肩こりに漢方|首筋の張り・肩甲骨まわり・重だるさを体質別に考える

更新日:2026年7月18日 監修:堀口和彦

首と肩のこりに悩む女性

首筋がパンパンに張る。肩甲骨まで重い。頭痛や目の疲れも続く。もんでも、すぐに戻ってしまう。

肩こりの漢方は、症状名だけでは決まりません。ストレスで張るのか、血流が滞って芯から重いのか、水分停滞で頭重やめまいを伴うのか、胃腸や睡眠の弱りで回復しにくいのかによって、比較する漢方薬が変わります。

首こり肩甲骨の張り頭痛眼精疲労冷え・むくみ更年期

症状 × 体質から、あなたに合う漢方を見つけます。

肩こりで候補となる漢方薬

肩こりに使われる漢方薬は一つではありません。こり方と一緒に出る症状を合わせて、次のような処方を比較します。

主な不調 比較する体質・状態 代表的な候補
首筋がパンパンに張る・緊張で悪化 気滞、冷えを伴う虚弱、神経の高ぶり 柴胡桂枝乾姜湯柴胡加竜骨牡蛎湯香蘇散
頭痛・めまい・頭重・胃の水っぽさ 湿痰、陽虚、胃腸の水分処理低下 半夏白朮天麻湯、葛根湯
冷えのぼせ・月経や更年期と重なる 血虚、血瘀、陽虚、ホルモン変動 温経湯当帰芍薬散桂枝茯苓丸料
便秘・むくみ・のぼせ・重だるさ 湿熱、血瘀、体内の停滞 防風通聖散桃核承気湯大柴胡湯
疲労・不眠・胃腸虚弱で回復しにくい 気虚、血虚、心身の消耗 加味帰脾湯人参養栄湯
肩甲骨や背中まで緊張し、胃腸症状もある 気滞、胃腸の過敏、胸腹部の張り 四逆散安中散

肩だけを見るのではなく、頭痛、眼精疲労、冷え、便通、胃腸、睡眠、ストレス、月経・更年期まで近接して確認します。

急な強い痛み、胸痛・息苦しさ・冷や汗、片側のしびれや脱力、ろれつ・視覚の異常、発熱、外傷後の痛みがある場合は、漢方で様子を見ず受診を優先してください。

肩こりと全身の状態をまとめて確認する

AI漢方診断であなたの漢方を見つける

KanpoNow AI診断データで見る、肩こりの傾向

現行ページに掲載されている2026年6月22日集計では、直近30日間のAI漢方診断7,612件のうち、1,478件、約19%が「肩こり」を症状として選択していました。

