男性の更年期に漢方|やる気低下・疲労感・ED・頻尿を体質別に考える

更新日:2026年7月17日 監修:堀口和彦

男性更年期による疲労や気力低下に悩む男性

最近やる気が出ない。疲れが抜けない。眠りが浅い。性欲や勃起力が落ち、以前の自分と違うと感じる。

男性の更年期症状は、男性ホルモンの変化だけでなく、仕事や家庭のストレス、睡眠不足、飲酒、運動不足、体重増加、持病や服用薬などが重なって現れることがあります。

漢方では「男性更年期だから同じ薬」とは考えません。不安・不眠が中心なのか、冷え・頻尿・EDが中心なのか、疲労と胃腸虚弱が強いのか、メタボ・便秘・高血圧傾向があるのかを確認して体質を比較します。

疲労・活力低下不眠・不安性欲低下・ED冷え・頻尿発汗・ほてり体重・代謝の変化

まず確認したい4つの方向

  • 不安、イライラ、不眠、動悸が中心なら、気滞や陰虚などを比較します。
  • 冷え、頻尿、足腰の弱り、EDが中心なら、陽虚などを比較します。
  • 疲労、食欲低下、気力低下が中心なら、気虚や血虚などを比較します。
  • 肥満、便秘、暑がり、高血圧傾向があるなら、湿熱や血瘀などを比較します。

症状は複数重なるため、性機能だけ、疲労だけで漢方薬を決めないことが重要です。

強い抑うつ、胸痛、呼吸困難、失神、血尿、尿が出ない状態がある場合は、漢方より先に医療機関へ相談してください。

うつ病、睡眠時無呼吸、甲状腺疾患、糖尿病、心血管疾患、泌尿器疾患、服用薬などでも、男性更年期に似た症状が現れます。

男性の更年期とは

男性の更年期症状は、中年期以降に、活力低下、疲労、不眠、気分の落ち込み、集中力低下、性欲低下、ED、発汗、筋力低下などが重なって現れる状態を指す一般的な表現です。

医療では、症状と男性ホルモンの評価などを踏まえてLOH症候群として診断されることがあります。ただし、男性更年期のような症状がすべて男性ホルモン低下だけで起こるわけではありません。

「年齢のせい」「精力の問題だけ」と決めつけないでください。

いつから変化したか、仕事や生活への影響、睡眠、気分、性機能、排尿、体重、持病、服用薬を確認すると、受診先と体質の両方を考えやすくなります。

男性更年期に見られる4つの現れ方

活力低下型

疲れが抜けず、やる気が出ない

朝からだるい、集中できない、仕事への意欲が落ちたなど、気力と回復力を確認します。

緊張・睡眠型

不安・イライラ・不眠が続く

責任やストレスを抱え、疲れているのに神経が高ぶる状態です。

性機能・排尿型

性欲低下・ED・頻尿が気になる

冷え、足腰の弱り、前立腺、糖尿病、血流、服用薬なども確認します。

代謝・熱こもり型

体重増加・発汗・便秘がある

飲酒、夜食、運動不足、高血圧・脂質・尿酸などの健康課題を確認します。

なぜ男性更年期のような不調が起こるのか

1

男性ホルモンと加齢の変化

男性ホルモンの変化は、性機能だけでなく、活力、筋肉、気分、睡眠などと関係します。症状と検査結果を医療機関で合わせて評価します。

2

ストレスと睡眠不足

仕事や家庭の責任、慢性的な緊張、夜更かし、睡眠時無呼吸などが、疲労、不安、性機能、血圧に影響することがあります。

3

生活習慣と基礎疾患

肥満、飲酒、運動不足、糖尿病、高血圧、脂質異常症、泌尿器疾患、服用薬などが似た症状やEDに関係することがあります。

漢方では「不足」と「滞り」を分けて見ます

漢方では、男性更年期の不調を一律に「腎の弱り」だけで説明しません。冷えや足腰の弱りが強い不足タイプもいれば、ストレス、熱、便秘、肥満、血流低下などの滞りが中心の方もいます。

