多汗に漢方|手汗・寝汗・ホットフラッシュ・緊張汗を体質別に考える

監修:堀口和彦|更新日:2026-06-25

緊張すると手のひらに汗をかく。少し動いただけで頭や顔から汗が出る。寝汗で目が覚める。汗をかくとぐったり疲れる。

多汗は、単なる「汗かき」ではありません。漢方では、気の巡り、自律神経、熱のこもり、体を冷ます陰や血の不足、皮膚表面を閉める力の弱り、水分代謝の乱れなどが関係すると考えます。

同じ多汗でも、緊張で手汗が出る気滞タイプ、体力が落ちて汗が漏れる気虚タイプ、肥満や熱こもりで汗が多い湿熱タイプ、更年期やホットフラッシュに伴う血瘀・血虚タイプ、寝汗やほてりを伴う陰虚タイプでは、合う漢方薬も養生も変わります。

KanpoNowの診断データでは、体質チェック「手のひらに汗をかく」に回答した方の体質は、気滞が42%と最も多く、次いで気虚、湿痰が続きました。つまり、多汗対策では「緊張・ストレス・自律神経」へのアプローチが大きな鍵になります。

KanpoNow診断データで見る多汗の傾向

直近30日

7,575件

KanpoNowで行われたAI漢方診断の件数です。

多汗症状

591件・8%

症状ランキングでは13位でした。

手のひらに汗

666件・9%

体質チェックで「手のひらに汗をかく」と回答した方です。

相談者の傾向

女性91%・平均42歳

40代30%、30代27%でした。

多汗体質 1

気滞 42%

ストレスや緊張で気の巡りが滞り、自律神経が乱れて手汗や顔汗につながりやすい体質です。

多汗体質 2

気虚 16%

皮膚表面を閉める力が弱り、少し動くと汗が出る、汗をかくと疲れる体質です。

多汗体質 3

湿痰 11%

水分代謝が滞り、むくみや重だるさとともに汗が多くなりやすい体質です。

血瘀・陰虚

血瘀9%・陰虚7%

更年期、血流の滞り、ほてり、寝汗、冷却水不足が多汗に重なることがあります。

あなたの汗は、緊張性でしょうか。気虚による汗漏れでしょうか。熱こもりでしょうか。

手汗、頭汗、寝汗、ほてり、疲労感、むくみ、ストレス、更年期症状まで含めて確認します。

AI漢方診断で多汗体質を確認する

多汗とは

多汗とは、必要以上に汗が多く出る状態です。手のひら、足の裏、脇、顔、頭、背中など一部に出る場合もあれば、全身から出る場合もあります。

多汗症は、体の一部に発汗が増える局所性多汗症と、全身の発汗が増える全身性多汗症に分けられます。原因がはっきりしない原発性のものもあれば、感染症、甲状腺機能亢進症、薬剤、神経疾患、更年期などが関係する続発性のものもあります。*①②

多汗は、一律に汗を止めればよいとは限りません。

漢方では、緊張で出る汗、体力低下で漏れる汗、熱を冷ますための汗、寝汗、ホルモン変動による汗を分けて考えます。

なぜ多汗が起こるのか

漢方では、汗は「気・血・水」のバランスと深く関係します。汗は体を冷ますために出ますが、汗をかきすぎると水分だけでなく、気も消耗し、疲労感やだるさにつながります。

1 緊張で気が滞る

ストレスや不安で自律神経が乱れ、手汗、顔汗、頭汗が出やすくなります。

2 気が不足して汗が漏れる

体表を閉じる力が弱ると、少し動くだけで汗が出たり、汗をかいて疲れたりします。

3 熱がこもり冷却が追いつかない

湿熱、陰虚、血虚では、体内の熱を冷まそうとして汗が増えることがあります。

多汗は、暑いから汗が出るだけではありません。緊張、自律神経、ホルモン、肥満、体力低下、睡眠不足、冷えのぼせなどが重なって起こります。

漢方では「熱と冷却、気と水のバランス」から見る

血や陰は、体に潤いや栄養を与えるだけでなく、体の余熱を冷ます冷却水のような役割も担います。血や陰が不足すると、脳や内臓がオーバーヒートしやすくなり、それを冷まそうとして汗が増えることがあります。

