肥満に漢方|水太り・内臓脂肪・ストレス食いを体質別に考える

監修:堀口和彦|更新日:2026-06-24

食べる量を減らしても痩せない。水太りしやすい。ストレスで食べてしまう。下腹部や腰まわりだけ太りやすい。

肥満やダイエットの悩みは、単なる食べすぎだけでは説明できないことがあります。水分代謝、ストレス、自律神経、血流、冷え、胃腸の弱り、睡眠不足、ホルモン変化などが重なると、体重が落ちにくくなります。

漢方では、肥満を一律に「防風通聖散」とは考えません。余分な水分がたまる湿痰、熱を帯びた内臓脂肪タイプの湿熱、ストレス食いの気滞、血流が悪い血瘀、代謝が落ちる気虚・陽虚などに分けて見ます。

同じ体重増加でも、水太りタイプ、メタボタイプ、ストレス食いタイプ、冷え太りタイプ、疲れて動けないタイプでは、合う漢方薬も養生も変わります。

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KanpoNow診断データで見る肥満の傾向

直近30日

7,599件

KanpoNowで行われたAI漢方診断の件数です。

肥満症状

1,374件・18%

症状ランキングでは3位。相談が非常に多い症状です。

ぽっちゃり太っている

3,148件・41%

約4割の方が、体質として太りやすさを自覚していました。

相談者の傾向

女性97%・平均47歳

40代・50代の女性に多い傾向がありました。

数字から分かること

「肥満」を症状として選んだ方は18%でしたが、「ぽっちゃり太っている」と答えた方は41%でした。

これは、体重や見た目だけでなく、むくみ、下腹部、腰まわり、ストレス食い、代謝低下などを含めて、太りやすさを自覚している方が多いことを示しています。

肥満体質 1

湿痰 33%

水分代謝が滞り、水太り、むくみ、体の重だるさにつながりやすい体質です。

肥満体質 2

気滞 21%

気の巡りが滞り、ストレス食い、リバウンド、自律神経の乱れにつながりやすい体質です。

肥満体質 3

血瘀 15%

血行不良により、下腹部や腰まわり、冷えのぼせ、便秘につながりやすい体質です。

陰虚・血虚

陰虚8%・血虚8%

睡眠不足、甘いもの欲求、疲れやすさ、ホルモン変化と重なることがあります。

あなたの太り方は、水太りでしょうか。メタボ型でしょうか。ストレス食いでしょうか。

体重、むくみ、冷え、便秘、食欲、ストレス、睡眠、運動量まで含めて確認します。

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肥満とは

肥満とは、体脂肪が過剰に蓄積した状態です。日本では、成人ではBMI 25以上が肥満の目安とされています。*①

ただし、体重だけでは健康リスクを判断できません。内臓脂肪型肥満では、高血圧、糖代謝異常、脂質代謝異常などと重なり、生活習慣病のリスクが高くなることがあります。*①②

漢方では、体重だけで肥満を見ません。

同じ体重増加でも、水太り、内臓脂肪、ストレス食い、冷え太り、むくみ、便秘、疲れて動けない状態では、整え方が違います。

なぜ肥満が起こるのか

漢方では、肥満を「余分なものが蓄積している状態」として見ます。ただし、その蓄積には、水分代謝の停滞、熱こもり、血流低下、ストレス、自律神経、冷え、胃腸の弱りなどが関係します。

1 水がたまる

余分な水分が湿痰となり、むくみ、水太り、体の重だるさにつながります。

2 熱と老廃物がたまる

飲酒、過食、便秘、運動不足で湿熱がたまり、内臓脂肪やメタボ傾向につながります。

3 巡りが滞る

ストレスや血流低下で気血が巡らず、過食、冷えのぼせ、下腹部太りが起こりやすくなります。

食事量を減らしても痩せない場合、冷え、水分の摂り方、睡眠、ストレス、便通、運動不足を合わせて見直す必要があります。

漢方では「湿・痰・熱・巡り・冷え」から見る

漢方では、太る原因を単純にカロリーだけで考えません。余分な水分がたまる「湿」、濁った水分や脂肪のような「痰」、熱を帯びた老廃物である「湿熱」、血行不良の「血瘀」、ストレスによる「気滞」、エネルギー不足の「気虚」、冷えと燃焼力低下の「陽虚」などから見ます。

