花粉症に漢方|水っぽい鼻水・鼻づまり・目のかゆみを体質別に考える

監修:堀口和彦|更新日:2026-06-26

毎年シーズンになると水のような鼻水が止まらない。最初は鼻水だったのに、だんだん鼻が詰まって苦しくなる。目や鼻がかゆく、集中できない。

花粉症は、花粉に対するアレルギー反応によって、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、涙、喉の違和感などが起こる状態です。標準的には、原因花粉を避ける工夫、抗アレルギー薬、点鼻薬、点眼薬、アレルゲン免疫療法などが治療選択肢になります。

漢方では、花粉症を単なる鼻や目の病気としてではなく、体表を守る衛気、鼻や粘膜を潤す津液、余分な水である湿、炎症としての熱、ストレスによる気滞、慢性化による陰虚から考えます。

花粉症の重要なポイントは、シーズンを通じて証が変わることです。初期は水っぽい鼻水、ピーク時はかゆみや充血、後期は鼻づまりや乾燥が目立つことがあります。同じ漢方薬を漫然と続けるのではなく、時期と体質に合わせて見直すことが大切です。

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KanpoNow診断データで見る花粉症の傾向

直近30日

7,475件

KanpoNowで行われたAI漢方診断の件数です。

花粉症症状

113件・2%

症状ランキングでは40位でした。

相談者の傾向

女性92%・平均48歳

50代39%、40代23%が中心でした。

中心年代

40〜50代が中心

慢性化、鼻づまり、乾燥、血流低下、ストレスを合わせて見る年代です。

花粉症体質 1

血瘀 21%

血行不良により、鼻粘膜の炎症や鼻づまりが慢性化しやすい体質です。

花粉症体質 2

陰虚 19%

体を潤す陰液が不足し、粘膜が乾燥して鼻づまりやかゆみが残りやすい体質です。

花粉症体質 3

湿痰 18%

水分代謝が停滞し、水っぽい鼻水、くしゃみ、涙、痰が出やすい体質です。

気滞・中庸

気滞13%・中庸10%

ストレスや自律神経の乱れで、鼻づまり、かゆみ、過敏反応が強くなることがあります。

あなたの花粉症は、水様鼻水型でしょうか。かゆみ・炎症型でしょうか。鼻づまり・乾燥型でしょうか。

鼻水、くしゃみ、鼻づまり、目のかゆみ、喉の乾燥、冷え、睡眠、ストレスまで含めて確認します。

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花粉症とは

花粉症とは、スギ、ヒノキ、ブタクサ、イネ科植物などの花粉に対して免疫が過剰に反応し、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、涙、喉の違和感などが出る状態です。医学的には季節性アレルギー性鼻炎として扱われます。*①②

花粉症の治療では、花粉を避ける環境整備、薬物療法、アレルゲン免疫療法などが行われます。症状が強い場合や、喘息、アトピー、結膜炎が重なる場合は、医療機関での評価が大切です。

花粉症は、体質だけでなく環境対策も重要です。

外出時のマスク・眼鏡、帰宅後の洗顔・うがい、衣類に付いた花粉を室内に持ち込まない工夫、洗濯物の干し方なども症状を左右します。

花粉症発生の基本メカニズム

漢方では、花粉症を「肺」を舞台にした体表の過剰反応として見ます。ここでいう肺は、呼吸器、鼻、皮膚、体表のバリア機能を含む広い概念です。

1 衛気が乱れる

体表を守る衛気が不安定になると、花粉や冷気に過剰反応し、くしゃみ、鼻水、かゆみが出やすくなります。

2 湿が鼻水になる

胃腸が冷え、水分代謝が落ちると、余分な湿が鼻水、涙、痰としてあふれやすくなります。

3 熱と乾燥に移る

炎症が続くと熱がこもり、さらに長引くと潤いが消耗して、鼻づまりや喉の乾燥が残りやすくなります。

漢方では「肺・衛気・津液」から見る

花粉症では、鼻や目の症状だけでなく、胃腸の冷え、冷たい飲食、睡眠不足、ストレス、血流、乾燥を確認します。肺を守る衛気、粘膜を潤す津液、余分な水である湿、炎症としての熱を分けて見ることが大切です。

