頭痛に漢方|ズキズキ・重だるい・締め付ける痛みを体質別に考える

監修:堀口和彦|更新日:2026-06-24

頭がズキズキする。締め付けられるように痛い。頭が重だるい。肩こりや目の疲れと一緒に頭痛が出る。

頭痛は、痛み止めだけで一時的に楽になることもあります。しかし、繰り返す頭痛では、なぜ頭に痛みが起きやすい状態になっているのかを見ることが大切です。

漢方では、頭痛を「不通則痛」として考えます。気・血・水の流れが頭部で滞る、または頭を養う気血や潤いが不足することで、痛みが起こると見ます。

同じ頭痛でも、ストレスで張る気滞タイプ、頭が重い湿痰タイプ、締め付ける血瘀タイプ、目の疲れや貧血気味の血虚タイプでは、合う漢方薬も養生も変わります。

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KanpoNow診断データで見る頭痛の傾向

直近30日

7,577件

KanpoNowで行われたAI漢方診断の件数です。

頭痛症状

889件・12%

症状ランキングでは8位。相談が多い症状です。

頭痛持ちである

2,814件・37%

約3人に1人以上が、体質として頭痛を自覚していました。

相談者の傾向

女性98%・平均46歳

40代・50代の女性に多い傾向がありました。

数字から分かること

「頭痛」を症状として選んだ方は12%でしたが、「頭痛持ちである」と答えた方は37%でした。

これは、頭痛が一時的な症状だけでなく、ストレス、肩こり、月経周期、更年期、睡眠不足、目の疲れなどと重なりながら、慢性的な体質傾向として現れている可能性を示しています。

頭痛体質 1

気滞 25%

気の巡りが滞り、ストレスや自律神経の乱れから張るような頭痛につながりやすい体質です。

頭痛体質 2

湿痰 24%

水分代謝が滞り、頭が重い、低気圧で悪化する、めまいを伴う頭痛につながりやすい体質です。

頭痛体質 3

血瘀 18%

血行不良により、締め付ける痛み、刺すような痛み、肩こりを伴う頭痛につながりやすい体質です。

血虚・気虚

血虚11%・気虚9%

血や気の不足により、疲れたとき、目を使いすぎたときに頭痛が出やすくなります。

あなたの頭痛は、ストレスでしょうか。水分停滞でしょうか。血流の滞りでしょうか。

ズキズキ、重だるさ、締め付け、肩こり、目の疲れ、冷え、睡眠まで含めて確認します。

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頭痛とは

頭痛とは、頭、こめかみ、後頭部、前頭部、目の奥、首すじなどに痛みを感じる状態です。ズキズキする、締め付けられる、重だるい、刺すように痛むなど、痛み方は人によって異なります。

頭痛には、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などの一次性頭痛のほか、脳血管障害、感染症、頭部外傷、目・耳・鼻・歯の病気、薬剤の影響などが関係する二次性頭痛があります。突然の激しい頭痛や、麻痺、ろれつ不良、意識障害を伴う頭痛は注意が必要です。*①②

頭痛は、痛む場所だけでなく痛み方を見ることが大切です。

漢方では、頭痛を「気・血・水が頭部で滞る」「頭を養う気血や潤いが不足する」状態として見ます。張る痛み、締め付ける痛み、重だるい痛みでは、背景にある体質が変わります。

なぜ頭痛が起こるのか

東洋医学では、痛みは「不通則痛」、つまり通じないから痛むと考えます。気・血・水が頭部で滞ると痛みが起こります。また、逆に気血や潤いが不足して流れが弱くなっても、頭痛が起こることがあります。