手汗・緊張汗

気滞

緊張やストレスで気が滞り、自律神経が乱れて汗が出るタイプです。

汗漏れ・疲労

気虚

体表を閉じる力が弱く、少し動くと汗が出て、汗の後に疲れるタイプです。

頭汗・更年期

血瘀・血虚

血流やホルモン、自律神経の乱れにより、頭や顔から汗が出るタイプです。

寝汗・ほてり

陰虚

冷却水が不足し、夜間のほてりや寝汗が出やすいタイプです。

多汗を体質別に見る

多汗では、気滞、気虚、湿痰が中心になりやすく、更年期やホットフラッシュでは血瘀・血虚・陰虚、肥満やメタボでは湿熱、冷えとホルモン機能低下では陽虚も確認します。

緊張・手汗

気滞

緊張、ストレス、不安で手のひらや顔、頭から汗が出るタイプです。

汗漏れ

気虚

体力が落ち、皮膚表面を閉める力が弱く、汗が漏れやすいタイプです。

水分代謝

湿痰

むくみ、重だるさ、水太りとともに、汗が多くなりやすいタイプです。

血流・更年期

血瘀

ホルモン変動、冷えのぼせ、頭汗、肩こりを伴うタイプです。

寝汗・虚熱

陰虚

寝汗、ほてり、口渇、不眠、手足の熱感を伴うタイプです。

冷却不足

血虚

血が不足し、頭部の熱感、のぼせ、疲労、不安を伴うタイプです。

熱こもり

湿熱

肥満、内臓脂肪、暑がり、全身汗、背中や腹部の汗が目立つタイプです。

冷え・ホルモン低下

陽虚

下半身の冷え、体力低下、ホルモン機能低下と汗が重なるタイプです。

あなたの体質に合った多汗の漢方が分かります。

手汗、頭汗、寝汗、全身汗、ほてり、冷え、疲労感、ストレスまで含めて体質を見ます。

あなたに合う多汗の漢方がわかる
1. 緊張性多汗・手汗

気滞(きたい)体質の多汗

気滞は、ストレスや緊張で気の巡りが滞りやすい体質です。多汗では、緊張すると手のひら、顔、頭、脇に汗をかく状態として現れます。

病態の考え方

精神的な緊張や不安で自律神経が高ぶると、汗腺への指令が過敏になります。手汗、顔汗、頭汗が出やすく、人前、会議、面談、運転、試験などで悪化しやすいタイプです。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

心身の緊張、不安、動悸、不眠、緊張性の手汗や顔汗を伴う場合には、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)などが検討されることがあります。

更年期やストレスによる気分の揺らぎ、のぼせ、汗、イライラを伴う場合には、加味逍遙散(かみしょうようさん)などを考えることがあります。

神経の高ぶり、怒りっぽさ、緊張、不眠を伴う場合には、抑肝散(よくかんさん)なども候補になります。

養生のポイント

気滞タイプでは、汗を止めようと意識するほど緊張が強くなります。腹式呼吸、予定前の余裕、カフェインを控えること、睡眠の確保で自律神経を整えましょう。

2. 汗漏れ・体力低下型多汗

気虚(ききょ)体質の多汗

気虚は、生命エネルギーである気が不足しやすい体質です。多汗では、体表を閉じる力が弱くなり、少し動くだけで汗が出る、汗をかくとぐったり疲れる状態として現れます。

病態の考え方

漢方では、気には皮膚表面を守り、汗を適度にコントロールする働きがあると考えます。気が不足すると、汗が漏れやすくなり、汗とともにさらに気を消耗する悪循環になります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

疲労倦怠感、食欲不振、汗が漏れるように出る多汗では、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)などが検討されることがあります。

水ぶとり、むくみ、汗をかきやすい体質で、疲れやすさを伴う場合には、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)などを考えることがあります。

虚弱体質、疲労しやすさ、寝汗、腹痛、冷えを伴う場合には、黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)なども候補になります。

汗をかきやすく、風邪をひきやすい、体表の守りが弱い状態では、玉屏風散(ぎょくへいふうさん)などが検討されることもあります。

養生のポイント

気虚タイプでは、汗をかきすぎる運動やサウナでさらに消耗することがあります。まずは睡眠、温かい食事、短時間の散歩から体力を立て直しましょう。

3. 水分代謝停滞型多汗

湿痰(しったん)体質の多汗

湿痰は、水分代謝が滞り、余分な水が体に停滞しやすい体質です。多汗では、むくみ、体の重だるさ、水太り、汗の多さとして現れます。

病態の考え方

体に余分な水分が多いと、汗として外へ出ようとすることがあります。水分を処理しきれない胃腸の弱さや、冷たい飲食、水分の摂りすぎ、運動不足が重なると悪化しやすくなります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

