膝痛に漢方|膝に水がたまる・冷えると痛い・変形性膝関節症を体質別に考える
監修:堀口和彦|更新日:2026-06-25
歩き始めに膝が痛む。膝に水がたまって腫れる。冷えると痛みが強くなる。雨の日や低気圧で膝が重だるい。
膝痛は、加齢や変形だけでなく、関節にたまる余分な水分、冷え、炎症、血流の滞り、筋力低下、体重負荷、ストレスによる痛みの過敏化などが重なって起こります。
漢方では、関節をなめらかに動かす潤滑成分を「津液」と考えます。この津液が不足したり、逆に余分な水分として停滞したりすると、膝の腫れ、重だるさ、痛み、変形につながると考えます。
同じ膝痛でも、膝が腫れて熱をもつ湿熱タイプ、膝に水がたまりやすい湿痰タイプ、冷えると痛む陽虚タイプ、血流が滞る血瘀タイプ、加齢や足腰の弱りを伴う腎虚タイプでは、合う漢方薬も養生も変わります。
KanpoNow診断データで見る膝痛の傾向
7,580件
KanpoNowで行われたAI漢方診断の件数です。
122件・2%
症状ランキングでは39位でした。
女性92%・平均53歳
50代39%、60代以上27%でした。
50代以降が中心
変形性膝関節症、筋力低下、冷え、むくみを確認したい年代です。
気滞 22%
ストレスや緊張で気の巡りが滞り、痛みへの過敏さ、こわばり、筋緊張につながりやすい体質です。
湿痰 20%
余分な水分が下半身や関節に停滞し、膝の腫れ、水がたまる、重だるさにつながりやすい体質です。
血瘀 16%
血行不良により、固定した痛み、動き始めの痛み、慢性痛、冷えのぼせにつながりやすい体質です。
中庸11%・陰虚11%
体質の大きな偏りが少ない方や、潤い不足・加齢による関節の乾きが重なる方もいました。
目次
膝痛とは
膝痛とは、歩く、立ち上がる、階段を上り下りする、しゃがむ、正座するなどの動作で膝に痛みが出る状態です。変形性膝関節症、半月板損傷、靭帯損傷、関節リウマチ、痛風、偽痛風、滑液包炎、膝関節水腫など、さまざまな原因があります。
変形性膝関節症では、中高年以降に膝の痛みや可動域制限が起こり、生活の質に影響することがあります。痛みが続く、腫れがある、水がたまる、変形が進んでいる、歩行に支障がある場合は、整形外科での確認が大切です。*①②
膝痛は、関節の状態確認が必要なことがあります。
漢方では、膝痛を体質から整える視点がありますが、強い腫れ、熱感、外傷、急な痛み、発熱、歩けない痛みがある場合は、自己判断せず整形外科などで確認してください。
なぜ膝痛が起こるのか
漢方では、膝痛を「湿の停滞」「熱を伴う炎症」「冷え」「血流の滞り」「腎の弱り」から見ます。膝は下半身にあるため、余分な水分や冷えの影響を受けやすい場所です。
余分な水分が下半身に停滞すると、膝に水がたまる、腫れる、重だるい痛みが出やすくなります。
湿に熱が加わると、膝が赤く腫れる、熱感がある、強く痛むような炎症型の痛みにつながります。
加齢、冷え、血行不良で骨や軟骨を支える力が弱ると、慢性痛や変形、歩き始めの痛みにつながります。
膝痛では、熱感、腫れ、水のたまり、冷え、歩き始めの痛み、階段での痛み、しびれ、腰痛、体重、筋力低下を合わせて確認します。
漢方では「湿・熱・冷え・腎虚」から見る
漢方では、関節の動きを支える潤滑成分を津液と考えます。津液が適度に巡っていれば関節はなめらかに動きますが、余分な水として停滞すると腫れや重だるさになり、不足すると乾いた痛みや変形につながると見ます。
湿痰
膝に水がたまる、腫れる、雨の日や低気圧で悪化するタイプです。
湿熱
膝が赤く腫れる、触ると熱い、強い炎症を伴うタイプです。
陽虚・腎虚
冷えると痛む、足腰が弱い、夜間尿、慢性的な膝痛があるタイプです。
血瘀
血行不良で痛みが固定し、歩き始めや冷えで痛みやすいタイプです。
膝痛を体質別に見る
膝痛では、気滞、湿痰、血瘀が中心になりやすく、腫れと熱感では湿熱、冷えや加齢では陽虚・腎虚、慢性的なしびれや筋肉の栄養不足では血虚も確認します。
気滞
ストレスや緊張で痛みを感じやすく、こわばりや筋緊張を伴うタイプです。
湿痰
