肌荒れに漢方|ニキビ・吹き出物・乾燥肌・赤みを体質別に考える

監修:堀口和彦|更新日:2026-06-25

顔に吹き出物が出やすい。赤みが引かない。肌が乾燥してカサカサする。生理前になるとニキビが悪化する。

肌荒れは、単なる皮膚表面の問題だけではありません。漢方では、皮膚を潤す陰や血の不足、血の巡りの滞り、顔や上半身にこもる熱、ストレスによる気の滞り、水分代謝の停滞などから整理します。

同じ肌荒れでも、赤く腫れるニキビ、カサカサ乾燥する肌荒れ、かゆみを伴う湿疹、生理前に悪化する吹き出物、ストレスで掻きむしるタイプでは、合う漢方薬も養生も変わります。

KanpoNowの診断データでは、「ニキビ吹き出物が多い」と回答した方の体質は、血瘀が最も多く、次いで気滞、陰虚、湿痰、気虚が続きました。つまり、肌荒れ対策では「血の巡り」「ストレス」「潤い不足」を中心に見ることが重要です。

あなたに合う肌荒れ・ニキビの漢方がわかる

AI漢方診断で体質を確認する かゆみの漢方ページへ

KanpoNow診断データで見る肌荒れの傾向

直近30日

7,579件

KanpoNowで行われたAI漢方診断の件数です。

肌荒れ症状

271件・4%

症状ランキングでは25位でした。

ニキビ吹き出物が多い

993件・13%

体質チェックでは、吹き出物や肌荒れを自覚する方が一定数いました。

相談者の傾向

女性92%・平均38歳

30代32%、40代28%でした。

肌荒れ体質 1

血瘀 31%

血の巡りが滞り、ニキビ、吹き出物、シミ、赤み、治りにくさにつながりやすい体質です。

肌荒れ体質 2

気滞 16%

ストレスや自律神経の乱れで熱がこもり、赤み、かゆみ、掻きむしりにつながりやすい体質です。

肌荒れ体質 3

陰虚 13%

体を潤す陰液が不足し、乾燥、バリア機能低下、ほてり、かゆみにつながりやすい体質です。

湿痰・気虚

湿痰13%・気虚10%

水分代謝の停滞、胃腸の弱り、回復力低下が肌荒れの長期化に重なることがあります。

あなたの肌荒れは、血行不良型でしょうか。ストレス熱型でしょうか。乾燥型でしょうか。

ニキビ、吹き出物、乾燥、赤み、かゆみ、生理前、ストレス、胃腸の状態まで含めて確認します。

AI漢方診断で肌荒れ体質を確認する

肌荒れ・ニキビとは

肌荒れとは、乾燥、赤み、かゆみ、湿疹、吹き出物、ニキビ、かぶれ、治りにくさなど、皮膚の状態が乱れていることを広く指します。

ニキビは、毛穴と皮脂腺に起こる慢性炎症性の皮膚疾患です。皮脂、毛穴の詰まり、細菌、炎症などが関係し、顔、胸、背中などに出やすくなります。軽いニキビでも跡や色素沈着を残すことがあるため、長引く場合や悪化する場合は皮膚科での確認も大切です。*①

肌荒れは、皮膚だけでなく体内環境のサインです。

漢方では、皮膚を潤す陰と血、熱をさばく力、血の巡り、ストレス、胃腸の状態を合わせて見ます。

なぜ肌荒れが起こるのか

漢方では、肌荒れを「潤い不足」「血の滞り」「熱のこもり」「気の滞り」から整理します。皮膚は体の表面にありますが、内側の血、水、熱、胃腸、自律神経の状態が現れやすい場所です。