汗をかきやすく、むくみ、水ぶとり、疲れやすさを伴う場合には、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)などが検討されることがあります。

水分の偏り、むくみ、尿量の少なさ、頭重感を伴う場合には、五苓散(ごれいさん)などを考えることがあります。

胃腸が弱く、食欲不振、胃もたれ、水分停滞を伴う場合には、六君子湯(りっくんしとう)などで胃腸から整えることもあります。

養生のポイント

湿痰タイプでは、水分のガブ飲み、冷たい飲食、甘いもの、運動不足が汗とむくみを悪化させます。温かいものを少しずつ飲み、軽く体を動かして水を巡らせましょう。

4. 更年期・ホルモン乱れ型多汗

血瘀(けつお)体質の多汗

血瘀は、血の巡りが滞りやすい体質です。多汗では、更年期のホットフラッシュ、頭や顔の汗、冷えのぼせ、肩こり、のぼせとして現れます。

病態の考え方

血流が滞ると、熱が全身に均等に巡らず、頭や顔に偏ります。更年期のホルモン変動や自律神経の乱れが重なると、頭部から急に汗が出ることがあります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

血の巡りを整え、冷えのぼせ、肩こり、生理痛、更年期のほてりや汗を伴う場合には、桂枝茯苓丸料(けいしぶくりょうがんりょう)などが検討されることがあります。

のぼせ、めまい、血の道症、更年期障害、神経症を伴う場合には、女神散(にょしんさん)などを考えることがあります。

更年期のイライラ、のぼせ、汗、気分の揺らぎが強い場合には、加味逍遙散(かみしょうようさん)なども候補になります。

養生のポイント

血瘀タイプでは、頭や顔だけを冷やすより、下半身の血流を整えることが大切です。足首、ふくらはぎ、股関節を動かし、入浴で巡りを助けましょう。

5. 寝汗・ほてり型多汗

陰虚(いんきょ)体質の多汗

陰虚は、体を潤し、熱を冷ます陰液が不足しやすい体質です。多汗では、寝汗、夜間のほてり、口渇、不眠、手足の熱感として現れます。

病態の考え方

陰は体の冷却水です。睡眠不足、過労、加齢、更年期などで陰が不足すると、体内の熱を鎮められず、夜間の寝汗やほてりにつながります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

腎の潤い不足、手足のほてり、口渇、疲れやすさがある場合には、六味丸(ろくみがん)などが検討されることがあります。

顔や四肢のほてり、口渇、虚熱が強い場合には、知柏地黄丸(ちばくじおうがん)などを考えることがあります。

熱感と口渇、多汗、全身のほてりが目立つ場合には、白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)なども候補になります。

養生のポイント

陰虚タイプでは、夜更かし、飲酒、辛いもの、サウナ、激しい運動で冷却水を消耗しやすくなります。睡眠を優先し、過度な発汗を避けましょう。

6. 冷却水不足・頭汗型多汗

血虚(けっきょ)体質の多汗

血虚は、心身を養う血が不足しやすい体質です。多汗では、頭部の熱感、のぼせ、疲労感、不安、眠りの浅さとともに汗が出ることがあります。

病態の考え方

血は、酸素や栄養を運ぶだけでなく、体の熱を冷ます冷却水としても働きます。血が不足すると、脳や内臓の余熱を冷ましにくくなり、頭汗やのぼせ、多汗につながることがあります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

のぼせ、めまい、不安感、更年期障害、血の道症を伴う場合には、女神散(にょしんさん)などが検討されることがあります。

不安、不眠、動悸、精神疲労、血の不足を伴う場合には、加味帰脾湯(かみきひとう)などを考えることがあります。

気力と体力が落ち、疲労感や顔色の悪さを伴う場合には、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)なども候補になります。

養生のポイント

血虚タイプでは、夜更かし、食事抜き、目の酷使で汗やのぼせが悪化しやすくなります。温かい食事、睡眠、たんぱく質と鉄を意識しましょう。

7. 熱こもり・肥満型多汗

湿熱(しつねつ)体質の多汗

湿熱は、余分な水分や老廃物に熱が加わった体質です。多汗では、肥満、内臓脂肪、暑がり、多汗、赤ら顔、便秘、背中やお腹の汗として現れます。

病態の考え方

脂肪や老廃物が多く、体内に熱がこもると、その熱を冷ますために汗が増えます。飲酒、夜食、脂っこい食事、運動不足が続くと悪化しやすくなります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

