半年以上続くフワフワ感と吐き気の相談
寝ている時以外は体が揺れるように感じ、歩くとグラッとし、吐き気も続いていました。冷えや便通の少なさも確認されました。

体が揺れるようにフワフワする。立ち上がるとクラッとする。足元が不安定で、まっすぐ歩きにくい。
ふらつきには、内耳、脳、血圧、心臓、貧血、脱水、薬の影響、自律神経など、さまざまな原因があります。まず、突然の発症や神経症状、胸部症状、急な難聴がないかを確認することが重要です。
漢方では、受診を優先すべき原因を除外したうえで、フワフワ感、立ちくらみ、回転感、吐き気、動悸、冷え、むくみ、胃腸、月経、睡眠、ストレスを整理します。
| 漢方薬 | 比較する状態 |
|---|---|
| 苓桂朮甘湯 | フワフワ感、動悸、頭重感があり、水分の偏りや気の上衝を考える |
| 半夏白朮天麻湯 | 胃腸が弱く、冷え、頭重、吐き気、疲労を伴う |
| 五苓散 | めまい・頭痛に、むくみ、尿量の偏り、天候との関係がある |
| 半夏厚朴湯 | 緊張、不安、喉や胸のつかえ、吐き気、息苦しさを伴う |
| 柴胡加竜骨牡蛎湯 | 不安、動悸、不眠、首肩の緊張、血圧変動を伴う |
| 女神散 | 更年期や月経の変化、のぼせ、発汗、冷えとフワフワ感が重なる |
| 当帰芍薬散 | 立ちくらみ、冷え、月経の変化、むくみ、疲労を伴う |
| 補中益気湯 | 疲労、食欲低下、息切れ、体を支える力の低下が目立つ |
処方名だけで選ばず、神経症状、耳症状、胸痛・失神、血圧、貧血、脱水、持病、服用薬を確認します。
漢方選びより、救急受診・医療機関への相談を優先するサイン
突然の片側のしびれ・脱力、ろれつが回らない、物が二重に見える、立てない・歩けない、経験したことのない激しい頭痛、失神、胸痛、強い動悸、急な難聴、頭部外傷後のふらつきがある場合は、速やかに医療機関へ連絡してください。
ふらつきの出方と全身の体質を整理する
AI漢方診断であなたの漢方を見つける2026年6月26日集計の直近30日間のAI診断件数
「ふらつき」が選択された件数。全体の約2%、症状順位34位
体質チェックで「ふらつき立ちくらみをする」と回答。全体の23%
男性5%、平均年齢46歳。40代31%、50代31%
「ふらつき」を選択した方の体質割合は、湿痰24%、気滞23%、気虚19%、血虚14%、血瘀7%でした。
以下の堀口和彦先生の相談データとは別母集団です。件数・割合を合算せず、直接比較もしません。
堀口和彦先生による過去の漢方相談・処方選定データを整備した「ふらつき症例」から、フワフワ感、立ちくらみ、足元の不安定感、歩行時の揺れなどが主要な相談テーマとして確認できた全12件を整理しました。
体質、併発症状、漢方薬は1人に複数記録される場合があります。
RAWデータ5ファイルから1,162件を抽出し、STRICT版で暫定候補54件を作成しました。その後、本人の現在症状、主訴性、一時的なふらつきではないこと、神経・循環器・内耳疾患、貧血・出血、低血圧、薬剤・治療背景、妊娠・授乳、初期回答を原文照合しました。公開統計母集団は12件、初期処方名まで確認できた処方選定集計は10件です。代表相談例6件は別症例です。
改善実績ではなく、初期相談時の体質、併発症状、初期処方選定履歴です。
体質・併発症状は原文確認済み相談群12件、漢方薬は初期処方選定を確認できた10件を分母としています。複数回答のため、件数・割合の合計は母数・100%を超えます。棒の長さは各グラフ内の最多件数を基準にしています。処方件数は効果や推奨順位を示しません。
以下は、初期相談時の症状と堀口先生の初期回答で実際に選定された漢方薬を、個人が特定されないよう要約したものです。改善経過や効果を示す症例ではありません。
寝ている時以外は体が揺れるように感じ、歩くとグラッとし、吐き気も続いていました。冷えや便通の少なさも確認されました。
浮くようなめまいが回る感覚へ変わることがあり、耳鳴り、肩こり、冷え、むくみも重なっていました。
月経周期の変化とともに、毎日のフワフワ感、手足の冷え、眠りにくさ、不安・緊張が続いていました。
過去に回るめまいを繰り返し、その後は大型店などでフワフワ感が強くなる状態が続いていました。首肩のこりと月経の変化もありました。
立ちくらみやフワフワ感に加えて、上半身の発汗、だるさ、眠りの浅さ、月経周期の乱れが重なっていました。
月経前の不調とともにめまいが頻繁になり、のぼせ、気力低下、憂うつ感や不安感も確認されました。
代表相談例6件は、公開統計母集団12件および初期処方選定確認群10件とは別症例です。
体質分類は、脳卒中、心疾患、不整脈、内耳疾患、貧血、低血圧、脱水、薬剤性などを見分ける検査の代わりにはなりません。医療上の原因を確認したうえで、併発症状を整理する補助として使います。