水太り

湿痰

むくみ、重だるさ、下半身太り、雨の日の不調を伴いやすいタイプです。

ストレス食い

気滞

イライラ、過食衝動、リバウンド、生理前の食欲増加と関係しやすいタイプです。

内臓脂肪

湿熱

暑がり、多汗、便秘、飲酒、脂っこい食事、メタボ傾向を伴うタイプです。

冷え太り

気虚・陽虚

胃腸が弱く、冷えや疲労で代謝が落ち、痩せにくいタイプです。

肥満を8つの体質で見る

肥満では、特に湿痰、気滞、血瘀、湿熱が関係しやすくなります。疲れて動けない場合は気虚、冷えて代謝が落ちている場合は陽虚、甘いもの欲求や不安定さがある場合は血虚・陰虚も見ます。

水太り・むくみ

湿痰

水分代謝が滞り、ぽちゃぽちゃ、むくみ、下半身の重さが出やすいタイプです。

ストレス食い

気滞

気の巡りが滞り、食欲や自律神経が乱れやすいタイプです。

血行不良

血瘀

下腹部、腰まわり、冷えのぼせ、便秘、生理周期と関係しやすいタイプです。

メタボ・内臓脂肪

湿熱

過食、飲酒、便秘、暑がり、多汗、内臓脂肪と関係しやすいタイプです。

疲れて動けない

気虚

胃腸が弱く、気を作れず、運動する元気が出ないタイプです。

冷え太り

陽虚

体を温める力が弱く、基礎代謝が落ち、冷えやむくみを伴うタイプです。

甘いもの欲求

血虚

血が不足し、疲れや不安から甘いものに手が伸びやすいタイプです。

睡眠不足・虚熱

陰虚

睡眠不足や過労で潤いが不足し、夜間の食欲や焦燥感が出やすいタイプです。

あなたの体質に合った肥満・ダイエットの漢方が分かります。

水太り、内臓脂肪、冷え、便秘、ストレス食い、睡眠、むくみまで含めて体質を見ます。

あなたに合う肥満の漢方がわかる
1. 水太り・むくみタイプ

湿痰(しったん)体質の肥満

湿痰は、水分代謝が悪く、余分な水や濁りが体に停滞しやすい体質です。肥満では、水太り、むくみ、下半身太り、体の重だるさとして現れます。

病態の考え方

処理しきれない水分や老廃物がたまると、体が重くなり、巡りも悪くなります。喉が渇いていないのに水を多く飲む、冷たい飲み物を好む、甘いものが多い方では、湿痰がたまりやすくなります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

疲れやすく、汗をかきやすく、水ぶとり傾向がある場合には、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)などが検討されることがあります。

水分の偏り、むくみ、頭重感、めまいを伴う場合には、五苓散(ごれいさん)などを考えることがあります。

下肢の倦怠感、むくみ、全身の重だるさがある場合には、九味檳榔湯(くみびんろうとう)なども候補になります。

養生のポイント

湿痰タイプでは、水分のガブ飲み、冷たい飲み物、甘いもの、食べすぎが太りやすさにつながります。水分は喉の渇きに応じて、温かいものを少しずつ摂りましょう。

2. ストレス食い・リバウンドタイプ

気滞(きたい)体質の肥満

気滞は、ストレスや緊張で気の巡りが滞りやすい体質です。肥満では、ストレス食い、やけ食い、リバウンド、生理前の過食として現れやすくなります。

病態の考え方

気が滞ると、自律神経や食欲のリズムが乱れます。空腹ではないのに食べる、目に入ると食べてしまう、ストレスの後に甘いものや脂っこいものが欲しくなる状態です。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

心身の緊張、不眠、動悸、不安、ストレスによる過食傾向がある場合には、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)などが検討されることがあります。

更年期ののぼせ、イライラ、ストレス食いがある場合には、加味逍遙散(かみしょうようさん)などを考えることがあります。

胸脇部の張り、便秘、ストレス、肩こりを伴う場合には、大柴胡湯(だいさいことう)なども候補になります。

養生のポイント

気滞タイプでは、食欲が出てから我慢するより、食べる環境を整えることが大切です。お菓子を手の届く場所に置かず、食事量をあらかじめ決め、散歩や深呼吸で気を巡らせましょう。

