
冷えだけでなく、血を養う力と末端の循環を確認します。
ほてり・寝汗がある一方で、末端は冷える
口渇、寝汗、夜の熱感、手足の冷え

血流が滞り、手足や下半身へ熱が届かない
肩こり、頭痛、生理痛、冷えのぼせ、くすみ

胃腸や体力が弱く、熱をつくる力が不足する
疲労、食欲低下、息切れ、汗をかきやすい

余分な水分が下半身に停滞し、冷えと重だるさが出る
むくみ、頭重、めまい、雨の日の不調

体を内側から温める力そのものが弱い
芯からの冷え、夜間尿、軟便、腰や足の弱り

体の中心に熱がこもる一方で、末端は冷える
顔の赤み、汗、便秘、飲酒、足元の冷え

冷えで比較される漢方薬
同じ「冷え」に使われる処方でも、向いている状態は同じではありません。冷える場所、体力、胃腸、尿、むくみ、月経・更年期、のぼせの有無を含めて比較します。
| 漢方薬名 | 比較する症状・状態 | 体質の考え方 | 見分けるポイント |
|---|---|---|---|
| 当帰四逆加呉茱萸生姜湯 | 手足の強い冷え、しもやけ、痛み | 血虚+末端循環 | 色の変化、痛み、月経を確認 |
| 柴胡桂枝乾姜湯 | 冷えのぼせ、疲労、寝汗、動悸 | 虚弱+寒熱錯雑 | 上半身の熱と下半身の冷えを確認 |
| 当帰芍薬散 | 冷え、めまい、むくみ、月経不順 | 血虚+水滞 | 血色、低血圧傾向、月経を確認 |
| 真武湯 | 芯からの冷え、めまい、下痢、むくみ | 陽虚+水滞 | 便、尿、下半身の冷えを確認 |
| 八味地黄丸料 | 足腰の冷え、夜間尿、腰痛、しびれ | 腎陽虚 | 年齢、尿、足腰の弱りを確認 |
| 温経湯 | 冷えのぼせ、月経の乱れ、乾燥 | 血虚+寒熱錯雑 | 月経、口唇の乾燥、ほてりを確認 |
| 加味逍遙散 | 更年期・PMS、イライラ、冷えのぼせ | 気滞+血虚 | 気分、月経、肩こり、便通を確認 |
| 人参湯 | 胃腸虚弱、冷え、腹痛、下痢 | 気虚・脾陽虚 | 食欲、胃腸、体力を確認 |
| 桂枝茯苓丸料 | 冷えのぼせ、肩こり、月経痛 | 血瘀 | 固定した滞りと下腹部症状を確認 |
| 防已黄耆湯 | 汗をかきやすい、水太り、下半身の冷え | 気虚+湿痰 | 体力、汗、むくみを確認 |
漢方薬の効能・効果や注意事項は製品ごとに異なる場合があります。実際に使用する製品の添付文書を確認してください。
冷えを整理する生活養生
1. 冷える場所と時間を記録する
手足、下半身、お腹、朝夕、月経周期、食事、睡眠との関係を記録します。
2. 首・お腹・腰・足首を守る
冷房や薄着で冷えやすい部分を保温します。ただし、赤く腫れ、熱を持つ部分は温めず受診します。
3. 筋肉を動かして熱をつくる
散歩、足首運動、軽いスクワットなど、無理のない範囲で下半身を動かします。
4. 胃腸を冷やさない
冷たい飲食で腹痛・下痢が出る方は、温かく消化しやすい食事を選びます。
5. 水分を極端に増減しない
一度に大量に飲まず、脱水にも注意します。持病で指示がある場合は医師の方針を優先します。
6. 睡眠とストレスを整える
睡眠不足や緊張が続くと、気の巡りや体温調節が乱れやすくなります。
よくある質問
冷えには、どの漢方薬が使われますか?
当帰四逆加呉茱萸生姜湯、柴胡桂枝乾姜湯、当帰芍薬散、真武湯、八味地黄丸料、温経湯、加味逍遙散、人参湯などが比較されます。冷える場所、冷えのぼせ、胃腸、疲労、むくみ、月経、尿、体力によって候補は変わります。
なぜ「冷え」という症状だけで漢方薬を選べないのですか?
熱をつくれない冷え、熱を末端まで運べない冷え、余分な水が停滞する冷え、上半身に熱がこもる冷えのぼせでは、必要な方向が異なるからです。
手足の先が強く冷え、しもやけになりやすい場合は何を確認しますか?