1 気が滞る

ストレスや緊張で気が上に集まり、頭部で渋滞すると、張るような頭痛になります。

2 血が滞る

血流が悪く、古い血が停滞すると、締め付ける痛み、刺すような痛み、肩こりを伴う頭痛になります。

3 水が滞る

余分な水分や痰が頭部に停滞すると、帽子をかぶったような重だるい頭痛になります。

さらに、睡眠不足、眼精疲労、胃腸虚弱、冷え、月経周期、更年期のホルモン変化などが重なると、頭痛が起こりやすくなります。

漢方では「不通則痛」として見る

漢方では、頭痛を単に「頭の痛み」としてではなく、頭に集まる気・血・水の流れの乱れとして整理します。

張る痛み

気滞

風船が膨らむような、張る・突っ張るような頭痛です。

締め付ける痛み

血瘀

深い部分で締め付ける、刺すように痛む頭痛です。

重だるい痛み

湿痰

帽子をかぶったような重さ、頭重感を伴う頭痛です。

疲労・眼精疲労

血虚・気虚

目の使いすぎ、疲れ、食事不足で悪化しやすい頭痛です。

頭痛を8つの体質で見る

頭痛では、特に気滞、湿痰、血瘀が関係しやすくなります。眼精疲労や貧血傾向があれば血虚、疲労や胃腸虚弱があれば気虚、過労や不眠があれば陰虚、冷えや吐き気があれば陽虚、熱こもりや便秘があれば湿熱も見ます。

ストレス・張る

気滞

イライラ、緊張、肩こりとともに頭が張るタイプです。

水分停滞・重い

湿痰

頭が重く、めまい、むくみ、低気圧で悪化しやすいタイプです。

血行不良・締め付け

血瘀

肩こり、冷えのぼせ、生理周期と関係しやすいタイプです。

眼精疲労・貧血気味

血虚

目の疲れ、めまい、立ちくらみを伴いやすいタイプです。

疲労・胃腸虚弱

気虚

疲れると頭痛が出やすく、食欲不振やだるさを伴うタイプです。

過労・不眠

陰虚

潤い不足により、ほてり、不眠、焦燥感を伴うタイプです。

冷え・吐き気

陽虚

冷えで巡りが悪くなり、吐き気や首肩のこわばりを伴うタイプです。

熱こもり・便秘

湿熱

のぼせ、便秘、飲酒や食べすぎで悪化しやすいタイプです。

あなたの体質に合った頭痛の漢方が分かります。

ズキズキ・重だるさ・締め付け・肩こり・目の疲れ・冷えまで含めて体質を見ます。

あなたに合う頭痛の漢方がわかる
1. ストレス性の張る頭痛

気滞(きたい)体質の頭痛

気滞は、ストレスや緊張によって気の巡りが滞りやすい体質です。頭痛では、頭が張る、こめかみが張る、肩こりやイライラを伴うタイプとして現れます。

病態の考え方

ストレスや怒りが続くと、気が上に集まり、頭部で渋滞します。風船が膨らむような張った痛み、頭がパンパンになるような感覚が出やすくなります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

ストレス、胸脇部の張り、便秘、熱こもりを伴う頭痛では、大柴胡湯(だいさいことう)などが検討されることがあります。

更年期ののぼせ、イライラ、不安感と重なる頭痛では、加味逍遙散(かみしょうようさん)などを考えることがあります。

動悸、不眠、不安、精神的な高ぶりを伴う場合には、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)なども候補になります。

養生のポイント

気滞タイプでは、気を張り続けるほど頭痛が出やすくなります。仕事や家事の合間に、肩を回す、深呼吸する、散歩するなど、気を動かす時間を入れましょう。

2. 重だるい水分停滞型頭痛

湿痰(しったん)体質の頭痛

湿痰は、体内の水はけが悪く、余分な水分や濁りが停滞しやすい体質です。頭痛では、頭が重い、帽子をかぶったように重だるい、めまいや吐き気を伴うタイプとして現れます。

病態の考え方

胃腸の働きが弱ったり、水分や冷たい飲食が多かったりすると、水分をうまく処理できなくなります。余分な水が頭部の巡りを妨げると、重だるい頭痛になります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

水分代謝を整え、頭痛、めまい、吐き気、むくみを伴う場合には、五苓散(ごれいさん)などが検討されることがあります。

胃腸虚弱、頭重感、めまい、悪心がある頭痛では、半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)などを考えることがあります。

立ちくらみや動悸、水の停滞を伴う場合には、苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)なども候補になります。

養生のポイント

湿痰タイプでは、水分のガブ飲み、冷たい飲み物、甘いもの、食べすぎが頭痛を重くすることがあります。水分は喉の渇きに応じて、温かいものを少しずつ摂りましょう。

3. 締め付ける血行不良型頭痛

血瘀(けつお)体質の頭痛

血瘀は、血の巡りが滞りやすい体質です。頭痛では、締め付けるような痛み、刺すような痛み、肩こり、冷えのぼせを伴うタイプとして現れます。

病態の考え方

血流が悪くなると、頭部に酸素や栄養が届きにくくなり、老廃物も残りやすくなります。慢性的で頑固な頭痛、月経周期と連動する頭痛では、血瘀の視点が大切です。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