3. 血行不良・下腹部タイプ

血瘀(けつお)体質の肥満

血瘀は、血の巡りが滞りやすい体質です。肥満では、下腹部や腰まわりにつきやすい、冷えのぼせ、肩こり、便秘、生理痛を伴うタイプとして現れます。

病態の考え方

血の巡りが悪いと、骨盤内や下腹部に滞りが生まれます。女性ではホルモン変化や月経周期と重なり、下腹部太り、便秘、冷えのぼせが起こりやすくなります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

血の巡りを整え、冷えのぼせ、肩こり、生理痛を伴う肥満では、桂枝茯苓丸料(けいしぶくりょうがんりょう)などが検討されることがあります。

体力があり、下腹部の張りや便秘、血の滞りを伴う場合には、通導散(つうどうさん)などを考えることがあります。

便秘、のぼせ、下腹部の張り、イライラを伴う場合には、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)なども候補になります。

養生のポイント

血瘀タイプでは、同じ姿勢、冷え、運動不足が下腹部の滞りを強めます。股関節、ふくらはぎ、肩甲骨を動かし、入浴で全身の血流を整えましょう。

4. メタボ・内臓脂肪タイプ

湿熱(しつねつ)体質の肥満

湿熱は、余分な水分や老廃物に熱が加わった体質です。肥満では、内臓脂肪、メタボ傾向、暑がり、多汗、便秘、飲酒や脂っこい食事との関係として現れます。

病態の考え方

過食、飲酒、夜食、運動不足が続くと、体内に湿と熱がたまります。これは不足を補うタイプではなく、余分なものを排出し、代謝と便通を整える視点が必要なタイプです。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

腹部に脂肪が多く、便秘、のぼせ、むくみ、肩こりを伴う場合には、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)などが検討されることがあります。

胸脇部の張り、便秘、ストレス、肩こり、高血圧傾向を伴う場合には、大柴胡湯(だいさいことう)などを考えることがあります。

のぼせ、強いイライラ、熱こもりが目立つ場合には、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)なども候補になります。

養生のポイント

湿熱タイプでは、栄養を足すより、余分な湿熱をためないことが重要です。飲酒、夜食、脂っこい食事を控え、便通と有酸素運動を整えましょう。

5. 疲れて動けない代謝低下タイプ

気虚(ききょ)体質の肥満

気虚は、胃腸が弱く、気を作る力が不足しやすい体質です。肥満では、食べる量は多くないのに痩せにくい、疲れて動けない、食後に眠くなるタイプとして現れます。

病態の考え方

気は、体を動かし、消化し、代謝する力です。気が不足すると、活動量が落ち、胃腸の動きも弱くなり、余分な水分や脂肪がたまりやすくなります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

胃腸の働きを助け、疲労感やだるさを整える処方として、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)などが検討されることがあります。

胃腸が弱く、食欲不振や胃もたれを伴う場合には、六君子湯(りっくんしとう)などを考えることがあります。

疲れやすく、汗をかきやすく、水ぶとり傾向がある場合には、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)なども候補になります。

養生のポイント

気虚タイプでは、無理な食事制限や激しい運動でさらに疲れやすくなることがあります。まずは温かく消化のよい食事、睡眠、短時間の散歩から始めましょう。

6. 冷え太り・基礎代謝低下タイプ

陽虚(ようきょ)体質の肥満

陽虚は、体を温める力が不足しやすい体質です。肥満では、冷え、むくみ、下半身太り、基礎代謝の低下として現れやすくなります。

病態の考え方

体が冷えると、血流や水分代謝が落ちます。冷えによって巡りが悪くなり、余分な水分や脂肪を燃焼しにくい状態になります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

深部の冷え、むくみ、ふらつき、下痢を伴う場合には、真武湯(しんぶとう)などが検討されることがあります。

下半身の冷え、夜間尿、足腰のだるさを伴う場合には、八味地黄丸料(はちみじおうがんりょう)などを考えることがあります。

お腹の冷え、腸の動きの弱さ、腹部の張りを伴う場合には、大建中湯(だいけんちゅうとう)なども候補になります。

養生のポイント

陽虚タイプでは、冷たい飲食、薄着、冷房、睡眠不足が代謝低下につながります。お腹、腰、足首を温め、温かい食事と入浴を意識しましょう。

7. 甘いもの欲求・不安定タイプ

血虚(けっきょ)体質の肥満

血虚は、心身を養う血が不足しやすい体質です。肥満では、疲れや不安から甘いものが欲しくなる、食欲が不安定になる、生理前に過食しやすいタイプとして現れます。

病態の考え方

血が不足すると、心身の安定感が落ち、疲れや不安を甘いもので補おうとすることがあります。血虚に気滞が重なると、生理前の過食やリバウンドにつながりやすくなります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

