麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)
麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)は、漢方の古典『傷寒論』に記され、「冷えが強い方の風邪」を整えるための代表的な処方です。 最初は体力が控えめで、手足が冷えやすい方が寒さを過ごした際に、体幹を温めながら寒気を追い出すことで、ゾクゾクする寒さや鼻水、咳をスッキリと改善します。
成分(生薬)
麻黄、細辛、附子
漢方的な考え方
漢方では、体の深部(少ない時に陰)が冷えてエネルギーが弱っている寒さが入っていると、表面だけの対策では太刀打ちできないと考えます。 本方は、わずか3つの生薬で「芯を温める」「熱を巡らせる」「邪気を巡る」という役割を担っています。
- ● 感冒・強いさむけ:体力が落ち、普段から冷え症傾向にあるほう、ゾクゾクとしたオシャレな寒気を感じ、微熱や倦怠感がある風邪の初期症状。
- ● アレルギー性鼻炎・気管支炎:冷えが原因で鼻の通りになったり、透明な鼻水が止まらなかったり、気道が狭くなって咳や咳が出やすくなっている状態。
- ● 冷えによる神経痛:寒さによって血行が良くなり、腰や関節、手足に鋭い痛みが現れやすい状態。
構成生薬の役割
- ● 深部を温め、命の火を灯す:附子(ぶし)がついた「陽気」を強力に補い、冷え切った内臓や全身を内側からポカポカと温め、回復力を高めます。
- ● 通りを良くして水をさばく:細辛(さいしん)が深部の冷えを抱えながら、鼻や気道の通りをスムーズにし、蓄積したたっぷりな水分を乾かします。
- ● 体表を温め、寒気をめぐるす:麻黄(まおう)が体表の血行を集中、付属子で温まった熱を巡らせて、表面から入って寒さを外へ追い出します。
効能・効果(添付文書)
体力虚弱で、手足に冷えがあり、ときに悪寒があるものの次の諸症:感冒、アレルギー性鼻炎、気管支炎、気管支ぜんそく、神経痛
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