更年期太りに漢方|食べていないのに太る原因を8つの体質から考える

監修:堀口和彦(東洋医学・漢方薬剤師/鍼灸師)|更新日:2026-06-14

食べる量は変わらないのに太る。今までのダイエットが効かない。お腹まわりだけ増える。

更年期太りは、単なる食べ過ぎではなく、代謝・ホルモン・自律神経・水分代謝が重なって起こることがあります。

更年期に入ると、「若いころと同じ生活なのに体重が増える」「下腹部や腰まわりに脂肪がつきやすい」「むくんで太って見える」「ストレスで甘いものが止まらない」といった悩みが増えます。

漢方では、更年期太りを単に「肥満」として一括りにしません。湿熱、湿痰、血瘀、気滞、血虚、気虚、陽虚など、どの体質が背景にあるかを見ながら、太り方の原因を考えます。

このページでは、更年期太りを、堀口和彦メソッドの8つの体質から整理します。内臓脂肪タイプ、水太りタイプ、ストレス食いタイプ、冷え太りタイプでは、漢方の考え方も養生も変わります。

あなたの更年期太りは、どの体質から来ているでしょうか。

体重だけで判断せず、むくみ・冷え・便秘・ストレス食い・疲労感まで含めて体質を見ていきましょう。

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更年期太りとは

更年期太りとは、更年期を境に体重や体脂肪が増えやすくなる状態です。とくに、お腹まわり、腰まわり、背中、二の腕、下半身に変化を感じる方が多くいます。

更年期には女性ホルモンが大きく変動します。あわせて、加齢による筋肉量や基礎代謝の低下、睡眠不足、ストレス、自律神経の乱れ、活動量の低下などが重なり、体重が増えやすくなります。*①②

ただし、体重増加の背景は一人ひとり違います。内臓脂肪が増えている方もいれば、むくみで太って見える方、ストレスで食欲が乱れる方、冷えと代謝低下で燃焼できない方もいます。

「更年期太り=防風通聖散」と決めつけないことが大切です。

暑がりで便秘がある方には合う場合がありますが、冷えが強い方、胃腸が弱い方、疲れやすい方、水太りタイプの方には、別の考え方が必要になることがあります。

なぜ更年期に太りやすくなるのか

更年期太りの背景には、大きく分けて「代謝の低下」と「ホルモン・自律神経の変化」があります。若いころと同じ食事量でも、消費する力が落ちていれば、余ったエネルギーは脂肪や水分の停滞として蓄積しやすくなります。

1代謝が落ちる

年齢とともに筋肉量や活動量が落ちると、基礎代謝も低下しやすくなります。以前と同じ量を食べても、消費しきれない分が体に残りやすくなります。

2自律神経が乱れる

更年期のホルモン変動は、自律神経にも影響します。食欲、睡眠、体温調節、発汗、便通などが乱れ、太りやすい状態につながります。

3湿・痰・熱がたまる

消費しきれない栄養や水分は、漢方では湿、痰、湿熱として考えます。これらが巡りを妨げると、さらに代謝が落ちる悪循環になります。

睡眠不足も見逃せません。慢性的な睡眠不足は、ホルモン分泌や自律神経機能に影響し、生活習慣病のリスクとも関係するとされています。*② 更年期太りを考えるうえでは、食事だけでなく、睡眠やストレスも重要です。

漢方では「湿・痰・熱・巡り・冷え」から見る

漢方では、太る原因を単純にカロリーだけで考えません。余分な水分がたまる「湿」、濁った水分や脂肪のような「痰」、熱を帯びた老廃物である「湿熱」、血行不良の「血瘀」、ストレスによる「気滞」、エネルギー不足の「気虚」、冷えと燃焼力低下の「陽虚」などから見ます。

同じ体重増加でも、暑がりで便秘がある方と、冷えてむくむ方では、必要なアプローチが違います。さらに、イライラして食べてしまう方と、疲れて動けない方でも、漢方の見立ては変わります。

太り方 漢方で見たい背景 よくある体質
お腹まわり・内臓脂肪が気になる 余分な栄養と熱がこもっている 湿熱
むくみ・水太り・下半身太り 水分代謝が悪く、湿や痰が停滞している 湿痰
冷えのぼせ・肩こり・便秘を伴う 血の巡りが悪く、脂肪燃焼が落ちている 血瘀
ストレスで甘いものが止まらない 気の巡りが滞り、摂食中枢が乱れている 気滞・血虚
食べていないのに太る 気や陽気が不足し、燃焼する力が弱い 気虚・陽虚

