緊張や不安で手のひらから大量に汗が出る例
中学生頃から、緊張や不安を感じる場面で手のひらの発汗が強くなり、制汗剤を試しても十分に対応できず困っていました。
緊張すると手のひらが濡れる。頭や顔から汗が流れる。少し動くだけで全身から汗が出る。寝汗で目が覚める。
多汗は、手のひら、足裏、脇、頭、顔など一部に出る局所性と、全身に出る全身性に分けて考えます。暑さや運動による生理的な汗だけでなく、緊張、自律神経、体力低下、更年期、甲状腺、低血糖、薬の影響などが関係する場合があります。
漢方では、緊張で汗が増える気滞、汗を保てず消耗する気虚、熱がこもる湿熱、むくみを伴う湿痰、寝汗やほてりを伴う陰虚、冷えのぼせを伴う血瘀・陽虚などを整理します。
症状 × 体質から、あなたに合う漢方を見つけます。
| 漢方薬 | 比較する状態 |
|---|---|
| 柴胡加竜骨牡蛎湯 | 緊張、不安、不眠、動悸とともに手汗・顔汗・頭汗が増える |
| 女神散 | 更年期、のぼせ、頭部の発汗、めまい、冷えのぼせ |
| 抑肝散 | 神経の高ぶり、緊張、イライラ、ストレス性の発汗 |
| 白虎加人参湯 | 強い熱感、口渇、頭部・顔面または全身の発汗 |
| 黄連解毒湯 | 赤ら顔、頭部の熱感、イライラ、比較的体力がある方の多汗 |
| 防風通聖散 | 体重増加、便秘、熱こもり、全身・体幹の発汗 |
| 桂枝加竜骨牡蛎湯 | 虚弱、緊張、不眠、疲労を伴う発汗 |
| 半夏白朮天麻湯 | むくみ、低血圧傾向、めまい、頭重感と発汗 |
処方名だけで選びません。発熱、甲状腺症状、低血糖、胸痛・息苦しさ、左右差、脱水、持病、服用薬を先に確認します。
漢方選びより、医療機関への相談を優先するサイン
急に汗が増えた、発熱や原因不明の体重減少がある、動悸・手の震え・頻脈・下痢を伴う、冷や汗・強い空腹・ふらつき・意識変化がある、胸痛・息苦しさ・失神がある、片側だけ汗をかく、薬の開始や変更後に悪化した場合は、医療機関へ相談してください。
多汗と全身の状態をまとめて確認する
AI漢方診断であなたの漢方を見つける目次
多汗とは、必要以上の発汗によって、仕事、学業、対人場面、衣服、睡眠など日常生活に支障が生じる状態です。頭部・顔面、手のひら、足裏、脇など限られた部位に出る局所性多汗症と、全身の発汗が増える全身性多汗症があります。
手掌、足底、腋窩、頭部・顔面など、限られた部位に大量の汗が出ます。緊張によって悪化することもあります。
全身や体幹に汗が増える場合は、発熱、甲状腺、代謝異常、薬剤性、更年期なども確認します。
ほてりや更年期に伴うことがありますが、発熱、体重減少、咳などがあれば病気の確認を優先します。
日本皮膚科学会のガイドラインでは、多汗症を局所性と全身性に分け、原発性か、感染症、内分泌代謝異常、神経疾患、薬剤などによる続発性かを確認します。
2026年6月25日時点の直近30日間の診断件数
「多汗」が選択された件数。全体の約8%
体質チェックで「手のひらに汗をかく」と回答。全体の約9%
平均年齢42歳。40代30%、30代27%
2026年6月25日の既存ページ集計です。以下の相談データとは別母集団です。
堀口和彦先生による過去の漢方相談・処方選定データを整備した「多汗症例」から、手のひら・足裏・脇・頭・顔・全身・夜間などの発汗増加が主訴として分類された全41件を整理しました。
体質、併発症状、漢方薬は1人に複数記録される場合があります。
自動抽出95件を原文確認し、生理的・一過性発汗、主訴違い、発熱・甲状腺・低血糖・心血管・神経症状、著しい高血圧、治療中・薬剤性、情報不足など54件を除外しました。初期回答で処方選定を確認できた処方集計母集団は36件です。
原文確認後の公開統計母集団
初期処方選定の集計母集団
男性11件
30代14件、40代12件
処方の効果順位や推奨順位ではありません。堀口先生の初期回答で選定を確認できた記録の出現件数です。
代表相談例6件はカード表示専用で、統計の分母・分子には使用していません。AI診断データとの合算・割合の直接比較もしません。
相談データでは血瘀、湿熱、気虚、陽虚が多く記録されました。同じ汗の多さでも、緊張を整えるのか、熱をさばくのか、気を補うのか、水分を巡らせるのか、冷えのぼせを整えるのかで判断が変わります。
ストレスや緊張で自律神経が高ぶり、手のひら、顔、頭、脇などの発汗が増えやすい状態です。