膝に水がたまる、腫れる、重だるい、雨の日に悪化するタイプです。
血瘀
慢性痛、固定した痛み、動き始めの痛み、冷えのぼせを伴うタイプです。
湿熱
赤く腫れる、熱感がある、強い痛み、痛風・リウマチ様の炎症に注意するタイプです。
陽虚・腎虚
冷えると痛む、足腰が弱い、夜間尿、慢性化や変形が気になるタイプです。
血虚
筋肉や神経に栄養が届きにくく、しびれ、つっぱり、慢性痛を伴うタイプです。
気滞(きたい)体質の膝痛
気滞は、ストレスや緊張で気の巡りが滞りやすい体質です。膝痛では、痛みへの過敏さ、筋肉のこわばり、動かしにくさ、緊張で悪化する痛みとして現れることがあります。
病態の考え方
気が滞ると、筋肉や関節まわりの巡りも悪くなります。ストレスで体に力が入り、膝まわりや股関節、腰の動きが硬くなると、膝に負担がかかりやすくなります。
見られやすい症状
- 緊張やストレスで痛みが強くなる
- 膝まわりがこわばる
- 股関節や腰も硬い
- 痛みが気になって動きがぎこちない
- 肩こり、ため息、イライラがある
- 天候変化で痛みを感じやすい
漢方の考え方・処方例
ストレスや緊張で気の巡りが滞り、筋肉や関節のこわばりを伴う場合には、疎経活血湯(そけいかっけつとう)などが検討されることがあります。
胸腹部の緊張、イライラ、こわばり、痛みがある場合には、四逆散(しぎゃくさん)などを体質に応じて考えることがあります。
神経の高ぶり、怒りっぽさ、緊張、痛みの過敏さを伴う場合には、抑肝散(よくかんさん)なども候補になります。
更年期ののぼせ、イライラ、気分の揺らぎ、痛みの過敏さを伴う場合には、加味逍遙散(かみしょうようさん)などを考えることもあります。
養生のポイント
気滞タイプでは、膝だけでなく腰、股関節、足首の力みをゆるめることが大切です。深呼吸をしながら、痛みのない範囲でゆっくり関節を動かしましょう。
湿痰(しったん)体質の膝痛
湿痰は、水分代謝が滞り、余分な水分が体に停滞しやすい体質です。膝痛では、膝に水がたまる、腫れる、重だるい、雨の日や低気圧で痛む状態として現れます。
病態の考え方
水は下へ集まりやすいため、余分な湿が下半身や膝関節に停滞しやすくなります。膝に水がたまる状態では、局所の炎症だけでなく、全身の水分代謝も見る必要があります。
見られやすい症状
- 膝に水がたまりやすい
- 膝が腫れぼったい
- 重だるい痛みがある
- 雨の日や低気圧で悪化する
- むくみやすい
- 水分や冷たい飲食で重くなる
漢方の考え方・処方例
疲れやすく汗をかきやすく、水太りやむくみ、膝の腫れや痛みを伴う場合には、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)などが検討されることがあります。
湿が関節や筋肉に停滞し、重だるい関節痛、筋肉痛、神経痛を伴う場合には、薏苡仁湯(よくいにんとう)などを考えることがあります。
風湿が筋肉や関節に停滞し、重だるい痛み、関節痛、神経痛、皮膚トラブルを伴う場合には、麻杏薏甘湯(まきょうよくかんとう)なども候補になります。
水分の偏り、むくみ、尿量の少なさ、頭重感を伴う場合には、五苓散(ごれいさん)などを体質に応じて考えることもあります。
養生のポイント
湿痰タイプでは、水分のガブ飲み、冷たい飲食、甘いもの、脂っこいものが膝の重だるさにつながります。水分は喉の渇きに応じて、温かいものを少しずつ摂りましょう。
血瘀(けつお)体質の膝痛
血瘀は、血の巡りが滞りやすい体質です。膝痛では、慢性的な痛み、動き始めの痛み、固定した痛み、冷えのぼせ、しびれとして現れることがあります。
病態の考え方
血の巡りが悪いと、関節まわりの筋肉、靭帯、腱、神経に酸素や栄養が届きにくくなります。慢性化した膝痛や、動き始めのこわばり、冷えで悪化する痛みでは、血瘀の視点が重要です。
見られやすい症状
- 痛む場所がある程度決まっている
- 歩き始めが痛い
- 慢性的に痛みが続く
- 冷えると痛む
- しびれやつっぱりがある
- 肩こり、腰痛、冷えのぼせを伴う
漢方の考え方・処方例