更年期太りは、「出す力」「巡らせる力」「燃やす力」の低下として考えます。

食べる量を減らすだけでは、気虚や陽虚の方ではさらに代謝が落ちることがあります。体質に合った整え方が大切です。

更年期太りを8つの体質で見る

更年期太りでは、特に湿熱、湿痰、血瘀、気滞、気虚、陽虚が関係しやすくなります。血虚や陰虚も、睡眠不足、ストレス食い、甘いもの欲求、虚熱による食欲の乱れとして関係することがあります。

内臓脂肪・便秘

湿熱

余分な栄養と熱がこもり、お腹まわりに脂肪がつきやすいタイプです。

水太り・むくみ

湿痰

水分代謝が悪く、むくみや下半身太りが目立つタイプです。

冷えのぼせ・巡り

血瘀

血の巡りが悪く、脂肪を燃やす力が落ちやすいタイプです。

ストレス食い

気滞

イライラや不安で食欲が乱れ、甘いものや過食に走りやすいタイプです。

甘いもの・不安

血虚

血が不足し、心が不安定になり、甘いものを欲しやすいタイプです。

疲れて動けない

気虚

胃腸が弱く、気を作れず、活動量が落ちて太りやすいタイプです。

冷え太り

陽虚

体を温める力が弱く、基礎代謝が落ちて太りやすいタイプです。

睡眠不足・虚熱

陰虚

潤い不足と睡眠不足で、自律神経や食欲が乱れやすいタイプです。

「太り方」を見ると、体質のヒントがあります。

お腹まわり、むくみ、冷え、便秘、過食、疲労感。体重だけでなく、全体の症状から見ていきましょう。

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1. メタボ・内臓脂肪タイプ

湿熱(しつねつ)体質の更年期太り

湿熱は、余分な水分と熱が体内にこもりやすい体質です。更年期太りでは、暑がり、多汗、便秘、お腹まわりの脂肪、内臓脂肪が気になる方に多く見られます。

病態の考え方

食べた栄養を使い切れず、余ったものが湿や熱となって体内に停滞している状態です。湿熱タイプでは、代謝は動いているものの、排泄が追いつかず、内側に熱と老廃物がこもります。

そのため、暑がりで汗をかきやすく、便秘がちで、お腹まわりに脂肪がつきやすくなります。食欲は落ちにくく、食べる量が多いまま更年期に入ることで、体重が増えやすくなります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

このタイプでは、体内に停滞する余分な脂肪分や老廃物を排出し、こもった熱をさばく考え方をとります。代表的には、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)などが用いられることがあります。

ストレスが強く、みぞおちから脇腹にかけて張りがあり、便秘がちな固太りタイプでは、大柴胡湯(だいさいことう)などを検討することもあります。

養生のポイント

湿熱タイプでは、「食べる量より出す量」が追いついていないことが多くあります。夜食、飲酒、脂っこい食事、甘い飲み物を控え、便通と運動量を整えることが大切です。

2. 水太り・むくみタイプ

湿痰(しったん)体質の更年期太り

湿痰は、体内の水はけが悪く、余分な水分や濁りが停滞しやすい体質です。更年期太りでは、水太り、むくみ、下半身太り、重だるさが目立つ方に多く見られます。

病態の考え方

胃腸の働きや代謝が落ちると、水分をうまく処理できなくなります。処理しきれない水分は、湿や痰として体内に残り、体を重くします。

湿痰タイプでは、脂肪というよりも、むくみや水分の停滞によって太って見えることがあります。下半身が重い、膝が痛い、雨の日にだるい、体がぽちゃぽちゃして締まりにくいといった特徴があります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

このタイプでは、胃腸の働きを助けながら、余分な水分を尿として排出し、水太りやむくみを整える考え方をとります。代表的には、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)などが用いられることがあります。

関節周辺の余分な水分、冷え、むくみ、痛みがある場合には、麻杏薏甘湯(まきょうよくかんとう)などを検討することもあります。

養生のポイント

湿痰タイプでは、「水をたくさん飲めば痩せる」と考えないことが大切です。冷たい飲み物や水のガブ飲みは、むくみや冷えを悪化させることがあります。温かいものを少しずつ飲み、胃腸を冷やさないようにしましょう。

