2日に1回ほどのコロコロ便と乾燥を伴う例
食事量を減らしていないのに、2日に1回ほどコロコロした硬い便が続いていました。口や唇の乾燥、冷え、生理不順も一緒に確認しました。
便が硬い。コロコロ便しか出ない。お腹が張る。出てもすっきりしない。便秘薬を飲むと腹痛や下痢が出る。
便秘は、排便回数だけでなく、便の硬さ、強いいきみ、残便感、直腸肛門の閉塞感、排便困難感を含めて考えます。
漢方では症状名だけで処方を決めず、腸の潤いが不足しているか、ストレスで動きが乱れているか、下腹部の巡りが滞っているか、冷えや体力低下で押し出せないかを確認します。
同じ便秘でも、乾燥した硬便、下腹部の張り、腹部膨満、冷え、便意や押し出す力の低下では、比較する処方が変わります。血便、黒色便、強い腹痛、嘔吐、急な便通変化、体重減少がある場合は受診が優先です。
症状 × 体質から、あなたに合う漢方を見つけます。
| 漢方薬 | 比較する状態 | 先に確認すること |
|---|---|---|
| 麻子仁丸料 | コロコロした硬い便、乾燥、便意はあるが出にくい | 強い腹痛・嘔吐・腸閉塞の疑い、妊娠、持病、他の下剤を確認 |
| 桃核承気湯 | 下腹部の張り、のぼせ、月経との関係、便秘が重なる | 妊娠の可能性、体力、下痢・腹痛、抗凝固薬等を確認 |
| 通導散 | 頑固な便秘、下腹部の圧痛や張り、血流の滞りが重なる | 高齢・虚弱、妊娠、下痢しやすさ、他の瀉下薬を確認 |
| 大黄牡丹皮湯 | 下腹部の痛み・圧痛、熱感、便秘が重なる | 急性腹症、虫垂炎・大腸疾患、妊娠を先に確認 |
| 防風通聖散 | 体力があり、腹部脂肪、便秘、のぼせ、食べ過ぎが重なる | 胃腸虚弱、下痢、動悸、高血圧、心疾患、甲状腺疾患を確認 |
| 九味檳榔湯 | 腹部膨満、ガス、むくみ、重だるさ、便通の停滞が重なる | 脱水、低血圧、胃腸虚弱、治療中疾患を確認 |
| 大建中湯 | お腹の冷え、腹部膨満、腸の動きの弱さが重なる | 便もガスも出ない、強い嘔吐、腹部手術後の腸閉塞を先に確認 |
| 補中益気湯 | 疲労、胃腸虚弱、便意や押し出す力の弱さが重なる | 器質的疾患、薬剤性便秘、便排出障害がないかを確認 |
※この表は処方ランキングではありません。大黄など瀉下作用のある生薬を含む処方もあり、妊娠、年齢、体力、持病、服用薬、下痢しやすさによって適否が変わります。
次の症状や背景がある場合は、AI診断や漢方選びより受診を優先してください。
便秘と全身の状態をまとめて確認する
AI漢方診断であなたの漢方を見つける便秘は、本来排出すべき便が大腸内に滞ることで起こる硬便・兎糞状便・排便回数の減少、または便を快適に排泄できないことで生じる強いいきみ、残便感、閉塞感、排便困難感を認める状態です。
毎日排便があっても、硬い便が少量しか出ない、強くいきむ、出てもすっきりしない場合は、便通の問題として評価します。反対に、毎日出ないだけで苦痛がなく、便が自然に出る場合は、回数だけで判断しません。
便秘は、原因と病態を分けて考えます。
食事・水分・運動だけでなく、薬剤、甲状腺・神経疾患、消化器疾患、便排出障害、腹部手術歴などが関係する場合があります。市販薬を長く使い続ける前に、原因を確認することが大切です。
2026年6月24日時点の直近30日間では、7,581件のAI漢方診断のうち586件、約8%で「便秘」が症状として選択されました。
同じ診断内の体質チェックでは1,417件、約19%が「便が硬い」と回答しました。「便秘」と「便が硬い」は異なる質問項目であり、件数を合算しません。