ストレスや緊張が続き、呼吸が浅く、動悸、不安、首肩のこりとともにフワフワ感が出やすい状態です。

頭部を養う血が不足し、立ち上がった時のクラッとする感覚、顔色不良、疲労、動悸が重なりやすい状態です。

体を潤し落ち着かせる力が不足し、ほてり、口や目の乾燥、寝汗、不眠とともに浮動感が出やすい状態です。

血の巡りが滞り、首肩こり、頭重感、同じ場所の痛み、更年期の変化とともにふらつきが慢性化しやすい状態です。

体を支え血を上へ巡らせる力が不足し、疲れるとふらつく、息切れ、食欲低下、横になると楽になる状態です。

余分な水分が偏り、頭重感、吐き気、むくみ、低気圧での悪化を伴うフワフワ感が出やすい状態です。

体を温め動かす力が弱り、冷え、足腰のだるさ、夜間尿、起床時の不安定感を伴いやすい状態です。

余分な湿と熱がこもり、のぼせ、発汗、口の苦味、頭重感、イライラとともにふらつきが出やすい状態です。

浮動性の症状です。頭痛、しびれ、首肩の緊張、睡眠、ストレス、血圧、服用薬などを確認します。
起立時の血圧変動、脱水、貧血、不整脈、食事、薬の影響を確認します。
回転性めまいです。耳鳴り、難聴、耳閉感、頭位との関係を確認し、耳鼻咽喉科での評価を優先することがあります。
起床時や椅子から立つ時は、一度座って足を動かし、周囲につかまれることを確認してから立ちます。
脱水でも水分の偏りでもふらつくことがあります。飲水量、尿量、発汗、下痢・嘔吐、むくみを記録します。
可能であれば安静時と起立後の血圧・脈を記録し、失神、胸痛、脈の乱れがあれば医療機関へ相談します。
症状がある時は運転や高所作業を避け、夜間の照明、手すり、滑りやすい場所を見直します。
苓桂朮甘湯、半夏白朮天麻湯、五苓散、半夏厚朴湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、女神散、加味逍遙散、当帰芍薬散、補中益気湯などが比較されます。ただし、フワフワ感、立ちくらみ、回転感、吐き気、動悸、冷え、月経、血圧、耳症状、持病、服用薬によって判断が変わります。
同じとは限りません。体が揺れる、足元が不安定、雲の上を歩くように感じる浮動性の症状と、自分や周囲が回る回転性の症状では、確認する原因が異なります。耳鳴り、難聴、耳閉感を伴う回転性めまいは耳鼻咽喉科での確認が重要です。
繰り返す立ちくらみでは、血圧、脱水、貧血、不整脈、服用薬などを確認します。失神、胸痛、強い動悸、息切れ、黒い便や出血がある場合は、漢方だけで様子を見ず医療機関を受診してください。
自己判断で水分を極端に減らすことは避けてください。脱水でもふらつきます。飲水量、尿量、むくみ、発汗、下痢・嘔吐、腎臓や心臓の病気を確認し、状況に合わせて調整します。
あります。過緊張や過呼吸、首肩のこり、睡眠不足が重なると浮動感を強く感じることがあります。ただし、ストレスのせいと決めつけず、初めての強い症状や神経症状、胸部症状がある場合は医療機関で原因を確認します。
急な難聴、片耳の聞こえにくさ、耳閉感、強い回転性めまいがある場合は、先に耳鼻咽喉科を受診してください。耳の治療中は自己判断で治療を中止せず、使用中の薬を医師または薬剤師へ伝えます。
突然の片側の手足のしびれ・脱力、ろれつ障害、物が二重に見える、立てない・歩けない、経験したことのない激しい頭痛は脳卒中などの可能性があります。救急要請を含め、直ちに医療機関へ連絡してください。
年齢、妊娠週数、授乳状況、血圧、転倒リスク、腎機能、持病、服用薬によって判断が異なります。妊娠中・妊娠の可能性がある方、授乳中の方、高齢の方は自己判断で開始せず、医師または薬剤師へ相談してください。
直接比較できません。KanpoNow AI漢方診断データと、堀口和彦先生の過去の相談・初期処方選定データは別母集団です。今回の原文確認済み相談群は12件、初期処方選定確認群は10件で、それぞれの母数を明記して集計しています。
フワフワ感、回転感、立ちくらみ、出現時期、姿勢との関係、吐き気、頭痛、耳鳴り・難聴、動悸、胸痛、しびれ、冷え、むくみ、月経、睡眠、ストレス、血圧、持病、服用薬を確認します。受診を優先すべき所見がある場合は医療機関での確認を優先します。
次の場合は、ふらつきを体質の問題と決めつけないでください。
※本ページは一般的な情報提供を目的とし、診断や治療を代替するものではありません。ふらつきには、脳血管疾患、心疾患・不整脈、内耳疾患、貧血、低血圧、脱水、薬剤性などが関係します。突然の神経症状、歩行不能、激しい頭痛、失神・胸痛、急な難聴がある場合は速やかに医療機関へ連絡してください。持病や服用薬がある方は、自己判断で薬を開始・中止・変更せず、医師または薬剤師へ相談してください。
光和堂薬局 院長。埼玉県生まれ。東京理科大学薬学部卒、同大学院修士課程修了。総合漢方研究会 学術部員。元東京大学大学院医学系研究科 客員研究員。公益法人埼玉県鍼灸師会会員。さいたま市学校薬剤師(指扇中学校)。一般財団法人日本漢方連盟 会員。
著書に『やさしい漢方入門』(健友館)、『パプアニューギニアの薬草文化』(アボック社)、『体質で決まる漢方と養生‐気精血水‐』(万来舎)など。