2年続く胃痛と、下痢・便秘を繰り返す例
午後になると胃が痛みやすく、腸の痛み、下痢と便秘の繰り返しがありました。ストレスとの関係も感じていました。
冷たいものを食べると痛む。緊張すると腹痛と下痢が出る。生理前や排卵期に下腹部が痛む。空腹時や食後に胃が痛む。
腹痛には、胃腸の不調だけでなく、胆道・膵臓、泌尿器、婦人科、血管などの病気が関係する場合があります。危険な原因を除外したうえで、漢方では痛む場所と痛み方、食事、便通、冷え、月経周期、ストレス、胃腸の力を全身の体質と合わせて考えます。
| 腹痛の出方 | 比較する処方 | 先に確認すること |
|---|---|---|
| 冷え・空腹・緊張で胃が痛み、胸やけを伴う | 安中散、人参湯 | 黒色便、吐血、鎮痛薬、体重減少、胃潰瘍などを確認します。 |
| みぞおちのつかえ、吐き気、下痢・便秘が混在する | 半夏瀉心湯、六君子湯 | 感染症、炎症性腸疾患、脱水、服用薬を確認します。 |
| ストレスで張り、ガス・腹鳴・下痢が増える | 四逆散、半夏厚朴湯 | 夜間症状、血便、体重減少、精神科薬や甲状腺疾患を確認します。 |
| お腹が冷えて差し込み、温めると楽になる | 大建中湯、小建中湯 | 腸閉塞、腹部手術歴、便もガスも出ない状態、嘔吐を確認します。 |
| 月経・排卵に伴う下腹部痛や冷えがある | 温経湯、桂枝茯苓丸料 | 妊娠、不正出血、片側の強い痛み、婦人科疾患を確認します。 |
| 便秘と下腹部の張り・固定痛がある | 桃核承気湯、大黄牡丹皮湯 | 急性虫垂炎、腸閉塞、発熱、血便、妊娠、ほかの下剤を確認します。 |
処方名だけでは選びません。痛みの場所・経過・危険所見と、体質・持病・服用薬を合わせて確認します。
次の症状がある場合は、AI診断や漢方選びより受診を優先してください。
腹痛と全身の状態をまとめて確認する
AI漢方診断であなたの漢方を見つける腹痛は、みぞおち、へそ周り、下腹部、脇腹などに起こり、張る、刺す、差し込む、シクシクする、冷えると痛むなど、出方が異なります。胃腸の機能だけでなく、胆のう、膵臓、腎・尿路、婦人科、血管の病気が関係する場合もあります。
痛みの開始時刻、場所、移動、圧痛、発熱、嘔吐、出血、排便・排尿、月経・妊娠、手術歴、服用薬を確認し、必要に応じて血液検査や画像検査を行います。
ストレスによる張り、胃腸の弱り、冷え、血の滞り、水分・食べ物の停滞、月経周期を確認し、腹部だけでなく疲労、睡眠、冷え、便通を合わせて整理します。
2026年6月25日時点の直近30日間の診断件数
「腹痛」が選択された件数。全体の約3%
男性8%、平均年齢43歳
50代29%
2026年6月25日の既存ページ集計です。以下の相談データとは別母集団です。
堀口和彦先生による過去の漢方相談・処方選定データを整備した「腹痛症例」から、みぞおち・へそ周り・下腹部などの腹痛、張る痛み、差し込む痛み、冷えると痛む症状が主訴として確認できた全8件を整理しました。
体質、併発症状、漢方薬は1人に複数記録される場合があります。
自動抽出45件を原文確認し、主訴が動悸・多汗・皮膚症状・耳鳴り・咳などである例、急性腸炎や救急搬送を要した例、消化器・婦人科疾患の治療中、腹痛が処方服用後に生じた例など37件を一般公開集計から除外しました。腹痛との関係を含め初期処方選定を明確に確認できた処方確認群は6件です。
原文確認済みの相談群
初期処方選定を確認できた群
男性3件
24〜49歳
相談統計グラフと処方ランキングは掲載していません。
公開基準を満たした相談が30件未満のため、割合や順位として一般化せず、原文で確認できた論点を定性的に整理しています。
空腹時、食後、午後、排卵期など、症状が出る時間と、みぞおち・左上腹部・下腹部の違いを確認しました。
下痢と便秘の繰り返し、食後の下痢、腹部膨満、ガス、残便感が腹痛と重なる相談がありました。
悩みや緊張、疲労、空腹、冷えが腹痛のきっかけになる例があり、胃腸だけでなく全身状態の確認が必要でした。
排卵期や生理前の下腹部痛では、胃腸症状と月経周期、便秘、冷えを分けずに確認しました。
代表相談例6件は表示用に選定したもので、相談件数の分母・分子には使用していません。AI診断データとの合算・割合の直接比較もしません。
初期相談時の症状と、腹痛が主題となった時点で堀口先生が選定した漢方薬を、個人が特定されないよう要約しています。改善経過や効果を示す症例ではありません。
午後になると胃が痛みやすく、腸の痛み、下痢と便秘の繰り返しがありました。ストレスとの関係も感じていました。
排卵日前後に胃や下腹部が張り、胃もたれと下腹部の重さがあり、月によって強く痛む状態でした。仕事が忙しい時には肩こりや頭重感もありました。
疲れたり悩みが重なると腹痛と下痢が出やすく、朝はガスがたまって苦しい状態でした。食欲低下と全身のだるさも伴っていました。
空腹時の胃痛があり、冷え、寝汗、疲労感、睡眠の質の低下を伴っていました。便通は保たれていました。
食後に左上腹部が痛み、横になると落ち着く状態でした。ガスがたまる感じ、便秘、冷え、むくみ、肩や腰のこりもありました。
胃痛と頭痛が日常的にあり、食べ始めるとすぐにお腹が張って食事を続けにくい状態でした。夕方の足のむくみも伴っていました。
代表相談例6件は、相談件数の分母・分子には使用していません。
腹痛は、1つの体質だけでなく、ストレス、胃腸の弱り、冷え、血流、便通、水分・食べ物の停滞が重なることがあります。体質カードは診断名ではなく、症状を整理する視点です。
緊張や悩みで腸の動きが乱れ、腹部が張る、ガス・腹鳴が増える、排便前に痛むタイプです。

