不眠に漢方|眠れない・途中で目が覚める・浅い眠りを体質別に考える

更新日:2026年7月18日 監修:堀口和彦

寝つきの悪さや夜中の目覚めに悩む女性

不眠の漢方は、「眠れない」という症状名だけでは決まりません。

寝つけない、夜中に目が覚める、朝早く目が覚める、眠りが浅い。さらに、不安、動悸、ほてり、冷え、夜間尿、胃腸の不調など、何が重なっているかで候補は変わります。

症状 × 体質から、あなたに合う漢方を見つけます。

寝つきが悪い中途覚醒早朝覚醒眠りが浅い不安・動悸ほてり・冷え

不眠で候補となる漢方薬

不眠で比較される漢方薬には、柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、加味帰脾湯、酸棗仁湯、抑肝散、柴胡桂枝乾姜湯、温胆湯などがあります。

主な不調 比較する体質・状態 代表的な候補
動悸・不安・イライラ・便秘 気滞・湿熱・神経の高ぶり 柴胡加竜骨牡蛎湯
虚弱・神経過敏・寝汗 気虚・陰虚 桂枝加竜骨牡蛎湯
不安・多夢・疲労・食欲低下 血虚・気虚 加味帰脾湯
疲れているのに眠れない・浅い眠り 血虚・陰虚・虚労 酸棗仁湯
イライラ・緊張・歯ぎしり 気滞・神経の高ぶり 抑肝散
冷えのぼせ・動悸・更年期前後 陽虚・陰虚・気滞 柴胡桂枝乾姜湯
胃もたれ・痰・不安・眠りの浅さ 湿痰・胃腸虚弱 温胆湯

横にスクロールしてご覧いただけます。候補は一例で、症状名だけで服用する漢方薬を決めるものではありません。

この表は、候補を知るための入口です。 症状は一つとは限らず、体質も一つとは限りません。睡眠だけでなく、全身の不調をまとめて確認する必要があります。

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強い日中の眠気で運転や仕事が危険な場合、いびき・無呼吸、強い抑うつや希死念慮、胸痛・失神がある場合は、漢方より先に医療機関へ相談してください。

不眠には、睡眠時無呼吸、むずむず脚症候群、うつ病・不安症、甲状腺疾患、痛み、薬やアルコールの影響などが関係することがあります。

KanpoNow AI診断で見る、不眠を訴えた人の傾向

7,612件直近30日の全診断

2026年6月22日時点の集計です。

836件不眠を選択

全診断の約11%でした。

3,830件「眠りが浅い」

体質チェック回答の約50%でした。

女性94%平均年齢47歳

40~50代女性が中心でした。

AI診断で確認された不眠関連の体質

気滞
22%
血虚
11%
陰虚
10%

気滞が最多でしたが、血虚と陰虚も確認されました。寝つきの悪さだけでなく、緊張、不安、多夢、ほてり、寝汗、疲労などを近接して見る必要があります。

※下の相談データとは対象と集計方法が異なるため、数値は合算していません。

堀口先生の相談データから見る、不眠相談の特徴

堀口和彦先生による過去の漢方相談・処方選定データを整備した「不眠症例」から、不眠が主訴として分類された全36件を整理しました。

体質、併発症状、漢方薬は1人に複数記録される場合があります。

15件陽虚

公開統計母集団で最も多く記録された体質でした。

15件日中の眠気・疲労

睡眠の翌日への影響も多く確認されました。

15件不安・緊張

不眠と一緒に記録された代表的な症状です。

10件桂枝加竜骨牡蛎湯

初期回答の選定記録で最も多く確認されました。

体質判定

陽虚
15件
血瘀
14件
湿熱
13件
湿痰
11件
気虚
8件
陰虚
8件
血虚
5件
気滞
4件

一緒に記録された症状

日中の眠気・疲労
15件
不安・緊張
15件
便通の乱れ
15件
肩こり・頭痛
11件
イライラ・高ぶり
9件
月経・更年期の変化
8件
寝つきが悪い
8件
めまい・ふらつき
7件

初期回答で選定された漢方薬

桂枝加竜骨牡蛎湯
10件
加味帰脾湯
9件
柴胡加竜骨牡蛎湯
8件
抑肝散
6件
加味逍遙散
4件
半夏白朮天麻湯
3件

件数は効果、人気、推奨の順位ではありません。堀口先生が初期回答で選定した記録の出現件数です。

集計上の注意

公開統計は、成人本人の現在相談で、不眠が主訴として明示され、初期回答の選定漢方薬と体質を確認でき、高リスク所見のない36件に限定しました。AI診断データとは別母集団です。

