紅花(こうか)
次の要点
- 紅花(こうか)はベニバナ( Carthamus tinctorius )の管状花を乾燥した生薬で、活血化瘀・通経・止痛のはたらきが知られます。瘀血に伴う痛みや月経トラブル、打撲などの改善を目指して配合されています。
- 内容は? カルタミン(紅色色素)、ヒドロキサフラワーイエローA等のチャルコン類・フラボノイド、脂肪油(リノール酸本体)などを含みます。
- 注意点 出血傾向・月経過多・妊娠中は慎重に扱います。手術前後や抗凝固薬内服中は医療専門家にご相談ください。
紅花の基礎データ
- 感想: こうか
- ベース原・由来: ベニバナ(Carthamus tinctorius L. )の管状花。日本薬局方に収載。
- 主成分:カルタミン、ヒドロキサフラワーイエローA等のフラボノイド類、脂肪油(リノール酸)。
- 性味: 辛・温 / 帰経: 心・肝。
伝統的な使われ方
瘀血による痛み・月経不順や月経痛、産後の血の滞り、打撲・捻挫の痛みに対して用いられてきました。 活血・通経を主眼に、桃仁・川芎・当帰・赤芍などと組み合わせます。
この生薬を含む漢方薬の例
- 芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)(月経不順など)
- 折衝飲(せっしょういん) (月経痛、月経不順、月経困難など)
- 治頭瘡者(ぢづそういっぽう)(皮膚炎など)
- 通導散(つうどうさん)(月経痛、月経不順、腰痛など)
- 環元清血飲(かんげんせいけついん)(頭痛、、肩こり、めまいなど)
安全性と受験の目安
体質や体調により腹痛・出血傾向の変化などが出ることがあります。出血が続く、強い痛みが続く、妊娠の可能性がある場合は医療機関へ。自己判断での長期連用は避けます。
- すぐ相談: 大量出血、激しい腹痛、意識障害・強いめまい。
- 服薬中:持病や他剤を併用している場合は自己判断での継続・中止を避け、専門家へ。
※このページは一般的な情報提供を目的としています。診断や治療の決定には医療専門家の判断が必要です。
よくある質問
Q. 血府逐瘀湯(けっぷちくおとう)との関係は?
A. 血府逐次瘀湯は瘀血の上焦(胸部~頭)を目標に、紅花・桃仁などの活血薬に、川芎・当帰などを組み合わせた方剤です。 頭痛や肩こり、胸のつかえなどの瘀血症状を目標に用いられます。
Q.どんな体質・症状に向きますか?
A. 瘀血傾向(刺すような痛み・月経トラブル・冷えのぼせ・しこり)や、打撲などの局所循環障害に向きます。出血傾向がある場合や妊娠中は慎重に扱います。
*参考・出典
- 公益社団法人 東京生薬協会「コウカ(紅花)」 ①
- ツムラ「漢方ビュー|生薬辞典:紅花」 ②
- 富山大学 和漢医薬学総合研究所「伝統医薬DB:紅花」 ③
- MSDマニュアル家庭版(受験目安の一般情報)④