直近30日間の診断件数
便秘を選択・約8%
便が硬い・約19%
平均46歳
体質分布は診断上の参考値です。
「便が硬い」と回答した方では、気滞28%、血瘀27%、湿痰14%、気虚10%、陰虚9%でした。AI診断上の選択データであり、医療機関で診断された慢性便秘症の患者割合や、堀口先生の相談データとは一致しません。
堀口和彦先生による過去の漢方相談・処方選定データを整備した「便秘症例」から、硬い便、コロコロ便、排便回数の低下、強いいきみ、残便感、腹部膨満が主要な相談テーマとして確認できた全18件を整理しました。
体質、併発症状、漢方薬は1人に複数記録される場合があります。
自動抽出204件について患者原文と堀口先生の初期回答を公開基準で再判定し、動悸・耳鳴り・皮膚症状・過食・関節痛など別の症状が主訴の例、薬剤性便秘、便秘薬・浣腸等の長期使用、消化器・大腸疾患や腹部手術後、妊娠・産後・授乳中、腸閉塞・出血等の危険所見を含む例など186件を一般公開集計から除外しました。便秘との関係を含め、初期処方選定を明確に確認できた処方確認群は17件です。
原文確認済みの相談群
初期処方選定を確認できた群
男性1件
21〜49歳
相談統計グラフと処方ランキングは掲載していません。
公開基準を満たした相談が30件未満のため、割合や順位として一般化せず、原文で確認できた論点を定性的に整理しています。
コロコロした硬い便、数日から1週間以上出ない状態、少量ずつしか出ない状態を確認しました。
お腹の張り、ガス、腸が動く感覚、排便後のすっきりしなさが重なる相談がありました。
下半身の冷え、月経前の悪化、夜勤・遅い勤務、夜食、睡眠の乱れが便通と重なる例を確認しました。
イライラ、不安、疲労、むくみ、食欲の乱れなど、便秘以外の全身状態を一緒に確認しました。
代表相談例6件は表示用に選定したもので、相談件数の分母・分子には使用していません。AI診断データとの合算・割合の直接比較もしません。
初期相談時の便通と全身状態、便秘が相談テーマとなった時点で堀口先生が選定した漢方薬を、個人が特定されないよう要約しています。改善経過や効果を示す症例ではありません。
食事量を減らしていないのに、2日に1回ほどコロコロした硬い便が続いていました。口や唇の乾燥、冷え、生理不順も一緒に確認しました。
子どもの頃から便秘が強く、出る時は毎日でも、出ない時は2週間ほど排便がない状態でした。腹部膨満、残便感、体の重さも確認しました。
月経前には1週間排便がないこともあり、月経が始まると下痢になる状態でした。冷え、むくみ、PMS、月経痛を一緒に確認しました。
腹部膨満が強く、お腹が硬く感じられ、便秘が続いていました。肥満傾向、疲れやすさ、イライラ、生活習慣も一緒に確認しました。
便秘とむくみに加え、疲労、気力低下、不安、睡眠の乱れがありました。遅い勤務時間と夜食が続く生活背景も確認しました。
排便は週1〜2回ほどで、慢性的な便秘がありました。手足とお腹の冷え、尿量低下、全身のむくみを一緒に確認しました。
代表相談例6件は、相談件数の分母・分子には使用していません。
8体質は病名や診断基準ではなく、便の形、排便のしにくさ、冷え、乾燥、腹部膨満、体力、ストレスなどを整理し、漢方薬を比較するための視点です。
ストレスや緊張で腸の動きが乱れ、お腹が張る、ガスが多い、便意はあるのに出にくいタイプです。便秘と下痢を繰り返す場合もあります。

