かゆみに漢方|乾燥・湿疹・じんましん・夜のかゆみを体質別に考える
監修:堀口和彦|更新日:2026-06-25
肌が乾燥してカサカサかゆい。ジュクジュクして汁が出る。布団に入って体が温まるとかゆい。イライラすると掻きむしってしまう。
かゆみは、皮膚だけの問題とは限りません。漢方では、かゆみを「風」「熱」「湿」「乾燥」が絡み合って起こる全身のサインとして見ます。
同じかゆみでも、赤くジュクジュクする湿熱タイプ、乾燥してカサカサする血虚タイプ、ほてりや夜間のかゆみを伴う陰虚タイプ、ストレスで掻きむしる気滞タイプ、血流が滞って慢性化する血瘀タイプ、水分代謝が乱れてじんましんや化膿傾向が出る湿痰タイプでは、合う漢方薬も養生も変わります。
KanpoNowの診断データでは、「かゆみを感じる」と回答した方の体質は、気滞が最も多く、次いで陰虚、血瘀、湿痰、血虚が続きました。つまり、かゆみ対策では、皮膚表面だけでなく、自律神経、乾燥、血流、水分代謝を合わせて見ることが重要です。
KanpoNow診断データで見るかゆみの傾向
7,575件
KanpoNowで行われたAI漢方診断の件数です。
316件・4%
症状ランキングでは20位でした。
2,429件・32%
体質チェックでは、約3人に1人がかゆみを感じると回答しています。
女性95%・平均47歳
50代37%、40代31%でした。
気滞 24%
ストレスや緊張で気が滞り、イライラや自律神経の乱れからかゆみが増えやすい体質です。
陰虚 18%
体を潤し冷ます陰が不足し、乾燥、ほてり、夜間のかゆみにつながりやすい体質です。
血瘀 17%
血行不良により、慢性化した湿疹、局所の赤み、治りにくいかゆみにつながりやすい体質です。
湿痰14%・血虚10%
ジュクジュク、じんましん、化膿傾向、乾燥肌、栄養不足がかゆみに重なることがあります。
目次
かゆみとは
かゆみとは、皮膚を掻きたくなる不快な感覚です。乾燥、湿疹、じんましん、アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、虫刺され、内臓疾患、薬の影響など、さまざまな原因で起こります。
掻くことで一時的に楽になることがありますが、皮膚が傷つくと、さらにかゆくなる悪循環や、二次感染につながることがあります。*①②
かゆみは、皮膚だけでなく全身の状態を見ることが大切です。
漢方では、かゆみを「風」「熱」「湿」「乾燥」「血の不足」「気の滞り」などから整理します。
なぜかゆみが起こるのか
漢方では、かゆみを起こす要素として、動きやすく突然出る「風」、赤みや熱感を伴う「熱」、ジュクジュクや分泌物を伴う「湿」、カサカサ乾燥を起こす「血虚・陰虚」を重視します。
かゆみが急に出る、場所が変わる、じんましんのように出たり引いたりする状態です。
赤み、熱感、ジュクジュク、分泌物、掻くと悪化する強いかゆみにつながります。
皮膚を潤す力が落ち、乾燥、粉ふき、夜間のかゆみ、ほてりを伴いやすくなります。
かゆみは、湿っているのか、乾いているのか、熱いのか、冷えているのか、ストレスで悪化するのかを分けて考える必要があります。
漢方では「風・熱・湿・乾燥」から見る
かゆみは、風のように動きやすく、熱で強まり、湿でジュクジュクし、血や陰が不足すると乾いて長引きます。さらにストレスで気が滞ると、イライラして掻きむしる悪循環が生じます。
気滞
イライラ、自律神経の乱れ、緊張でかゆみが強くなるタイプです。
陰虚
潤い不足で皮膚が乾き、ほてりや夜間のかゆみを伴うタイプです。
血瘀
治りにくい湿疹、局所の赤み、のぼせ、冷えのぼせを伴うタイプです。
湿熱・湿痰
分泌物、じんましん、赤み、熱感、化膿傾向を伴うタイプです。