  • 疲労とやる気の低下が中心か
  • 不安、イライラ、不眠、動悸があるか
  • 性欲低下、ED、頻尿、夜間尿があるか
  • 冷え、腰膝の弱り、筋力低下があるか
  • 体重増加、便秘、暑がり、発汗があるか
  • 血圧、糖尿病、脂質、尿酸、服用薬の状況

体質は1つに決まるものではありません。

気滞に陰虚が重なる、陽虚に血虚が重なる、湿熱に血瘀が重なるなど、複数の体質が同時に見られます。

男性更年期を8つの体質で見る早見表

体質 不調の出方 一緒に出やすい症状 漢方で見るポイント 詳しく見る
気滞 緊張、不安、イライラ、不眠 動悸、胸のつかえ、心因性ED ストレスと気の滞り 気滞へ
血虚 疲労、不安、集中力低下 眠りが浅い、顔色不良、めまい 脳と心身を養う血の不足 血虚へ
陰虚 ほてり、寝汗、疲れて眠れない 口渇、目の乾き、焦燥感 潤いと休息力の不足 陰虚へ
血瘀 肩こり、頭痛、血流低下 冷えのぼせ、固定痛、血圧傾向 血の巡りの滞り 血瘀へ
気虚 活力低下、朝からだるい 食欲低下、息切れ、筋力低下 体を動かす力の不足 気虚へ
湿痰 頭が重い、眠い、体が重い めまい、むくみ、胃もたれ 水分と痰の停滞 湿痰へ
陽虚 冷え、頻尿、ED、腰膝の弱り 夜間尿、むくみ、朝の不調 温め支える力の不足 陽虚へ
湿熱 肥満、便秘、暑がり、発汗 高血圧・脂質・尿酸、イライラ 余分な熱と水分の停滞 湿熱へ

横にスクロールしてご覧いただけます。体質は複数重なることがあります。

緊張・不安・不眠

気滞体質|責任とストレスで心身が休まらない

気滞は、仕事や家庭のストレスで気の巡りが滞った状態です。考え事、不安、イライラ、動悸、不眠、ストレス時のEDとして現れることがあります。

見分けるヒント胸・喉のつかえ、ため息、症状の波、緊張時の発汗や血圧上昇。
漢方で見るポイント体力、便通、ほてり、胃腸、不安とイライラのどちらが強いかを確認します。

