早朝に目が覚め、日中の仕事に支障が出る
入眠はできても朝4時ごろに目が覚め、その後眠れない日が週に数回あり、日中のだるさと仕事への影響を相談されました。
体質の考え方:血虚・陰虚を中心に、気の不足と緊張が重なり、休息へ切り替わりにくい状態として整理しました。
不眠の漢方は、「眠れない」という症状名だけでは決まりません。
寝つけない、夜中に目が覚める、朝早く目が覚める、眠りが浅い。さらに、不安、動悸、ほてり、冷え、夜間尿、胃腸の不調など、何が重なっているかで候補は変わります。
症状 × 体質から、あなたに合う漢方を見つけます。
不眠で比較される漢方薬には、柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、加味帰脾湯、酸棗仁湯、抑肝散、柴胡桂枝乾姜湯、温胆湯などがあります。
| 主な不調 | 比較する体質・状態 | 代表的な候補 |
|---|---|---|
| 動悸・不安・イライラ・便秘 | 気滞・湿熱・神経の高ぶり | 柴胡加竜骨牡蛎湯 |
| 虚弱・神経過敏・寝汗 | 気虚・陰虚 | 桂枝加竜骨牡蛎湯 |
| 不安・多夢・疲労・食欲低下 | 血虚・気虚 | 加味帰脾湯 |
| 疲れているのに眠れない・浅い眠り | 血虚・陰虚・虚労 | 酸棗仁湯 |
| イライラ・緊張・歯ぎしり | 気滞・神経の高ぶり | 抑肝散 |
| 冷えのぼせ・動悸・更年期前後 | 陽虚・陰虚・気滞 | 柴胡桂枝乾姜湯 |
| 胃もたれ・痰・不安・眠りの浅さ | 湿痰・胃腸虚弱 | 温胆湯 |
横にスクロールしてご覧いただけます。候補は一例で、症状名だけで服用する漢方薬を決めるものではありません。
あなたに合う漢方を、AIで見つける
AI漢方診断を始める強い日中の眠気で運転や仕事が危険な場合、いびき・無呼吸、強い抑うつや希死念慮、胸痛・失神がある場合は、漢方より先に医療機関へ相談してください。
不眠には、睡眠時無呼吸、むずむず脚症候群、うつ病・不安症、甲状腺疾患、痛み、薬やアルコールの影響などが関係することがあります。
2026年6月22日時点の集計です。
全診断の約11%でした。
体質チェック回答の約50%でした。
40~50代女性が中心でした。
気滞が最多でしたが、血虚と陰虚も確認されました。寝つきの悪さだけでなく、緊張、不安、多夢、ほてり、寝汗、疲労などを近接して見る必要があります。
※下の相談データとは対象と集計方法が異なるため、数値は合算していません。
堀口和彦先生による過去の漢方相談・処方選定データを整備した「不眠症例」から、不眠が主訴として分類された全36件を整理しました。
体質、併発症状、漢方薬は1人に複数記録される場合があります。
公開統計母集団で最も多く記録された体質でした。
睡眠の翌日への影響も多く確認されました。
不眠と一緒に記録された代表的な症状です。
初期回答の選定記録で最も多く確認されました。
件数は効果、人気、推奨の順位ではありません。堀口先生が初期回答で選定した記録の出現件数です。
集計上の注意
公開統計は、成人本人の現在相談で、不眠が主訴として明示され、初期回答の選定漢方薬と体質を確認でき、高リスク所見のない36件に限定しました。AI診断データとは別母集団です。
以下は相談内容を公開用に要約した例です。改善経過は掲載せず、統計の分母・分子にも使用していません。
入眠はできても朝4時ごろに目が覚め、その後眠れない日が週に数回あり、日中のだるさと仕事への影響を相談されました。
体質の考え方:血虚・陰虚を中心に、気の不足と緊張が重なり、休息へ切り替わりにくい状態として整理しました。
仕事の忙しさと精神的ストレスが続き、寝つきにくさ、途中覚醒、朝の回復感のなさ、イライラ、朝の下痢を相談されました。
体質の考え方:心身の緊張で気が巡りにくく、胃腸の弱りと疲労も重なる不眠として整理しました。
寝つきの悪さが続き、一般的な睡眠薬では翌日の動きに影響を感じること、もともと胃腸が弱く軟便になりやすいことを相談されました。
体質の考え方:神経の緊張に、胃腸の弱りと心身の消耗が重なる状態として整理しました。
不眠、イライラ、気分の波、食欲低下、便秘が重なり、不規則な仕事と人間関係のストレスで不安が強くなることを相談されました。
体質の考え方:気滞に、血と潤いの不足が重なり、夜になっても心身が鎮まりにくい状態として整理しました。
胃の調子の悪さ、体のだるさ、ぐらつくめまいとともに、夜にぐっすり眠れない状態が続いていると相談されました。
体質の考え方:胃腸の弱りで気を作りにくく、余分な水分が停滞する気虚・湿痰の方向から整理しました。
初期回答で選定:半夏白朮天麻湯
夜中に何度も目が覚める不眠に、肩こり、首こり、頭痛、むくみが重なっていることを相談されました。
体質の考え方:心身の緊張と血流の滞りが重なり、体のこわばりが睡眠を分断する状態として整理しました。
寝つきが悪い、中途覚醒、早朝覚醒、眠りが浅いでは、背景が同じとは限りません。まず、どの段階で睡眠が乱れるかを確認します。
不安、動悸、ほてり、寝汗、冷え、夜間尿、胃もたれ、肩こり、痛みなどが、睡眠を妨げる手がかりになります。
症状も体質も複数重なります。睡眠だけを抑えるのではなく、日中の疲労や全身の偏りを含めて候補を比較します。
不眠症は、睡眠問題に加えて日中の不調がある状態です。
入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒などが続き、日中の倦怠感、意欲低下、集中力低下などがある場合は、原因に応じた確認が必要です。
不眠では、気滞、血虚、陰虚、気虚、湿痰、血瘀、湿熱、陽虚が単独または複数で関係します。体質名はゴールではなく、どの方向から漢方薬を比較するかを整理するための手がかりです。
| 体質 | 不眠の現れ方 | 一緒に確認したい症状 |
|---|---|---|
| 気滞 | 考えごとで寝つけない | 不安、動悸、胸のつかえ |
| 血虚 | 多夢・浅い眠り | 疲労、めまい、物忘れ |
| 陰虚 | ほてり・寝汗で目が覚める | 口渇、乾燥、早朝覚醒 |
| 気虚 | 寝ても回復感がない | 食欲低下、朝のだるさ |
| 湿痰 | 頭重・胃もたれと浅い眠り | めまい、痰、むくみ |
| 血瘀 | 痛み・冷えのぼせで眠れない | 肩こり、頭痛、便秘 |
| 湿熱 | 暑さ・興奮で寝苦しい | 発汗、便秘、飲酒後の悪化 |
| 陽虚 | 冷え・夜間尿で目が覚める | 腰のだるさ、朝の冷え |
ストレスや緊張で気の巡りが滞り、布団に入ってから考えごとが止まらない、胸がざわつく、寝つけないという形で現れます。