血や水の巡りが滞り、腰痛、関節痛、神経痛、しびれを伴う場合には、疎経活血湯(そけいかっけつとう)などが検討されることがあります。
血の巡りを整え、冷えのぼせ、肩こり、下腹部痛、慢性的な巡りの悪さを伴う場合には、桂枝茯苓丸料(けいしぶくりょうがんりょう)などを体質に応じて考えることがあります。
下半身の痛み、しびれ、むくみ、足腰の弱りを伴う場合には、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)なども候補になります。
慢性化した関節痛、筋肉痛、重だるさを伴う場合には、薏苡仁湯(よくいにんとう)などを考えることもあります。
養生のポイント
血瘀タイプでは、完全に動かさないことで血流がさらに落ちることがあります。炎症が強くない時期は、痛みのない範囲で膝、股関節、足首を少しずつ動かしましょう。
湿熱(しつねつ)体質の膝痛
湿熱は、余分な水分や老廃物に熱が加わった体質です。膝痛では、赤く腫れる、触ると熱い、強い痛み、関節水腫、痛風やリウマチ様の炎症として現れることがあります。
病態の考え方
湿に熱が加わると、関節内で炎症が起こりやすくなります。膝が熱をもつ、急に腫れる、痛みが強い場合は、炎症や感染、痛風、リウマチなどの確認も必要です。
見られやすい症状
- 膝が赤く腫れている
- 触ると熱い
- 強い痛みがある
- 膝に水がたまる
- 暑がり、汗をかきやすい
- 飲酒、食べすぎ、便秘で悪化する
漢方の考え方・処方例
むくみがあり、のどが渇き、汗が出て、ときに尿量が減少し、関節の腫れや痛み、関節炎を伴う場合には、越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)などが検討されることがあります。
腹部に脂肪が多く、便秘、のぼせ、むくみ、肩こり、湿熱傾向を伴う場合には、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)などを体質に応じて考えることがあります。
胸脇部の張り、便秘、ストレス、肩こり、熱こもりを伴う場合には、大柴胡湯(だいさいことう)なども候補になります。
かゆみや熱感、皮膚症状も伴う場合には、消風散(しょうふうさん)などを考えることもあります。
養生のポイント
湿熱タイプでは、急性期に無理に温めると炎症が強くなることがあります。赤く腫れて熱い時は安静と冷却を優先し、痛風やリウマチ、感染が疑われる場合は医療機関で確認してください。
陽虚・腎虚(ようきょ・じんきょ)体質の膝痛
陽虚・腎虚は、体を温める力や足腰を支える生命力が不足しやすい体質です。膝痛では、冷えると痛む、足腰が弱い、夜間尿、慢性的な膝痛、変形が気になる状態として現れます。
病態の考え方
漢方では、骨や足腰は腎と関係が深いと考えます。加齢、過労、冷えにより腎の働きが落ちると、膝や腰を支える力が弱まり、変形や慢性痛につながりやすくなります。
見られやすい症状
- 冷えると膝が痛む
- 足腰がだるい、弱い
- 夜間尿がある
- 下半身が冷える
- 長く歩くと痛む
- 変形性膝関節症が気になる
漢方の考え方・処方例
疲れやすく、四肢が冷え、下肢痛、むくみ、しびれ、排尿困難を伴う場合には、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)などが検討されることがあります。
下半身の冷え、夜間尿、足腰のだるさ、年齢に伴う体力低下を伴う場合には、八味地黄丸料(はちみじおうがんりょう)などを考えることがあります。
体力が消耗し、貧血気味で、慢性関節炎や神経痛、下半身の弱りを伴う場合には、大防風湯(だいぼうふうとう)なども候補になります。
深部の冷え、むくみ、ふらつき、下痢を伴う場合には、真武湯(しんぶとう)などを体質に応じて考えることもあります。
養生のポイント
陽虚・腎虚タイプでは、膝だけでなく腰、足首、下腹部を冷やさないことが大切です。入浴、サポーター、ひざ掛けで冷えを防ぎ、筋力を落とさない範囲で動かしましょう。
血虚(けっきょ)体質の膝痛