比較される漢方薬:柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、抑肝散など。

精神疲労・不安・集中力低下

血虚体質|脳と心身を養う材料が不足する

血虚は、心身を養う血が不足した状態です。疲労、不安、浅い眠り、集中力低下、めまい、顔色の悪さなどが重なることがあります。

見分けるヒント目の疲れ、乾燥、物忘れ、眠りの浅さ、食事量の低下。
漢方で見るポイント胃腸が気血を作れる状態か、気滞や陽虚が重なるかを確認します。

比較される漢方薬:加味帰脾湯、人参養栄湯など。

ほてり・寝汗・疲れて眠れない

陰虚体質|潤いと休息の力が消耗する

陰虚は、体を潤し熱を鎮める力が不足した状態です。ほてり、寝汗、口渇、不眠、焦燥感、性機能の変化などが重なることがあります。

見分けるヒント夕方から夜の熱感、手足のほてり、乾燥、夜更かしで悪化。
漢方で見るポイント熱だけでなく、疲労、体重、胃腸、冷えの有無を確認します。

比較される漢方薬:柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蛎湯など。

肩こり・頭痛・血流低下

血瘀体質|血の巡りが滞り、熱と冷えが偏る

血瘀は、血の巡りが滞った状態です。肩こり、頭痛、冷えのぼせ、手足の冷え、血圧傾向、EDなどで比較します。

見分けるヒント固定した痛み、同じ姿勢で悪化、顔色のくすみ、下腹部の張り。
漢方で見るポイント循環器疾患、服用薬、便秘、体力を確認します。

比較される漢方薬:大柴胡湯など。処方は体力、便通、熱の有無を確認して選びます。

疲労・活力低下・胃腸虚弱

気虚体質|頑張りたいのに力が出ない

気虚は、体を動かし回復させる力が不足した状態です。朝からだるい、やる気が出ない、食欲低下、息切れ、筋力低下などが重なります。

見分けるヒント食後のだるさ、下痢・軟便、疲れると悪化、声に力がない。
漢方で見るポイント睡眠だけでなく、胃腸、体重、貧血傾向、持病を確認します。

比較される漢方薬:補中益気湯、加味帰脾湯、人参養栄湯など。

頭重・めまい・体の重さ

湿痰体質|水分と濁りが停滞する

湿痰は、余分な水分や痰が停滞した状態です。頭がぼんやりする、日中眠い、めまい、むくみ、胃もたれ、体の重さなどが現れます。

見分けるヒント雨天時の不調、痰、喉のつかえ、食後の眠気、体重増加。
漢方で見るポイント胃腸の弱さ、冷え、熱、血圧、服用薬を確認します。

比較される漢方薬:半夏白朮天麻湯など。

冷え・頻尿・ED・足腰の弱り

陽虚体質|温めて支える力が低下する

陽虚は、体を温め、下半身や排尿を支える力が不足した状態です。冷え、夜間頻尿、腰膝のだるさ、むくみ、性欲低下、EDなどで比較します。

見分けるヒント温めると楽、朝がつらい、尿の勢い低下、下半身の冷え。
漢方で見るポイント前立腺、腎臓、糖尿病、血圧、口渇やほてりを確認します。

比較される漢方薬:八味地黄丸料、牛車腎気丸、真武湯など。

肥満・便秘・暑がり・高血圧傾向

湿熱体質|余分な熱と老廃物が停滞する

湿熱は、飲酒、夜食、脂っこい食事、運動不足などが重なり、余分な水分・脂肪・熱が停滞した状態です。

見分けるヒント腹部の脂肪、便秘、汗が多い、顔が赤い、脂質・尿酸が高い。
漢方で見るポイント補う前に、体力、便通、血圧、肝臓・腎臓の状態を確認します。

比較される漢方薬:防風通聖散、大柴胡湯、黄連解毒湯など。

男性更年期で比較される漢方薬の位置づけ

同じ疲労、ED、不眠でも、冷えと不足が中心なのか、緊張や熱の滞りが中心なのかで処方の方向性は異なります。

漢方薬 比較するときの特徴 注意したい点
柴胡加竜骨牡蛎湯 不安、動悸、不眠、イライラ、便秘、高血圧傾向 胃腸虚弱、下痢、冷えが強い方では別処方も比較
桂枝加竜骨牡蛎湯 虚弱、神経過敏、不安、不眠、動悸、ストレス性ED 強い熱感、便秘、体力があるタイプとは分ける
八味地黄丸料 下半身の冷え、夜間尿、腰痛、足腰の弱り 附子を含むため、動悸やのぼせ、持病・併用薬を確認
防風通聖散 腹部脂肪、便秘、熱感、代謝の滞り 虚弱、下痢、冷えが強い方には向きにくい
加味帰脾湯 精神疲労、不安、不眠、食欲低下、気力低下 甘草含有薬の重複、血圧、むくみを確認
人参養栄湯 消耗、食欲不振、冷え、体力低下 持病と服用薬、甘草含有薬の重複を確認