かゆみを体質別に見る
かゆみでは、気滞、陰虚、血瘀が中心になりやすく、ジュクジュクや熱感では湿熱、じんましんや化膿傾向では湿痰、カサカサ乾燥では血虚、回復力低下では気虚・陽虚も確認します。
気滞
イライラすると掻きむしる、緊張や睡眠不足でかゆみが悪化するタイプです。
陰虚
夜にかゆい、ほてる、口渇がある、乾燥と熱感が重なるタイプです。
血瘀
局所の赤み、治りにくい湿疹、のぼせ、肩こりを伴うタイプです。
湿痰
じんましん、腫れ、化膿傾向、水虫、皮膚症状の長引きに関係します。
血虚
皮膚が乾燥して粉をふく、色つやが悪い、冷えや疲れを伴うタイプです。
湿熱
赤み、熱感、分泌物、強いかゆみ、便秘や暑がりを伴うタイプです。
気虚
皮膚の修復力が落ち、疲れやすく、かゆみや湿疹が長引くタイプです。
陽虚
冷え、むくみ、下痢、疲労感とともに皮膚症状が長引くタイプです。
気滞(きたい)体質のかゆみ
気滞は、ストレスや緊張で気の巡りが滞りやすい体質です。かゆみでは、イライラすると掻きむしる、緊張や睡眠不足で悪化する、ストレスで皮膚症状がぶり返す状態として現れます。
病態の考え方
気が滞ると熱がこもりやすくなり、自律神経も乱れます。かゆみを我慢できず掻く、掻いた後に自己嫌悪になる、さらにストレスでかゆくなるという悪循環になりやすいタイプです。
見られやすい症状
- イライラするとかゆみが強くなる
- 掻きむしってしまう
- ストレスで湿疹が悪化する
- 眠りが浅い
- 胸やみぞおちがつかえる
- ため息、不安、動悸を伴う
漢方の考え方・処方例
心身の緊張、不安、動悸、不眠、ストレスで悪化するかゆみでは、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)などが検討されることがあります。
神経の高ぶり、イライラ、掻きむしり、不眠を伴う場合には、抑肝散(よくかんさん)などを考えることがあります。
更年期やストレスによる気分の揺らぎ、のぼせ、かゆみを伴う場合には、加味逍遙散(かみしょうようさん)なども候補になります。
養生のポイント
気滞タイプでは、「掻いてしまった」と自分を責めすぎないことも大切です。かゆみは体のSOSと受け止め、腹式呼吸、睡眠、ストレスの整理で自律神経を整えましょう。
陰虚(いんきょ)体質のかゆみ
陰虚は、体を潤し冷ます陰液が不足しやすい体質です。かゆみでは、皮膚の乾燥、夜間のかゆみ、ほてり、口渇、寝汗として現れます。
病態の考え方
陰は体の冷却水です。陰が不足すると、皮膚が乾いてバリアが弱くなり、さらに虚熱がこもって、布団に入って温まるとかゆみが強くなることがあります。
見られやすい症状
- 夜にかゆみが強い
- 皮膚が乾燥している
- 手足のほてりがある
- 口や喉が渇く
- 寝汗をかく
- 睡眠不足で悪化する
漢方の考え方・処方例
強い熱感、口渇、ほてり、熱を伴う皮膚のかゆみでは、白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)などが検討されることがあります。
腎の潤い不足、顔や四肢のほてり、口渇、乾燥を伴うかゆみでは、知柏地黄丸(ちばくじおうがん)などを考えることがあります。
潤い不足、ほてり、乾燥、疲労感を伴う場合には、六味丸(ろくみがん)や滋陰降火湯(じいんこうかとう)なども候補になります。
養生のポイント
陰虚タイプでは、サウナ、激しい運動、夜更かし、飲酒、辛いものが乾燥とかゆみを悪化させます。睡眠を確保し、温かいものを少しずつ飲み、保湿をこまめに行いましょう。
血瘀(けつお)体質のかゆみ
血瘀は、血の巡りが滞りやすい体質です。かゆみでは、局所の赤み、慢性化した湿疹、治りにくい皮膚炎、にきび、のぼせ、冷えのぼせとして現れます。