心身を養う血が不足し、眠りが浅い、夢が多い、動悸や不安がある、朝の回復感が乏しいという形で現れます。

体を潤し鎮める力が不足し、疲れているのに目が冴える、夜中に熱感や寝汗で目が覚める、口や喉が乾く不眠として現れます。

気力・体力と胃腸の働きが弱り、眠っても疲れが取れない、朝起きられない、日中に眠いという形で現れます。

胃腸の弱りで余分な水分や濁りが停滞し、頭が重い、めまい、痰っぽい、胃がもたれる状態と睡眠の浅さが重なります。

血の巡りが滞り、首肩のこり、固定した頭痛、下半身の冷えと上半身の熱感が睡眠を妨げる形で現れます。

余分な熱と水分が体内にこもり、暑くて寝苦しい、イライラが鎮まらない、便秘や飲酒後に眠りが乱れる形で現れます。

体を温め、水分を保持する力が弱り、手足や腰の冷え、夜間尿、朝のだるさで睡眠が途切れる形で現れます。

不眠の代表処方でも、向いている状態は同じではありません。睡眠の形だけでなく、体力、熱感、冷え、胃腸、便通、併用薬まで含めて比較します。
| 漢方薬名 | 比較する症状・状態 | 体質の考え方 | 見分けるポイント |
|---|---|---|---|
| 酸棗仁湯 | 疲れているのに眠れない、多夢、熟睡感がない | 血虚・陰虚・虚労 | 消耗と不足が中心か |
| 柴胡加竜骨牡蛎湯 | 動悸、不安、イライラ、便秘、胸のつかえ | 気滞・湿熱 | 比較的体力があり、高ぶりが強いか |
| 桂枝加竜骨牡蛎湯 | 神経過敏、驚きやすい、寝汗、虚弱 | 気虚・陰虚 | 体力が弱く、緊張が抜けないか |
| 加味帰脾湯 | 不安、多夢、物忘れ、疲労、食欲低下 | 血虚・気虚 | 胃腸の弱りと血の不足があるか |
| 抑肝散 | イライラ、緊張、筋肉のこわばり、歯ぎしり | 気滞 | 怒り・高ぶり・筋緊張が中心か |
| 柴胡桂枝乾姜湯 | 冷えのぼせ、動悸、口渇、虚弱、更年期前後 | 陽虚・陰虚・気滞 | 冷えと熱感が同時にあるか |
| 温胆湯 | 胃もたれ、痰、胸のつかえ、不安、浅い眠り | 湿痰・気虚 | 胃腸と水分停滞が中心か |
| 黄連阿膠湯 | ほてり、寝汗、乾燥、胸のざわつき | 陰虚・血虚 | 冷えではなく、乾燥と虚熱があるか |
| 半夏白朮天麻湯 | 頭重、めまい、胃腸虚弱、疲労 | 気虚・湿痰 | めまいと水分停滞が重なるか |
| 八味地黄丸料 | 冷え、夜間尿、腰のだるさ、加齢による不眠 | 陽虚 | 夜間尿と下半身の冷えが睡眠を分断するか |
漢方薬の効能・効果や注意事項は製品ごとに異なる場合があります。実際に使用する製品の添付文書を確認してください。
眠れなかった翌朝も、可能な範囲で起床時刻を整え、朝の光を浴びます。睡眠リズムは、夜の努力だけでなく朝の時刻から整えます。
布団の中で長く焦るほど、睡眠への緊張が強くなることがあります。眠気が戻るまで、暗めの環境で静かな行動に切り替える方法もあります。
夕方以降のカフェインや、寝酒は、寝つきがよく感じても睡眠を浅くすることがあります。量だけでなく摂る時刻を確認します。
寝る直前の多い食事、仕事、スマートフォンは、胃腸と脳を活動モードに保ちます。就寝前は情報と照明を少しずつ減らします。
日中の運動は睡眠の土台になります。ただし、就寝直前の激しい運動や長い昼寝は、寝つきを妨げることがあります。
ほてり、夜間尿、痛み、いびき、脚のむずむず、動悸などが目覚めの原因なら、その症状自体の評価と対処が必要です。
