続命湯(ぞくめいとう)

続命湯(ぞくめいとう)は、『金匱要略』に記される処方です。古典では「中風(ちゅうふう)」と呼ばれる、しびれや運動のぎこちなさ、頭重感などが見える状態を整えるために用いられてきました。

成分(生薬)

杏仁、麻黄、桂皮、人参、川芎、生姜、甘草、石膏

漢方的な考え方

外からの刺激(風・寒など)と、体内のエネルギー不足や滞りが重なり、全身の巡りが乱れた状態を想定しています。 特に上半身や手足に現れる「重だるさ」や「しびれ」に対して、滞った気血を動かしながら、見せた熱をさばいて、身体本来のびきびやかな動きを整えます。

  • しびれ・筋力低下:気血の巡りが滞り、手足の先まで十分な栄養とエネルギーが足りず、動きにくさや違和感が生じている状態。
  • めまい・頭重・頭部圧迫感:気や熱が上半身に偏って滞留し、頭が重く感じられたり、圧迫感を伴いふらつきが出たりしている状態。
  • 関節痛・神経痛・せき:巡りの悪さによって痛みや重さが固まったり、気の逆流によって呼吸器に負担がかかり、咳や息苦しさが出ている状態。

構成生薬の役割

  • 体表を拓き巡りを変える:麻黄(まおう)・桂皮(ひ)が体表の緊張を解いて巡回を意識、杏仁(きょうにん)が呼吸の通りを整えて気の流れをスムーズにします。
  • 血を動かす熱をさばく:川芎(せんきゅう)が血の巡りを助けてしびれを選択、石膏(せっこう)が頭などにこもりやすい不快な熱や圧迫感を穏やかに冷まします。
  • 回復力を支える調和:人参・甘草・生姜が、消費した体力を補いながら全体の巡りを後押しし、身体のバランスを内側から安定させます。

効能・効果(添付文書)

体力中等度以上のものの次の諸症:しびれ、筋力低下、高血圧に伴う症状(めまい、耳鳴り、肩こり、頭痛、頭重、頭部圧迫感)、 気管支炎、気管支ぜんそく、神経痛、関節のはれや痛み、頭痛、むくみ

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堀口和彦(漢方薬剤師) 監修:堀口 和彦(漢方薬剤師)

執筆: KanpoNow編集部

※本ページは一般的な情報提供を目的としています。個別の診断・治療を目的とするものではありません。