血虚は、筋肉や神経に栄養を届ける血が不足しやすい体質です。膝痛では、慢性痛、しびれ、足のつっぱり、筋力低下、疲労、冷えを伴うことがあります。
病態の考え方
膝関節を支える筋肉や腱、靭帯は血によって養われます。血が不足すると、関節を支える力が落ち、痛みが長引きやすくなります。湿や冷えが重なると、痛みやしびれがさらに慢性化します。
見られやすい症状
- 慢性的に膝が痛い
- しびれやつっぱりがある
- 足の筋力が落ちている
- 疲れやすい
- 顔色が悪い、貧血気味
- 冷えや湿気で悪化する
漢方の考え方・処方例
血や水の巡りが滞り、腰痛、関節痛、神経痛、しびれを伴う場合には、疎経活血湯(そけいかっけつとう)などが検討されることがあります。
体力が消耗し、貧血気味で、慢性関節炎や神経痛、下半身の弱りを伴う場合には、大防風湯(だいぼうふうとう)などを考えることがあります。
気力と体力が落ち、疲労感、顔色の悪さ、回復力低下を伴う場合には、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)なども候補になります。
血を補いながら水分代謝や巡りを整え、冷え、貧血傾向、めまい、むくみを伴う場合には、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)などを体質に応じて考えることもあります。
養生のポイント
血虚タイプでは、痛みだけでなく筋肉を養う力を戻すことが大切です。睡眠、たんぱく質、鉄、温かい食事、無理のない運動で足腰を支えましょう。
膝痛の漢方薬は、腫れ・熱感・冷え・水の有無で選びます
「膝痛にはこの漢方」と一律に決めるのではなく、膝が熱をもつのか、冷えると痛むのか、水がたまるのか、慢性的なしびれや足腰の弱りがあるのかを確認することが大切です。
膝の水・冷飲食・リウマチから見る膝痛
膝の水が繰り返しやすい理由
膝の水を抜いてもまたたまる場合、膝だけでなく体全体の水分代謝を見る必要があります。漢方では、胃腸の弱りや水分の摂りすぎにより湿痰が作られやすい体質が背景にあると考えます。
冷飲食と膝痛
冷たい飲食物、冷房、薄着は、胃腸や下半身を冷やし、水分代謝と血流を落とします。膝が冷えると痛む方、雨の日に痛む方は、内側から冷やさない養生が重要です。
変形性膝関節症と足腰の弱り
変形性膝関節症では、加齢、体重負荷、筋力低下、関節の変化が重なります。漢方では、腎虚、血瘀、湿痰などを見ながら、整形外科的な評価や運動療法と合わせて考えます。
リウマチ・痛風など炎症性疾患の確認
膝が赤く腫れて熱をもち、強い痛みがある場合は、関節リウマチ、痛風、偽痛風、感染性関節炎などの確認が必要です。湿熱と考える前に、医療機関で原因を確認しましょう。
膝痛を整える生活養生
1. 熱感がある急性期は冷やす
膝が赤く腫れ、触って熱い場合は、まず炎症を落ち着かせることが大切です。無理に温めたり動かしたりせず、安静と冷却を優先し、強い腫れや痛みがある場合は受診してください。
2. 慢性期は冷やさず温める
熱感がなく、冷えると痛む慢性期では、膝、腰、足首を冷やさないことが大切です。サポーター、ひざ掛け、入浴で冷えと湿気から関節を守りましょう。
3. 完全に動かさず固めすぎない
痛いからといって関節を全く動かさないと、筋力と関節の動きが落ちやすくなります。炎症が落ち着いている時期は、痛みのない範囲で曲げ伸ばしを行いましょう。
4. 膝だけでなく股関節と足首を動かす
膝への負担は、股関節、足首、腰の硬さとも関係します。膝だけを揉むのではなく、股関節、ふくらはぎ、足首をやさしく動かすことで、膝への負担を減らします。
5. 水分と体重負荷を見直す
湿痰タイプでは水分のガブ飲み、冷たい飲食、甘いものが膝の重だるさにつながることがあります。体重負荷が強い方は、急な運動より食事と歩行量の調整から始めましょう。
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よくある質問
膝痛には、どの漢方薬がよいですか?