酸棗仁湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、加味帰脾湯、抑肝散、温胆湯などが候補になります。ただし、寝つき、中途覚醒、早朝覚醒、ほてり、冷え、胃腸、不安などの組み合わせで比較する処方は変わります。
同じ不眠でも、神経が高ぶって寝つけない人、疲労と血の不足で眠りが浅い人、ほてりや寝汗で目が覚める人、胃腸や冷え、夜間尿で睡眠が分断される人がいます。症状と体質をまとめて確認する必要があります。
酸棗仁湯は、心身が消耗し、疲れているのに眠れない、夢が多い、熟睡感がない場合に比較します。柴胡加竜骨牡蛎湯は、動悸、イライラ、胸のつかえ、便秘など、神経の高ぶりと内にこもる熱が目立つ場合に比較します。
桂枝加竜骨牡蛎湯は、虚弱で神経過敏、驚きやすい、寝汗や動悸を伴う不眠で比較します。加味帰脾湯は、胃腸の弱り、疲労、血の不足、不安、多夢、物忘れなどが重なる場合に比較します。
同じ処方に決めず、目が覚めるきっかけを確認します。ほてり・寝汗、動悸・不安、冷え・夜間尿、痛み、いびき・無呼吸、飲酒、薬の影響などで考え方が変わります。長く続き日中に支障がある場合は医療機関にも相談してください。
潤い不足の陰虚、熱がこもる湿熱、更年期のホルモン変化などを確認します。酸棗仁湯や黄連阿膠湯、柴胡桂枝乾姜湯などを比較することがありますが、冷えや胃腸虚弱の有無で適否が変わります。
胃腸の弱りや水分停滞が睡眠と重なる場合は、温胆湯、六君子湯、半夏白朮天麻湯などを比較します。強いめまい、ろれつが回らない、片側の麻痺、激しい頭痛がある場合は、漢方より先に医療機関を受診してください。
併用できる場合はありますが、薬の種類、持病、年齢、日中の眠気によって判断が必要です。睡眠薬や抗不安薬を自己判断で中止・減量せず、漢方薬を追加する前に医師または薬剤師へ相談してください。
いいえ。件数は効果や推奨の順位ではありません。不眠だけでなく、不安、疲労、便通、肩こり、冷え、ほてり、胃腸、服用薬などを含めて、堀口先生が初期回答で選定した記録の出現件数です。
寝つき、中途覚醒、早朝覚醒、眠りの浅さに加え、不安、動悸、ほてり、寝汗、冷え、夜間尿、胃腸、便通、疲労、肩こりなどをまとめて確認します。症状と体質の重なりから、候補となる漢方薬を絞り込みます。
次のような場合は、体質による不眠と決めつけず、医療機関に相談してください。
寝つき、中途覚醒、早朝覚醒、眠りの浅さだけでなく、不安、動悸、疲労、ほてり、冷え、夜間尿、胃腸、便通、肩こりなどをまとめて分析し、候補となる漢方薬を絞り込みます。
不眠の現れ方と全身の状態を、まとめて確認する
AI漢方診断で、あなたに合う漢方を見つける※本ページは一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療・服薬指示を行うものではありません。漢方薬は体質、症状、持病、年齢、妊娠・授乳、服薬状況によって適否が異なります。睡眠薬、抗不安薬、抗うつ薬などを自己判断で中止・減量しないでください。強い日中の眠気、睡眠中の呼吸停止、胸痛、失神、強い抑うつ、希死念慮などがある場合は、速やかに医療機関へ相談してください。
光和堂薬局 院長。埼玉県生まれ。東京理科大学薬学部卒、同大学院修士課程修了。総合漢方研究会 学術部員。元東京大学大学院医学系研究科 客員研究員。公益法人埼玉県鍼灸師会会員。さいたま市学校薬剤師(指扇中学校)。一般財団法人日本漢方連盟 会員。
著書に『やさしい漢方入門』(健友館)、『パプアニューギニアの薬草文化』(アボック社)、『体質で決まる漢方と養生‐気精血水‐』(万来舎)など。