うつに漢方|気分の落ち込み・やる気が出ない・不安を体質別に考える

監修:堀口和彦|更新日:2026-06-25

気分が落ち込む。やる気が出ない。だるくて寝ていたい。眠れない。不安や焦りがある。イライラしてしまう。

うつ状態は、単なる気持ちの問題ではありません。漢方では、うつを「気が不足している状態」「気が滞っている状態」「血や陰が不足して心身が休まらない状態」として見ます。

同じうつでも、エネルギー切れの気虚タイプ、ストレスで気が詰まる気滞タイプ、不安や不眠を伴う血虚・陰虚タイプ、体が重く動けない湿痰タイプ、肩こりや痛みを伴う血瘀タイプでは、合う漢方薬も養生も変わります。

KanpoNowの診断データでは、うつを訴える方の体質は気滞が最も多く、次いで気虚、血虚が続きました。うつでは「巡らせる」「補う」「眠れる土台を作る」視点が重要です。

KanpoNow診断データで見るうつの傾向

直近30日

7,585件

KanpoNowで行われたAI漢方診断の件数です。

うつ症状

443件・6%

症状ランキングでは16位でした。

相談者の傾向

女性89%・平均45歳

50代が34%、40代が30%でした。

中心年代

40〜50代が中心

更年期、仕事、家庭、介護、睡眠不足が重なりやすい年代です。

うつ体質 1

気滞 26%

気の巡りが滞り、気分のふさぎ、イライラ、不安、自律神経の乱れにつながりやすい体質です。

うつ体質 2

気虚 19%

エネルギー不足により、やる気が出ない、だるい、動けない状態につながりやすい体質です。

うつ体質 3

血虚 15%

血の不足により、不安、不眠、動悸、集中力低下につながりやすい体質です。

湿痰・血瘀

湿痰12%・血瘀9%

体の重だるさ、頭重感、血流低下、肩こり、慢性痛が気分の落ち込みと関係することがあります。

あなたのうつは、気が足りないのでしょうか。気が滞っているのでしょうか。血や陰が不足しているのでしょうか。

気分の落ち込み、やる気、不眠、不安、イライラ、胃腸、疲労、痛みまで含めて確認します。

AI漢方診断でうつ体質を確認する

うつとは

うつとは、気分の落ち込み、興味や関心の低下、意欲低下、不安、焦燥感、不眠、食欲低下、集中力低下、だるさなどが続き、日常生活に支障が出る状態です。

医学的なうつ病では、症状の程度や期間、生活への影響を踏まえて診断されます。治療では、休養、薬物療法、精神療法、生活環境の調整などが組み合わされます。*①②

うつは、本人の性格や怠慢だけで起こるものではありません。

漢方では、うつ状態を気の不足、気の滞り、血や陰の不足、湿痰や血瘀の滞りとして見ます。心だけでなく、胃腸、睡眠、血流、体の重だるさまで含めて整えることが大切です。

なぜうつ状態が起こるのか

漢方では、うつ状態を主に「気」と「血」のトラブルとして見ます。気は心身を動かすエネルギーであり、血は脳や心を養う栄養です。これらが不足したり、巡らなくなったりすると、気分や意欲が低下しやすくなります。

1 気が不足する

胃腸が弱く、気を作れないと、だるさ、意欲低下、動けない感じが出やすくなります。

2 気が滞る

ストレスや緊張で気が巡らないと、気分のふさぎ、イライラ、不安、胸のつかえが出やすくなります。

3 血や陰が不足する

脳や心を養う材料が不足すると、不眠、不安、焦燥感、動悸、集中力低下が出やすくなります。

うつ状態では、不足と滞りが同時に起こることもあります。疲れて動けないのに、頭だけ休まらない。落ち込むのにイライラする。眠りたいのに眠れない。このような複合型も少なくありません。