体を養う血が不足し、疲労時に差し込む、引きつるように痛む、顔色不良やめまいを伴うタイプです。

体の潤いが不足し、口渇、乾燥、便秘、焼けるような不快感が腹痛と重なるタイプです。

血の巡りが滞り、下腹部の痛む場所が固定する、刺すように痛む、月経痛や便秘を伴うタイプです。

胃腸を動かす力が不足し、疲れると痛む、少し食べると張る、食欲不振や軟便を伴うタイプです。

水分や未消化物が胃腸に停滞し、胃もたれ、吐き気、腹部膨満、下痢、体の重さを伴うタイプです。

体を温める力が不足し、冷えると差し込み、温めると楽になる、下痢や手足の冷えを伴うタイプです。

余分な水分と熱が腸にこもり、強い腹痛、熱感、下痢・便秘、粘液便や血便を伴うことがあるタイプです。

場所、開始時刻、食事、排便、月経、ストレス、服用薬との関係を記録すると、受診時にも役立ちます。
強い吐き気や腹痛がある時は無理に食べず、脱水を避けます。水分も取れない場合は受診します。
慢性的な冷え腹痛では冷たい飲食を控え、温かく消化しやすい食事を少量ずつ取ります。
腹痛の原因や悪化に薬が関係する場合があります。自己判断で増減せず、医師・薬剤師に相談します。
腹痛では、安中散、半夏瀉心湯、六君子湯、半夏厚朴湯、大建中湯、小建中湯、温経湯、桃核承気湯などが比較されます。ただし、痛む場所、痛み方、食事・排便・月経との関係、発熱、嘔吐、出血、持病、服用薬によって判断が変わります。
緊張時に張る、腹鳴やガスが増える、下痢や便秘を繰り返す場合は、気滞や自律神経の影響を確認します。強い痛み、体重減少、血便などがある場合は、ストレスだけと決めつけず医療機関へ相談してください。
冷えると痛み、温めると楽になり、下痢や腹部膨満を伴う場合は、陽虚や寒の視点を確認します。大建中湯、人参湯、小建中湯などを比較することがありますが、急な強い痛みや嘔吐がある場合は受診を優先します。
食後の張り、早期満腹感、吐き気、空腹時痛、胸やけ、服用薬を確認します。胃潰瘍、胆道・膵疾患、薬剤性なども関係するため、黒色便、吐血、体重減少、強い嘔吐がある場合は医療機関で確認してください。
月経周期との関係、痛む場所、経血、便通、冷え、婦人科疾患の有無を確認し、気滞、血瘀、冷えなどから考えることがあります。妊娠の可能性、強い片側痛、不正出血、失神感がある場合は早急な受診が必要です。
過敏性腸症候群、食事、薬、感染症、炎症性腸疾患などが関係することがあります。漢方では気滞、気虚、湿痰、冷えなどを確認しますが、血便、発熱、体重減少、夜間の強い症状がある場合は医療機関へ相談してください。
冷えると痛み、温めると楽になる慢性的な腹痛では、穏やかな保温が役立つことがあります。一方、発熱、腹部が硬い、押すと強く痛む、急な激痛がある場合は、自己判断で温めず受診してください。
薬や治療内容によります。鎮痛薬、抗凝固薬、ステロイド、下剤、糖尿病薬、精神科薬などとの確認が必要です。自己判断で治療を中止せず、医師または薬剤師へ相談してください。
直接比較できません。KanpoNow AI漢方診断データと、堀口先生の過去の相談・初期処方選定データは別母集団です。今回の原文確認済み相談は8件で、30件未満のため相談割合グラフや処方ランキングは掲載していません。
痛む場所、張る・刺す・差し込むなどの痛み方、食前・食後、冷え、下痢、便秘、ガス、吐き気、月経周期、ストレス、持病、服用薬を確認します。危険な症状や治療中の病気がある場合は医療機関での確認を優先します。
次の場合は、自己判断で漢方だけを続けないでください。
※本ページは一般的な情報提供を目的とし、診断や治療を代替するものではありません。腹痛には、胃腸炎、胃・十二指腸潰瘍、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患、胆石・胆のう炎、膵炎、虫垂炎、腸閉塞、尿路結石、婦人科疾患、異所性妊娠、血管疾患などが関係する場合があります。自己判断で薬や治療を中止・変更せず、医師または薬剤師へ相談してください。
光和堂薬局 院長。埼玉県生まれ。東京理科大学薬学部卒、同大学院修士課程修了。総合漢方研究会 学術部員。元東京大学大学院医学系研究科 客員研究員。公益法人埼玉県鍼灸師会会員。さいたま市学校薬剤師(指扇中学校)。一般財団法人日本漢方連盟 会員。
著書に『やさしい漢方入門』(健友館)、『パプアニューギニアの薬草文化』(アボック社)、『体質で決まる漢方と養生‐気精血水‐』(万来舎)など。