甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)

甘麦大棗湯(かんばくたいと言おう)は、古典『金匱要略(きんきようりゃく)』に記載される処方で、精神が不安定になり、理由なくて地味だったり落ちたり消えたりする状態を整える目的で用いられてきました。

成分(生薬)

甘草、大棗、小麦

漢方的な考え方

心を支える力が弱まり、緊張とゆるみのバランスが乱れている状態を想定しています。 無理に抑えるのではなく、不足しているものを補い、心身を穏やかに包み込んで落ち着かせていきます。

  • 神経過敏・驚くべき:心を支える力が弱り、周囲の刺激に対して過敏に反応してしまう状態。
  • 不眠症:気持ちが高いぶって落ち着かず、寝つきが悪い、あるいは眠りが浅くなっている状態。
  • 小児の夜泣き・ひきつけ:精神が未熟なため、日中の刺激による緊張や不安が強く出やすい状態。
  • 時々あくびが出る:極度の緊張の裏返しとして、心身がゆるみを求めている反応が出ている状態。

構成生薬の役割

  • 気持ちをやわらげる:甘草(かんぞう)と大棗(たいそう)が、張り詰めた気持ちをゆるめ、全身を穏やかに支えます。
  • 精神の消費に配慮:小麦(しょうばく)が心(こころ)の滋養を助け、消費した精神的なエネルギーを補います。
  • 土台から落ち着ける:非常にシンプルな構成で、体力の土台を穏やかに整え、不安や過敏な状態を内側から落ち着ける方向に働きます。

効能・効果(添付文書)

体力中等度以下で、神経が過敏で、驚きやすく、ときにあくびが出るものの次の諸症: 不眠症、小児の夜泣き、ひきつけ

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堀口和彦(漢方薬剤師) 監修:堀口 和彦(漢方薬剤師)

執筆: KanpoNow編集部

※本ページは一般的な情報提供を目的としています。個別の診断・治療を目的とするものではありません。