ほてりと睡眠の乱れに、もともとの冷えが重なった例
ほてりで夜中や早朝に目が覚め、もともとの冷えと便秘も重なっていました。初期相談時には、熱感だけでなく、冷えと胃腸の状態を一緒に確認しています。
更年期の不調を、ひとつの症状名だけでなく、症状の重なりと8つの体質から整理する親ページです。
ほてりや発汗だけでなく、不眠、イライラ、むくみ、動悸、めまい、便秘、冷え、肩こり、体重増加など、更年期には身体と心の変化が重なって現れることがあります。
このページから、いま最も気になる症状の子ページと、気滞・血虚・陰虚・血瘀・気虚・湿痰・陽虚・湿熱の8体質へ進めます。
症状 × 体質から、あなたに合う漢方を見つけます。
このページは更年期のハブとなるページです。
更年期全体の見取り図を示し、症状別ページへ案内します。男性の更年期は女性の相談統計へ含めず、男性更年期の専用ページで分けて説明します。
更年期は、一般に閉経を挟む前後およそ10年間を指します。閉経年齢には個人差があり、年齢だけで更年期障害と判断するものではありません。
この時期には、女性ホルモンの変動に、睡眠、仕事や家庭の負担、体力、持病などが重なり、ほてり、発汗、冷え、動悸、めまい、肩こり、疲労、不眠、不安、気分の落ち込み、泌尿生殖器の不調など、多様な症状が現れることがあります。
閉経前後の心身の不調を「更年期症状」と呼び、その症状によって日常生活に支障が出る状態が「更年期障害」です。似た症状を起こす別の病気を除外することも重要です。
このページでは全体像を確認し、具体的な悩みは症状別ページで詳しく見ます。相談データの件数は、公開統計36件の初期相談時に一緒に記録された件数であり、効果や推奨順位を示すものではありません。
診断画面で利用者が選択した症状・体質を集計したデータです。
初期相談時の訴え、体質記録、初期回答での処方選定を整理した別のデータです。
両データは別母集団です。
件数を合算せず、割合も直接比較しません。以下のAIデータは、現行ページに掲載されていた2026年5月15日〜6月14日の集計を引き継いだスナップショットです。
| 順位 | 45〜59歳女性4,134名で選択された症状 | 割合 |
|---|---|---|
| 1 | ホットフラッシュ | 20.0% |
| 2 | 更年期太り | 17.3% |
| 3 | むくみ | 16.7% |
| 4 | 不眠 | 11.4% |
| 5 | イライラ | 9.8% |
| 6 | めまい | 6.7% |
| 7 | 動悸 | 4.7% |
複数の症状を選択できるため、割合の合計は100%になりません。
| 順位 | AI診断での体質分類 | 割合 |
|---|---|---|
| 1 | 気滞 | 21.8% |
| 2 | 湿痰 | 19.1% |
| 3 | 血瘀 | 15.9% |
| 4 | 血虚 | 11.5% |
| 5 | 陰虚 | 10.2% |
| 6 | 気虚 | 9.3% |
| 7 | 中庸 | 5.9% |
| 8 | 陽虚 | 4.3% |
| 9 | 湿熱 | 2.0% |
AI診断の体質分類には「中庸」が含まれます。本文の体質解説は、漢方の8体質を対象にしています。
堀口和彦先生による過去の漢方相談・処方選定データを整備した「更年期症例」から、更年期の不調が主訴として分類された全36件を整理しました。
体質、併発症状、漢方薬は1人に複数記録される場合があります。
この集計は改善実績ではなく、初期相談時に記録された体質、併発症状、堀口先生の初期回答での処方選定履歴です。件数は効果や推奨順位を示すものではありません。
複数回答集計です。このページでは全体像を示し、各症状の詳細はリンク先のページで説明します。
1人に複数の体質が記録される場合があります。体質件数は優劣や診断の確定を示しません。
| 順位 | 漢方薬 | 件数 | 36件に対する割合 |
|---|---|---|---|
| 1 | 女神散 | 15件 | 41.7% |
| 2 | 柴胡加竜骨牡蛎湯 | 9件 | 25.0% |
| 3 | 柴胡桂枝乾姜湯 | 6件 | 16.7% |
| 4 | 温経湯 | 5件 | 13.9% |
| 5 | 加味逍遙散 | 4件 | 11.1% |
| 6 | 疎経活血湯 | 3件 | 8.3% |
| 7 | 通導散 | 2件 | 5.6% |
| 8 | 桂枝茯苓丸料 | 2件 | 5.6% |
| 9 | 黄連解毒湯 | 2件 | 5.6% |
| 10 | 九味檳榔湯 | 2件 | 5.6% |
複数回答集計です。堀口先生の初期回答で実際に選定を確認できた処方だけを集計しています。件数は効果や一般的な推奨順位を示すものではありません。
以下の6件は、公開統計36件とは別の症例です。初期相談時の情報だけを要約し、個人情報、購入・配送に関する情報、服用後の経過は掲載していません。
ほてりで夜中や早朝に目が覚め、もともとの冷えと便秘も重なっていました。初期相談時には、熱感だけでなく、冷えと胃腸の状態を一緒に確認しています。
感情の高ぶりに加えて、肩こりと眠りの浅さが続いていました。初期相談では、気力の低下と水分代謝の偏りも含めて体質を整理しています。
夏場に強くなるほてりと発汗に、動悸と便通の不安定さが重なっていました。初期相談では、熱のこもり方と体力のバランスを確認しています。
月経の変化とともにホットフラッシュが現れ、だるさ、集中力の低下、不安感も感じていました。初期相談では、巡りと冷えの両面から体質を整理しています。
ふわふわするめまいに、強い肩こりと頭痛、便秘が重なっていました。初期相談では、胃腸の状態と体力、熱の偏りを一緒に確認しています。
むくみが強く、体のだるさと体重増加、月経周期の変化が重なっていました。初期相談では、水分の偏りと血の巡りを中心に確認しています。
同じホットフラッシュや不眠でも、熱がこもっているのか、冷えているのか、疲れているのか、水分や血の巡りが滞っているのかで考え方が変わります。体質は1つに限定されず、複数が重なることがあります。
気の巡りが滞り、胸や喉のつかえ、ため息、動悸、不眠、感情の揺れが重なりやすい体質です。