病態の考え方
血流が滞ると、皮膚の修復が遅れ、炎症や熱が局所に残りやすくなります。更年期、肩こり、冷えのぼせ、月経周期と関係するかゆみでは、血瘀の視点が重要です。
見られやすい症状
- 同じ場所の湿疹やかゆみが治りにくい
- 顔や頭部に赤みが出やすい
- にきび、赤ら顔、のぼせがある
- 肩こり、頭痛を伴う
- 冷えのぼせがある
- 更年期や月経周期で悪化する
漢方の考え方・処方例
体の上部に熱が集まり、顔面や頭部の湿疹、皮膚炎、にきび、赤みとかゆみを伴う場合には、清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)などが検討されることがあります。
血の巡りを整え、冷えのぼせ、肩こり、生理痛、慢性化した皮膚症状を伴う場合には、桂枝茯苓丸料(けいしぶくりょうがんりょう)などを考えることがあります。
乾燥傾向と熱の偏りが絡み、のぼせ、湿疹・皮膚炎を伴う場合には、温清飲(うんせいいん)なども候補になります。
養生のポイント
血瘀タイプでは、冷えと同じ姿勢が血流を悪くします。首肩、ふくらはぎ、股関節を動かし、入浴で全身の巡りを整えましょう。
湿痰(しったん)体質のかゆみ
湿痰は、水分代謝が滞り、余分な水分や老廃物が体に停滞しやすい体質です。かゆみでは、じんましん、腫れ、化膿傾向、水虫、皮膚症状が長引く状態として現れます。
病態の考え方
余分な湿が皮膚に停滞すると、風や熱と結びついて、出たり引いたりするかゆみ、腫れ、化膿しやすい皮膚症状につながります。
見られやすい症状
- じんましんのように出たり引いたりする
- 皮膚が腫れやすい
- 化膿しやすい
- 水虫や湿った皮膚症状がある
- むくみやすい
- 雨の日や湿気で悪化する
漢方の考え方・処方例
発赤があり、ときに化膿する急性皮膚疾患、じんましん、水虫などを伴う場合には、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)などが検討されることがあります。
水分の偏り、むくみ、尿量の少なさ、じんましん様の症状を伴う場合には、五苓散(ごれいさん)などを考えることがあります。
水ぶとり、むくみ、汗をかきやすく、皮膚症状が長引く場合には、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)なども体質によって候補になります。
養生のポイント
湿痰タイプでは、水分のガブ飲み、冷たい飲食、甘いもの、脂っこいものが悪化要因になります。温かいものを少しずつ摂り、湿気と冷えを避けましょう。
血虚(けっきょ)体質のかゆみ
血虚は、皮膚に栄養と潤いを届ける血が不足しやすい体質です。かゆみでは、カサカサ、粉ふき、色つやの悪さ、分泌物の少ない湿疹として現れます。
病態の考え方
血が不足すると、皮膚の土台が乾き、外からの刺激に敏感になります。冷え、疲労、栄養不足、睡眠不足があると、乾燥とかゆみが長引きやすくなります。
見られやすい症状
- 皮膚がカサカサする
- 粉をふくように乾燥する
- 分泌物は少ない
- 冷え症がある
- 疲れやすい
- 顔色が悪い、めまいを伴う
漢方の考え方・処方例
冷え症で、皮膚が乾燥し、分泌物の少ない湿疹・皮膚炎、かゆみを伴う場合には、当帰飲子(とうきいんし)などが検討されることがあります。
皮膚がカサカサして色つやが悪く、のぼせや湿疹・皮膚炎を伴う場合には、温清飲(うんせいいん)などを考えることがあります。
不安、不眠、動悸、疲労感、血の不足を伴う場合には、加味帰脾湯(かみきひとう)なども候補になります。
養生のポイント