テストステロン補充療法、睡眠薬、抗うつ薬、降圧薬、糖尿病薬、前立腺の薬は自己判断で中止・変更しないでください。

漢方薬を追加する場合も、持病、血圧、前立腺、肝臓・腎臓、甘草や附子などの重複を確認する必要があります。

男性更年期で生活から整えたい6つのこと

1. 睡眠時間といびきを確認する

慢性的な睡眠不足や睡眠時無呼吸は、日中の疲労、気分、血圧、性機能に影響します。大きないびきや呼吸停止を指摘されたら受診します。

2. 筋力を落とさない

無理のない筋力トレーニングと有酸素運動を組み合わせます。強い疲労や持病がある場合は医師へ相談して開始してください。

3. 飲酒と夜食を見直す

寝酒、脂っこい夜食、過食は睡眠と代謝を乱します。湿熱やメタボ傾向がある方は特に見直します。

4. 体重・腹囲・血圧を記録する

体重増加、高血圧、糖尿病、脂質異常症はEDや疲労と関係する場合があります。健康診断を放置しないでください。

5. 仕事から切り離す時間を作る

帰宅後も考え続ける状態では、気滞と不眠が強まりやすくなります。入浴、散歩、腹式呼吸などで切り替えます。

6. 精力剤だけで無理に補わない

疲労やEDの背景が血管、糖尿病、薬、睡眠、精神状態にある場合もあります。刺激だけで押し切らず、原因を確認します。

男性更年期についてよくある質問

男性にも更年期はありますか?

あります。中年期以降の男性に、活力低下、疲労、不眠、気分の変化、性欲低下、ED、発汗、筋力低下などが重なることがあります。症状が続く場合は、年齢だけで判断せず、泌尿器科や男性更年期外来などで確認してください。

男性更年期とLOH症候群は同じですか?

完全に同じ意味ではありません。男性更年期は中年期以降に現れる幅広い心身の不調を指す一般的な表現です。LOH症候群は、症状と男性ホルモンの評価などを踏まえて医療機関で診断される概念です。

男性更年期には、どの漢方薬がよいですか?

一つに決めることはできません。不安や不眠が中心なのか、冷え・頻尿・EDが中心なのか、疲労と胃腸虚弱が強いのか、メタボ・便秘・高血圧傾向があるのかで比較する漢方薬が変わります。

テストステロン値が正常でも、男性更年期のような症状は出ますか?

症状の原因は男性ホルモンだけとは限りません。ストレス、睡眠不足、うつ状態、睡眠時無呼吸、甲状腺疾患、糖尿病、薬の影響などでも似た症状が現れます。検査値が正常でも症状が強い場合は、別の原因を含めて医療機関で確認してください。

EDや性欲低下も漢方で考えられますか?

漢方では、冷えや足腰の弱り、疲労、ストレス、不眠、血流、体重や代謝などを合わせて確認します。ただし、糖尿病、血管の病気、前立腺の病気、服用薬などが関係する場合もあるため、急な変化や長引く症状は泌尿器科へ相談してください。

男性更年期とうつ病は、どう見分けますか?

意欲低下、不眠、疲労、集中力低下などは重なります。自己判断で区別するのは難しいため、強い落ち込み、仕事や生活への支障、希死念慮がある場合は、男性更年期だけと考えず精神科・心療内科などへ相談してください。

夜間頻尿や尿の出にくさも、男性更年期と関係しますか?

冷えや加齢に伴う変化と重なることはありますが、前立腺肥大、糖尿病、心臓・腎臓の病気、服用薬などでも起こります。血尿、排尿痛、発熱、尿が出ない状態がある場合は、早めに泌尿器科を受診してください。

ホルモン注射、睡眠薬、降圧薬と漢方薬は併用できますか?

併用できる場合はありますが、治療内容、血圧、前立腺、肝臓・腎臓の状態、甘草などの重複を確認する必要があります。処方薬やホルモン治療を自己判断で中止・変更せず、医師または薬剤師へ相談してください。

男性更年期は、何科を受診すればよいですか?

性欲低下、ED、排尿症状、男性ホルモンの相談は泌尿器科や男性更年期外来が候補です。強い気分の落ち込みは精神科・心療内科、胸痛や息切れは内科・循環器内科、強いいびきや日中の眠気は睡眠外来など、中心症状に応じて相談先を選びます。

相談データで多かった漢方薬を選べばよいですか?

