荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)は、江戸時代の古典『万病回春』を原典とする処方で、体に熱や毒が抜けず、鼻・喉・皮膚などの上に半体内停止している状態を内外からさばいていくのが特徴です。

成分(生薬)

黄芩、黄柏、黄連、桔梗、枳実、荊芥、柴胡、山梔子、地黄、芍薬、川芎、当帰、薄荷、白芷、防風、連翹、甘草

漢方的な考え方

急性期を過ぎても治りきらない「慢性化した炎症」を想定した組み立てです。体内に座る余裕のある熱を冷やしながら、気の巡りや血を整えることで、体質を安定させていきます。

  • 蓄積膿症・慢性鼻炎・扁桃炎:鼻や喉に炎症が居座り、膿(うみ)や腫れを繰り返しやすいような状態。
  • にきび:血の巡りの滞りと熱が皮膚にこもり、慢性的な赤みや腫れとして現れている状態。
  • 熱のこもり(浅黒い肌・脂汗):長めに熱の影響が肌色や発汗に現れ、内側にエネルギーが発散できず滞っているサイン。

構成生薬の役割

  • 炎症を冷まして追い出す:黄芩・黄連・黄柏・山梔子・連翹が内側の熱を冷まし、荊芥・薄荷・防風・白芷が表面から炎症を外へ発散させます。
  • 血を整える巡りをゆっくり:地黄・当帰・薬薬・川芎の組み合わせが血(けつ)を整え、柴・胡枳実が「気」の巡りをスムーズに考えます。
  • 慢性不調を根本から整える:これらが協力することで、「清熱(熱を冷ます)」と「巡り」を同時に行い、治りきらない慢性の炎症疾患を内側から整えます。

効能・効果(添付文書)

体力中等度以上で、皮膚の色が浅黒く、ときに手足の裏に脂汗をかきやすく腹壁が緊張しているものの次の諸症:蓄膿症(副鼻腔炎)、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、にきび

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堀口和彦(漢方薬剤師) 監修:堀口 和彦(漢方薬剤師)

執筆: KanpoNow編集部

※本ページは一般的な情報提供を目的としています。個別の診断・治療を目的とするものではありません。