1 陰と血が不足する

皮膚の潤いと栄養が不足し、乾燥、カサつき、かゆみ、治りにくさにつながります。

2 血が滞る

血の巡りが悪いと、老廃物や熱が停滞し、ニキビ、シミ、赤み、吹き出物が出やすくなります。

3 気滞で熱がこもる

ストレスで気が滞ると、上半身に熱がこもり、赤み、かゆみ、掻きむしりが悪化しやすくなります。

肌荒れは、皮膚の状態だけでなく、便通、月経周期、睡眠、ストレス、飲酒、食事、鼻炎や副鼻腔炎の有無も合わせて確認することが大切です。

漢方では「血・陰・熱・気滞」から見る

漢方では、皮膚を健やかに保つには、潤いである陰、栄養を運ぶ血、老廃物をためない巡り、余分な熱をさばく力が必要だと考えます。

ニキビ・シミ

血瘀

血の巡りが滞り、赤み、シミ、ニキビ、吹き出物が治りにくいタイプです。

ストレス・赤み

気滞

ストレスで熱がこもり、赤み、かゆみ、掻きむしりが出やすいタイプです。

乾燥・カサカサ

陰虚・血虚

皮膚の潤いと栄養が不足し、乾燥、かゆみ、粉ふき、傷の治りにくさが出るタイプです。

赤い炎症・脂性

湿熱

熱と老廃物がこもり、赤く腫れるニキビ、脂漏性湿疹、膿みやすさが出るタイプです。

肌荒れを体質別に見る

肌荒れでは、血瘀、気滞、陰虚が中心になりやすく、乾燥では血虚、膿みやすさや長引く炎症では湿痰・湿熱、治りにくさでは気虚も確認します。

血行不良

血瘀

ニキビ、吹き出物、シミ、赤ら顔、色素沈着、月経前悪化を伴うタイプです。

ストレス

気滞

ストレスで赤みやかゆみが悪化し、掻きむしりやすいタイプです。

潤い不足

陰虚

乾燥、ほてり、口渇、肌のバリア低下、かゆみを伴うタイプです。

栄養不足

血虚

カサカサ、粉ふき、傷の治りにくさ、めまい、疲労を伴うタイプです。

水分停滞

湿痰

膿みやすい、むくみ、胃腸の弱り、じゅくじゅくしやすいタイプです。

炎症・熱

湿熱

赤く腫れるニキビ、脂っぽさ、かゆみ、飲酒や辛いもので悪化するタイプです。

回復力低下

気虚

肌バリアが弱い、治りにくい、疲れやすい、胃腸虚弱を伴うタイプです。

あなたの体質に合った肌荒れ・ニキビの漢方が分かります。

赤み、乾燥、ニキビ、かゆみ、生理前悪化、胃腸、ストレスまで含めて体質を見ます。

あなたに合う肌荒れの漢方がわかる
1. ニキビ・シミ・赤み型

血瘀(けつお)体質の肌荒れ

血瘀は、血の巡りが滞りやすい体質です。肌荒れでは、ニキビ、吹き出物、シミ、赤ら顔、色素沈着、治りにくさとして現れます。

病態の考え方

血の巡りが悪いと、皮膚に老廃物や熱が停滞しやすくなります。月経前にニキビが悪化する、肩こりや冷えのぼせを伴う、同じ場所に吹き出物が繰り返す場合は、血瘀の視点が重要です。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

顔面や頭部に熱がこもり、赤ら顔、のぼせ、ニキビ、顔面・頭部の湿疹を伴う場合には、清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)などが検討されることがあります。

血の巡りを整え、冷えのぼせ、肩こり、生理痛、月経周期で悪化する肌荒れを伴う場合には、桂枝茯苓丸料(けいしぶくりょうがんりょう)などを考えることがあります。

産前産後や更年期の血の道症、のぼせ、めまい、不安感、顔の赤みを伴う場合には、女神散(にょしんさん)なども候補になります。

慢性化した炎症、にきび、鼻炎や扁桃炎を伴う上半身の熱では、荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)などを体質に応じて考えることもあります。