代表的な相談例

以下は相談内容を公開用に要約した例です。改善経過は掲載せず、統計の分母・分子にも使用していません。

54歳男性

早朝に目が覚め、日中の仕事に支障が出る

入眠はできても朝4時ごろに目が覚め、その後眠れない日が週に数回あり、日中のだるさと仕事への影響を相談されました。

早朝覚醒眠りの浅さ

体質の考え方:血虚・陰虚を中心に、気の不足と緊張が重なり、休息へ切り替わりにくい状態として整理しました。

初期回答で選定:桂枝加竜骨牡蛎湯加味帰脾湯

39歳男性

仕事の緊張で寝つけず、途中で目が覚める

仕事の忙しさと精神的ストレスが続き、寝つきにくさ、途中覚醒、朝の回復感のなさ、イライラ、朝の下痢を相談されました。

入眠困難中途覚醒

体質の考え方:心身の緊張で気が巡りにくく、胃腸の弱りと疲労も重なる不眠として整理しました。

初期回答で選定:抑肝散香蘇散

ほかの相談例4件を見る

62歳男性

寝つけず、薬の翌日の影響も気になる

寝つきの悪さが続き、一般的な睡眠薬では翌日の動きに影響を感じること、もともと胃腸が弱く軟便になりやすいことを相談されました。

入眠困難胃腸虚弱

体質の考え方:神経の緊張に、胃腸の弱りと心身の消耗が重なる状態として整理しました。

初期回答で選定:桂枝加竜骨牡蛎湯加味帰脾湯

49歳女性

更年期前後の不眠・イライラ・気分の波

不眠、イライラ、気分の波、食欲低下、便秘が重なり、不規則な仕事と人間関係のストレスで不安が強くなることを相談されました。

不眠イライラ

体質の考え方:気滞に、血と潤いの不足が重なり、夜になっても心身が鎮まりにくい状態として整理しました。

初期回答で選定:柴胡加竜骨牡蛎湯抑肝散

59歳女性

胃腸の不調とめまいがあり、ぐっすり眠れない

胃の調子の悪さ、体のだるさ、ぐらつくめまいとともに、夜にぐっすり眠れない状態が続いていると相談されました。

熟睡感のなさ疲労

体質の考え方:胃腸の弱りで気を作りにくく、余分な水分が停滞する気虚・湿痰の方向から整理しました。

初期回答で選定:半夏白朮天麻湯

57歳女性

何度も目が覚め、肩こり・頭痛・むくみもある

夜中に何度も目が覚める不眠に、肩こり、首こり、頭痛、むくみが重なっていることを相談されました。

中途覚醒肩こり

体質の考え方:心身の緊張と血流の滞りが重なり、体のこわばりが睡眠を分断する状態として整理しました。

初期回答で選定:柴胡加竜骨牡蛎湯桂枝茯苓丸料

寝つきだけでなく、目覚め方と全身症状をまとめて確認

不安、動悸、疲労、便通、肩こり、ほてり、冷え、胃腸の状態まで含めて候補を絞り込みます。

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同じ不眠でも、選ぶ漢方薬が変わる理由

眠れない「時間帯と形」を見る

寝つきが悪い、中途覚醒、早朝覚醒、眠りが浅いでは、背景が同じとは限りません。まず、どの段階で睡眠が乱れるかを確認します。

一緒に起きる症状を見る

不安、動悸、ほてり、寝汗、冷え、夜間尿、胃もたれ、肩こり、痛みなどが、睡眠を妨げる手がかりになります。

不眠だけを切り離さない

症状も体質も複数重なります。睡眠だけを抑えるのではなく、日中の疲労や全身の偏りを含めて候補を比較します。

不眠症は、睡眠問題に加えて日中の不調がある状態です。

入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒などが続き、日中の倦怠感、意欲低下、集中力低下などがある場合は、原因に応じた確認が必要です。

不眠を8つの体質で見る

不眠では、気滞、血虚、陰虚、気虚、湿痰、血瘀、湿熱、陽虚が単独または複数で関係します。体質名はゴールではなく、どの方向から漢方薬を比較するかを整理するための手がかりです。