症状の出方 漢方で見たい背景 よくある体質・時期
水様鼻水、くしゃみ、涙 余分な水があふれ、衛気が過剰反応している 湿痰・初期
目や鼻のかゆみ、充血、微熱感 湿と熱が結びつき、炎症が強い 湿熱・中期
鼻づまり、喉の乾燥、空咳 炎症が長引き、粘膜の潤いが不足している 陰虚・後期
慢性鼻炎、頑固な鼻づまり 血流が滞り、鼻粘膜の炎症が残りやすい 血瘀
ストレスや気圧変化で悪化 気の巡りが乱れ、自律神経が過敏になっている 気滞
毎年重い、風邪をひきやすい、冷えると悪化 衛気が弱く、体表のバリアが不安定 気虚・陽虚

花粉症は時期によって証が変わる

花粉症は、シーズンの初期・中期・後期で症状が変わりやすい症状です。初期は水っぽい鼻水とくしゃみ、中期は目や鼻のかゆみ、充血、熱感、後期は鼻づまりや乾燥が目立つことがあります。

初期

湿痰

水のような鼻水、くしゃみ、涙が多い時期です。冷えや胃腸の弱りを見ます。

中期

湿熱

かゆみ、充血、黄色い鼻汁、熱感、咳が出やすい時期です。

後期

陰虚

鼻づまり、喉の乾燥、空咳、夜間の悪化が目立つ時期です。

慢性化

血瘀・気滞

鼻づまりが長引く、ストレスで悪化する、慢性鼻炎を繰り返す状態です。

花粉症を体質別に見る

花粉症では、湿痰、湿熱、陰虚が時期別の基本になります。KanpoNowデータでは血瘀が最多であり、鼻づまりや慢性化を訴える方では、血流や粘膜の回復力も確認します。

水様鼻水

湿痰

水分代謝が悪く、透明な鼻水、涙、くしゃみが出やすいタイプです。

かゆみ・充血

湿熱

湿と熱がこもり、目や鼻のかゆみ、赤み、黄色い鼻汁が出やすいタイプです。

鼻づまり・乾燥

陰虚

粘膜の潤いが不足し、鼻づまり、喉の乾燥、空咳が残りやすいタイプです。

慢性鼻炎

血瘀

血流が滞り、鼻粘膜の炎症や鼻づまりが長引きやすいタイプです。

ストレス悪化

気滞

緊張やストレスで鼻づまり、かゆみ、過敏反応が強まりやすいタイプです。

バリア低下

気虚・陽虚

衛気が弱く、冷えや疲労で花粉症が重くなりやすいタイプです。

あなたの体質に合った花粉症の漢方が分かります。

水様鼻水、くしゃみ、鼻づまり、目のかゆみ、喉の乾燥、冷え、ストレスまで確認します。

あなたに合う花粉症の漢方がわかる
1. 水っぽい鼻水・くしゃみ期

湿痰(しったん)体質の花粉症

湿痰は、体内に余分な水分が停滞しやすい体質です。花粉症では、透明で水のような鼻水、くしゃみ、涙、薄い痰、冷えで悪化する症状として現れます。

病態の考え方

胃腸が冷えたり、水分代謝が落ちたりすると、体に不要な湿がたまります。花粉が入ると、その湿が鼻水や涙としてあふれ、くしゃみで外へ出そうとします。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

透明で水様の鼻水、くしゃみ、薄い痰、冷えを伴う鼻炎・花粉症では、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)などが検討されることがあります。

首や肩のこわばりがあり、風邪の初期のような鼻づまりやくしゃみがある場合には、葛根湯(かっこんとう)などを考えることがあります。

水分の偏り、口渇、尿量の乱れ、頭重感、めまいを伴う場合には、五苓散(ごれいさん)なども候補になります。

胃腸が弱く、痰や水分停滞が長引く場合には、六君子湯(りっくんしとう)などを体質に応じて考えることもあります。

養生のポイント

湿痰タイプでは、冷たい飲み物、牛乳、アイス、生野菜、甘いものを控えめにします。温かい食事を腹八分目にし、胃腸を冷やさないことが大切です。

2. かゆみ・充血・炎症期

湿熱(しつねつ)体質の花粉症

湿熱は、余分な水分と熱が結びついた体質です。花粉症では、目のかゆみ、鼻のかゆみ、充血、黄色く粘る鼻汁、咳、微熱感、だるさとして現れます。

病態の考え方

花粉への反応が強くなると、炎症として熱が出ます。そこに余分な湿があると湿熱となり、かゆみ、充血、黄色い鼻汁、咳、喉の違和感が目立つようになります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

肺に熱がこもり、咳、喘鳴、のどの渇き、気管支炎のような症状を伴う場合には、麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)などが検討されることがあります。