養生のポイント

血瘀タイプでは、血流を止める冷え、睡眠不足、長時間の座りっぱなしが悪化要因になります。入浴、ふくらはぎ、肩甲骨、股関節を動かし、巡りを整えましょう。

2. ストレス・赤み・かきむしり型

気滞(きたい)体質の肌荒れ

気滞は、ストレスや緊張で気の巡りが滞りやすい体質です。肌荒れでは、ストレスで赤みやかゆみが悪化する、掻きむしる、頭や顔に熱がこもる状態として現れます。

病態の考え方

ストレスで気が滞ると、熱が上へこもりやすくなります。顔や頭部に赤みが出る、かゆみが強くなる、寝不足やイライラで肌荒れが悪化する場合は、気滞と熱の視点が重要です。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

産前産後や更年期の血の道症、のぼせ、めまい、精神不安、顔の赤みを伴う場合には、女神散(にょしんさん)などが検討されることがあります。

心身の緊張、不安、動悸、不眠、イライラ、頭部の熱感を伴う場合には、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)などを考えることがあります。

神経の高ぶり、怒りっぽさ、緊張、掻きむしりやすさを伴う場合には、抑肝散(よくかんさん)なども候補になります。

更年期やPMSによるイライラ、のぼせ、気分の揺らぎ、肌荒れを伴う場合には、加味逍遙散(かみしょうようさん)などを体質に応じて考えることもあります。

養生のポイント

気滞タイプでは、かゆみや赤みを我慢しようと力むほど悪化しやすくなります。深呼吸、首肩のストレッチ、睡眠確保で熱を上にこもらせないようにしましょう。

3. 乾燥・バリア低下型

陰虚(いんきょ)体質の肌荒れ

陰虚は、体を潤し、熱を冷ます陰液が不足しやすい体質です。肌荒れでは、乾燥、カサカサ、ほてり、赤み、かゆみ、バリア機能の低下として現れます。

病態の考え方

皮膚表面の潤いが不足すると、外からの刺激に敏感になり、赤みやかゆみが出やすくなります。夜更かし、過労、発汗、乾燥、飲酒などで陰が消耗すると悪化しやすくなります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

皮膚がかさかさして色つやが悪く、のぼせ、湿疹・皮膚炎を伴う場合には、温清飲(うんせいいん)などが検討されることがあります。

乾燥肌で冷え症があり、分泌物の少ない湿疹・皮膚炎、かゆみを伴う場合には、当帰飲子(とうきいんし)などを考えることがあります。

ほてり、口渇、潤い不足、虚熱を伴う場合には、六味丸(ろくみがん)知柏地黄丸(ちばくじおうがん)なども体質によって候補になります。

強い熱感、口渇、ほてりが目立つ場合には、白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)などを考えることもあります。

養生のポイント

陰虚タイプでは、サウナ、過度な発汗、夜更かし、飲酒、辛いものが乾燥と赤みを悪化させます。温かい水分を少しずつ摂り、外側からの保湿も続けましょう。

4. カサカサ・治りにくい型

血虚(けっきょ)体質の肌荒れ

血虚は、皮膚に栄養と酸素を届ける血が不足しやすい体質です。肌荒れでは、カサカサ、粉ふき、傷の治りにくさ、肌の色つやの悪さとして現れます。

病態の考え方

皮膚は血によって養われます。血が不足すると、ターンオーバーが乱れ、乾燥しやすくなり、ニキビ跡や傷も治りにくくなります。貧血傾向、疲労、睡眠不足、月経量の多さが関係することがあります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

乾燥肌で冷え症があり、分泌物の少ない湿疹・皮膚炎、かゆみを伴う場合には、当帰飲子(とうきいんし)などが検討されることがあります。

血を補いながら水分代謝や巡りを整え、冷え、貧血傾向、めまい、むくみを伴う肌荒れでは、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)などを考えることがあります。

不安、不眠、動悸、精神疲労、血の不足を伴う場合には、加味帰脾湯(かみきひとう)なども候補になります。

気力と体力が落ち、疲労感や顔色の悪さ、回復力低下を伴う場合には、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)などを体質に応じて考えることもあります。

