顔の赤みと一日中続くほてり、夜間の手の熱感が重なった例
顔、とくに頬が突然カーッと熱く赤くなり、夜は手の熱感や発汗で目が覚めていました。足は冷えやすく、不眠、動悸、不安感も重なっていました。
顔がカーッと熱くなる。手足の裏が熱くて眠れない。上半身はほてるのに、お腹や足は冷たい。急に汗が出る。
ほてりは、更年期のホットフラッシュだけでなく、ストレスによる自律神経の揺れ、潤い不足、血流や水分代謝の偏り、薬の影響、甲状腺疾患などでも起こります。
漢方では、熱を冷ますだけでなく、気滞、血瘀、陰虚、湿熱、気虚、陽虚など、熱が生じる背景と全身の冷え・乾燥・胃腸・睡眠を整理します。
症状 × 体質から、あなたに合う漢方を見つけます。
| 漢方薬 | 比較する状態 |
|---|---|
| 女神散 | 顔のほてり、のぼせ、めまい、イライラ、冷えのぼせ |
| 加味逍遙散 | 更年期のほてり、気分の揺れ、冷え、疲労、不眠 |
| 白虎加人参湯 | 強い熱感、口渇、多汗、皮膚や粘膜の乾燥 |
| 黄連解毒湯 | 赤ら顔、上半身の熱感、イライラ、多汗、比較的体力がある |
| 柴胡加竜骨牡蛎湯 | 緊張、不安、不眠、動悸とともに熱が上がる |
| 桂枝茯苓丸料 | 冷えのぼせ、肩こり、月経不調、血流の滞り |
| 温経湯 | 手足のほてり、乾燥、下半身の冷え、月経の乱れ |
| 葛根黄連黄芩湯 | 顔の赤み・ほてりに、熱感を伴う胃腸症状が重なる |
処方名だけで選びません。冷え、発汗、口渇、胃腸、血圧、持病、服用薬を確認します。
漢方選びより医療機関への相談を優先するサイン
発熱・悪寒、原因不明の体重減少、手の震えと頻脈、胸痛、強い息苦しさ、失神、突然の激しい頭痛、片側の麻痺やしびれ、ろれつの異常、著しい高血圧、薬の開始・変更後の強い発汗やほてりがある場合は、速やかに医療機関へ相談してください。
ほてりと全身の状態をまとめて確認する
AI漢方診断であなたの漢方を見つける目次
ほてりとは、顔、上半身、手足、体の内側などに熱感を感じる状態です。急に熱くなる、夜間に熱が残る、汗が出る、顔が赤くなる、上半身は熱いのに足元は冷えるなど、出方は人によって異なります。
ホルモン変動や緊張で体温調節が揺れ、急な顔のほてりや発汗が起こります。
体を潤して熱を鎮める力の不足や、血流の偏りにより、夜間の熱感や冷えのぼせが起こります。
飲酒、食事、便通、水分代謝、胃腸の状態が、赤み、多汗、頭重感を伴うほてりに関係します。
ほてりは更年期に多い症状ですが、甲状腺機能亢進症、感染症、薬剤の影響、高血圧、心血管疾患、神経疾患などでも起こります。
2026年6月25日時点の直近30日間の診断件数
「ほてり」が選択された件数。全体の約8%
男性3%、平均年齢50歳
40代25%。40〜50代が中心
2026年6月25日の既存ページ集計です。以下の相談データとは別母集団です。
堀口和彦先生による過去の漢方相談・処方選定データを整備した「ほてり症例」から、顔・上半身・手足などのほてりや熱感が主訴として分類された全34件を整理しました。
体質、併発症状、漢方薬は1人に複数記録される場合があります。
自動抽出74件を原文確認し、主訴違い、発熱・甲状腺・心血管・神経症状、治療中・薬剤性、情報不足など40件を除外しました。初期回答で処方選定を確認できた処方集計母集団は32件です。
原文確認後の公開統計母集団
初期処方選定の集計母集団
男性6件
40代12件、50代12件
処方の効果順位や推奨順位ではありません。堀口先生の初期回答で選定を確認できた記録の出現件数です。
代表相談例6件はカード表示専用で、統計の分母・分子には使用していません。AI診断データとの合算・割合の直接比較もしません。
相談データでは湿熱、気虚、血瘀、陽虚が多く記録されました。同じ熱感でも、冷ますべき熱か、潤い不足か、血流の偏りか、体の芯の冷えかで方向が変わります。
ストレスや緊張で気の巡りが滞り、顔や上半身へ熱が突き上がりやすい状態です。