血虚タイプでは、食事抜き、夜更かし、目の酷使で皮膚の潤いが不足しやすくなります。温かい食事、たんぱく質、鉄、睡眠、入浴後の保湿を意識しましょう。
湿熱(しつねつ)体質のかゆみ
湿熱は、余分な水分や老廃物に熱が加わった体質です。かゆみでは、赤み、熱感、ジュクジュク、分泌物、強いかゆみとして現れます。
病態の考え方
甘いもの、脂っこいもの、飲酒、食べすぎ、便秘などで胃腸に負担がかかると、体に湿熱がたまり、皮膚に赤みや分泌物を伴う強いかゆみとして出ることがあります。
見られやすい症状
- 赤みや熱感が強い
- ジュクジュクして汁が出る
- かゆみが強い
- 掻くと広がる
- 暑がり、便秘傾向がある
- 甘いもの、脂っこいもの、飲酒で悪化する
漢方の考え方・処方例
かゆみが強く、分泌物が多く、局所に熱感がある皮膚疾患では、消風散(しょうふうさん)などが検討されることがあります。
下半身や陰部周辺の湿熱、強いかゆみ、排尿痛や残尿感を伴う場合には、竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)などを考えることがあります。
のぼせ、赤ら顔、強いイライラ、熱こもりを伴う場合には、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)なども候補になります。
口渇、尿量の少なさ、便秘を伴う湿熱性のじんましんや皮膚のかゆみでは、茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)が検討されることもあります。
養生のポイント
湿熱タイプでは、熱と湿をためないことが大切です。甘いもの、脂っこいもの、飲酒、夜食を控え、便通と胃腸の負担を整えましょう。
気虚(ききょ)体質のかゆみ
気虚は、生命エネルギーである気が不足しやすい体質です。かゆみでは、皮膚の回復力が落ち、湿疹やただれが長引き、疲労感や胃腸虚弱を伴う状態として現れます。
病態の考え方
気が不足すると、皮膚を守る力や修復する力が弱くなります。掻き壊しが治りにくい、湿疹が長引く、疲れるとかゆみが出る場合は、気虚を考えます。
見られやすい症状
- 疲れるとかゆみが出る
- 湿疹やただれが長引く
- 胃腸が弱い
- 食欲がない
- 風邪をひきやすい
- 汗をかきやすい、寝汗がある
漢方の考え方・処方例
疲労倦怠感、食欲不振、皮膚の回復力低下を伴う場合には、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)などが検討されることがあります。
体力虚弱で疲労しやすく、寝汗や腹痛を伴い、皮膚のただれや湿疹が長引く場合には、黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)などを考えることがあります。
気力と体力が落ち、血の不足や皮膚の乾燥を伴う場合には、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)なども候補になります。
養生のポイント
気虚タイプでは、掻き壊しを治す力を守ることが大切です。無理なダイエットや睡眠不足を避け、温かく消化のよい食事で胃腸を立て直しましょう。
陽虚(ようきょ)体質のかゆみ
陽虚は、体を温める力が不足しやすい体質です。かゆみでは、冷え、むくみ、下痢、疲労感とともに、皮膚の代謝が落ちて症状が長引く状態として現れます。
病態の考え方
体が冷えると血流と水分代謝が落ち、皮膚の修復も遅くなります。冷え症、下痢、むくみ、めまいを伴うかゆみでは、陽虚や水分代謝の乱れを見ます。
見られやすい症状
- 冷えが強い
- むくみやすい
- 下痢しやすい
- めまい、ふらつきがある
- 疲れやすい
- 皮膚症状が長引く