腹部に脂肪が多く、便秘、のぼせ、むくみ、肩こりを伴う多汗では、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)などが検討されることがあります。

胸脇部の張り、便秘、ストレス、肩こり、高血圧傾向を伴う場合には、大柴胡湯(だいさいことう)などを考えることがあります。

のぼせ、赤ら顔、強いイライラ、熱こもりが目立つ場合には、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)なども候補になります。

養生のポイント

湿熱タイプでは、汗を止めるより、熱と老廃物をためないことが大切です。飲酒、夜食、脂っこい食事を控え、便通と有酸素運動を整えましょう。

8. ホルモン機能低下・冷え型多汗

陽虚(ようきょ)体質の多汗

陽虚は、体を温める力が不足しやすい体質です。多汗では、下半身の冷え、体力低下、ホルモン機能低下、頭汗や寝汗が混在することがあります。

病態の考え方

芯が冷えているのに、上半身だけ熱くなって汗が出る場合があります。この場合、単に冷ますだけではなく、下半身を温めて、熱の上下バランスを整えることが大切です。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

下半身の冷え、夜間尿、足腰のだるさ、年齢に伴う体力低下を伴う場合には、八味地黄丸料(はちみじおうがんりょう)などが検討されることがあります。

下半身のむくみ、しびれ、足腰の弱りが強い場合には、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)などを考えることがあります。

冷え、疲労倦怠感、ふらつき、むくみを伴う場合には、真武湯(しんぶとう)なども候補になります。

養生のポイント

陽虚タイプでは、頭や顔に汗が出るからといって全身を冷やすと悪化することがあります。足首、お腹、腰を温め、頭寒足熱を意識しましょう。

多汗の漢方薬は、汗の場所と体質で選びます

「多汗には防已黄耆湯」「多汗には補中益気湯」と一律に決めるのではなく、緊張性の手汗なのか、気虚の汗漏れなのか、湿熱の全身汗なのか、更年期の頭汗なのかを確認することが大切です。

緊張・手汗

気滞を中心に見ます。

柴胡加竜骨牡蛎湯を見る
汗漏れ・疲労

気虚を中心に見ます。

補中益気湯を見る
水ぶとり・汗

湿痰・気虚を中心に見ます。

防已黄耆湯を見る

年代・性別・生活から見る多汗

30代・40代の緊張性多汗

KanpoNowのデータでは、手のひらに汗をかく方は30代・40代が中心でした。仕事、対人関係、プレッシャー、緊張が多い年代では、気滞による手汗や顔汗が起こりやすくなります。

更年期の頭汗・顔汗

40代後半以降では、ホルモン変動と自律神経の乱れによって、頭や顔から急に汗が出るホットフラッシュが起こることがあります。血瘀、血虚、陰虚、陽虚が複合しやすい時期です。