漢方では「気の不足」と「気の滞り」から見る

うつを漢方で見るときは、まず「エネルギーが足りないのか」「エネルギーはあるのに巡っていないのか」を分けて考えます。

気力が出ない

気虚

胃腸が弱く、気を作れず、体も心も動かないタイプです。

気分が詰まる

気滞

ストレスで気が滞り、落ち込み、イライラ、不安、胸のつかえが出るタイプです。

不安・不眠

血虚・陰虚

脳と心を養う血や陰が不足し、不眠、焦燥感、動悸が出るタイプです。

重だるい・巡らない

湿痰・血瘀

水分や血流の滞りにより、体が重く、痛みや頭重感を伴うタイプです。

うつを体質別に見る

うつでは、気滞、気虚、血虚、陰虚が中心になりやすく、体が重い場合は湿痰、肩こりや痛みが強い場合は血瘀、冷えが強い場合は陽虚、イライラや熱こもりが強い場合は湿熱も確認します。

ストレス・鬱滞

気滞

気分がふさぐ、イライラする、胸やのどがつかえるタイプです。

エネルギー不足

気虚

やる気が出ない、だるい、食欲がない、動けないタイプです。

不安・不眠

血虚

不安、動悸、不眠、物忘れ、集中力低下を伴うタイプです。

焦燥・眠れない

陰虚

疲れているのに眠れない、焦る、ほてる、口が渇くタイプです。

重だるい

湿痰

体が重い、頭が重い、むくみ、天気で悪化するタイプです。

痛み・こり

血瘀

肩こり、頭痛、冷えのぼせ、慢性痛を伴うタイプです。

冷え・生命力低下

陽虚

冷え、朝のつらさ、足腰のだるさ、夜間尿を伴うタイプです。

熱こもり

湿熱

イライラ、便秘、飲酒、メタボ、のぼせを伴うタイプです。

あなたの体質に合ったうつの漢方が分かります。

気分の落ち込み、不眠、不安、疲労、胃腸、ストレス、冷え、痛みまで含めて体質を見ます。

あなたに合ううつの漢方がわかる
1. ストレス・鬱滞型うつ

気滞(きたい)体質のうつ

気滞は、ストレスや緊張で気の巡りが滞りやすい体質です。うつでは、気分がすっきりしない、胸やのどがつかえる、イライラと落ち込みが交互に来る状態として現れます。

病態の考え方

気は巡ってこそ心身を動かします。強いストレスや我慢が続くと気が詰まり、感情が外へ出られず、気分のふさぎや怒りっぽさにつながります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

気分がすっきりせず、気の巡りをやさしく整えたい場合には、香蘇散(こうそさん)などが検討されることがあります。

怒りっぽさ、神経の高ぶり、緊張、不眠を伴う場合には、抑肝散(よくかんさん)などを考えることがあります。

気分がふさぎ、のどや食道のつかえ感、不安感を伴う場合には、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)なども候補になります。

更年期のイライラ、のぼせ、気分の落ち込みを伴う場合には、加味逍遙散(かみしょうようさん)などを考えることもあります。

養生のポイント

気滞タイプでは、感情を押し込め続けるほど気が詰まります。散歩、深呼吸、軽いストレッチ、話せる相手に話すことが、気の巡りを助けます。

2. エネルギー不足・胃腸虚弱型うつ

気虚(ききょ)体質のうつ

気虚は、生命エネルギーである気が不足しやすい体質です。うつでは、気力が湧かない、だるい、寝ていたい、食欲がない、動けないという形で現れます。

病態の考え方

気は、胃腸で飲食物から作られます。胃腸が弱いと、食べてもエネルギーにならず、脳や体に活力が届きません。これが、エネルギー切れのうつ状態につながります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

胃腸が弱く、食欲不振や胃もたれを伴い、気力が出ない場合には、六君子湯(りっくんしとう)などが検討されることがあります。

胃腸の働きを高め、気力を引き上げ、疲労倦怠感や気分の落ち込みを伴う場合には、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)などを考えることがあります。

病後・産後・長期疲労による体力低下、食欲不振が強い場合には、人参養栄湯(にんじんようえいとう)なども候補になります。

養生のポイント

気虚タイプでは、無理に頑張るほど消耗します。冷たい飲食を避け、温かく消化のよい食事を少量ずつ摂り、まず胃腸と睡眠を立て直しましょう。

3. 栄養不足・不安型うつ

血虚(けっきょ)体質のうつ

血虚は、脳や心身を養う血が不足しやすい体質です。うつでは、気分の落ち込みに加えて、不安、不眠、動悸、物忘れ、集中力低下が出やすくなります。

病態の考え方

血は、精神を安定させ、脳を養う材料です。血が不足すると、心が落ち着かず、不安や不眠が強くなります。女性では月経、産後、更年期と重なることがあります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