漢方の考え方・処方例
虚弱で冷えがあり、下痢、めまい、疲労倦怠感を伴う皮膚のかゆみでは、真武湯(しんぶとう)などが検討されることがあります。
下半身の冷え、夜間尿、足腰のだるさ、乾燥やかゆみを伴う場合には、八味地黄丸料(はちみじおうがんりょう)などを考えることがあります。
下半身のむくみ、冷え、しびれ、足腰の弱りが強い場合には、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)なども候補になります。
養生のポイント
陽虚タイプでは、冷たい飲食、薄着、冷房で皮膚の回復力が落ちやすくなります。お腹、腰、足首を温め、温かい食事と入浴を意識しましょう。
かゆみの漢方薬は、皮膚の状態と体質で選びます
「かゆみにはこの漢方」と一律に決めるのではなく、乾燥しているのか、ジュクジュクしているのか、熱感があるのか、ストレスで悪化するのかを確認することが大切です。
年代・性別・睡眠から見るかゆみ
50代・40代女性のかゆみ
KanpoNowのデータでは、かゆみを感じる方は50代・40代女性が中心でした。この年代では、更年期、乾燥、血流低下、自律神経の乱れ、睡眠不足が重なりやすくなります。
高齢者の乾燥とかゆみ
加齢により皮膚の潤いが低下すると、乾燥によるかゆみが起こりやすくなります。夜間のかゆみ、下肢の乾燥、粉ふき、冷えを伴う場合は、陰虚・血虚・陽虚を合わせて見ます。
更年期のかゆみ
更年期では、ホルモン変化により皮膚が乾きやすくなり、自律神経の乱れでほてりやのぼせも出やすくなります。乾いているのに熱っぽい、かゆくて眠れないという状態では、血虚、陰虚、血瘀、気滞が重なります。
夜間のかゆみと睡眠不足
睡眠不足が続くと、漢方でいう陰が不足し、体の熱を冷ませなくなります。布団に入って温まるとかゆい、夜になるとかゆい、寝汗やほてりを伴う場合は、陰虚の視点が重要です。
かゆみを整える生活養生
1. ジュクジュク型は湿熱をためない
赤み、熱感、分泌物があるかゆみでは、甘いもの、脂っこいもの、飲酒、夜食が悪化要因になりやすくなります。胃腸の負担を減らし、便通を整えましょう。
2. 乾燥型は保湿と睡眠を優先する
カサカサ乾燥するかゆみでは、入浴後の保湿、睡眠、温かい食事が基本です。熱いお湯で長風呂をすると乾燥が悪化することがあるため、入浴後は早めに保湿しましょう。
3. サウナや激しい発汗に注意する
陰虚や血虚の方は、汗をかきすぎると潤いをさらに消耗し、乾燥とかゆみが悪化することがあります。かゆみを紛らわせる目的で無理に汗を出しすぎないようにしましょう。
4. 香辛料と飲酒を控える
唐辛子、こしょう、アルコールは体に熱をこもらせ、かゆみを強めることがあります。熱感、赤み、ほてり、夜間のかゆみがある方は控えめにしましょう。
5. 掻きむしりの悪循環を止める
かゆいと交感神経が興奮し、イライラしてさらに掻いてしまいます。爪を短くする、患部を冷やしすぎず落ち着かせる、深呼吸をする、寝具の刺激を減らすなど、掻き壊しを防ぎましょう。
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よくある質問
かゆみには、どの漢方薬がよいですか?
かゆみだからといって、すべての方に同じ漢方薬が合うわけではありません。ジュクジュクして熱感がある湿熱、カサカサ乾燥する血虚、夜間に強い陰虚、ストレスで掻く気滞など、皮膚の状態と体質によって考え方が変わります。
乾燥してかゆい場合は、どの体質ですか?
乾燥してカサカサするかゆみでは、血虚や陰虚を考えることがあります。皮膚を養う血や、体を潤し冷ます陰が不足している状態です。
ジュクジュクしたかゆみは、どの体質ですか?