血が不足し、皮膚や粘膜を潤し、精神を安定させる力が弱っている状態です。

体を潤して熱を鎮める力が不足し、夜間や手足に熱が残りやすい状態です。

血流が滞り、熱の分布が偏って、上半身は熱いのに下半身は冷える状態です。

疲労と胃腸の弱りで体温・発汗を安定して調整しにくく、熱感の後にぐったりしやすい状態です。

余分な水分が巡りを妨げ、頭重感、むくみ、めまいとともに熱がこもりやすい状態です。

体の芯や下半身は冷えているのに、熱が上に逃げて顔だけ熱く感じる状態です。

余分な水分や老廃物に熱が重なり、赤み、多汗、便通の乱れが出やすい状態です。

| ほてりの出方 | 比較する処方 | 確認点 |
|---|---|---|
| 更年期の急な顔のほてり、めまい、イライラ | 女神散、加味逍遙散 | 体力、冷え、胃腸、月経、不眠を確認します。 |
| 口渇、多汗、全身の強い熱感 | 白虎加人参湯 | 冷えや胃腸虚弱、脱水、糖代謝、薬剤の影響を確認します。 |
| 赤ら顔、頭部の熱感、イライラ | 黄連解毒湯 | 体力、冷え、血圧、胃腸、黄芩・黄連を含む処方の注意を確認します。 |
| 冷えのぼせ、肩こり、月経不調 | 桂枝茯苓丸料、温経湯 | 便通、月経、不正出血、下半身の冷えを確認します。 |
| 緊張・不安・不眠とともに熱が上がる | 柴胡加竜骨牡蛎湯、抑肝散 | 動悸、血圧、向精神薬、甲状腺症状を確認します。 |
| 顔のほてりに熱感を伴う下痢・胃腸症状 | 葛根黄連黄芩湯 | 冷えによる下痢ではないか、胃腸が弱くないかを確認します。 |
初期相談時の症状と堀口先生の初期回答で選定された漢方薬を、個人が特定されないよう要約しています。改善経過や効果を示す症例ではありません。
顔、とくに頬が突然カーッと熱く赤くなり、夜は手の熱感や発汗で目が覚めていました。足は冷えやすく、不眠、動悸、不安感も重なっていました。
更年期のホットフラッシュに加え、手のひらと足裏は熱い一方、二の腕、腹部、太ももは冷えていました。便秘傾向、イライラ、喉のつかえも確認されました。
朝礼や対面場面など、緊張すると顔が急に熱くなり、頭から汗が滴る状態でした。ストレス時の下痢と、緊張時に上がりやすい血圧も確認しています。
暖房のある部屋では顔と耳が赤くなる一方、手足と下腹部は冷えていました。夏は夜になると足裏が熱く、眠りにくい状態もありました。
顔が熱く感じられ、頭痛が最もつらい状態でした。顔の皮脂や吹き出物も気になり、排便は便秘薬を使って確保していました。
初期回答で選定:女神散
更年期のホットフラッシュと動悸があり、夏は汗が多く出ていました。便は毎日出るものの軟らかく、胃腸の状態も処方選定時に確認されています。
代表相談例6件は、相談統計の分母・分子に使用していません。
ほてった時刻、場所、発汗、脈拍、血圧、食事、飲酒、月経、薬の変更を記録します。
顔が熱くても、足や腹部が冷えている場合があります。衣服で調整し、足元の冷えを確認します。
夜更かし、飲酒、辛い食事、カフェインが熱感や発汗を強める場合があります。
体重減少、頻脈、震え、発熱、胸痛、神経症状を伴う場合はセルフケアを続けず受診します。
重なる部分があります。のぼせは顔や頭へ熱が上がる感覚、ほてりは顔、上半身、手足、体の内側などの熱感を広く含みます。ホットフラッシュは更年期などで急に起こるほてりと発汗を指すことが多い表現です。
生活や仕事に支障がある場合、症状が急に強くなった場合、不正出血や強い気分の落ち込みがある場合は婦人科へ相談してください。更年期以外の病気や薬の影響を確認することも大切です。
夜間や手足・足裏の熱感に、寝汗、口渇、乾燥が重なる場合は陰虚の視点があります。ただし、冷え、血流、薬剤、甲状腺なども確認し、症状だけで処方を決めません。
血流や自律神経の調整が乱れ、熱の分布が上半身へ偏る冷えのぼせとして考えることがあります。顔だけを冷やし続けず、下半身の冷え、便通、月経、肩こりも確認します。
考えられます。緊張時の顔のほてりや多汗、夜間の足裏の熱感、冷えのぼせなど、男性の相談例もあります。ただし、動悸、体重減少、手の震え、薬剤の影響などがあれば内科的確認を優先します。
熱が強い状態でも、冷たいものを一気に飲むと胃腸が冷え、水分代謝が乱れる場合があります。喉の渇きに合わせて少しずつ摂り、下半身の冷えや下痢がある方は冷やしすぎないようにします。
暑がり、多汗、動悸に加えて、体重減少、手の震え、頻脈、下痢などが重なる場合は、甲状腺機能の確認が必要です。体質だけで判断せず、内科や内分泌内科へ相談してください。
直接比較できません。AI漢方診断データと、堀口先生の過去の相談・初期処方選定データは別母集団です。件数や割合を合算せず、それぞれのデータとして掲載しています。
ほてる場所、急に起こるか、夜間に強いか、発汗、冷え、口渇、乾燥、不眠、動悸、不安、便通、月経・更年期、持病、服用薬を確認します。危険な症状がある場合は医療機関での確認を優先します。
次の場合は、自己判断で漢方だけを続けないでください。
※本ページは一般的な情報提供を目的とし、診断や治療を代替するものではありません。ほてりには、更年期のほか、甲状腺疾患、感染症、薬剤の影響、高血圧、心血管疾患、神経疾患などが関係することがあります。漢方薬は体質、持病、服用薬によって適否が異なります。自己判断で服用・中止・変更せず、医師または薬剤師へ相談してください。
光和堂薬局 院長。埼玉県生まれ。東京理科大学薬学部卒、同大学院修士課程修了。総合漢方研究会 学術部員。元東京大学大学院医学系研究科 客員研究員。公益法人埼玉県鍼灸師会会員。さいたま市学校薬剤師(指扇中学校)。一般財団法人日本漢方連盟 会員。
著書に『やさしい漢方入門』(健友館)、『パプアニューギニアの薬草文化』(アボック社)、『体質で決まる漢方と養生‐気精血水‐』(万来舎)など。