体質チェックで「肩がこる」と回答した方は4,937件、約65%でした。肩こりを主な悩みに選ばなくても、日常的にこりを抱えている方が多いことが分かります。

7,612件

直近30日間のAI漢方診断数

1,478件

肩こりを症状として選択

約19%

全診断に占める肩こり症状

4,937件

体質チェックで「肩がこる」

AI診断データは、堀口先生の過去の相談データとは別の母集団です。

件数や割合を合算したり、直接比較したりしません。

堀口先生の相談データから見る、肩こり相談の特徴

堀口和彦先生による過去の漢方相談・処方選定データを整備した「肩こり症例」から、肩こり・首こりが主訴として原文確認できた全36件を整理しました。

体質、併発症状、漢方薬は1人に複数記録される場合があります。

体質判定で多く確認された体質

気滞

27件
血虚

20件
陰虚

13件
湿痰

11件
血瘀

9件
陽虚

8件
気虚

5件
湿熱

4件

複数体質を含みます。件数は効果や推奨順位を示すものではありません。

一緒に記録された症状

便通の乱れ

20件
不安・緊張

12件
疲労・気力低下

12件
冷え

10件
むくみ

9件
頭痛・頭重

8件
めまい・ふらつき

6件
イライラ・高ぶり

6件
腰痛・関節痛

6件
不眠・睡眠の乱れ

6件
目の疲れ・眼精疲労

4件
ほてり・のぼせ

4件

肩こりと同時に確認された症状です。1人に複数記録されます。

初期回答で選定された漢方薬

柴胡桂枝乾姜湯

7件
柴胡加竜骨牡蛎湯

7件
温経湯

4件
防風通聖散

4件
加味帰脾湯

3件
女神散

3件
荊芥連翹湯

3件
当帰芍薬散

3件
桂枝茯苓丸料

3件
抑肝散

2件

堀口先生の初期回答で選定された記録の出現件数です。肩こりへの効果や推奨順位を示すものではありません。

36件では、気滞、血虚、陰虚が多く、便通の乱れ、不安・緊張、疲労、冷え、むくみ、頭痛などが併記されていました。肩こりを局所だけでなく、心身の緊張、回復力、胃腸、水分代謝、冷えまで含めて見る必要性が表れています。