漢方で考える男女共通の8つの体質
同じ不眠でも、緊張、不足、熱、冷え、水分停滞、血流など、背景によって見え方が変わります。
体質 不眠の現れ方 一緒に確認したい症状
気滞 考えごとで寝つけない 不安、動悸、胸のつかえ
血虚 多夢・浅い眠り 疲労、めまい、物忘れ
陰虚 ほてり・寝汗で目が覚める 口渇、乾燥、早朝覚醒
気虚 寝ても回復感がない 食欲低下、朝のだるさ
湿痰 頭重・胃もたれと浅い眠り めまい、痰、むくみ
血瘀 痛み・冷えのぼせで眠れない 肩こり、頭痛、便秘
湿熱 暑さ・興奮で寝苦しい 発汗、便秘、飲酒後の悪化
陽虚 冷え・夜間尿で目が覚める 腰のだるさ、朝の冷え
気滞

考えごと・緊張で頭が冴える

ストレスや緊張で気の巡りが滞り、布団に入ってから考えごとが止まらない、胸がざわつく、寝つけないという形で現れます。

気滞体質で胸や肩の緊張を感じる男性
見分けるポイント
  • 寝つきが悪い
  • イライラ・不安
  • 動悸・胸のつかえ
比較する漢方薬

柴胡加竜骨牡蛎湯抑肝散

同じ体質名でも、併発症状や体力、持病、服用薬によって候補は変わります。

血虚

不安・多夢・熟睡感のなさ

心身を養う血が不足し、眠りが浅い、夢が多い、動悸や不安がある、朝の回復感が乏しいという形で現れます。

血虚体質で疲労と目の疲れを感じる女性
見分けるポイント
  • 多夢・浅い眠り
  • 不安・動悸
  • 顔色・めまい・疲労
比較する漢方薬

加味帰脾湯酸棗仁湯

同じ体質名でも、併発症状や体力、持病、服用薬によって候補は変わります。

陰虚

ほてり・寝汗で眠りが浅い

体を潤し鎮める力が不足し、疲れているのに目が冴える、夜中に熱感や寝汗で目が覚める、口や喉が乾く不眠として現れます。

陰虚体質で夜のほてりと乾燥を感じる女性
見分けるポイント
  • ほてり・寝汗
  • 口の渇き・乾燥
  • 中途覚醒・早朝覚醒
比較する漢方薬

黄連阿膠湯酸棗仁湯

同じ体質名でも、併発症状や体力、持病、服用薬によって候補は変わります。

気虚

疲れ切っているのに回復できない

気力・体力と胃腸の働きが弱り、眠っても疲れが取れない、朝起きられない、日中に眠いという形で現れます。

気虚体質で気力と体力の低下を感じる男性
見分けるポイント
  • 日中の疲労
  • 食欲低下・胃腸虚弱
  • 朝のだるさ
比較する漢方薬

加味帰脾湯桂枝加竜骨牡蛎湯

同じ体質名でも、併発症状や体力、持病、服用薬によって候補は変わります。

湿痰

頭重・胃もたれとともに眠りが乱れる

胃腸の弱りで余分な水分や濁りが停滞し、頭が重い、めまい、痰っぽい、胃がもたれる状態と睡眠の浅さが重なります。

湿痰体質で頭重感と胃もたれを感じる女性
見分けるポイント
  • 頭重・めまい
  • 胃もたれ・痰
  • 雨天や食後の悪化
比較する漢方薬

温胆湯半夏白朮天麻湯

同じ体質名でも、併発症状や体力、持病、服用薬によって候補は変わります。

血瘀

肩こり・頭痛・冷えのぼせで目が覚める

血の巡りが滞り、首肩のこり、固定した頭痛、下半身の冷えと上半身の熱感が睡眠を妨げる形で現れます。

血瘀体質で首や肩のこりを感じる女性
見分けるポイント
  • 肩こり・頭痛
  • 冷えのぼせ
  • 下腹部の張り・便秘
比較する漢方薬

桂枝茯苓丸料加味逍遙散

同じ体質名でも、併発症状や体力、持病、服用薬によって候補は変わります。

湿熱

熱こもり・興奮・便秘で寝苦しい

余分な熱と水分が体内にこもり、暑くて寝苦しい、イライラが鎮まらない、便秘や飲酒後に眠りが乱れる形で現れます。

湿熱体質で熱感と体の重さを感じる女性
見分けるポイント
  • 暑さ・発汗
  • イライラ・興奮
  • 便秘・夜食・飲酒
比較する漢方薬

柴胡加竜骨牡蛎湯黄連解毒湯

同じ体質名でも、併発症状や体力、持病、服用薬によって候補は変わります。

陽虚

冷え・夜間尿で睡眠が分断される

