竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)

竜胆肝湯(りゅうかんしゃとう)は、明代の医学書『薛氏医案』に記され、「下半身の熱と炎症を鎮める」ための代表的な処方です。比較的体力がある方、知覚尿器や生殖器周囲に見られる不快な熱や湿気を取り除き、尿とともに体外へ排出することで、排尿時の痛みや違和感をスッキリと整えます。

成分(生薬)

地黄、当帰、木通、黄芩、車前子、沢瀉、甘草、山梔子、竜胆草

漢方的な考え方

漢方では、ストレスや不摂生によって「肝臓(かん)」や「胆(たん)」に過剰な熱がこもると、その熱が異常に流れ込み、炎症やドロドロとした湿気熱下注(むし熱下注)を考えます。これが原因で、尿が濁ったり、排尿痛を感じたりします。

  • 排尿痛・残尿感・頻尿:下部に熱がこもり、膀胱通りになっている状態。
  • 尿のにごり・こしけ(おりもの):体内の少しな熱と湿気が秘密物質として現れている状態。
  • 下半身の湿熱症状:局所の赤み、腫れ、かゆみなど、比較的体力のある方に現れる急性・亜急性の炎症性トラブル。

構成生薬の役割

  • 強い熱を直接冷ます:竜胆草(りゅうたんそう)・黄芩(おうごん)・山梔子(さんしし)が、肝胆にこびりついた激しい炎症や熱を強力にクールダウンします。
  • 節約な水分尿で洗い流す:木通(もくつう)・沢瀉(たくしゃ)・車前子(しゃぜんし)が利尿を集中させ、冷まされた熱と湿気を一緒に体の外へスムーズに導き出します。
  • 血を養い、保護する:当帰(とうき)と地黄(じおう)が、強いデトックスによる消費を避けながら血を養い、患者部の緊張を保ちます。甘草が全体を調和させ、無理なく炎症を沈めていきます。

効能・効果(添付文書)

体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがあるものの次の諸症:排尿痛、残尿感、尿のにごり、こしけ(おりもの)、頻尿

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堀口和彦(漢方薬剤師) 監修:堀口 和彦(漢方薬剤師)

執筆: KanpoNow編集部

※本ページは一般的な情報提供を目的としています。個別の診断・治療を目的とするものではありません。