肩こりの代表相談例

相談内容を公開用に要約し、改善経過や個人を特定しうる情報は掲載していません。代表相談例は統計の分母・分子とは別に管理しています。

39歳女性の相談

首・肩の緊張に、眼精疲労・頭痛・めまいが重なる

常に体へ力が入り、首こりと肩こり、眼精疲労、緊張型頭痛が強く、疲労や天候変化でふわふわするめまいも出ると相談されました。

首こり・眼精疲労頭痛・めまい

体質の考え方
気虚と血虚を中心に、胃腸の弱りと冷えがあり、筋肉と自律神経を支える余裕が不足した状態として整理しました。

初期回答で選定された漢方薬
柴胡桂枝乾姜湯加味帰脾湯

46歳女性の相談

左肩と肩甲骨が重く、頭痛・冷え・胃の水っぽさを伴う

慢性的な左肩と肩甲骨のこりに加え、頭痛、冷え、食後に胃がちゃぷちゃぷする感覚があり、水分を取る量に対して尿が少ないと相談されました。

肩甲骨のこり頭痛・水分停滞

体質の考え方
陽虚と湿痰を中心に、温める力と胃腸の水分処理が弱り、首肩へ重だるさが残る状態として整理しました。

初期回答で選定された漢方薬
半夏白朮天麻湯葛根湯

ほかの相談例4件を見る

45歳女性の相談

強い首肩痛と頭痛に、便秘・むくみ・不眠が重なる

強い肩こり、首の痛み、頭痛が続き、痛みで眠れないことがあり、便秘と片側下肢のむくみ、更年期の変化も気になると相談されました。

首肩痛・頭痛便秘・むくみ

体質の考え方
緊張と血流の滞りを見ながら、便通、むくみ、不眠を含む全身の巡りを合わせて整理しました。

初期回答で選定された漢方薬
柴胡加竜骨牡蛎湯桃核承気湯

34歳男性の相談

首・肩・肩甲骨の熱感とこりが、過労・不眠・軟便に重なる

長時間労働のあとから首を動かすと痛み、肩や僧帽筋に無意識に力が入り、肩甲骨周辺のこり、夜の熱感、強い疲労、睡眠不足、軟便が続くと相談されました。

首肩の熱感過労・不眠

体質の考え方
気滞と湿痰を中心に、蓄積した疲労と熱感、胸腹部から背中へ続く緊張が重なる状態として整理しました。

初期回答で選定された漢方薬
葛根黄連黄芩湯四逆散

35歳女性の相談

胃の不調とストレスに、右背中・肩の張りが連動する

胃のむかつき、みぞおちの違和感、げっぷやガスが続き、右背中に筋肉痛のような痛み、肩こり、めまい、冷え、疲労感があると相談されました。

胃腸・みぞおち背中・肩の張り

体質の考え方
胃腸の過敏さと胸腹部の気の滞りを中心に、ストレスと冷えが背中や肩の緊張へつながる状態として整理しました。

初期回答で選定された漢方薬
四逆散安中散

45歳男性の相談

長年の前かがみ作業で、首・肩甲骨・腰のこわばりが続く

長期間の前かがみ作業と首への冷風をきっかけに、首こり、肩甲骨内側の深いこり、僧帽筋のこわばり、腰痛、冷え、眠りの浅さが続くと相談されました。

姿勢・慢性疲労冷え・不眠

体質の考え方
血流低下と冷えを背景に、慢性的な筋肉疲労と神経の過敏さが重なる状態として整理しました。

初期回答で選定された漢方薬
当帰四逆加呉茱萸生姜湯桂枝加竜骨牡蛎湯

肩こりは、こりの場所と全身症状を一緒に整理します

肩こりは、姿勢や筋肉疲労だけでなく、ストレス、睡眠不足、眼精疲労、冷え、胃腸の弱りなどが重なることがあります。漢方では、どこがどのようにこり、何が一緒に起きているかを確認します。

1. こる場所と感覚

首筋、僧帽筋、肩甲骨、背中のどこか。パンパン、ズッシリ、締め付け、熱感、痛み、しびれを分けます。

2. 一緒に出る症状

頭痛、眼精疲労、めまい、むくみ、冷え、便通、胃もたれ、不眠、のぼせを確認します。

3. 悪化する条件

長時間の同じ姿勢、画面作業、緊張、天候、冷房、月経・更年期、過労、睡眠不足との関係を見ます。

肩こりを8つの体質で見る

肩こりでは、気滞・血虚・血瘀だけでなく、胃腸の弱り、水分停滞、冷え、熱こもり、休息不足が重なることがあります。体質は一つとは限りません。

漢方で考える男女共通の8つの体質
8体質は、肩こりの原因を一つに決める分類ではなく、全身状態を整理するための視点です。
体質 肩こりの現れ方 一緒に見たい症状
気滞 ストレスで首筋がパンパンに張る 緊張、ため息、頭痛、胸や喉のつかえ
血虚 眼精疲労と疲労で筋肉が回復しにくい 目の疲れ、めまい、顔色の悪さ、眠りの浅さ
気虚 胃腸と体力が弱り、肩甲骨や背中まで重い 食欲低下、だるさ、息切れ、回復感のなさ
陰虚 過労と睡眠不足で首肩に熱感がこもる ほてり、口渇、寝汗、夜のこり・不眠
湿痰 頭重・めまい・むくみを伴う重だるい肩こり 胃もたれ、水分停滞、天候で悪化
血瘀 芯から重く、もんでも戻りやすい頑固なこり 固定した痛み、冷えのぼせ、月経・更年期
陽虚 冷えると首肩がこわばり、疲労が抜けにくい 手足や腰の冷え、軟便、低体温傾向
湿熱 のぼせ・便秘・重さを伴う肩こり 暑がり、発汗、便秘、飲酒・食べ過ぎ
気滞