血が不足し、心身を落ち着かせ、皮膚や粘膜を潤す力が弱っている状態です。

体を潤して熱を鎮める力が不足し、夜間の寝汗や、ほてりを伴う発汗が起こりやすい状態です。

血流の偏りやホルモン変動が重なり、頭や顔から急に汗が出る一方、手足は冷える状態です。

体表を保ち、汗を適度に調節する力が弱く、少し動くだけで汗が出て、汗の後に消耗しやすい状態です。

余分な水分が体内に停滞し、むくみ、重だるさとともに、じっとりした汗が出やすい状態です。

体の芯や下半身が冷えている一方、上半身だけ熱くなり、頭や顔に汗が集中する状態です。

余分な水分や老廃物に熱が加わり、全身、背中、腹部、頭などの発汗が増えやすい状態です。

| 汗の出方 | 比較する処方 | 確認点 |
|---|---|---|
| 緊張時の手汗・顔汗・頭汗 | 柴胡加竜骨牡蛎湯、抑肝散 | 動悸、不眠、血圧、向精神薬、甲状腺症状を確認します。 |
| 更年期の頭汗・顔汗、冷えのぼせ | 女神散、加味逍遙散 | 月経、冷え、胃腸、不眠、ホルモン治療を確認します。 |
| 口渇、強い熱感、多量の発汗 | 白虎加人参湯 | 脱水、糖代謝、下半身の冷え、胃腸虚弱を確認します。 |
| 赤ら顔、イライラ、熱こもり | 黄連解毒湯 | 体力、血圧、冷え、胃腸、併用薬を確認します。 |
| 体重増加、便秘、全身・体幹の汗 | 防風通聖散 | 体力、便通、血圧、脱水、ほかの下剤を確認します。 |
| 虚弱、疲労、不安、不眠を伴う汗 | 桂枝加竜骨牡蛎湯、加味帰脾湯 | 貧血、胃腸、血圧、精神症状、寝汗を確認します。 |
| むくみ、めまい、頭重感と発汗 | 半夏白朮天麻湯、防已黄耆湯 | 低血圧、尿、むくみ、胃腸、心疾患を確認します。 |
初期相談時の症状と堀口先生の初期回答で選定された漢方薬を、個人が特定されないよう要約しています。改善経過や効果を示す症例ではありません。
中学生頃から、緊張や不安を感じる場面で手のひらの発汗が強くなり、制汗剤を試しても十分に対応できず困っていました。
会社の朝礼、銀行窓口、視力検査など、緊張する場面で頭から汗が流れ、顔の急なほてりとストレス時の下痢も伴っていました。
20歳頃から徐々に発汗が増え、通勤や階段だけで頭、首、顔、脇、背中から滝のような汗が出ていました。冬にも頭汗や脇汗がありました。
運動や暑さを感じると、顔や頭から髪が濡れるほど汗が出る一方、体は寒く、特に手足が冷たくなっていました。
一年を通して頭汗が多く、暖かい食事、電車への乗車、場所の移動、仕事中の緊張で髪から滴るほど汗が出ました。下半身の冷えとだるさもありました。
中学生頃から脇、背中、腹部などの発汗が多く、緊張時には顔が赤くなって汗が増えました。冬は手足が冷たい一方、体の中心は暑く感じていました。
代表相談例6件は、相談統計の分母・分子に使用していません。
部位、時間、左右差、緊張・暑さ・食事・運動との関係、睡眠中の発汗を記録します。