3. 冷えのぼせ・血行不良タイプ

血瘀(けつお)体質の更年期太り

血瘀は、血の巡りが滞りやすい体質です。更年期太りでは、冷えのぼせ、肩こり、頭痛、便秘、シミやくすみを伴いながら、脂肪が落ちにくくなる方に見られます。

病態の考え方

血の巡りが悪いと、細胞に酸素や栄養が届きにくくなり、脂肪を燃やす力も落ちやすくなります。更年期のホルモン変動により、骨盤内や下半身の巡りが滞ると、下腹部や腰まわりに変化が出やすくなります。

血瘀タイプでは、顔はのぼせるのに足は冷える、肩こりが強い、便秘がち、入浴後にのぼせるなど、巡りの偏りが目立ちます。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

このタイプでは、滞った血の巡りを良くし、のぼせと冷えのアンバランスを整えながら代謝を助ける考え方をとります。代表的には、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)などが用いられることがあります。

便秘やのぼせが強く、骨盤内の滞りが目立つ場合には、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)や通導散(つうどうさん)などを検討することもあります。

養生のポイント

血瘀タイプでは、食事制限だけでは巡りが整いにくいことがあります。ウォーキング、入浴、股関節まわりのストレッチなどで、下半身と骨盤内の巡りを整えることが大切です。

4. ストレス食いタイプ

気滞(きたい)体質の更年期太り

気滞は、気の巡りが滞りやすい体質です。更年期太りでは、イライラ、不安、焦り、緊張によって食欲が乱れ、甘いものや過食に走りやすいタイプとして現れます。

病態の考え方

更年期にはホルモンと自律神経が揺らぎやすくなります。そこに仕事、家庭、介護、人間関係などのストレスが重なると、気が滞り、摂食中枢のコントロールも乱れやすくなります。

このタイプでは、お腹が空いているから食べるというより、イライラを鎮めるため、不安を埋めるため、口が寂しいために食べてしまうことがあります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

このタイプでは、気の滞りを解き、心身の緊張や不安を鎮め、ストレスによる過食衝動を整える考え方をとります。代表的には、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)などが用いられることがあります。

更年期特有のイライラ、気分の落ち込み、のぼせと冷えが混在する場合には、加味逍遙散(かみしょうようさん)などを検討することもあります。

養生のポイント

気滞タイプでは、食欲を意思の力だけで抑えようとすると、さらにストレスが増えることがあります。食べる前に深呼吸をする、席を立つ、外に出る、肩を回すなど、気を動かす習慣を作りましょう。

5. 甘いもの欲求・不安定タイプ

血虚(けっきょ)体質の更年期太り

血虚は、心身を養う「血」が不足しやすい体質です。更年期太りでは、不安感、眠りの浅さ、疲れやすさ、甘いもの欲求と重なって現れることがあります。

病態の考え方

血が不足すると、心が安定しにくくなり、不安感や焦りが出やすくなります。すると、脳が手早く安心感を得ようとして、甘いものや炭水化物を欲しやすくなることがあります。

血虚タイプでは、過食というよりも、疲れたとき、眠れないとき、不安なときに、つい甘いものを求めてしまう傾向があります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

このタイプでは、血を補いながら、気の巡りを整え、心身を安定させる考え方をとります。代表的には、加味逍遙散(かみしょうようさん)などが用いられることがあります。

胃腸が弱く、疲労感、不安感、眠りの浅さが強い場合には、加味帰脾湯(かみきひとう)などを検討することもあります。

養生のポイント

血虚タイプでは、極端な糖質制限や食事制限でさらに血が不足し、かえって甘いもの欲求が強くなることがあります。栄養を抜くのではなく、血を作る食事と睡眠を整えることが大切です。

6. 疲れて動けない代謝低下タイプ

気虚(ききょ)体質の更年期太り

気虚は、生命エネルギーである「気」を作る力が不足しやすい体質です。更年期太りでは、食べる量は多くないのに太る、疲れて動けない、朝起きられないといった形で現れます。

病態の考え方

胃腸が弱く、食べ物から十分に気血を作れないと、活動する力そのものが不足します。すると運動量が落ち、筋肉が落ち、さらに代謝が下がるという悪循環になります。

気虚タイプでは、食べ過ぎではなく、「燃やす力」と「動く力」が落ちていることが問題です。無理な運動や食事制限でさらに疲れると、かえって太りやすくなることがあります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

