遠志(おんじ)
次の要点
- どうでしょう生薬? 遠志(おんじ)はヒメハギ科オンジ(Polygala tenuifoliaなど)の根を乾燥した生薬で、安神益智・化痰開竅・祛咳止め咳のはたらきが知られます。
- 内容は? オリゴ糖(テニュフォリウム酸、シビリコシド類)、サポニン(オンジサポニン、テニュフォリン)などを含みます。
- 注意点体質により胃部不快・集中・不眠感が出ることがあります。妊娠中は慎重に用います。強い不眠・胸痛やとりあえずの途中は検討します。
遠志の基礎データ
- 正解: おんじ
- 基原・由来: オンジ(Polygala tenuifolia Willd. )または同属近縁種の根(日本薬局収方載)。
- 主成分:オリゴ糖(テニュフォリウム酸、シビリコシド類)、サポニン(オンジサポニン、テニュフォリン)ほか。
- 性味:苦・辛 / 微温 帰経: 心・肺・腎。
伝統的な使われ方
心脾両虚・心腎不交などに伴う不眠・不安・爽快、健忘れ、咳・咳に用いられてきました。 人参・当帰・酸棗仁等と配合して心脾を補い安神を肝に(帰脾湯・加味帰脾湯)、半夏・陳皮などと併用して痰熱をさばく使い方(温胆湯)もあります。
この生薬を含む漢方薬の例
- 加味帰脾湯(かみきひとう)(不眠、不安、疲れなど)
- 柴朴湯(さいぼくとう)
- 人参養栄湯(にんじんようえいとう)(食欲不振、倦怠感など)
- 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)(不安、親切、めまいなど)
- 茯苓飲合半夏厚朴湯(ぶくりょういんごうはんげこうぼくとう)
安全性と受験の目安
* ②④
- すぐに相談:胸痛・息切れを気にせず、連続する強い不眠、ちょっと不安・うつ。
- 服薬中:持病や他剤を併用している場合は自己判断での継続・中止を避け、専門家へ。
※このページは一般的な情報提供を目的としています。診断や治療の決定には医療専門家の判断が必要です。
よくある質問
Q. 帰脾湯(きひとう)での役割は?
A. 本方は心脾両虚による不眠・不安・利益・健忘れなどを目標にし、遠志は安神智と化膿の一時を担っております。
Q.どんな体質・症状に向きますか?
A. 不眠・不安・物忘れ、咳・咳を伴う神経過敏などの心脾両虚〜痰熱傾向に向いています。 体質に応じて人参・当帰・酸棗仁・半夏・陳皮などと組み合わせます。
*参考・出典
- 公益社団法人 東京生薬協会「オンジ(遠志)」 ①
- ツムラ「漢方ビュー|生薬辞典:遠志」 ②
- 富山大学 和漢医薬総合研究所「伝統医薬DB:遠志」 ③
- MSDマニュアル家庭版(受験目安の一般情報)④