むくみ、喉の渇き、汗、目のかゆみ、皮膚炎、関節の腫れや痛みを伴う場合には、越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)などを考えることがあります。

かゆみが強く、分泌物が多く、皮膚の赤みや熱感を伴う場合には、消風散(しょうふうさん)なども候補になります。

顔面や頭部の熱、にきび、赤み、皮膚炎を伴う場合には、清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)などを体質に応じて考えることもあります。

養生のポイント

湿熱タイプでは、甘いもの、脂っこい食事、アルコール、香辛料、酸化した油でかゆみや炎症が長引きやすくなります。症状が強い時期は食事を軽めにしましょう。

3. 乾燥・鼻づまり期

陰虚(いんきょ)体質の花粉症

陰虚は、体を潤し冷ます陰液が不足しやすい体質です。花粉症では、シーズン後半の鼻づまり、喉の乾燥、空咳、口渇、夜間の悪化として現れます。

病態の考え方

炎症が長引くと、粘膜の潤いが消耗します。鼻の奥が乾き、粘膜が腫れて鼻づまりが続き、夜に息がしづらくなることがあります。高齢の方では、最初から陰虚が背景にある場合もあります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

肺にこもった熱が鼻に及び、粘り気のある鼻汁や頑固な鼻づまりが続く場合には、辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)などが検討されることがあります。

鼻・咽喉・皮膚など上半身に熱や炎症が残り、慢性鼻炎、蓄膿症、にきび、慢性扁桃炎を伴う場合には、荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)などを考えることがあります。

熱感と口渇が強く、ほてり、かゆみ、皮膚炎を伴う場合には、白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)なども候補になります。

乾いた咳、痰が切れにくい咳、のどの乾燥を伴う場合には、麦門冬湯(ばくもんどうとう)などを体質に応じて考えることもあります。

養生のポイント

陰虚タイプでは、夜更かし、過労、サウナ、飲酒、香辛料で乾燥が悪化しやすくなります。睡眠を確保し、室内の乾燥を防ぎましょう。

4. 慢性鼻づまり・血流低下型

血瘀(けつお)体質の花粉症

血瘀は、血の巡りが滞りやすい体質です。花粉症では、慢性鼻炎、頑固な鼻づまり、鼻粘膜の腫れ、頭重感、肩こり、冷えのぼせを伴うことがあります。

病態の考え方

血流が滞ると、鼻粘膜の炎症が回復しにくくなります。花粉症シーズンの後半に鼻づまりが長引く方、慢性鼻炎や副鼻腔炎を繰り返す方では、血瘀を確認します。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

鼻・咽喉・皮膚など上半身に熱や炎症が残り、慢性鼻炎、蓄膿症、にきびを伴う場合には、荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)などが検討されることがあります。

肺にこもった熱が鼻に及び、粘り気のある鼻汁や頑固な鼻づまりが続く場合には、辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)などを考えることがあります。

血の巡りが悪く、冷えのぼせ、肩こり、月経不調、肌荒れを伴う場合には、桂枝茯苓丸料(けいしぶくりょうがんりょう)なども候補になります。

顔面や頭部の熱、にきび、赤み、皮膚炎を伴う場合には、清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)などを体質に応じて考えることもあります。

養生のポイント

血瘀タイプでは、首・肩・背中のこりを放置しないことが大切です。入浴、軽い運動、肩甲骨まわりのストレッチで、上半身の巡りを整えましょう。

5. ストレス・自律神経過敏型

気滞(きたい)体質の花粉症

気滞は、ストレスや緊張で気の巡りが滞りやすい体質です。花粉症では、ストレスで鼻づまりやかゆみが悪化する、気圧変化に敏感、喉のつかえや胸の詰まりを伴う形で現れます。

病態の考え方

ストレスで肝の気が滞ると、自律神経が乱れ、鼻や目の粘膜が過敏になります。もともと湿痰や陰虚がある方では、ストレスが重なることで症状が急に強くなることがあります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

のぼせ、イライラ、月経不順、冷え、精神不安を伴う場合には、加味逍遙散(かみしょうようさん)などが検討されることがあります。

喉のつかえ感、不安、気分のふさぎ、胸の詰まりを伴う場合には、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)などを考えることがあります。

精神不安、不眠、動悸、緊張が強い場合には、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)なども候補になります。