このタイプでは、胃腸の働きを高めてエネルギーを作り、動いて脂肪を燃やせるだけの体力を養う考え方をとります。代表的には、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)などが用いられることがあります。

気血の不足が強く、疲労感、冷え、体力低下が目立つ場合には、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)などを検討することもあります。

養生のポイント

気虚タイプでは、最初から激しい運動をすると続きません。まずは短い散歩、階段を少し使う、家事を小分けにするなど、「疲れ切らない運動」から始めることが大切です。

7. 冷え太り・基礎代謝低下タイプ

陽虚(ようきょ)体質の更年期太り

陽虚は、体を温める力が不足しやすい体質です。更年期太りでは、冷え、頻尿、腰や膝の弱り、食べていないのに太る、体が温まらないといった形で現れます。

病態の考え方

陽気は、体を温め、代謝を支えるエンジンのようなものです。陽気が不足すると、少し食べただけでも燃焼できず、余ったものが体に残りやすくなります。

陽虚タイプでは、冷えによって水分代謝も落ちるため、むくみや下半身太りを伴うことがあります。体を冷やすダイエットや水のガブ飲みは、かえって合わない場合があります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

このタイプでは、衰えた腎の働きを補い、体を芯から温め、基礎代謝を立て直す考え方をとります。代表的には、八味地黄丸(はちみじおうがん)や牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)などが用いられることがあります。

養生のポイント

陽虚タイプでは、冷たい飲み物、生野菜中心、薄着、夜更かしが負担になります。温かい食事、下腹部と足首の保温、無理のない筋力維持が大切です。

8. 睡眠不足・虚熱による食欲乱れタイプ

陰虚(いんきょ)体質の更年期太り

陰虚は、体を潤し、熱を落ち着かせる力が不足しやすい体質です。更年期太りでは、直接の水太りというより、睡眠不足、ほてり、寝汗、口渇、イライラによって食欲や自律神経が乱れる形で関係します。

病態の考え方

陰が不足すると、体を冷ます力が弱くなり、内側に虚熱がこもります。夜に眠れない、寝汗をかく、口が渇く、心が落ち着かない状態が続くと、自律神経と食欲のリズムも乱れます。

睡眠不足は、食欲や代謝の乱れにもつながります。更年期太りでは、単に食事量を見るだけでなく、夜に陰を養えているかも大切です。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

このタイプでは、潤いを守り、虚熱を鎮め、睡眠と自律神経のリズムを整える考え方をとります。ほてりや寝汗、不眠が強い場合は、陰虚の状態を見ながら処方を検討します。

更年期のほてりや不眠が中心にある場合は、更年期のホットフラッシュ更年期の不眠のページも参考にしてください。

養生のポイント

陰虚タイプでは、夜更かしや睡眠不足を放置すると、食欲も代謝も乱れやすくなります。夜はスマートフォンや強い光を避け、体を休ませる時間を確保しましょう。

更年期太りを整える生活養生

更年期太りは、単純なカロリー制限だけでは解決しにくいことがあります。漢方では、体質に合わせて、出す、巡らせる、温める、補う、休ませるという視点を組み合わせます。

1. 「空腹感」をセンサーにする

更年期以降は、若いころと同じ量を食べていても太りやすくなります。大切なのは、時間や習慣で食べるのではなく、本当にお腹が空いているかを確認することです。

口だけが欲しがる食欲、ストレスによる食欲、眠気をごまかす食欲は、体の要求とは違うことがあります。食べる前に一度立ち止まり、空腹感を確認しましょう。

2. ストレス食いには腹式呼吸

イライラして食べたくなる、甘いものが止まらない、夜に過食してしまう。こうした衝動は、気滞や血虚と関係することがあります。

食べる前に、鼻から吸ってお腹をふくらませ、口から細く長く吐く呼吸を数回行います。吐く息を長くすることで、上にのぼった気を下ろし、自律神経を整える助けになります。

3. 睡眠を削らない

睡眠不足は、ホルモン分泌や自律神経機能に影響し、生活習慣病リスクとも関係します。*② 更年期太りを整えるうえで、睡眠は食事や運動と同じくらい重要です。

夜更かしが続くと、陰が消耗し、ほてり、不眠、食欲の乱れにつながります。できるだけ日付が変わる前に休み、夜は体を回復させる時間にしましょう。

4. 水のガブ飲みをやめる

水をたくさん飲めば痩せる、という考え方が合わない方もいます。特に湿痰や陽虚タイプでは、水分を処理する力が落ちているため、冷たい水のガブ飲みがむくみや冷えにつながることがあります。