養生のポイント

血虚タイプでは、食事抜き、睡眠不足、過労、目の酷使で肌の回復力が落ちます。たんぱく質、鉄、黒ごま、ひじき、にんじんなどを、温かい食事で少しずつ取り入れましょう。

5. 膿みやすい・長引く型

湿痰(しったん)体質の肌荒れ

湿痰は、水分代謝が滞り、余分な水分や老廃物が体に停滞しやすい体質です。肌荒れでは、膿みやすい、じゅくじゅくしやすい、長引く、むくみや胃腸の弱りを伴う状態として現れます。

病態の考え方

湿が停滞すると、皮膚の排泄力が落ち、炎症が長引きやすくなります。甘いもの、脂っこいもの、冷たい飲食、水分の摂りすぎが重なると、肌荒れが治りにくくなることがあります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

発赤があり、ときに化膿する皮膚症状、じんましん、皮膚の炎症を伴う場合には、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)などが検討されることがあります。

かゆみが強く、分泌物が多く、熱感を伴う皮膚疾患では、消風散(しょうふうさん)などを考えることがあります。

胃腸が弱く、食欲不振、胃もたれ、水分停滞を伴う場合には、六君子湯(りっくんしとう)なども候補になります。

水分の偏り、むくみ、尿量の少なさを伴う場合には、五苓散(ごれいさん)などを体質に応じて考えることもあります。

養生のポイント

湿痰タイプでは、甘いもの、脂っこいもの、冷たい飲食、水分のガブ飲みを控えます。胃腸を休め、温かい食事を腹八分目にすることが肌の回復につながります。

6. 赤い炎症・脂漏性湿疹型

湿熱(しつねつ)体質の肌荒れ

湿熱は、余分な水分や老廃物に熱が加わった体質です。肌荒れでは、赤く腫れるニキビ、脂っぽさ、脂漏性湿疹、かゆみ、熱感、膿みやすさとして現れます。

病態の考え方

飲酒、辛いもの、チョコレート、ナッツ、脂っこい食事、夜更かしが続くと、体内に湿熱がこもりやすくなります。湿熱が顔や頭部に上がると、赤く腫れる肌荒れや脂漏性湿疹につながります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

慢性化した炎症、にきび、鼻炎や扁桃炎、上半身に停滞する熱を伴う場合には、荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)などが検討されることがあります。

顔面や頭部に熱がこもり、赤ら顔、のぼせ、ニキビ、顔面・頭部の湿疹を伴う場合には、清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)などを考えることがあります。

かゆみが強く、分泌物が多く、熱感を伴う皮膚疾患では、消風散(しょうふうさん)なども候補になります。

のぼせ、赤ら顔、強いイライラ、熱こもりが目立つ場合には、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)などを体質に応じて考えることもあります。

養生のポイント

湿熱タイプでは、香辛料、チョコレート、ナッツ類、揚げ物、飲酒、夜更かしが炎症を長引かせやすくなります。赤みが強い時期は、食事を軽くして睡眠を優先しましょう。

7. 回復力低下・肌バリア弱り型

気虚(ききょ)体質の肌荒れ

気虚は、生命エネルギーである気が不足しやすい体質です。肌荒れでは、皮膚の回復力が弱い、傷が治りにくい、肌のバリアが弱い、疲労や胃腸虚弱を伴う状態として現れます。

病態の考え方

気は、皮膚を外的刺激から守る力にも関係します。気が不足すると、肌の防御力や修復力が低下し、肌荒れが長引きやすくなります。胃腸が弱い方では、食べ物から肌の材料を作る力も落ちやすくなります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

疲労倦怠感、食欲不振、気力低下、胃腸虚弱、肌の回復力低下を伴う場合には、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)などが検討されることがあります。