体を温め、水分を保持する力が弱り、手足や腰の冷え、夜間尿、朝のだるさで睡眠が途切れる形で現れます。

陽虚体質で手足や腰の冷えを感じる男性
見分けるポイント
  • 手足・腰の冷え
  • 夜間尿
  • 朝のだるさ・低血圧傾向
比較する漢方薬

柴胡桂枝乾姜湯八味地黄丸料

同じ体質名でも、併発症状や体力、持病、服用薬によって候補は変わります。

不眠で比較される漢方薬

不眠の代表処方でも、向いている状態は同じではありません。睡眠の形だけでなく、体力、熱感、冷え、胃腸、便通、併用薬まで含めて比較します。

漢方薬名 比較する症状・状態 体質の考え方 見分けるポイント
酸棗仁湯 疲れているのに眠れない、多夢、熟睡感がない 血虚・陰虚・虚労 消耗と不足が中心か
柴胡加竜骨牡蛎湯 動悸、不安、イライラ、便秘、胸のつかえ 気滞・湿熱 比較的体力があり、高ぶりが強いか
桂枝加竜骨牡蛎湯 神経過敏、驚きやすい、寝汗、虚弱 気虚・陰虚 体力が弱く、緊張が抜けないか
加味帰脾湯 不安、多夢、物忘れ、疲労、食欲低下 血虚・気虚 胃腸の弱りと血の不足があるか
抑肝散 イライラ、緊張、筋肉のこわばり、歯ぎしり 気滞 怒り・高ぶり・筋緊張が中心か
柴胡桂枝乾姜湯 冷えのぼせ、動悸、口渇、虚弱、更年期前後 陽虚・陰虚・気滞 冷えと熱感が同時にあるか
温胆湯 胃もたれ、痰、胸のつかえ、不安、浅い眠り 湿痰・気虚 胃腸と水分停滞が中心か
黄連阿膠湯 ほてり、寝汗、乾燥、胸のざわつき 陰虚・血虚 冷えではなく、乾燥と虚熱があるか
半夏白朮天麻湯 頭重、めまい、胃腸虚弱、疲労 気虚・湿痰 めまいと水分停滞が重なるか
八味地黄丸料 冷え、夜間尿、腰のだるさ、加齢による不眠 陽虚 夜間尿と下半身の冷えが睡眠を分断するか

漢方薬の効能・効果や注意事項は製品ごとに異なる場合があります。実際に使用する製品の添付文書を確認してください。

不眠を整える生活養生

1. 起きる時刻を大きくずらさない

眠れなかった翌朝も、可能な範囲で起床時刻を整え、朝の光を浴びます。睡眠リズムは、夜の努力だけでなく朝の時刻から整えます。

2. 眠ろうと力みすぎない

布団の中で長く焦るほど、睡眠への緊張が強くなることがあります。眠気が戻るまで、暗めの環境で静かな行動に切り替える方法もあります。

3. カフェインと飲酒の時間を見直す

夕方以降のカフェインや、寝酒は、寝つきがよく感じても睡眠を浅くすることがあります。量だけでなく摂る時刻を確認します。

4. 夕食と画面の刺激を早めに終える

寝る直前の多い食事、仕事、スマートフォンは、胃腸と脳を活動モードに保ちます。就寝前は情報と照明を少しずつ減らします。

5. 日中に適度に体を動かす

日中の運動は睡眠の土台になります。ただし、就寝直前の激しい運動や長い昼寝は、寝つきを妨げることがあります。

6. 睡眠を妨げる症状を放置しない

ほてり、夜間尿、痛み、いびき、脚のむずむず、動悸などが目覚めの原因なら、その症状自体の評価と対処が必要です。

よくある質問

不眠には、どの漢方薬が使われますか?

酸棗仁湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、加味帰脾湯、抑肝散、温胆湯などが候補になります。ただし、寝つき、中途覚醒、早朝覚醒、ほてり、冷え、胃腸、不安などの組み合わせで比較する処方は変わります。

なぜ「不眠」という症状だけで漢方薬を選べないのですか?

同じ不眠でも、神経が高ぶって寝つけない人、疲労と血の不足で眠りが浅い人、ほてりや寝汗で目が覚める人、胃腸や冷え、夜間尿で睡眠が分断される人がいます。症状と体質をまとめて確認する必要があります。

酸棗仁湯と柴胡加竜骨牡蛎湯は、どう違いますか?

酸棗仁湯は、心身が消耗し、疲れているのに眠れない、夢が多い、熟睡感がない場合に比較します。柴胡加竜骨牡蛎湯は、動悸、イライラ、胸のつかえ、便秘など、神経の高ぶりと内にこもる熱が目立つ場合に比較します。

桂枝加竜骨牡蛎湯と加味帰脾湯は、どう違いますか?