心身を養う血が不足し、疲れやすさ、めまい、眠りの浅さ、肌や髪の乾燥が重なりやすい体質です。

体を潤し熱を鎮める力が不足し、夕方以降のほてり、寝汗、口の渇き、不眠が出やすい体質です。

血の巡りが滞り、顔はほてるのに足は冷える、肩こり、頭痛、下腹部の張りが重なりやすい体質です。

心身を動かす気が不足し、疲労、食欲低下、息切れ、少し動いただけで消耗する状態が出やすい体質です。

余分な水分が停滞し、むくみ、めまい、頭重感、胃もたれ、体の重さが重なりやすい体質です。

体を温め動かす力が不足し、冷え、頻尿、下半身の弱り、疲労、温めると楽になる症状が出やすい体質です。

余分な水分と熱がこもり、暑がり、多汗、便秘、腹部脂肪、肌の不調が重なりやすい体質です。

8体質の見分け方と症状別の考え方を詳しく確認できます。
更年期の8つの体質を見る更年期に似た症状は、甲状腺疾患、貧血、循環器疾患、婦人科疾患、睡眠障害、精神疾患、薬の影響などでも起こります。症状が強い場合や長引く場合は、婦人科、内科、循環器内科、精神科・心療内科など、症状に応じた医療機関で確認してください。
併用を検討できる場合はありますが、自己判断で追加・中止しないでください。HRTを受けている方、持病の治療中の方、複数の薬や漢方薬を使用している方は、処方医と薬剤師に使用中の薬をすべて伝え、甘草、大黄、麻黄、黄芩などの重複や相互作用を確認します。
服用期間は製品、処方、症状によって異なりますが、漫然と長期間続けず、数週間から1か月を目安に症状の変化と副作用を確認します。改善がない、悪化した、むくみ・動悸・筋肉のつり・発疹・胃腸症状などが現れた場合は、服用を中止または見直し、医師・薬剤師・登録販売者へ相談してください。
胸痛、失神、冷汗、強い息苦しさ、急に始まった激しい動悸、片側の麻痺やしびれ、突然の激しい頭痛、閉経後の出血、長く続く不正出血、片脚だけの急な腫れ、原因不明の体重減少がある場合は受診を優先してください。自傷・希死念慮、躁状態、幻覚や妄想、日常生活を保てないほどの不調がある場合も、早急に医療機関へ相談してください。
更年期の不調は、ひとつの症状だけでなく、睡眠、気分、冷え、熱感、胃腸、水分代謝、月経・閉経の経過を合わせて見ることが大切です。
症状 × 体質から、あなたに合う漢方を見つけます。
※本ページは一般的な情報提供を目的とし、個別の診断・治療・服薬指示に代わるものではありません。漢方薬は、体質、持病、妊娠・授乳の有無、服薬状況によって適否が異なります。治療中の方は自己判断で薬を追加・中止せず、医師または薬剤師へご相談ください。
光和堂薬局 院長。埼玉県生まれ。東京理科大学薬学部卒、同大学院修士課程修了。総合漢方研究会 学術部員。元東京大学大学院医学系研究科 客員研究員。公益法人埼玉県鍼灸師会会員。さいたま市学校薬剤師(指扇中学校)。一般財団法人日本漢方連盟 会員。
著書に『やさしい漢方入門』(健友館)、『パプアニューギニアの薬草文化』(アボック社)、『体質で決まる漢方と養生‐気精血水‐』(万来舎)など。