胃腸が弱く、食欲不振、胃もたれ、水分停滞を伴う場合には、六君子湯(りっくんしとう)などを考えることがあります。

体力虚弱で疲労しやすく、皮膚のただれ、湿疹、ねあせを伴う場合には、黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)なども候補になります。

病後・術後などの体力低下、疲労倦怠、食欲不振を伴う場合には、人参養栄湯(にんじんようえいとう)などを体質に応じて考えることもあります。

養生のポイント

気虚タイプでは、肌だけを外からケアしても回復が遅いことがあります。睡眠、胃腸にやさしい食事、無理をしすぎない生活で、肌を修復する力を戻しましょう。

肌荒れの漢方薬は、皮膚の状態と体質で選びます

「肌荒れにはこの漢方」と一律に決めるのではなく、赤いニキビなのか、乾燥肌なのか、血行不良なのか、ストレスで悪化するのかを確認することが大切です。

赤いニキビ・顔の熱

血瘀・湿熱を中心に見ます。

清上防風湯を見る
乾燥肌・かゆみ

血虚・陰虚を中心に見ます。

当帰飲子を見る
生理前・冷えのぼせ

血瘀を中心に見ます。

桂枝茯苓丸料を見る

月経・鼻炎・接触性皮膚炎から見る肌荒れ

生理前に悪化する肌荒れ

生理前や排卵期にニキビや吹き出物が悪化する場合、血の道症、血瘀、気滞が関係することがあります。骨盤内の血流、自律神経、ストレスが肌に影響します。

鼻炎・副鼻腔炎と顔の肌荒れ

顔の赤みや吹き出物がある方では、慢性鼻炎、副鼻腔炎、扁桃炎など、上半身の粘膜炎症と重なることがあります。漢方では、皮膚と粘膜を同時に見て、湿熱や陰虚を整理します。

接触性皮膚炎とかぶれ

シャンプー、洗剤、金属、化粧品などによるかぶれでは、原因物質を避けることが最優先です。そこに血行不良や首肩こりがあると、皮膚の炎症が長引きやすくなることがあります。

脂漏性湿疹と食事

脂っぽさ、赤み、かゆみ、頭皮や顔まわりの湿疹では、湿熱が関係することがあります。飲酒、香辛料、チョコレート、脂っこい食事で悪化しやすい場合は、食事と睡眠の見直しが重要です。

肌荒れを整える生活養生

1. ニキビの治り方を焦らない

漢方や生活改善で肌が整い始めると、浅く薄いニキビから先に落ち着き、濃いニキビや跡が一時的に目立つことがあります。すぐに悪化と決めつけず、全体の赤み、数、腫れ方の変化を見ましょう。

2. 熱を生む食事を控える

赤いニキビ、脂漏性湿疹、かゆみがある方は、辛いもの、チョコレート、ナッツ類、揚げ物、アルコールで熱や湿熱が増えやすくなります。症状が強い時期は控えめにしましょう。

3. 汗とかぶれのケアをする

金属、洗剤、化粧品、衣類などでかぶれやすい方は、原因を避けることが最優先です。汗で悪化する場合は、こまめに拭き取り、刺激の少ない保湿でバリアを守りましょう。

4. こまめな水分補給と保湿を続ける

乾燥肌では、水分を一気に飲むより、温かい水分を少しずつ摂ることが大切です。入浴後は早めに保湿し、皮膚の外側からもバリア機能を支えましょう。

5. 睡眠で肌の修復力を戻す

夜更かしは、陰血を消耗し、肌の修復を妨げます。肌荒れが強い時期ほど、スキンケアを増やすだけでなく、睡眠時間を確保しましょう。

肌荒れの養生は、体質によって変わります。

血を巡らせるべきか、潤いを補うべきか、熱を冷ますべきか、胃腸を整えるべきか。まずは体質を確認してみましょう。

あなたに合う肌荒れの漢方がわかる

よくある質問

肌荒れには、どの漢方薬がよいですか?