胃腸を助けて血を作り、心身の元気を回復させ、不眠、不安感、健忘を伴う場合には、加味帰脾湯(かみきひとう)などが検討されることがあります。

気力と体力が落ち、疲労感や顔色の悪さを伴う場合には、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)などを考えることがあります。

血を補いながら自律神経の乱れや血の道症を整える処方として、女神散(にょしんさん)などが検討されることもあります。

養生のポイント

血虚タイプでは、夜更かし、食事抜き、目の酷使が不安や不眠を悪化させます。温かい食事、睡眠、画面作業の休憩で血を養いましょう。

4. 潤い不足・焦燥不眠型うつ

陰虚(いんきょ)体質のうつ

陰虚は、心身を潤し、熱を鎮める陰が不足しやすい体質です。うつでは、疲れているのに眠れない、焦りが強い、動悸がする、神経が過敏になる状態として現れます。

病態の考え方

陰が不足すると、心身をクールダウンできなくなります。疲れているのに脳が休まらず、焦燥感、不眠、ほてり、動悸が出やすくなります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

体力が落ち、神経過敏、不安、不眠、動悸を伴う場合には、桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)などが検討されることがあります。

心身の疲れ、精神不安、不眠が強い場合には、酸棗仁湯(さんそうにんとう)などを考えることがあります。

潤い不足、ほてり、空咳、疲労感を伴う場合には、滋陰降火湯(じいんこうかとう)なども候補になります。

養生のポイント

陰虚タイプでは、夜更かし、飲酒、サウナ、辛いもの、エナジードリンクでさらに消耗しやすくなります。眠れなくても、夜は暗くして横になり、刺激を減らしましょう。

5. 重だるさ・頭重感型うつ

湿痰(しったん)体質のうつ

湿痰は、水分代謝が滞り、余分な水や濁りが体に停滞しやすい体質です。うつでは、体が重い、頭が重い、ぼんやりする、動く気になれない状態として現れます。

病態の考え方

湿痰があると、気の巡りが妨げられ、心身が重くなります。水分の摂りすぎ、冷たい飲食、甘いもの、運動不足が続くと悪化しやすくなります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

気分がふさぎ、のどや胸のつかえ、胃の不快感を伴う場合には、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)などが検討されることがあります。

胃腸虚弱、水分停滞、頭重感、めまいを伴う場合には、半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)などを考えることがあります。

水分の偏り、むくみ、頭重感を伴う場合には、五苓散(ごれいさん)なども候補になります。

養生のポイント

湿痰タイプでは、水分のガブ飲み、冷たい飲食、甘いものが重だるさを悪化させることがあります。温かいものを少しずつ摂り、短い散歩で水の巡りを整えましょう。

6. 血行不良・痛み併発型うつ

血瘀(けつお)体質のうつ

血瘀は、血の巡りが滞りやすい体質です。うつでは、肩こり、頭痛、冷えのぼせ、慢性的な痛み、胸の圧迫感と重なることがあります。

病態の考え方

血の巡りが悪いと、脳や筋肉に酸素と栄養が届きにくくなります。長時間の座り仕事、運動不足、ストレス、冷えが続くと、痛みとうつ気分が互いに悪化することがあります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

血の巡りを整え、冷えのぼせ、肩こり、生理痛を伴う場合には、桂枝茯苓丸料(けいしぶくりょうがんりょう)などが検討されることがあります。

便秘、のぼせ、下腹部の張り、イライラを伴う場合には、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)などを考えることがあります。

血を補いながら水分代謝と巡りを整える場合には、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)なども候補になります。

養生のポイント

血瘀タイプでは、長時間同じ姿勢でいると気分も体も固まりやすくなります。肩甲骨、股関節、ふくらはぎを動かし、入浴で血流を整えましょう。

7. 冷え・生命力低下型うつ

陽虚(ようきょ)体質のうつ

陽虚は、体を温める力や生命活動の原動力が不足しやすい体質です。うつでは、冷え、朝のつらさ、足腰のだるさ、夜間尿、動き出せない感じとして現れます。

病態の考え方

陽気が不足すると、体を温めて動かす力が落ちます。心身が冷えて、活動する気力が出ず、朝から重く感じる状態になりやすくなります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