膝痛だからといって、すべての方に同じ漢方薬が合うわけではありません。膝に水がたまる場合は湿痰、赤く腫れて熱い場合は湿熱、冷えると痛い場合は陽虚・腎虚、慢性的なしびれや痛みでは血瘀や血虚を考えます。
膝に水がたまる場合は、どの体質が関係しますか?
膝に水がたまりやすい場合、湿痰を考えることがあります。余分な水分が下半身や関節に停滞し、腫れ、重だるさ、低気圧での痛みにつながるタイプです。
冷えると膝が痛むのはなぜですか?
冷えによって血流や水分代謝が落ちると、関節まわりの動きが悪くなり痛みが出やすくなります。冷えると痛み、温めると楽な場合は、陽虚や寒湿を考えることがあります。
膝が赤く腫れて熱い場合も漢方でよいですか?
膝が赤く腫れて熱い場合は、湿熱を考えることがありますが、痛風、偽痛風、リウマチ、感染性関節炎などの確認が必要です。強い痛みや発熱がある場合は、漢方だけで様子を見ず医療機関を受診してください。
変形性膝関節症にも漢方は使えますか?
体質に応じて、冷え、水分停滞、血流低下、足腰の弱りを整える目的で漢方を考えることがあります。ただし、変形の程度や治療方針は整形外科で確認し、運動療法や体重管理も合わせて行うことが大切です。
受診の目安
以下のような場合は、体質による膝痛と決めつけず、整形外科など医療機関に相談してください。
- 膝が赤く腫れて熱をもっている場合
- 急に強い膝痛が出た場合
- 発熱、強いだるさを伴う場合
- 外傷後に腫れや痛みが強い場合
- 膝に水がたまり、繰り返し腫れる場合
- 歩けない、体重をかけられない場合
- 膝がロックする、引っかかる場合
- 膝の変形が進んでいる場合
- 痛風、リウマチ、感染症が疑われる場合
- 小児、高齢者、持病がある方、服薬中の方の膝痛
膝痛は、整形外科的な確認が必要なことがあります。
変形性膝関節症、半月板損傷、靭帯損傷、関節リウマチ、痛風、偽痛風、感染性関節炎、滑液包炎、骨折などが関係することがあります。急な腫れ、熱感、強い痛み、歩行困難がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。
参考・出典
- *① Mindsガイドラインライブラリ「変形性膝関節症診療ガイドライン2023」
- *② 日本整形外科学会「変形性膝関節症診療ガイドライン」
- *③ 日本整形外科学会「変形性膝関節症」
- *④ PMDA 医療用医薬品 添付文書等情報検索
AI漢方診断へ
膝痛は、同じ「膝が痛い」症状でも、体質によって考え方が変わります。
膝に水がたまっているのか、熱をもって炎症があるのか、冷えで悪化しているのか、血流が滞って慢性化しているのか、腎と足腰の弱りが関係しているのか。まずは自分の体質を知ることが、漢方選びの第一歩です。
膝痛に合う漢方を、体質から確認する
膝の腫れ、水のたまり、熱感、冷え、しびれ、歩き始めの痛み、足腰の弱り、生活背景まで含めて確認します。
※本ページは一般的な情報提供を目的としたものであり、医師・薬剤師等の専門家による個別の医療アドバイスに代わるものではありません。膝痛には、変形性膝関節症、半月板損傷、靭帯損傷、関節リウマチ、痛風、偽痛風、感染性関節炎、滑液包炎、骨折などが関係することがあります。漢方薬は体質や症状、持病、服薬状況によって適否が異なります。持病がある方、服薬中の方、妊娠中・授乳中の方、小児、高齢の方は、自己判断で服用・中止せず、事前に医師または薬剤師にご相談ください。膝が赤く腫れて熱い、急に強く痛む、発熱がある、外傷後に腫れた、歩けない、膝がロックする、水が繰り返したまる場合は、速やかに整形外科など医療機関を受診してください。
堀口 和彦 東洋医学・漢方薬剤師/鍼灸師
光和堂薬局 院長。埼玉県生まれ。東京理科大学薬学部卒、同大学院修士課程修了。総合漢方研究会 学術部員。元東京大学大学院医学系研究科 客員研究員。公益法人埼玉県鍼灸師会会員。さいたま市学校薬剤師(指扇中学校)。一般財団法人日本漢方連盟 会員。
著書に『やさしい漢方入門』(健友館)、『パプアニューギニアの薬草文化』(アボック社)、『体質で決まる漢方と養生‐気精血水‐』(万来舎)など。