ストレスで首筋がパンパンに張る

緊張、ため息、頭痛、胸や喉のつかえ

気滞体質で首や肩の緊張を感じる男性
見分けるポイント
  • 首肩に力が入る
  • ストレスで悪化
  • 緊張型頭痛
比較する漢方薬

柴胡桂枝乾姜湯香蘇散

同じ体質名でも、こりの場所、痛み、体力、持病、服用薬によって候補は変わります。

血虚

眼精疲労と疲労で筋肉が回復しにくい

目の疲れ、めまい、顔色の悪さ、眠りの浅さ

血虚体質で目の疲れと肩こりを感じる女性
見分けるポイント
  • 眼精疲労
  • 疲れやすい
  • 眠りが浅い
比較する漢方薬

加味帰脾湯当帰芍薬散

同じ体質名でも、こりの場所、痛み、体力、持病、服用薬によって候補は変わります。

気虚

胃腸と体力が弱り、肩甲骨や背中まで重い

食欲低下、だるさ、息切れ、回復感のなさ

気虚体質で背中と肩の疲れを感じる男性
見分けるポイント
  • 疲れると悪化
  • 胃腸が弱い
  • 背中・肩甲骨が重い
比較する漢方薬

加味帰脾湯人参養栄湯

同じ体質名でも、こりの場所、痛み、体力、持病、服用薬によって候補は変わります。

陰虚

過労と睡眠不足で首肩に熱感がこもる

ほてり、口渇、寝汗、夜のこり・不眠

陰虚体質で夜の首肩の熱感を感じる女性
見分けるポイント
  • 睡眠不足
  • ほてり・寝汗
  • 夜に悪化
比較する漢方薬

葛根黄連黄芩湯四逆散

同じ体質名でも、こりの場所、痛み、体力、持病、服用薬によって候補は変わります。

湿痰

頭重・めまい・むくみを伴う重だるい肩こり

胃もたれ、水分停滞、天候で悪化

湿痰体質で頭重感と肩の重さを感じる女性
見分けるポイント
  • 頭が重い
  • めまい・むくみ
  • 胃がちゃぷちゃぷ
比較する漢方薬

半夏白朮天麻湯六君子湯

同じ体質名でも、こりの場所、痛み、体力、持病、服用薬によって候補は変わります。

血瘀

芯から重く、もんでも戻りやすい頑固なこり

固定した痛み、冷えのぼせ、月経・更年期

血瘀体質で頑固な首肩のこりを感じる女性
見分けるポイント
  • 頑固で固定的
  • 冷えのぼせ
  • 月経・更年期
比較する漢方薬

桂枝茯苓丸料桃核承気湯

同じ体質名でも、こりの場所、痛み、体力、持病、服用薬によって候補は変わります。

陽虚

冷えると首肩がこわばり、疲労が抜けにくい

手足や腰の冷え、軟便、低体温傾向

陽虚体質で冷えによる肩のこわばりを感じる男性
見分けるポイント
  • 冷えると悪化
  • 手足・腰の冷え
  • 疲労・軟便
比較する漢方薬

当帰四逆加呉茱萸生姜湯柴胡桂枝乾姜湯

同じ体質名でも、こりの場所、痛み、体力、持病、服用薬によって候補は変わります。

湿熱

のぼせ・便秘・重さを伴う肩こり

暑がり、発汗、便秘、飲酒・食べ過ぎ

湿熱体質で首肩の重さと熱感を感じる女性
見分けるポイント
  • ズッシリ重い
  • のぼせ・発汗
  • 便秘・食べ過ぎ
比較する漢方薬

防風通聖散大柴胡湯

同じ体質名でも、こりの場所、痛み、体力、持病、服用薬によって候補は変わります。

冷え・風邪初期による急性の首肩こり

寒気があり、首すじから肩へ急にこわばる場合は、慢性的な8体質とは別に、外からの冷えによる急性要因を考えます。かぜの初期で汗が出ておらず、頭重や筋肉痛を伴う場合には葛根湯などが比較されます。

ただし、発熱が強い、首を動かせない、激しい頭痛や吐き気がある場合は、自己判断で葛根湯を続けず受診してください。

肩こりで比較される漢方薬

肩こりに使われる処方でも、向いている状態は同じではありません。首肩の張り、頭痛、めまい、冷え、便通、胃腸、体力、月経・更年期、服用薬まで含めて比較します。

漢方薬名 比較する症状・状態 体質の考え方 見分けるポイント
葛根湯 かぜの初期の寒気、首すじの急なこわばり、頭重 冷えが体表に入り、首肩が急に緊張した状態 慢性肩こりへ長期に一律使用する処方ではありません
柴胡桂枝乾姜湯 冷え、疲労、神経過敏、頭痛、首肩の緊張 虚弱と冷えを土台に、上半身の緊張が残る 体力低下、冷え、口渇、寝汗などを確認
柴胡加竜骨牡蛎湯 強い緊張、イライラ、不眠、頭痛、便秘 気滞と熱のこもりが強い実証寄り 体格、血圧、便通、動悸を確認
香蘇散 気分のふさぎ、喉や胸のつかえ、首肩の張り 気滞が中心で体力は強くない ストレスで張り、胃腸も敏感な場合に比較
釣藤散 慢性的な頭痛、頭重、首肩こり、血圧傾向 上半身に熱や緊張が集まりやすい 朝方の頭痛や血圧も確認
半夏白朮天麻湯 肩こり、頭重、めまい、胃もたれ、むくみ 気虚と湿痰で水分代謝が弱い 胃腸虚弱と天候による悪化を確認
桂枝茯苓丸料 頑固な肩こり、頭痛、冷えのぼせ、月経不調 血瘀が中心 固定した痛み、月経・更年期との関係を確認
加味逍遙散 肩こり、イライラ、のぼせ、疲労、月経・更年期 気滞・血虚・血瘀が重なる 気分の揺れとホルモン変動を確認
防風通聖散 便秘、のぼせ、重だるさ、体格がしっかり 湿熱と実熱が中心 虚弱、冷え、下痢傾向には慎重
大柴胡湯 胸脇部の張り、便秘、熱こもり、肩こり 気滞・湿熱の実証 体力、腹部の張り、便通を確認