喉が渇いたときに、温かいものや常温のものを少しずつ飲む。尿量、むくみ、冷え、胃もたれを見ながら調整することが大切です。

5. 有酸素運動で気血を巡らせる

脂肪を燃やし、湿や老廃物を排出するためには、やはり運動が必要です。ただし、激しい運動を急に始める必要はありません。

ウォーキング、軽い自転車、階段、掃除、ストレッチなど、少し汗ばむ程度の運動を続けることが大切です。気血が巡ると、冷えのぼせ、むくみ、ストレス食いの改善にもつながります。

6. 食事制限より「燃やせる体」を作る

気虚や陽虚タイプの方が、無理な食事制限だけをすると、さらに気血や陽気が不足し、代謝が落ちることがあります。

更年期太りでは、食べないことだけに注目するのではなく、胃腸を整え、睡眠をとり、冷えを改善し、少しずつ動ける体を作ることが重要です。

更年期太りの養生は、体質によって変わります。

出すべきか、温めるべきか、補うべきか、巡らせるべきか。まずは体質を確認してみましょう。

AI漢方診断で体質を確認する

更年期太りは、ホットフラッシュ、不眠、イライラ、むくみ、動悸、めまいと重なって現れることがあります。症状別に詳しく知りたい方は、以下のページもご覧ください。

よくある質問

更年期太りには、どの漢方薬がよいですか?

更年期太りだからといって、すべての方に同じ漢方薬が合うわけではありません。暑がりで便秘がある湿熱、むくみや下半身太りが目立つ湿痰、冷えのぼせがある血瘀、ストレス食いの気滞、食べていないのに太る気虚・陽虚など、体質によって考え方が変わります。

防風通聖散は更年期太りに使えますか?

暑がり、多汗、便秘、内臓脂肪、体力が比較的ある湿熱タイプでは検討されることがあります。ただし、冷えが強い方、胃腸が弱い方、疲れやすい方、水太りタイプの方には合わない場合があります。自己判断せず、薬剤師や医師に相談してください。

食べる量は少ないのに太るのはなぜですか?

更年期では、基礎代謝や活動量が落ち、燃やす力が弱くなることがあります。漢方では、気虚や陽虚として見ることがあります。食事をさらに減らすより、胃腸を整え、体を温め、少しずつ動ける体を作ることが大切です。

水をたくさん飲むと痩せますか?

体質によります。湿痰や陽虚タイプでは、水分を処理する力が弱いため、冷たい水のガブ飲みがむくみや冷えにつながることがあります。喉の渇き、尿量、むくみ、胃もたれを見ながら、温かいものを少しずつ飲むのがおすすめです。

更年期太りは運動だけで改善できますか?

運動は大切ですが、睡眠不足、ストレス、冷え、胃腸の弱り、便秘、むくみがある場合は、それらも整える必要があります。特に更年期では、食事・睡眠・ストレスケア・体質に合った漢方を組み合わせて考えることが大切です。

受診の目安

以下のような場合は、更年期太りと決めつけず、医療機関を受診してください。

更年期太りに見えても、別の病気が隠れていることがあります。

甲状腺機能低下症、糖尿病、睡眠時無呼吸、心臓・腎臓・肝臓の病気、薬の影響などが体重増加やむくみに関係する場合があります。急な変化や強い症状がある場合は、自己判断せず医療機関に相談してください。

参考・出典

体質チェックへ

更年期太りは、同じ「体重増加」でも、体質によって考え方が変わります。

内臓脂肪なのか、水太りなのか、冷え太りなのか、ストレス食いなのか、疲れて動けない代謝低下なのか。まずは自分の体質を知ることが、漢方選びの第一歩です。

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※本ページは一般的な情報提供を目的としたものであり、医師・薬剤師等の専門家による個別の医療アドバイスに代わるものではありません。漢方薬は体質や症状、持病、服薬状況によって適否が異なります。持病がある方、服薬中の方、妊娠中・授乳中の方、ホルモン補充療法を受けている方は、自己判断で服用せず、事前に医師または薬剤師にご相談ください。