いいえ。処方件数は効果や推奨の順位ではありません。相談時の不眠、不安、冷え、ED、体力、便通、血圧、胃腸、服薬状況などを含めて選定された記録です。

医療機関へ相談したい目安

  • 強い抑うつ、希死念慮、自傷の考えがある
  • 胸痛、息切れ、冷汗、失神がある
  • 急にEDや性欲低下が強くなった
  • 血尿、排尿痛、発熱、尿が出ない状態がある
  • 急な体重減少、発熱、強い倦怠感がある
  • 大きないびき、呼吸停止、日中の強い眠気がある
  • 高血圧、糖尿病、脂質異常症、心血管疾患を治療していない
  • 症状が数週間以上続き、仕事や家庭生活に支障がある

性機能・排尿・男性ホルモンは泌尿器科や男性更年期外来、強い気分症状は精神科・心療内科、胸痛や息切れは内科・循環器内科、いびきと日中の眠気は睡眠外来などを検討してください。

参考・出典

  1. 日本泌尿器科学会・日本Men’s Health医学会「LOH症候群(加齢男性・性腺機能低下症)診療の手引き」
  2. 厚生労働省 e-ヘルスネット「身体活動・運動」
  3. 厚生労働省「睡眠対策」
  4. PMDA「医療用医薬品 添付文書等情報検索」
  5. 堀口和彦先生による過去の漢方相談・処方選定データ

堀口先生の相談データから見る、男性更年期の特徴

堀口和彦先生による過去の漢方相談・処方選定データを整備した「男性更年期症例」から、男性更年期が主訴として分類された全33件を整理しました。

体質、併発症状、漢方薬は1人に複数記録される場合があります。

15件気滞

体質判定で最も多く確認されました。

11件陰虚

体質判定で2番目に多く確認されました。

17件性欲低下・ED

一緒に記録された症状で最も多い項目の一つです。

11件柴胡加竜骨牡蛎湯

初期回答の選定記録で最も多く確認されました。

体質判定

気滞
15件
陰虚
11件
血虚
7件
湿熱
6件
陽虚
4件
気虚
3件
血瘀
2件
湿痰
1件

※相談記録で体質名を明確に確認できた件数です。1人に複数の体質が記録される場合があります。

男性更年期と一緒に記録された症状・健康課題

性欲低下・ED
17件
血圧・脂質・尿酸
17件
疲労・活力低下
13件
肩こり・頭痛・めまい
12件
不眠・睡眠の乱れ
9件
不安・イライラ
9件
胃腸・食欲低下
9件
冷え
9件

※1人に複数の症状・健康課題が記録されるため、合計は33件を超えます。

初期回答で選定された漢方薬

柴胡加竜骨牡蛎湯
11件
抑肝散
10件
桂枝加竜骨牡蛎湯
9件
防風通聖散
4件
八味地黄丸料
3件
加味帰脾湯
3件
柴胡桂枝乾姜湯
3件

※処方件数は効果や推奨の順位ではありません。相談時の症状、体質、体力、便通、血圧、服薬状況を含めた選定記録です。

公開用に要約した代表相談例

気滞・血虚・陰虚を中心に考えた例|45歳男性

男性更年期と診断され、気力低下・不眠・EDが重なる

男性更年期と診断され、気力の低下、頭痛、イライラ、不眠、不安感、腰や筋肉の痛み、EDが重なっていました。ホルモン治療中でもEDが残っていたため、精神的な緊張、睡眠、血の不足、熱のこもりを合わせて確認した例です。

選定記録にある漢方薬:柴胡加竜骨牡蛎湯、抑肝散

気滞を中心に考えた例|47歳男性

低テストステロンを指摘され、不安と早朝覚醒が続く

泌尿器科の検査でテストステロン低値を指摘され、極度の不安感、緊張、胃の違和感、朝早く目が覚める状態が続いていました。イライラより不安が強く、胃腸の状態も含めて心身の緊張を確認した例です。