水分を極端に控えず、汗の量や体調に合わせて補給します。ふらつき、頭痛、尿量低下に注意します。
人前や会議の前に、息を長く吐く腹式呼吸を行い、肩と顎の力を抜きます。
手掌、足底、腋窩などの局所多汗症には外用薬などの治療があります。生活に支障がある場合は皮膚科へ相談します。
違います。手のひらや足裏は精神的な緊張との関係、頭や顔は温熱・緊張・更年期との関係、全身汗は発熱、甲状腺、薬剤、代謝異常など続発性の原因も確認します。
頭部・顔面、手のひら、足裏、脇など限られた部位に大量の発汗が起こり、日常生活に支障をきたす状態です。治療法があるため、強く困っている場合は皮膚科で相談してください。
考えられます。緊張や不安で汗が増える場合は、気滞や自律神経の高ぶりを確認します。ただし、動悸、著しい血圧上昇、甲状腺症状、服用薬の影響があれば医療機関で確認します。
寝汗にほてりや口渇が伴う場合は体質を確認しますが、発熱、原因不明の体重減少、強いだるさ、咳、リンパ節の腫れなどがある場合は、感染症やほかの病気の確認を優先してください。
関係することがあります。更年期ではホルモン変動と自律神経の乱れにより、急なほてりと頭・顔・上半身の発汗が起こることがあります。生活に支障がある場合は婦人科での相談も選択肢です。
処方薬や市販薬の種類によります。抗コリン薬、向精神薬、ホルモン薬、甲状腺薬、糖尿病薬などは発汗や体温調節に影響することがあります。自己判断で中止・併用せず、医師または薬剤師へ確認してください。
多汗に動悸、体重減少、手の震え、頻脈、下痢が重なる場合は甲状腺機能を確認します。冷や汗、強い空腹、震え、ふらつき、意識変化が急に起こる場合は低血糖の可能性があり、医療対応を優先します。
直接比較できません。AI漢方診断データと、堀口先生の過去の相談・初期処方選定データは別母集団です。件数や割合を合算せず、それぞれのデータとして掲載しています。
汗が出る部位、左右差、緊張・暑さ・運動・食事との関係、睡眠中の発汗、ほてり、冷え、口渇、疲労、むくみ、便通、月経・更年期、血圧、持病、服用薬を確認します。危険な症状がある場合は医療機関での確認を優先します。
次の場合は、自己判断で漢方だけを続けないでください。
※本ページは一般的な情報提供を目的とし、診断や治療を代替するものではありません。多汗には、原発性局所多汗症、感染症、甲状腺機能亢進症、低血糖、心血管・神経疾患、更年期、薬剤の影響などが関係する場合があります。自己判断で薬を服用・中止・変更せず、医師または薬剤師へ相談してください。
光和堂薬局 院長。埼玉県生まれ。東京理科大学薬学部卒、同大学院修士課程修了。総合漢方研究会 学術部員。元東京大学大学院医学系研究科 客員研究員。公益法人埼玉県鍼灸師会会員。さいたま市学校薬剤師(指扇中学校)。一般財団法人日本漢方連盟 会員。
著書に『やさしい漢方入門』(健友館)、『パプアニューギニアの薬草文化』(アボック社)、『体質で決まる漢方と養生‐気精血水‐』(万来舎)など。