深部の冷え、むくみ、ふらつき、下痢、だるさを伴う場合には、真武湯(しんぶとう)などが検討されることがあります。

下半身の冷え、夜間頻尿、足腰のだるさを伴う場合には、八味地黄丸料(はちみじおうがんりょう)などを考えることがあります。

下半身のむくみ、しびれ、足腰の弱りが強い場合には、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)なども候補になります。

養生のポイント

陽虚タイプでは、冷たい飲食、薄着、夜更かしが不調を悪化させます。お腹、腰、足首を温め、夜は早めに横になり、回復力を守りましょう。

8. イライラ・熱こもり型うつ

湿熱(しつねつ)体質のうつ

湿熱は、余分な水分や老廃物に熱が加わった体質です。うつでは、気分の落ち込みだけでなく、イライラ、便秘、のぼせ、飲酒、メタボ傾向と重なりやすくなります。

病態の考え方

飲酒、過食、夜食、運動不足が続くと、体内に湿熱がたまります。熱がこもると、イライラ、焦燥感、眠りの浅さ、便秘を伴ううつ状態につながることがあります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

胸脇部の張り、便秘、ストレス、肩こり、高血圧傾向を伴う場合には、大柴胡湯(だいさいことう)などが検討されることがあります。

のぼせ、強いイライラ、熱こもりが目立つ場合には、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)などを考えることがあります。

腹部に脂肪が多く、便秘、のぼせ、むくみを伴う場合には、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)なども候補になります。

養生のポイント

湿熱タイプでは、栄養を足すよりも、飲酒、夜食、脂っこい食事を控え、便通と運動を整えることが大切です。

うつの漢方薬は、落ち込みの原因で選びます

「うつにはこの漢方」と一律に決めるのではなく、気が足りないのか、気が滞っているのか、血や陰が不足しているのか、湿痰や血瘀が邪魔しているのかを確認することが大切です。

ストレス・胸のつかえ

気滞を中心に見ます。

半夏厚朴湯を見る
気力低下・胃腸虚弱

気虚を中心に見ます。

六君子湯を見る
不安・不眠・精神疲労

血虚を中心に見ます。

加味帰脾湯を見る

性別・年代・生活背景から見るうつ

女性のうつ

女性では、月経、妊娠、出産、更年期などのホルモン変動と、血虚・陰虚・気滞が重なりやすくなります。産後うつ、更年期の落ち込み、PMSの気分変動では、血の道症の視点も大切です。

男性のうつ

働き盛りの男性では、仕事の重圧による気滞、過労による気虚・血虚、飲酒やメタボによる湿熱が重なりやすくなります。肩こり、頭痛、不眠、ED、だるさを伴うこともあります。

更年期世代のうつ

40代後半から50代では、睡眠不足、ホルモン変動、家族や仕事の責任、親の介護などが重なりやすい時期です。気滞、血虚、陰虚、血瘀を合わせて見ることが多くなります。

休職中・在宅時間が長い方のうつ

活動量が落ち、昼夜逆転し、外に出る機会が減ると、気の巡りがさらに悪くなります。無理な活動ではなく、朝の光、短い散歩、一定の睡眠リズムから整えることが大切です。

うつを整える生活養生

1. 胃腸を整えて気を作る

気虚タイプでは、胃腸が弱くエネルギーを作れません。無理に高カロリーのものを食べるより、温かく消化のよいものを適量摂り、冷たい飲食を避けましょう。

2. 睡眠を最優先にする

うつの回復では、脳を休ませ、血と陰を回復させる睡眠が重要です。眠れない日でも、夜は部屋を暗くし、スマホを遠ざけ、横になって刺激を減らしましょう。

3. 朝の光を浴びる

昼は活動し、夜は休むというリズムを戻すことが大切です。朝、同じ時間にカーテンを開けて光を浴びることから始めましょう。

4. 自分を責めない

気力が出ない、イライラする、動けないのは、気や血が不足したり滞ったりしている身体のSOSです。性格や怠慢と決めつけず、回復のための休息を取りましょう。

5. 一人で抱え込まない

気分の落ち込みが続く場合、睡眠や食事に支障がある場合、仕事や生活が成り立たない場合は、医療機関や相談窓口につながることが大切です。漢方は体質を整える選択肢の一つですが、必要な医療支援を遅らせないことが重要です。