血を補いながら水分代謝や巡りを整え、冷えやむくみを伴う場合には、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)などが検討されることがあります。

不安、不眠、動悸、疲労感、食欲の不安定さを伴う場合には、加味帰脾湯(かみきひとう)などを考えることがあります。

養生のポイント

血虚タイプでは、食事を抜くほど甘いもの欲求が強くなることがあります。温かい食事、睡眠、たんぱく質と鉄を意識した食生活で、心身を安定させましょう。

8. 睡眠不足・虚熱による食欲乱れタイプ

陰虚(いんきょ)体質の肥満

陰虚は、体を潤し、熱を鎮める陰が不足しやすい体質です。肥満では、睡眠不足、夜間の食欲、ほてり、焦燥感、過労による食欲の乱れとして現れることがあります。

病態の考え方

睡眠不足や過労で陰が消耗すると、体を落ち着かせる力が弱くなります。夜に食べたくなる、疲れているのに眠れない、焦って食べてしまうといった状態につながることがあります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

腎の潤い不足、ほてり、口渇、疲れやすさがある場合には、六味丸(ろくみがん)などが検討されることがあります。

潤い不足、空咳、ほてり、疲労感を伴う場合には、滋陰降火湯(じいんこうかとう)などを考えることがあります。

不眠、焦燥感、心身の消耗を伴う場合には、酸棗仁湯(さんそうにんとう)なども候補になります。

養生のポイント

陰虚タイプでは、夜更かし、飲酒、辛いもの、サウナ、過度な発汗で食欲が乱れやすくなります。まず睡眠を整え、夜間の食欲を鎮める生活を優先しましょう。

肥満の漢方薬は、太り方と体質で選びます

「肥満には防風通聖散」と一律に決めるのではなく、内臓脂肪タイプなのか、水太りタイプなのか、ストレス食いなのか、冷え太りなのかを確認することが大切です。

水太り・むくみ

湿痰を中心に見ます。

防已黄耆湯を見る
内臓脂肪・便秘・熱こもり

湿熱を中心に見ます。

防風通聖散を見る
冷えのぼせ・下腹部

血瘀を中心に見ます。

桂枝茯苓丸料を見る

年代・性別・生活から見る肥満

女性の肥満

女性の肥満は、月経周期、PMS、更年期、冷え、むくみ、血流低下、ストレス食いと関係しやすくなります。生理前の過食では気滞や血虚、下腹部太りでは血瘀、水太りでは湿痰を見ます。

更年期世代の肥満

更年期では、ホルモン変化、自律神経の乱れ、筋肉量の低下、睡眠不足、ストレスが重なり、体重や体脂肪が増えやすくなります。詳しくは更年期太りに漢方も参考にしてください。

男性の肥満

男性では、飲酒、脂っこい食事、夜食、運動不足による湿熱タイプが目立ちやすくなります。腹囲、血圧、血糖、脂質、尿酸値が気になる方は、体質だけでなく健診結果も確認しましょう。

水太りの罠

健康のために水をたくさん飲む習慣が、すべての人に合うわけではありません。胃腸が弱い方や湿痰タイプでは、処理しきれない水がむくみや重だるさにつながることがあります。

肥満を整える生活養生

1. 湿熱をためる食事を控える

脂っこいもの、味の濃いもの、夜食、飲酒、甘いものの摂りすぎは、湿熱をためやすくします。内臓脂肪や便秘、のぼせがある方は、まず夕食と飲酒量を見直しましょう。

2. 水分のガブ飲みをやめる

水太りやむくみがある方では、水分の摂りすぎが体を重くすることがあります。喉の渇きに応じて、温かいものを少しずつ摂りましょう。

3. 20〜30分の有酸素運動を入れる

ウォーキングなどの有酸素運動は、湿熱、気滞、血瘀、湿痰の改善に役立ちます。苦しすぎない強度で、続けられる範囲から始めましょう。

4. ストレス食いの環境を減らす

ストレス食いは意志の弱さだけではありません。食べ物を目の前に置かない、買い置きを減らす、食事量を先に決める、睡眠を確保するなど、食べすぎにくい環境を作りましょう。