漢方薬の効能・効果や注意事項は製品ごとに異なる場合があります。実際に使用する製品の添付文書を確認してください。

肩こりを整える生活養生

1. 同じ姿勢を長く続けない

30~60分を目安に一度立ち、肩甲骨を寄せる、背伸びをする、数歩歩くなど、小さく姿勢を変えます。

2. 画面と目の負担を減らす

画面の高さ、文字サイズ、照明を調整し、近くを見続けた後は遠くを見る時間を作ります。目の疲れを放置しないことが首肩の緊張軽減につながります。

3. 首肩を温める

冷えで悪化する場合は、入浴や蒸しタオルなどで温めます。急な腫れ、発熱、外傷直後などは温め方を自己判断せず確認してください。

4. 睡眠で回復時間を確保する

寝具の高さ、就寝前の画面、カフェイン、夜間の作業を見直します。痛みで眠れない状態が続く場合は、医療機関へ相談してください。

5. 胃腸と便通も確認する

食べ過ぎ、飲酒、便秘、胃もたれが重なる方は、食事量と時間を整えます。肩こりと一緒に出る症状を記録すると体質を整理しやすくなります。

6. 強いストレッチを急に行わない

痛みやしびれがある時に首を強く回したり、反動をつけたりしないでください。無理のない範囲でゆっくり動かします。

よくある質問

肩こりには、どの漢方薬が使われますか?

葛根湯、柴胡桂枝乾姜湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、香蘇散、釣藤散、半夏白朮天麻湯、桂枝茯苓丸料、加味逍遙散などが候補になります。ただし、首筋の張り、頭痛、めまい、冷え、便秘、胃腸、月経・更年期などの組み合わせで比較する処方は変わります。

なぜ「肩こり」という症状だけで漢方薬を選べないのですか?

同じ肩こりでも、ストレスで筋肉が緊張する人、血流が滞って芯から重い人、水分停滞で頭重やめまいを伴う人、胃腸や睡眠の弱りで回復しにくい人がいます。こり方と全身の体質をまとめて確認する必要があります。

首こりや肩甲骨まわりの張りも、同じように考えますか?

考えます。首筋がパンパンに張る場合は緊張や気滞、肩甲骨や背中まで重い場合は姿勢、疲労、胃腸、気虚、湿痰などを確認します。腕のしびれや筋力低下がある場合は、頸椎や神経の評価を優先してください。

ストレス型の肩こりと、血流が滞る肩こりはどう違いますか?

ストレス型は、緊張する場面で首肩に力が入り、ため息、イライラ、頭痛を伴いやすい傾向があります。血流の滞りが強い場合は、こりが固定的で、もんでも戻りやすく、冷えのぼせや月経・更年期の変化が重なることがあります。

肩こりと頭痛・眼精疲労を一緒に相談できますか?

相談できます。画面作業や同じ姿勢で首肩が緊張すると、眼精疲労や頭痛が重なることがあります。突然の激しい頭痛、視覚異常、ろれつの異常、片側の脱力がある場合は、漢方相談より受診を優先してください。

冷えや更年期に伴う肩こりでは、何を比較しますか?