体を養う血と潤いが不足し、硬い便、乾燥、めまい、疲労が重なりやすいタイプです。月経、過労、食事不足との関係も確認します。

腸の潤いが不足し、コロコロした硬い便、口渇、皮膚や粘膜の乾燥を伴うタイプです。強い下剤で腹痛が出やすい場合もあります。

骨盤内の巡りが滞り、下腹部の張りや圧痛、冷えのぼせ、月経症状を伴う頑固な便秘として現れやすいタイプです。

胃腸を動かす力が不足し、便意が弱い、いきむと疲れる、排便後に消耗するタイプです。高齢、過労、食欲低下も確認します。

水分や食べ物の処理が滞り、腹部膨満、胃もたれ、むくみ、体の重さを伴うタイプです。便が硬いとは限らず、便通が不安定な場合もあります。

お腹や下半身が冷え、腸の動きが弱く、便意が起こりにくいタイプです。温めると楽になるか、軟便や下痢もあるかを確認します。

食べ過ぎ、飲酒、腹部脂肪、のぼせ、便やガスの臭いなどが重なり、便が停滞しやすいタイプです。体力と胃腸の強さを確認します。

回数だけでなく、硬さ、量、いきみ、残便感、腹痛、下痢との反復、便秘薬の使用を記録します。
朝食後など便意が起こりやすい時間を確保し、長時間いきみ続けないようにします。
食物繊維や水分を急に増やすと張りが強くなる方もいます。腹部膨満や持病がある場合は医療者へ相談します。
刺激性下剤の長期連用や、便秘を起こしやすい薬がないかを医師・薬剤師と確認します。
便秘では、麻子仁丸料、桃核承気湯、通導散、大黄牡丹皮湯、防風通聖散、九味檳榔湯、大建中湯、補中益気湯などが比較されます。ただし、便の硬さ、排便回数、いきみ、残便感、腹部膨満、冷え、体力、持病、服用薬によって判断が変わります。
腸の潤い不足、食事・水分量、薬の影響、排便を我慢する習慣などを確認します。漢方では陰虚や血虚の視点から麻子仁丸料などを比較することがありますが、急な便通変化や体重減少がある場合は受診してください。
ストレスや自律神経の影響、胃腸の動き、水分停滞、過敏性腸症候群などが関係することがあります。気滞や湿痰の視点で九味檳榔湯、半夏厚朴湯などを比較することがあります。
お腹や下半身が冷え、便意が弱く、温めると楽になる場合は、陽虚や気虚の視点を確認します。大建中湯、真武湯、補中益気湯などを比較することがありますが、便もガスも出ず嘔吐がある場合は受診を優先します。
刺激性下剤や大黄を含む製剤などで腹痛や下痢が出る場合があります。自己判断で量を増減せず、使用中の薬と症状を医師または薬剤師に伝えてください。強い腹痛、嘔吐、脱水がある場合は受診が必要です。
便秘の後に下痢になる場合や、便秘と下痢を交互に繰り返す場合があります。過敏性腸症候群、薬、食事、感染症、炎症性腸疾患なども関係するため、血便、発熱、体重減少、夜間症状がある場合は医療機関へ相談してください。
水分不足がある場合は補給が必要ですが、必要量は体格、運動、発汗、心臓や腎臓の状態で変わります。冷たい水の一気飲みで腹痛や下痢が出る方もいるため、無理に大量摂取せず、食事や生活全体を確認します。
薬の種類と病状によります。刺激性下剤、酸化マグネシウム、オピオイド、抗コリン薬、鉄剤、精神科薬などとの確認が必要です。自己判断で中止・併用せず、医師または薬剤師へ相談してください。
直接比較できません。KanpoNow AI漢方診断データと、堀口先生の過去の相談・初期処方選定データは別母集団です。今回の原文確認済み相談は18件で、30件未満のため相談割合グラフや処方ランキングは掲載していません。
排便回数、便の硬さ、コロコロ便、いきみ、残便感、腹部膨満、ガス、腹痛、下痢との反復、冷え、月経、食事、水分、運動、持病、腹部手術歴、服用薬、便秘薬の使用状況を確認します。危険な症状がある場合は医療機関での確認を優先します。
次の場合は、自己判断で漢方や市販の便秘薬だけを続けないでください。
※本ページは一般的な情報提供を目的とし、診断や治療を代替するものではありません。便秘には、大腸疾患、腸閉塞、便排出障害、甲状腺・神経疾患、薬剤、妊娠、腹部手術歴などが関係する場合があります。大黄など瀉下作用のある生薬を含む漢方薬もあるため、自己判断で薬を中止・追加せず、医師または薬剤師へ相談してください。
光和堂薬局 院長。埼玉県生まれ。東京理科大学薬学部卒、同大学院修士課程修了。総合漢方研究会 学術部員。元東京大学大学院医学系研究科 客員研究員。公益法人埼玉県鍼灸師会会員。さいたま市学校薬剤師(指扇中学校)。一般財団法人日本漢方連盟 会員。
著書に『やさしい漢方入門』(健友館)、『パプアニューギニアの薬草文化』(アボック社)、『体質で決まる漢方と養生‐気精血水‐』(万来舎)など。