肥満・メタボと全身汗

内臓脂肪や熱こもりがある方では、全身、背中、お腹、頭から汗が出やすくなります。湿熱タイプでは、食事、飲酒、便通、運動不足を合わせて見直します。

寝汗と睡眠不足

寝汗は、陰虚や血虚、過労、睡眠不足と関係することがあります。ただし、発熱、体重減少、強い寝汗が続く場合は、感染症や内分泌疾患などの確認も必要です。

多汗を整える生活養生

1. 緊張性の汗は自律神経を整える

手汗や顔汗が緊張で出る方は、汗を止めようとするほど不安が強くなります。腹式呼吸、予定前の準備、十分な睡眠、カフェインを控えることが助けになります。

2. 汗をかきすぎて消耗しない

汗を出すとすっきりする場合もありますが、気虚や陰虚では汗の出しすぎでさらに疲れます。サウナや激しい運動で無理に汗を出しすぎないようにしましょう。

3. 水分は冷たいものを一気飲みしない

汗をかくからといって冷たい水を一気に飲むと、胃腸を冷やし、水分代謝を乱すことがあります。喉の渇きに応じて、常温または温かいものを少しずつ摂りましょう。

4. 湿熱タイプは飲酒・夜食・脂っこい食事を控える

全身汗、暑がり、便秘、内臓脂肪がある方は、湿熱をためないことが大切です。飲酒、夜食、脂っこい食事、甘いものを控え、便通を整えましょう。

5. 寝汗タイプは睡眠で陰血を回復する

寝汗や夜間のほてりがある方は、夜更かしや過労で冷却水を消耗しやすくなります。就寝前のスマホ、飲酒、辛いものを控え、早めに休みましょう。

多汗の養生は、体質によって変わります。

緊張をゆるめるべきか、気を補うべきか、熱をさばくべきか、陰血を養うべきか。まずは体質を確認してみましょう。

あなたに合う多汗の漢方がわかる

よくある質問

多汗には、どの漢方薬がよいですか?

多汗だからといって、すべての方に同じ漢方薬が合うわけではありません。緊張性の手汗では気滞、汗をかいて疲れる場合は気虚、肥満や熱こもりでは湿熱、寝汗やほてりでは陰虚を考えます。

緊張すると手汗が出るのは、漢方で考えられますか?

考えられます。緊張や不安で手汗が出る場合、漢方では気滞として見ることがあります。気の巡りと自律神経の緊張を整える視点が重要です。

寝汗はどの体質が関係しますか?

寝汗では、陰虚や血虚、気虚を考えることがあります。夜間のほてり、口渇、不眠、手足の熱感がある場合は、体を冷ます陰の不足を確認します。

多汗は更年期と関係しますか?

関係することがあります。更年期ではホルモン変動と自律神経の乱れにより、頭や顔から急に汗が出るホットフラッシュが起こることがあります。血瘀、血虚、陰虚、気滞が重なりやすい時期です。

汗をかくので水をたくさん飲んだ方がよいですか?

脱水予防は大切ですが、冷たい水の一気飲みや過剰な水分摂取は、湿痰タイプではむくみやだるさを悪化させることがあります。喉の渇きに応じて、常温または温かいものを少しずつ摂りましょう。

受診の目安

以下のような場合は、体質による多汗と決めつけず、医療機関に相談してください。

多汗は、原因の見極めが大切です。

多汗には原発性のものだけでなく、甲状腺機能亢進症、感染症、低血糖、薬の影響、神経疾患、更年期などが関係することがあります。急な変化、寝汗、体重減少、動悸、発熱がある場合は、早めに医療機関で確認してください。

参考・出典

AI漢方診断へ

多汗は、同じ「汗が多い」症状でも、体質によって考え方が変わります。

緊張で汗が出るのか、気が不足して汗が漏れているのか、熱がこもっているのか、寝汗やほてりなのか、更年期や血流の乱れがあるのか。まずは自分の体質を知ることが、漢方選びの第一歩です。

多汗に合う漢方を、体質から確認する

手汗、頭汗、寝汗、全身汗、ほてり、冷え、疲労感、ストレス、更年期症状、生活背景まで含めて確認します。

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当社の関連サービス「うち漢方」から、堀口先生へ直接相談できます。回答には2〜3日いただいております。

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まず体質を確認する

多汗の出方と全身症状から、体質に合う漢方を確認します。

あなたに合う多汗の漢方がわかる

※本ページは一般的な情報提供を目的としたものであり、医師・薬剤師等の専門家による個別の医療アドバイスに代わるものではありません。多汗には、原発性多汗症のほか、感染症、甲状腺機能亢進症、低血糖、更年期、薬の影響、神経疾患などが関係することがあります。漢方薬は体質や症状、持病、服薬状況によって適否が異なります。持病がある方、服薬中の方、妊娠中・授乳中の方、小児、高齢の方は、自己判断で服用・中止せず、事前に医師または薬剤師にご相談ください。急な多汗、強い寝汗、発熱、体重減少、動悸、胸痛、息切れ、めまい、脱水がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。

監修者プロフィール
堀口和彦

堀口 和彦 東洋医学・漢方薬剤師/鍼灸師

光和堂薬局 院長。埼玉県生まれ。東京理科大学薬学部卒、同大学院修士課程修了。総合漢方研究会 学術部員。元東京大学大学院医学系研究科 客員研究員。公益法人埼玉県鍼灸師会会員。さいたま市学校薬剤師(指扇中学校)。一般財団法人日本漢方連盟 会員。

著書に『やさしい漢方入門』(健友館)、『パプアニューギニアの薬草文化』(アボック社)、『体質で決まる漢方と養生‐気精血水‐』(万来舎)など。