手足や腰の冷えが強い場合は陽虚や血虚、冷えのぼせや月経・更年期の変化がある場合は血瘀や気滞を確認します。温経湯、当帰芍薬散、桂枝茯苓丸料、加味逍遙散などを体質に応じて比較します。

マッサージをしてもすぐ戻る肩こりに、漢方は使えますか?

選択肢になる場合があります。ただし、姿勢、作業環境、睡眠、運動、眼精疲労、噛みしめなども同時に見直す必要があります。しびれ、筋力低下、強い夜間痛、外傷後の痛みがある場合は医療機関で確認してください。

痛み止めや筋弛緩薬を飲んでいても、漢方薬を併用できますか?

併用できる場合はありますが、薬の種類、持病、胃腸、肝腎機能、妊娠の有無などによって判断が必要です。処方薬を自己判断で中止せず、漢方薬を追加する前に医師または薬剤師へ相談してください。

相談データで件数が多かった漢方薬を選べばよいですか?

いいえ。件数は効果、人気、推奨順位ではありません。肩こりだけでなく、便通、疲労、不安、冷え、頭痛、むくみなどを含めて、堀口先生が初期回答で選定した記録の出現件数です。

AI漢方診断では、肩こりについて何を確認しますか?

首筋、肩、肩甲骨、背中のどこがつらいかに加え、頭痛、眼精疲労、めまい、冷え、むくみ、便通、胃腸、睡眠、疲労、ストレス、月経・更年期などをまとめて確認します。症状と体質の重なりから候補となる漢方薬を絞り込みます。

受診の目安

次のような場合は、体質による肩こりと決めつけず、医療機関へ相談してください。

  • 胸痛、息苦しさ、冷や汗、動悸を伴う
  • 片側の腕や手にしびれ、脱力、力の入りにくさがある
  • ろれつが回らない、視覚異常、突然の激しい頭痛がある
  • 発熱、強い頭痛、吐き気、首の強いこわばりがある
  • 転倒、交通事故、スポーツ外傷のあとから痛みが続く
  • 筋力低下やしびれが進行している
  • 夜間も強く痛み、安静にしても改善しない
  • 肩が急に上がらない、可動域が著しく狭くなった
  • 妊娠中・授乳中、持病がある、複数の薬を服用している

参考・出典

症状 × 体質から、あなたに合う漢方を見つけます。

肩こりだけでなく、首こり、肩甲骨の張り、頭痛、眼精疲労、めまい、冷え、むくみ、便通、胃腸、睡眠、ストレス、月経・更年期などをまとめて分析し、候補となる漢方薬を絞り込みます。

肩こりの出方と全身の状態を、まとめて確認する

AI漢方診断で、あなたに合う漢方を見つける

※本ページは一般的な情報提供を目的としたものであり、医師・薬剤師等の専門家による個別の医療アドバイスに代わるものではありません。肩こりには、筋肉の緊張や姿勢だけでなく、頸椎・神経、肩関節、心臓・肺、眼、耳鼻咽喉、歯、薬の影響などが関係することがあります。漢方薬は体質や症状、持病、服薬状況によって適否が異なります。持病がある方、服薬中の方、妊娠中・授乳中の方は、自己判断で服用・中止せず、事前に医師または薬剤師にご相談ください。胸痛、息苦しさ、冷や汗、片側のしびれ・脱力、ろれつ・視覚の異常、突然の激しい頭痛、発熱、外傷後の痛みがある場合は、速やかに医療機関を受診してください。

監修者プロフィール
堀口和彦

堀口 和彦 東洋医学・漢方薬剤師/鍼灸師

光和堂薬局 院長。埼玉県生まれ。東京理科大学薬学部卒、同大学院修士課程修了。総合漢方研究会 学術部員。元東京大学大学院医学系研究科 客員研究員。公益法人埼玉県鍼灸師会会員。さいたま市学校薬剤師(指扇中学校)。一般財団法人日本漢方連盟 会員。

著書に『やさしい漢方入門』(健友館)、『パプアニューギニアの薬草文化』(アボック社)、『体質で決まる漢方と養生‐気精血水‐』(万来舎)など。