血の巡りを整え、のぼせ、肩こり、冷え、生理周期と関係する頭痛では、桂枝茯苓丸料(けいしぶくりょうがんりょう)などが検討されることがあります。

便秘、下腹部の張り、のぼせ、頭痛が強い場合には、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)通導散(つうどうさん)などを考えることがあります。

血虚と水分停滞が重なり、冷え、めまい、月経不順を伴う場合には、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)なども候補になります。

養生のポイント

血瘀タイプでは、同じ姿勢、冷え、運動不足で頭痛が出やすくなります。首肩だけでなく、股関節や下半身も動かし、全身の血流を整えましょう。

4. 眼精疲労・貧血気味の頭痛

血虚(けっきょ)体質の頭痛

血虚は、心身を養う血が不足しやすい体質です。頭痛では、目の使いすぎ、貧血気味、めまい、立ちくらみ、眠りの浅さとともに出やすいタイプです。

病態の考え方

血は、頭や目、筋肉を養う材料です。血が不足すると、頭部に十分な栄養が届かず、血管や神経が不安定になり、片頭痛のような痛みや目の奥の痛みにつながることがあります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

血を補いながら水分代謝や巡りを整える頭痛では、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)などが検討されることがあります。

不安、不眠、動悸、疲労感を伴う場合には、加味帰脾湯(かみきひとう)などを考えることがあります。

冷えが強く、吐き気を伴う片頭痛では、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)などを検討することがあります。

養生のポイント

血虚タイプでは、目の酷使、夜更かし、食事不足が頭痛を悪化させます。画面作業の休憩、睡眠、温かい食事で血を養いましょう。

5. 疲労・胃腸虚弱型頭痛

気虚(ききょ)体質の頭痛

気虚は、生命エネルギーである気を作る力が不足しやすい体質です。頭痛では、疲れると痛む、食後にだるい、胃腸が弱い、頭に力が入らないタイプとして現れます。

病態の考え方

気には、血や水を頭まで持ち上げる力があります。胃腸が弱り、気を十分に作れないと、頭部を養う力が不足し、疲労時の頭痛や頭重感につながります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

気を補い、疲労感やだるさを整える処方として、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)などが検討されることがあります。

胃腸が弱く、食欲不振や胃もたれを伴う場合には、六君子湯(りっくんしとう)などを考えることがあります。

気血ともに不足し、疲労感が強い場合には、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)なども候補になります。

養生のポイント

気虚タイプでは、食事を抜く、働きすぎる、無理に運動することで頭痛が出やすくなります。まずは胃腸を休ませ、温かく消化のよい食事と睡眠を優先しましょう。

6. 過労・不眠・ほてりの頭痛

陰虚(いんきょ)体質の頭痛

陰虚は、体を潤し、熱を鎮める陰が不足しやすい体質です。頭痛では、過労、不眠、ほてり、焦燥感、目の乾きとともに出やすくなります。

病態の考え方

陰は、頭や神経を潤し、熱を鎮める力です。睡眠不足や頭脳労働が続くと、潤いが不足し、頭部がオーバーヒートしたように痛みや不眠が出やすくなります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

高ぶった肝気を鎮め、頭痛、肩こり、めまい、高血圧傾向を伴う場合には、釣藤散(ちょうとうさん)などが検討されることがあります。

不眠、焦燥感、心身の消耗を伴う場合には、酸棗仁湯(さんそうにんとう)甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)などを考えることがあります。

養生のポイント

陰虚タイプでは、睡眠が最大の養生です。夜更かし、長時間のスマホ、サウナ、飲酒、辛いものを控え、頭と目を休ませる時間を確保しましょう。

7. 冷え・吐き気を伴う頭痛

陽虚(ようきょ)体質の頭痛

陽虚は、体を温め、気血水を巡らせる力が不足しやすい体質です。頭痛では、冷え、吐き気、首肩のこわばり、下半身の冷えを伴うことがあります。

病態の考え方

体を温める力が弱いと、血や水の流れも悪くなります。冷えによって頭部や首肩の巡りが悪くなると、吐き気を伴う頭痛や、冷えると悪化する頭痛になりやすくなります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