神経の高ぶり、イライラ、不眠、筋肉の緊張を伴う場合には、抑肝散(よくかんさん)などを体質に応じて考えることもあります。

養生のポイント

気滞タイプでは、症状を気にしすぎるほど自律神経が高ぶり、鼻づまりやかゆみが強くなることがあります。腹式呼吸、入浴、軽い散歩で緊張をゆるめましょう。

6. バリア低下・冷え型

気虚・陽虚(ききょ・ようきょ)体質の花粉症

気虚は、体を守る衛気が弱りやすい体質です。陽虚は、体を温める力が不足しやすい体質です。花粉症では、毎年症状が重い、疲れると悪化する、冷えると鼻水が増える、風邪をひきやすい状態として現れます。

病態の考え方

衛気が弱いと、花粉や冷気に対する体表の防御が不安定になります。陽虚があると、水分が冷えて停滞し、透明な鼻水やくしゃみが長引きやすくなります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

疲れやすく、汗をかきやすく、風邪をひきやすい方の体力低下やバリア低下には、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)などが検討されることがあります。

体表のバリアを支え、風邪をひきやすい、汗をかきやすい、花粉や冷気に弱い場合には、玉屏風散(ぎょくへいふうさん)などを考えることがあります。

水様鼻水、薄い痰、冷えを伴う鼻炎・花粉症では、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)なども候補になります。

胃腸が弱く、食欲不振や痰が長引く場合には、六君子湯(りっくんしとう)などを体質に応じて考えることもあります。

養生のポイント

気虚・陽虚タイプでは、冷たい飲食、寝不足、過労で衛気が落ちます。首、背中、お腹を冷やさず、朝食を抜かず、体を温める生活を意識しましょう。

花粉症の漢方薬は、時期と体質で変わります

水様鼻水が中心なら湿痰、かゆみや充血が強ければ湿熱、鼻づまりや乾燥が残れば陰虚・血瘀を確認します。シーズン中に症状が変わる場合は、漢方の見立ても変える必要があります。

水様鼻水・くしゃみ

湿痰・冷えを中心に見ます。

小青竜湯を見る
かゆみ・充血・熱感

湿熱を中心に見ます。

麻杏甘石湯を見る
鼻づまり・乾燥

陰虚・慢性炎症を見ます。

辛夷清肺湯を見る

冷飲食・睡眠不足・環境変化から見る花粉症

冷たい飲食が水毒を増やす

水っぽい鼻水が止まらない方では、胃腸の冷えと湿の停滞を確認します。冷たい飲み物、牛乳、ビール、アイス、生野菜の摂りすぎは、胃腸を冷やし、余分な湿を増やしやすくなります。

睡眠不足と過労が陰を消耗する

夜更かしや過労は、粘膜を潤す陰を消耗します。陰が不足すると、鼻の奥の乾燥、鼻づまり、喉の渇き、かゆみが長引きやすくなります。

寒暖差と自律神経の乱れ

暖かい室内から急に冷たい外気に出る、強風に当たる、気圧が変わるといった環境変化で、鼻粘膜や自律神経が過敏になることがあります。ストレスが重なると、花粉への反応も強まりやすくなります。

排気ガスや室内環境も確認する

花粉だけでなく、黄砂、排気ガス、ハウスダスト、カビ、乾燥した空気も鼻や目の粘膜を刺激します。室内の掃除、換気、加湿、寝具ケアも花粉症対策の一部です。

花粉症を整える生活養生

1. 花粉を体に入れない工夫をする

外出時はマスクや眼鏡を使い、帰宅時は衣類の花粉を払ってから室内に入りましょう。洗顔、うがい、鼻まわりのケアも大切です。

2. 水っぽい鼻水が多い時期は冷飲食を控える

冷たい飲み物、牛乳、ビール、生野菜、アイスを控え、温かい食事を腹八分目で摂りましょう。胃腸を冷やさないことが湿痰対策になります。

3. かゆみ・充血が強い時期は刺激物を控える

甘いもの、脂っこい食事、アルコール、香辛料、酸化した油は、体内の湿熱を強めやすくなります。目や鼻のかゆみが強い時期は控えめにしましょう。

4. 鼻づまり・乾燥が出たら睡眠を優先する

夜更かしは陰を消耗し、粘膜の乾燥と鼻づまりを悪化させます。シーズン後半ほど、睡眠と加湿を意識しましょう。

5. 乾布摩擦で皮膚と肺のバリアを整える

漢方では、皮膚と肺は深くつながると考えます。皮膚が少し温まる程度の乾布摩擦は、体表の衛気を整える養生として使えます。強くこすりすぎないようにしましょう。

6. 症状が強い場合は医療機関の治療も併用する

花粉症は、点鼻薬、点眼薬、内服薬、アレルゲン免疫療法など、医療でできる対策があります。眠れない、仕事に支障がある、喘息が出る、目の症状が強い場合は医療機関で相談しましょう。