選定記録にある漢方薬:桂枝加竜骨牡蛎湯、抑肝散

ほかの相談例4件を見る

湿熱を中心に考えた例|56歳男性

ED・肥満・高血圧傾向に、疲労と睡眠の乱れが重なる

性欲はあっても勃起が続かず、肥満、高血圧、肩・背中・腰のこり、全身の疲れ、睡眠の質の低下がありました。補うだけでなく、体内の熱や老廃物の停滞、便通、血流を合わせて確認した例です。

選定記録にある漢方薬:柴胡加竜骨牡蛎湯、防風通聖散

陽虚・気滞を中心に考えた例|40歳男性

手足の冷えと体重増加に、勃起力の低下が重なる

勃起しにくく持続しない状態に加え、手足の冷えが強く、約10年間で体重も増えていました。冷えると勃起しにくい感覚があったため、下半身の冷え、血流、緊張、生活習慣を確認した例です。

選定記録にある漢方薬:桂枝加竜骨牡蛎湯、八味地黄丸料

気滞・陰虚・陽虚を中心に考えた例|41歳男性

発汗・冷え・肩こり・イライラとEDが同時に現れる

慢性的な肩こり、更年期のような発汗、片足の冷え、イライラがあり、性欲はあるものの勃起が持続しない状態でした。熱と冷えの偏り、ストレス、自律神経、体力の不足を合わせて確認した例です。

選定記録にある漢方薬:桂枝加竜骨牡蛎湯、抑肝散

気虚・血虚を中心に考えた例|43歳男性

やる気が出ず、胃腸が弱く、体重も増えにくい

漠然とやる気が出ない状態が続き、検査ではテストステロン低下はありませんでした。脂の多い食事で下痢しやすく、痩せ気味で体力をつけにくかったため、男性ホルモンだけでなく胃腸、気力、不安や睡眠を確認した例です。

選定記録にある漢方薬:桂枝加竜骨牡蛎湯、加味帰脾湯

※この集計と相談例は、堀口和彦先生による「うち漢方/光和堂薬局」時代の漢方相談・処方選定データを、個人が特定されない形で公開用に匿名化・要約したものです。KanpoNow薬局の販売実績・改善実績を示すものではなく、特定の漢方薬の効果を保証するものでもありません。

男性更年期は、同じ「元気が出ない」でも体質によって考え方が変わります。

疲労、睡眠、気分、性機能、排尿、冷え、体重、血圧、胃腸まで含めて、自分の体質傾向を確認してください。

KanpoNowのAI漢方診断は、堀口先生の漢方相談・処方選定の考え方をもとに、症状と複数の体質傾向から漢方薬の候補を提案します。

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本ページは一般的な健康情報と、匿名化された過去の相談データをもとに漢方の考え方を紹介するものであり、診断・治療・服薬指示を目的とするものではありません。持病がある方、治療中の方、テストステロン補充療法、睡眠薬、抗うつ薬、降圧薬、糖尿病薬、前立腺の薬などを使用中の方は、自己判断で薬を中止・変更せず、医師または薬剤師へ相談してください。強い抑うつ、希死念慮、胸痛、呼吸困難、失神、血尿、尿閉がある場合は、速やかに医療機関へ相談してください。

監修者プロフィール
堀口和彦

堀口 和彦 東洋医学・漢方薬剤師/鍼灸師

光和堂薬局 院長。埼玉県生まれ。東京理科大学薬学部卒、同大学院修士課程修了。総合漢方研究会 学術部員。元東京大学大学院医学系研究科 客員研究員。公益法人埼玉県鍼灸師会会員。さいたま市学校薬剤師(指扇中学校)。一般財団法人日本漢方連盟 会員。

著書に『やさしい漢方入門』(健友館)、『パプアニューギニアの薬草文化』(アボック社)、『体質で決まる漢方と養生‐気精血水‐』(万来舎)など。