手足の冷え、吐き気、嘔吐を伴う頭痛では、呉茱萸湯(ごしゅゆとう)などが検討されることがあります。

深部の冷え、めまい、ふらつき、下痢を伴う場合には、真武湯(しんぶとう)などを考えることがあります。

下半身の冷え、夜間尿、足腰の弱りがある場合には、八味地黄丸料(はちみじおうがんりょう)なども候補になります。

養生のポイント

陽虚タイプでは、薄着、冷たい飲食、冷房で頭痛が悪化しやすくなります。首元、腰、お腹、足首を温め、冷たい飲み物を控えましょう。

8. 熱こもり・便秘を伴う頭痛

湿熱(しつねつ)体質の頭痛

湿熱は、余分な水分や老廃物に熱が加わった体質です。頭痛では、のぼせ、顔の赤み、便秘、飲酒や食べすぎで悪化する頭痛として現れます。

病態の考え方

飲酒、脂っこい食事、夜食、便秘、ストレスが重なると、体内に熱と湿がこもります。頭部に熱がのぼると、ズキズキする痛みや重だるい頭痛につながります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

熱こもり、便秘、のぼせ、体格がしっかりした方の頭痛では、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)などが検討されることがあります。

胸脇部の張り、便秘、ストレスが強い場合には、大柴胡湯(だいさいことう)などを考えることがあります。

養生のポイント

湿熱タイプでは、便通を整え、体に熱をためないことが大切です。飲酒、夜食、脂っこい食事、辛いものを控え、夕食を軽めにしましょう。

9. 外邪による急性の頭痛

風寒・風熱による頭痛

かぜの初期、寒気、首すじのこわばり、発熱、鼻症状とともに頭痛が出る場合は、外邪による急性の頭痛として考えることがあります。

病態の考え方

体表で寒さや熱と戦っているとき、首すじや後頭部がこわばり、頭痛が出ることがあります。慢性的な体質の頭痛とは分けて考える必要があります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

寒気、首すじのこわばり、かぜの初期の頭痛では、葛根湯(かっこんとう)などが検討されることがあります。

慢性化した頭痛や顔面痛では、清上蠲痛湯(せいじょうけんつうとう)などを検討することがあります。

養生のポイント

急性の頭痛では、無理に動かず、体を冷やさず、発熱や神経症状の有無を確認してください。いつもと違う強い頭痛は医療機関で確認しましょう。

頭痛の漢方薬は、痛み方と体質で選びます

「頭痛にはこの漢方」と一律に決めるのではなく、張るのか、重いのか、締め付けるのか、ズキズキするのか、冷えや吐き気を伴うのかを確認することが大切です。

重だるい・めまい・水分停滞

湿痰を中心に見ます。

五苓散を見る
肩こり・冷えのぼせ・血行不良

血瘀を中心に見ます。

桂枝茯苓丸料を見る
ストレス・緊張・のぼせ

気滞を中心に見ます。

加味逍遙散を見る

年代・性別・生活から見る頭痛

女性の頭痛

女性の頭痛は、月経周期、PMS、更年期、冷え、血流低下、ストレスと関係しやすくなります。生理前は気滞、月経に伴う頭痛では血瘀や血虚、更年期では気滞・血瘀・陰虚が重なりやすくなります。

更年期世代の頭痛

40代後半以降では、ホルモン変化、自律神経の乱れ、のぼせ、冷え、睡眠不足、肩こりが頭痛と重なりやすくなります。頭痛だけでなく、イライラ、不眠、動悸、めまいも合わせて確認します。