うつの養生は、体質によって変わります。

補うべきか、巡らせるべきか、眠れる土台を作るべきか、湿痰や血瘀を整えるべきか。まずは体質を確認してみましょう。

あなたに合ううつの漢方がわかる

堀口和彦メソッドで見るうつ

よくある質問

うつには、どの漢方薬がよいですか?

うつだからといって、すべての方に同じ漢方薬が合うわけではありません。ストレスで気が滞る気滞、エネルギー不足の気虚、不安や不眠を伴う血虚・陰虚、体が重い湿痰、痛みやこりを伴う血瘀など、体質によって考え方が変わります。

抗うつ薬と漢方薬は併用できますか?

併用されることもありますが、自己判断は避けてください。服用中の薬、持病、体質、含まれる生薬によって注意点が変わります。主治医または薬剤師に相談してください。

やる気が出ないだけでも漢方で考えられますか?

考えられます。気虚では、胃腸が弱く気を作れないため、やる気や体力が出にくくなります。ただし、気分の落ち込みが続く、生活に支障がある、眠れない状態が続く場合は医療機関での確認も大切です。

不眠や不安が強いうつも漢方で考えられますか?

考えられます。不眠、不安、動悸、焦燥感がある場合は、血虚や陰虚、気滞を確認します。睡眠が大きく崩れている場合は、漢方だけで我慢せず、医療機関に相談してください。

更年期の気分の落ち込みも漢方で考えられますか?

考えられます。更年期では、ホルモン変動、自律神経の乱れ、血虚、陰虚、気滞が重なり、気分の落ち込み、不眠、イライラ、のぼせが出やすくなります。更年期の漢方ページも参考にしてください。

受診の目安

以下のような場合は、体質によるうつと決めつけず、医療機関や相談窓口に相談してください。

うつは、早く相談してよい不調です。

うつ病、双極性障害、不安症、甲状腺疾患、貧血、睡眠障害、薬の影響、アルコールの影響などが関係することもあります。強い落ち込みや自傷念慮がある場合は、すぐに医療機関や身近な人に助けを求めてください。

参考・出典

AI漢方診断へ

うつは、同じ「気分が落ち込む」症状でも、体質によって考え方が変わります。

気が不足しているのか、気が滞っているのか、血や陰が不足しているのか、湿痰や血瘀が邪魔しているのか。まずは自分の体質を知ることが、漢方選びの第一歩です。

うつに合う漢方を、体質から確認する

気分の落ち込み、やる気、不眠、不安、イライラ、疲労、胃腸、冷え、痛み、生活背景まで含めて確認します。

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※本ページは一般的な情報提供を目的としたものであり、医師・薬剤師等の専門家による個別の医療アドバイスに代わるものではありません。うつ状態には、うつ病、双極性障害、不安症、甲状腺疾患、貧血、睡眠障害、薬の影響、アルコールの影響などが関係することもあります。漢方薬は体質や症状、持病、服薬状況によって適否が異なります。服薬中の方、妊娠中・授乳中の方、高齢の方は、自己判断で服用・中止せず、事前に医師または薬剤師にご相談ください。強い落ち込み、自傷念慮、不眠、食欲低下、日常生活への支障がある場合は、速やかに医療機関や相談窓口につながってください。

監修者プロフィール
堀口和彦

堀口 和彦 東洋医学・漢方薬剤師/鍼灸師

光和堂薬局 院長。埼玉県生まれ。東京理科大学薬学部卒、同大学院修士課程修了。総合漢方研究会 学術部員。元東京大学大学院医学系研究科 客員研究員。公益法人埼玉県鍼灸師会会員。さいたま市学校薬剤師(指扇中学校)。一般財団法人日本漢方連盟 会員。

著書に『やさしい漢方入門』(健友館)、『パプアニューギニアの薬草文化』(アボック社)、『体質で決まる漢方と養生‐気精血水‐』(万来舎)など。