5. 冷え太りでは温める

冷えが強い方では、冷たい飲食や薄着が代謝低下につながります。お腹、腰、足首を温め、入浴や軽い筋トレで熱を作る力を育てましょう。

肥満の養生は、体質によって変わります。

水をさばくべきか、湿熱を出すべきか、ストレスを整えるべきか、冷えを温めるべきか。まずは体質を確認してみましょう。

あなたに合う肥満の漢方がわかる

堀口和彦メソッドで見る肥満

よくある質問

肥満には、防風通聖散がよいですか?

肥満だからといって、すべての方に防風通聖散が合うわけではありません。暑がり、便秘、内臓脂肪、熱こもりがある湿熱タイプでは候補になりますが、冷えが強い方、胃腸が弱い方、水太りタイプの方では別の考え方が必要です。

水太りにはどのような体質が関係しますか?

水太りでは、湿痰体質を考えることがあります。水分代謝が滞り、むくみ、体の重だるさ、下半身太り、低気圧での不調が出やすいタイプです。

食べる量を減らしても痩せないのはなぜですか?

食事量だけでなく、冷え、筋肉量低下、睡眠不足、ストレス、便秘、水分代謝、血流の滞りが関係することがあります。気虚や陽虚では、代謝そのものが落ちていることもあります。

ストレス食いも漢方で考えられますか?

考えられます。ストレスで気が滞り、自律神経や食欲が乱れる気滞タイプでは、過食衝動やリバウンドが起こりやすくなります。食欲だけでなく、睡眠や気分の状態も確認します。

更年期太りも漢方で考えられますか?

考えられます。更年期では、ホルモン変化、自律神経の乱れ、筋肉量低下、睡眠不足、むくみ、冷え、血流低下が体重増加と重なりやすくなります。詳しくは更年期太りに漢方も参考にしてください。

受診の目安

以下のような場合は、体質による肥満と決めつけず、医療機関に相談してください。

肥満は、体からの大事なサインです。

生活習慣や体質と関係することが多い一方で、糖尿病、脂質異常症、高血圧、睡眠時無呼吸、甲状腺疾患、心臓・腎臓・肝臓の病気、薬の影響などが関係することもあります。急な変化や健診異常がある場合は、早めに医療機関で確認してください。

参考・出典

AI漢方診断へ

肥満は、同じ「太りやすい」症状でも、体質によって考え方が変わります。

水が停滞しているのか、湿熱がたまっているのか、ストレスで食欲が乱れているのか、冷えや気虚で代謝が落ちているのか。まずは自分の体質を知ることが、漢方選びの第一歩です。

肥満に合う漢方を、体質から確認する

水太り、内臓脂肪、ストレス食い、むくみ、便秘、冷え、睡眠、運動量、生活背景まで含めて確認します。

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※本ページは一般的な情報提供を目的としたものであり、医師・薬剤師等の専門家による個別の医療アドバイスに代わるものではありません。漢方薬は体質や症状、持病、服薬状況によって適否が異なります。肥満に使われる漢方薬には大黄・麻黄・甘草など注意が必要な生薬を含むものがあります。持病がある方、服薬中の方、妊娠中・授乳中の方、高齢の方は、自己判断で服用・中止せず、事前に医師または薬剤師にご相談ください。急な体重変化、強いむくみ、息切れ、胸痛、健診異常、過食が止まらない、体調不良を伴う場合は、速やかに医療機関を受診してください。

監修者プロフィール
堀口和彦

堀口 和彦 東洋医学・漢方薬剤師/鍼灸師

光和堂薬局 院長。埼玉県生まれ。東京理科大学薬学部卒、同大学院修士課程修了。総合漢方研究会 学術部員。元東京大学大学院医学系研究科 客員研究員。公益法人埼玉県鍼灸師会会員。さいたま市学校薬剤師(指扇中学校)。一般財団法人日本漢方連盟 会員。

著書に『やさしい漢方入門』(健友館)、『パプアニューギニアの薬草文化』(アボック社)、『体質で決まる漢方と養生‐気精血水‐』(万来舎)など。