ジュクジュクして赤みや熱感がある場合は、湿熱を考えることがあります。余分な水分と熱が皮膚にこもり、分泌物や強いかゆみとして現れるタイプです。
ストレスでかゆみが悪化することはありますか?
あります。漢方では、ストレスで気が滞り、熱がこもると、かゆみや掻きむしりが悪化すると考えます。気滞タイプでは、皮膚だけでなく自律神経も整える視点が重要です。
夜にかゆくて眠れない場合はどう考えますか?
夜間のかゆみでは、陰虚や血虚、乾燥、ほてりを確認します。ただし、強い炎症、感染、全身症状がある場合は、医療機関での確認が必要です。
受診の目安
以下のような場合は、体質によるかゆみと決めつけず、医療機関に相談してください。
- かゆみが強く、眠れない状態が続く場合
- 赤み、腫れ、熱感、痛み、膿、発熱を伴う場合
- 全身に急にじんましんが出た場合
- 息苦しさ、唇やまぶたの腫れ、めまいを伴う場合
- 黄疸、尿の色が濃い、強いだるさを伴う場合
- 体重減少、発熱、寝汗など全身症状がある場合
- 薬を飲み始めてから発疹やかゆみが出た場合
- 妊娠中・授乳中、小児、高齢者の強いかゆみ
- アトピー性皮膚炎や乾癬などの治療中で悪化している場合
- 掻き壊しが広がり、日常生活に支障がある場合
かゆみは、皮膚以外の病気のサインであることもあります。
皮膚疾患だけでなく、肝臓・腎臓・甲状腺の病気、糖尿病、薬疹、感染症などが関係することもあります。急な発疹、息苦しさ、発熱、黄疸、強いだるさがある場合は、早めに医療機関で確認してください。
参考・出典
AI漢方診断へ
かゆみは、同じ「かゆい」症状でも、体質によって考え方が変わります。
湿熱がこもっているのか、乾燥しているのか、ストレスで悪化しているのか、血流が滞っているのか、冷えや回復力低下があるのか。まずは自分の体質を知ることが、漢方選びの第一歩です。
かゆみに合う漢方を、体質から確認する
乾燥、赤み、ジュクジュク、じんましん、夜間のかゆみ、ストレス、ほてり、冷え、生活背景まで含めて確認します。
当社の関連サービス「うち漢方」から、堀口先生へ直接相談できます。回答には2〜3日いただいております。
堀口先生へ相談する(外部サイト)かゆみの出方と全身症状から、体質に合う漢方を確認します。
あなたに合うかゆみの漢方がわかる※本ページは一般的な情報提供を目的としたものであり、医師・薬剤師等の専門家による個別の医療アドバイスに代わるものではありません。かゆみには、湿疹、じんましん、アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、薬疹、感染症、肝臓・腎臓・甲状腺の病気、糖尿病などが関係することがあります。漢方薬は体質や症状、持病、服薬状況によって適否が異なります。持病がある方、服薬中の方、妊娠中・授乳中の方、小児、高齢の方は、自己判断で服用・中止せず、事前に医師または薬剤師にご相談ください。急な全身じんましん、息苦しさ、唇やまぶたの腫れ、発熱、膿、強い痛み、黄疸、薬の服用後の発疹がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。
堀口 和彦 東洋医学・漢方薬剤師/鍼灸師
光和堂薬局 院長。埼玉県生まれ。東京理科大学薬学部卒、同大学院修士課程修了。総合漢方研究会 学術部員。元東京大学大学院医学系研究科 客員研究員。公益法人埼玉県鍼灸師会会員。さいたま市学校薬剤師(指扇中学校)。一般財団法人日本漢方連盟 会員。
著書に『やさしい漢方入門』(健友館)、『パプアニューギニアの薬草文化』(アボック社)、『体質で決まる漢方と養生‐気精血水‐』(万来舎)など。