手指・足趾の色の変化、痛み、しびれ、傷の治り、月経、貧血、血流、喫煙、持病や薬を確認します。当帰四逆加呉茱萸生姜湯などが比較されますが、白色や紫色への変化が強い場合は医療機関で確認してください。
顔はほてるのに足が冷えるのも冷え症ですか?
冷えのぼせとして整理します。気滞、血瘀、陰虚、更年期の変化などが重なる場合があり、加味逍遙散、柴胡桂枝乾姜湯、温経湯などを比較します。
冷えと下痢・食欲不振がある場合は、どのように考えますか?
胃腸で熱をつくる力が弱い気虚・陽虚を確認します。人参湯、真武湯、六君子湯などが比較されますが、体重減少や強い腹痛がある場合は受診が必要です。
冷えとむくみが同時にある場合は、水分を減らした方がよいですか?
自己判断で極端に減らさないでください。むくみや持病の状況によって適切な水分量は異なります。一度に大量に飲まず、尿量、気温、活動量、医師の指示を優先します。
冷えには運動がよいですか?
無理のない運動は、筋肉による熱産生と血流を助けます。散歩、足首運動、軽い筋力トレーニングから始め、胸痛、息切れ、足の強い痛みがある場合は先に受診してください。
甲状腺や貧血が原因で冷えることはありますか?
あります。強い疲労、体重増加、むくみ、眠気、便秘、月経異常、動悸、息切れなどがある場合は、甲状腺機能や貧血などの確認が必要です。
相談データで件数が多かった漢方薬を選べばよいですか?
いいえ。件数は効果や推奨順位ではありません。堀口先生が相談時の体質と症状を確認し、初期回答で選定した処方の出現件数です。
AI漢方診断では、冷えについて何を確認しますか?
手足、下半身、お腹、腰など冷える場所、季節や時間、冷えのぼせ、むくみ、胃腸、疲労、睡眠、ストレス、月経・更年期、尿、痛みや色の変化を確認します。
受診の目安
次のような場合は、体質による冷えと決めつけず、医療機関へ相談してください。
- 片側の手足だけが急に冷たくなった
- 指や足趾が白色・紫色に変わる、傷や潰瘍がある
- 強い痛み、しびれ、筋力低下を伴う
- 胸痛、息切れ、動悸、失神を伴う
- 強い寒気と発熱、意識の変化がある
- 強い疲労、体重増加、むくみ、眠気、便秘が続く
- 顔色不良、月経異常、動悸、息切れなど貧血が疑われる
- 歩くとふくらはぎが痛み、休むと軽くなる
- 新しい薬を始めてから冷えが強くなった
- 妊娠中・産後、持病がある、服薬中である
参考・出典
症状 × 体質から、あなたに合う漢方を見つけます。
冷える場所だけでなく、胃腸、疲労、むくみ、尿、睡眠、ストレス、月経・更年期、冷えのぼせまでまとめて分析し、候補となる漢方薬を絞り込みます。
冷えの出方と全身の状態を、まとめて確認する
AI漢方診断で、あなたに合う漢方を見つける※本ページは一般的な情報提供を目的としたものであり、医師・薬剤師等の専門家による個別の医療アドバイスに代わるものではありません。冷えには、生活習慣や体質によるもののほか、貧血、甲状腺機能低下、血管・神経の病気、膠原病、薬の影響などが関係する場合があります。漢方薬は体質や症状、持病、服薬状況によって適否が異なります。持病がある方、服薬中の方、妊娠中・授乳中の方は、自己判断で服用・中止せず、事前に医師または薬剤師へご相談ください。片側だけの急な冷え、白色・紫色への変化、強い痛みやしびれ、胸痛・息切れ、意識の変化がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。
堀口 和彦 東洋医学・漢方薬剤師/鍼灸師
光和堂薬局 院長。埼玉県生まれ。東京理科大学薬学部卒、同大学院修士課程修了。総合漢方研究会 学術部員。元東京大学大学院医学系研究科 客員研究員。公益法人埼玉県鍼灸師会会員。さいたま市学校薬剤師(指扇中学校)。一般財団法人日本漢方連盟 会員。
著書に『やさしい漢方入門』(健友館)、『パプアニューギニアの薬草文化』(アボック社)、『体質で決まる漢方と養生‐気精血水‐』(万来舎)など。