三物黄芩湯(さんもつおうごんとう)
三物黄芩湯(さんもつおうごんとう)は、古典『金匱要略』に記される処方で、「手足のほてり」や「なんとなく落ち着きのなさ」を体の内側から整えるために用いられてきました。
成分(生薬)
地黄、黄芩、苦参
漢方的な考え方
体内の「湿気」が足りないことで、熱を抑えられなくなり、手足がほてったり、皮膚が乾燥してかゆみが出たりする状態を想定しています。
- ● 手足のほてり・不眠:体内の熱を落ち着く力が弱まり、夜間に手足が熱くて眠りに入りにくく、あるいは眠りが浅くなっている状態。
- ● 湿疹・皮膚炎・手足のあれ:乾燥と熱感が皮膚に影響し、赤みやかゆみ、ひび割れなどのトラブルが出やすい状態です。
- ● 消費による煩わしさ:疲れているのに神経が過敏になり、精神的にも「煩(はん)」と呼ばれる落ち着かない不快感がある状態。
構成生薬の役割
- ● 潤いを支え熱を冷ます:地黄(じおう)が不足しがちな湿気を補い、黄芩(おうごん)が体内に広がった熱っぽさや赤みの原因を鎮めます。
- ● 皮膚の不快感を和らげる:苦参(くじん)が皮膚のかゆみや熱による不快感に取り組み、トラブルの沈静化を助けます。
- ● シンプルにバランスを整える:これら三味が協力することで、「熱をさばきながら乾きを癒やす」という明確なアプローチで、ほてりや皮膚の悩みを内側から整えます。
効能・効果(添付文書)
体力中等度又はやや虚弱で、手足のほてりがあるものの次の諸症:湿疹・皮膚炎、手足のあれ(手足の湿疹・皮膚炎)、不眠
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