桂枝加竜骨牡蛎湯は、虚弱で神経過敏、驚きやすい、寝汗や動悸を伴う不眠で比較します。加味帰脾湯は、胃腸の弱り、疲労、血の不足、不安、多夢、物忘れなどが重なる場合に比較します。

夜中に目が覚める不眠や早朝覚醒も、漢方で同じように考えますか?

同じ処方に決めず、目が覚めるきっかけを確認します。ほてり・寝汗、動悸・不安、冷え・夜間尿、痛み、いびき・無呼吸、飲酒、薬の影響などで考え方が変わります。長く続き日中に支障がある場合は医療機関にも相談してください。

ほてりや寝汗があって眠れない場合は、何を見ますか?

潤い不足の陰虚、熱がこもる湿熱、更年期のホルモン変化などを確認します。酸棗仁湯や黄連阿膠湯、柴胡桂枝乾姜湯などを比較することがありますが、冷えや胃腸虚弱の有無で適否が変わります。

胃もたれやめまいがある不眠にも漢方薬は使われますか?

胃腸の弱りや水分停滞が睡眠と重なる場合は、温胆湯、六君子湯、半夏白朮天麻湯などを比較します。強いめまい、ろれつが回らない、片側の麻痺、激しい頭痛がある場合は、漢方より先に医療機関を受診してください。

睡眠薬や抗不安薬を飲んでいても、漢方薬を併用できますか?

併用できる場合はありますが、薬の種類、持病、年齢、日中の眠気によって判断が必要です。睡眠薬や抗不安薬を自己判断で中止・減量せず、漢方薬を追加する前に医師または薬剤師へ相談してください。

相談データで件数が多かった漢方薬を選べばよいですか?

いいえ。件数は効果や推奨の順位ではありません。不眠だけでなく、不安、疲労、便通、肩こり、冷え、ほてり、胃腸、服用薬などを含めて、堀口先生が初期回答で選定した記録の出現件数です。

AI漢方診断では、不眠について何を確認しますか?

寝つき、中途覚醒、早朝覚醒、眠りの浅さに加え、不安、動悸、ほてり、寝汗、冷え、夜間尿、胃腸、便通、疲労、肩こりなどをまとめて確認します。症状と体質の重なりから、候補となる漢方薬を絞り込みます。

受診の目安

次のような場合は、体質による不眠と決めつけず、医療機関に相談してください。

  • 不眠が長く続き、仕事、家事、運転など日中の生活に支障がある
  • 大きないびき、睡眠中の呼吸停止、朝の頭痛、強い日中の眠気がある
  • 強い抑うつ、不安、希死念慮、自傷・他害の衝動がある
  • 胸痛、失神、強い息切れ、不規則な動悸がある
  • 脚のむずむず感や周期的な動きで眠れない
  • 急な体重減少、発熱、寝汗、甲状腺症状などがある
  • 薬の開始・変更、アルコールや市販薬の使用後から不眠が始まった
  • 妊娠中・授乳中、持病がある、複数の薬を服用している

参考・出典

症状 × 体質から、あなたに合う漢方を見つけます。

寝つき、中途覚醒、早朝覚醒、眠りの浅さだけでなく、不安、動悸、疲労、ほてり、冷え、夜間尿、胃腸、便通、肩こりなどをまとめて分析し、候補となる漢方薬を絞り込みます。

不眠の現れ方と全身の状態を、まとめて確認する

AI漢方診断で、あなたに合う漢方を見つける

※本ページは一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療・服薬指示を行うものではありません。漢方薬は体質、症状、持病、年齢、妊娠・授乳、服薬状況によって適否が異なります。睡眠薬、抗不安薬、抗うつ薬などを自己判断で中止・減量しないでください。強い日中の眠気、睡眠中の呼吸停止、胸痛、失神、強い抑うつ、希死念慮などがある場合は、速やかに医療機関へ相談してください。

監修者プロフィール
堀口和彦

堀口 和彦 東洋医学・漢方薬剤師/鍼灸師

光和堂薬局 院長。埼玉県生まれ。東京理科大学薬学部卒、同大学院修士課程修了。総合漢方研究会 学術部員。元東京大学大学院医学系研究科 客員研究員。公益法人埼玉県鍼灸師会会員。さいたま市学校薬剤師(指扇中学校)。一般財団法人日本漢方連盟 会員。

著書に『やさしい漢方入門』(健友館)、『パプアニューギニアの薬草文化』(アボック社)、『体質で決まる漢方と養生‐気精血水‐』(万来舎)など。