花粉症の養生は、時期と体質によって変わります。

水をさばくべきか、熱を冷ますべきか、潤いを補うべきか、血流を整えるべきか。まずは体質を確認してみましょう。

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よくある質問

花粉症には、どの漢方薬がよいですか?

花粉症だからといって、すべての方に同じ漢方薬が合うわけではありません。水っぽい鼻水なら湿痰、かゆみや充血が強ければ湿熱、鼻づまりや乾燥が残る場合は陰虚・血瘀を考えます。

小青竜湯を飲み続けても効かなくなることはありますか?

花粉症は時期によって証が変わることがあります。初期の水様鼻水には合っていても、後期の乾燥や鼻づまりには別の見方が必要になることがあります。症状が変わったら見直しましょう。

鼻づまりが強い場合は、どの体質を見ますか?

鼻づまりが長引く場合は、陰虚、血瘀、湿熱を確認します。乾燥して詰まるのか、粘り気のある鼻汁で詰まるのか、慢性炎症で詰まるのかを分けて考えます。

花粉症と食事は関係しますか?

体質によって関係します。水様鼻水が多い方は冷たい飲食や牛乳、甘いものを控えめにします。かゆみや充血が強い方は、アルコール、脂っこい食事、刺激物を控えめにします。

花粉症は体質改善できますか?

花粉への反応のしやすさには個人差があります。漢方では、衛気、胃腸、水分代謝、粘膜の潤い、血流、ストレスを整え、過剰反応を起こしにくい体を目指します。

受診の目安

以下のような場合は、体質による花粉症と決めつけず、医療機関に相談してください。

花粉症は、医療と体質ケアを組み合わせると対策しやすくなります。

点鼻薬や点眼薬、内服薬、アレルゲン免疫療法などが必要な場合もあります。症状が強い方は、耳鼻科、眼科、アレルギー科などで相談してください。

参考・出典

AI漢方診断へ

花粉症は、同じ「鼻水」「くしゃみ」「鼻づまり」でも、時期と体質によって考え方が変わります。

水っぽい鼻水が中心なのか、かゆみや熱感が強いのか、乾燥して鼻が詰まっているのか、慢性鼻炎として残っているのか。まずは自分の体質を知ることが、漢方選びの第一歩です。

花粉症に合う漢方を、体質から確認する

鼻水、くしゃみ、鼻づまり、目のかゆみ、充血、喉の乾燥、冷え、睡眠、ストレスまで含めて確認します。

水様鼻水・くしゃみ

小青竜湯葛根湯などを確認できます。

かゆみ・充血・炎症

麻杏甘石湯越婢加朮湯などを確認できます。

鼻づまり・乾燥

辛夷清肺湯荊芥連翹湯などを確認できます。

※本ページは一般的な情報提供を目的としたものであり、医師・薬剤師等の専門家による個別の医療アドバイスに代わるものではありません。花粉症には、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、喘息、副鼻腔炎、感染症などが関係することがあります。漢方薬は体質や症状、持病、服薬状況によって適否が異なります。抗アレルギー薬、点鼻薬、点眼薬、喘息治療薬などを使用中の方、妊娠中・授乳中の方、小児、高齢の方は、自己判断で服用・中止せず、事前に医師または薬剤師にご相談ください。息苦しさ、強い喘鳴、目の痛み、視力低下、発熱、顔面痛、黄色や緑色の鼻汁がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。

監修者プロフィール
堀口和彦

堀口 和彦 東洋医学・漢方薬剤師/鍼灸師

光和堂薬局 院長。埼玉県生まれ。東京理科大学薬学部卒、同大学院修士課程修了。総合漢方研究会 学術部員。元東京大学大学院医学系研究科 客員研究員。公益法人埼玉県鍼灸師会会員。さいたま市学校薬剤師(指扇中学校)。一般財団法人日本漢方連盟 会員。

著書に『やさしい漢方入門』(健友館)、『パプアニューギニアの薬草文化』(アボック社)、『体質で決まる漢方と養生‐気精血水‐』(万来舎)など。