肌荒れだからといって、すべての方に同じ漢方薬が合うわけではありません。赤いニキビでは血瘀や湿熱、乾燥肌では血虚や陰虚、ストレスで悪化する場合は気滞、膿みやすい場合は湿痰を考えます。

生理前にニキビが悪化するのは、どの体質ですか?

生理前にニキビや吹き出物が悪化する場合、血瘀や気滞を考えることがあります。ホルモン変動により、骨盤内の血流や自律神経が乱れ、肌に影響するタイプです。

乾燥肌とかゆみには、どの体質が関係しますか?

乾燥肌、粉ふき、かゆみ、色つやの悪さでは、血虚や陰虚を考えることがあります。皮膚を養う血と潤いが不足し、バリア機能が弱っている状態です。

赤いニキビや脂漏性湿疹では、何に気をつければよいですか?

赤いニキビや脂漏性湿疹では、湿熱を考えることがあります。飲酒、辛いもの、チョコレート、ナッツ類、脂っこい食事、夜更かしで悪化しやすいため、炎症が強い時期は控えめにしましょう。

肌荒れが長引く場合、漢方だけで様子を見てよいですか?

強い赤み、痛み、膿、広がる湿疹、発熱、かぶれ、急な悪化、ニキビ跡や瘢痕が心配な場合は、漢方だけで様子を見ず、皮膚科で確認してください。

受診の目安

以下のような場合は、体質による肌荒れと決めつけず、皮膚科など医療機関に相談してください。

肌荒れは、皮膚疾患やアレルギーのサインであることがあります。

ニキビ、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、じんましん、感染症、薬疹などが関係することがあります。強い炎症や急な悪化がある場合は、早めに皮膚科で確認してください。

参考・出典

AI漢方診断へ

肌荒れは、同じ「肌のトラブル」でも、体質によって考え方が変わります。

血が滞っているのか、陰や血が不足して乾燥しているのか、湿熱がこもって赤く腫れているのか、ストレスで熱が上がっているのか。まずは自分の体質を知ることが、漢方選びの第一歩です。

肌荒れに合う漢方を、体質から確認する

ニキビ、吹き出物、赤み、乾燥、かゆみ、生理前悪化、胃腸、睡眠、ストレス、生活背景まで含めて確認します。

赤いニキビ・顔の熱

清上防風湯荊芥連翹湯黄連解毒湯などを確認できます。

乾燥肌・かゆみ

当帰飲子温清飲当帰芍薬散などを確認できます。

まず体質を確認する

肌荒れの出方と全身症状から、体質に合う漢方を確認します。

あなたに合う肌荒れの漢方がわかる

※本ページは一般的な情報提供を目的としたものであり、医師・薬剤師等の専門家による個別の医療アドバイスに代わるものではありません。肌荒れには、ニキビ、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、じんましん、感染症、薬疹、ホルモン変動、ストレス、食生活、睡眠不足などが関係することがあります。漢方薬は体質や症状、持病、服薬状況によって適否が異なります。持病がある方、服薬中の方、妊娠中・授乳中の方、小児、高齢の方は、自己判断で服用・中止せず、事前に医師または薬剤師にご相談ください。強い赤み、腫れ、痛み、膿、発熱、急な悪化、顔や唇の腫れ、強いかゆみ、不安な皮膚症状がある場合は、速やかに皮膚科など医療機関を受診してください。

監修者プロフィール
堀口和彦

堀口 和彦 東洋医学・漢方薬剤師/鍼灸師

光和堂薬局 院長。埼玉県生まれ。東京理科大学薬学部卒、同大学院修士課程修了。総合漢方研究会 学術部員。元東京大学大学院医学系研究科 客員研究員。公益法人埼玉県鍼灸師会会員。さいたま市学校薬剤師(指扇中学校)。一般財団法人日本漢方連盟 会員。

著書に『やさしい漢方入門』(健友館)、『パプアニューギニアの薬草文化』(アボック社)、『体質で決まる漢方と養生‐気精血水‐』(万来舎)など。