芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)
芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)は、江戸時代の医学書『万病回春』を原典とし、産前産後や月経を軸とした「血の乱れ」を総合的に整えることを目的に組み立てられた処方です。「血を調える」ことを中心に、巡り・滞り・冷え・不足を同時に扱います。
成分(生薬)
当帰、地黄、茯苓、烏薬、牡丹皮、大棗、生姜、川芎、白朮、陳皮、香附子、益母草、甘草、桃仁、紅花、枳実、桂皮、牛膝、木香、延胡索、芍薬
漢方的な考え方
女性特有のバイオリズムに伴う心身の揺らぎに対して、補う・巡らせる・温める・滞りをほどくという複数の視点を組み合わせ、体全体のバランスを立て直していくのが特徴です。
- ● 血の道症:ホルモン変動の影響により、自律神経や精神面、身体症状が不安定になりやすい状態。
- ● 月経不順:血の不足や滞り、巡りの乱れが重なることで、周期や経血の量が安定しない状態。
- ● 産後の体力低下:出産による多大な血の回復と、その後の気血の回復が追いつかない状態。
構成生薬の役割
- ● 血を補い巡らせる:当帰・地黄・薬が血を補い、川芎・桃仁・紅花・延胡索・益母草など滞った巡りを強力に動かします。
- ● 気を整える土台を支える:香附子・烏薬・木香などの気巡りを整え、白朮・茯苓・大棗・甘草が体力が低下した時の土台をしっかり支えます。
- ● 温めて偏りを防ぐ:桂皮・生姜が冷えを並行、丹皮・牛膝が血の偏りを防いで下半身への巡りを助けることで、全身を総合的に調和させます。
効能・効果(添付文書)
体力中等度以下のものの次の諸症。ただし産後の場合は体力に関わらず使用できる。:血の道症※、月経不順、産後の体力低下
※血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って 現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことです。
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