デスクワーク・眼精疲労の頭痛

長時間のPC作業やスマホは、目の血を消耗し、首肩の血流を悪くします。目の奥の痛み、肩こり、締め付ける頭痛では、血虚や血瘀の視点が重要です。

休日に出る片頭痛

平日の緊張がゆるんだ休日に頭痛が出る方もいます。オンとオフの差が大きすぎると、気血の動きが急に変わり、ズキズキする頭痛につながることがあります。

頭痛を整える生活養生

1. 強い頭痛では無理をしない

突然の激しい頭痛、今までと違う頭痛、麻痺やろれつ不良、意識障害、発熱、首の硬さを伴う頭痛では、体質判断より医療機関での確認が優先です。

2. 便通を整える

便秘があると、頭に上った気や熱が下がりにくくなります。のぼせ、便秘、イライラを伴う頭痛では、便通を整えることが大切です。

3. 水分のガブ飲みを避ける

湿痰タイプでは、水分を大量に飲むと頭重感やめまいが悪化することがあります。水分は喉の渇きに応じて、温かいものを少しずつ摂りましょう。

4. 目と首肩を休ませる

眼精疲労や肩こりは、頭痛の大きな背景になります。画面作業の合間に遠くを見る、肩甲骨を動かす、首肩を温めるなど、こまめに巡りを整えましょう。

5. 睡眠を確保する

過労や睡眠不足は、気血や陰を消耗し、頭痛を悪化させます。特に不眠、ほてり、目の乾きがある方は、夜更かしを避けて回復時間を確保しましょう。

6. 体を冷やさない

冷えが強い方では、首元、腰、お腹、足首を冷やさないことが大切です。冷たい飲み物や薄着で悪化する頭痛では、温める養生を優先します。

頭痛の養生は、体質によって変わります。

気を巡らせるべきか、水をさばくべきか、血を巡らせるべきか、気血を補うべきか。まずは体質を確認してみましょう。

あなたに合う頭痛の漢方がわかる

堀口和彦メソッドで見る頭痛

よくある質問

頭痛には、どの漢方薬がよいですか?

頭痛だからといって、すべての方に同じ漢方薬が合うわけではありません。ストレスで張る気滞、重だるい湿痰、締め付ける血瘀、眼精疲労の血虚、疲労の気虚、冷えの陽虚など、体質によって考え方が変わります。

片頭痛と緊張型頭痛では、漢方の考え方が違いますか?

違うことがあります。緊張型では肩こり、気滞、湿痰、血瘀を見やすく、片頭痛では血管の反応、血瘀、血虚、気滞、冷えなどを合わせて見ます。

頭が重い頭痛は、水分の摂りすぎと関係しますか?

関係することがあります。湿痰タイプでは、水分代謝が悪く、余分な水が停滞して頭重感やめまいにつながることがあります。水分は喉の渇きに応じて、温かいものを少しずつ摂るのがおすすめです。

肩こりと頭痛は関係しますか?

関係することがあります。首肩のこり、眼精疲労、血流低下、ストレスが重なると、頭痛が出やすくなります。肩こりが強い方は、肩こりに漢方も参考にしてください。

更年期の頭痛も漢方で考えられますか?

考えられます。更年期では、ホルモン変化、自律神経の乱れ、のぼせ、冷え、肩こり、不眠、イライラが頭痛と重なることがあります。体質全体から見ることが大切です。

受診の目安

以下のような場合は、体質による頭痛と決めつけず、すぐに医療機関に相談してください。

頭痛は、体からの大事なサインです。

多くの頭痛は体質や生活習慣と関係しますが、脳卒中、くも膜下出血、髄膜炎、脳腫瘍、薬剤性頭痛などが隠れていることもあります。危険なサインがある場合は、早めに医療機関で確認してください。

参考・出典

AI漢方診断へ

頭痛は、同じ「頭が痛い」症状でも、体質によって考え方が変わります。

気が滞っているのか、水が停滞しているのか、血の巡りが悪いのか、気血や潤いが不足しているのか。まずは自分の体質を知ることが、漢方選びの第一歩です。

頭痛に合う漢方を、体質から確認する

ズキズキ、重だるさ、締め付け、肩こり、目の疲れ、めまい、冷え、睡眠、生活背景まで含めて確認します。

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※本ページは一般的な情報提供を目的としたものであり、医師・薬剤師等の専門家による個別の医療アドバイスに代わるものではありません。漢方薬は体質や症状、持病、服薬状況によって適否が異なります。持病がある方、服薬中の方、妊娠中・授乳中の方は、自己判断で服用・中止せず、事前に医師または薬剤師にご相談ください。突然の激しい頭痛、麻痺、しびれ、ろれつ不良、意識障害、発熱、首の硬さ、頭部外傷後の頭痛、いつもと違う頭痛などがある場合は、速やかに医療機関を受診してください。

監修者プロフィール
堀口和彦

堀口 和彦 東洋医学・漢方薬剤師/鍼灸師

光和堂薬局 院長。埼玉県生まれ。東京理科大学薬学部卒、同大学院修士課程修了。総合漢方研究会 学術部員。元東京大学大学院医学系研究科 客員研究員。公益法人埼玉県鍼灸師会会員。さいたま市学校薬剤師(指扇中学校)。一般財団法人日本漢方連盟 会員。

著書に『やさしい漢方入門』(健友館)、『パプアニューギニアの薬草文化』(アボック社)、『体質で決まる漢方と養生‐気精血水‐』(万来舎)など。