耳鳴りに漢方|キーン・ジージー・耳閉感・めまいを体質別に考える

更新日:2026年7月24日監修:堀口和彦

耳鳴りや耳の違和感に悩む女性のイメージ

キーン、ジー、ザーという音が続く。耳が詰まる。ストレスや疲れで耳鳴りが強くなる。めまいや聞こえにくさも気になる。

耳鳴りは、耳や聴力の変化に加え、ストレス、不眠、疲労、首肩こり、鼻や耳管の不調などで苦痛が強くなることがあります。まず耳鼻咽喉科で聴力と原因を確認することが出発点です。

漢方では、医療機関での評価を続けたうえで、耳鳴りの音、左右差、発症時期、難聴、めまい、耳閉感、体力、冷え、乾燥、水分停滞、ストレスなどを整理します。

耳鳴りで比較される漢方薬

漢方薬 比較する状態
滋腎通耳湯 慢性的な耳鳴り、聴力低下、めまい、疲労・加齢が重なる
柴胡加竜骨牡蛎湯 ストレス、不眠、動悸、肩こり、血圧や便通の変動を伴う
桂枝加竜骨牡蛎湯 疲れやすく、神経過敏、不眠、動悸、冷えが重なる
苓桂朮甘湯 めまい、立ちくらみ、動悸、耳閉感など水分の偏りを伴う
半夏白朮天麻湯 胃腸虚弱、頭重、ふらつき、めまい、疲労を伴う
荊芥連翹湯 鼻炎、後鼻漏、鼻づまりなど鼻・喉・耳管周辺の不調が重なる
当帰芍薬散 冷え、むくみ、めまい、月経不調が重なる
加味逍遙散 更年期や月経前後ののぼせ、イライラ、不眠、肩こりを伴う

漢方薬は、突発性難聴、メニエール病、耳の炎症、血管性耳鳴りなどの検査・治療の代わりではありません。音の種類だけで決めず、聴力、左右差、発症時期、めまい、耳閉感、血圧、持病、服用薬を確認して比較します。

先に医療機関へ相談する状態

突然の聞こえにくさ、急に始まった片耳の耳鳴り、強い回転性めまい、歩けないほどのふらつき、激しい頭痛、しびれ、ろれつの異常がある場合は、漢方を選ぶ前に速やかに耳鼻咽喉科または救急医療へ相談してください。

ドクンドクンと脈に一致する拍動性耳鳴り、進行する片側難聴、頭部外傷後、耳痛・耳だれ・発熱、薬の変更後に始まった耳鳴りも原因確認を優先します。

耳鳴りと全身の状態をまとめて確認する

AI漢方診断であなたの漢方を見つける

KanpoNow AI診断データで見る耳鳴り

7,577件

2026年6月25日集計の直近30日間のAI診断件数

301件

「耳鳴り」が選択された件数。全体の約4%、症状順位22位

2,337件

体質チェックで「耳鳴りすることがある」と回答。全体の約31%

女性96%

男性4%、平均年齢47歳。50代37%、40代30%

AI診断内の体質割合は、気滞31%、湿痰16%、血虚14%、陰虚14%、血瘀9%でした。

以下の堀口和彦先生の相談データとは別母集団です。両データは合算せず、割合も直接比較しません。

堀口先生の相談・初期処方選定データ

堀口和彦先生による過去の漢方相談・処方選定データを整備した「耳鳴り症例」から、キーン・ジーなどの音、耳閉感、めまい、難聴感などを伴う耳鳴りが主要な相談テーマとして確認できた全12件を整理しました。

体質、併発症状、漢方薬は1人に複数記録される場合があります。

RAWデータ5ファイルから764件を抽出し、STRICT版で暫定統計候補91件を作成しました。その後、本人相談、現在性、音の種類、左右差、発症時期、難聴、めまい、拍動性、耳鼻科疾患、騒音・薬剤背景を基準照合し、採用群と代表例は原文を再確認しました。公開統計母集団は12件、初期処方選定を確認できた集計群は11件です。代表相談例6件は、これらとは別症例です。

これは耳鳴りの改善実績や治療効果を示すデータではなく、初期相談時の体質、併発症状、初期処方選定履歴です。

体質判定

湿熱
4件・33%
気滞
3件・25%
血虚
3件・25%
気虚
3件・25%
湿痰
3件・25%
陽虚
3件・25%
血瘀
2件・17%
陰虚
1件・8%

棒の長さは、このグラフ内の最大件数を100%とした相対表示です。右端は統計母集団12件に対する実際の件数・割合です。

一緒に記録された症状

動悸・血圧・胸部不快
6件・50%
ストレス・不安・不眠
3件・25%
鼻・のど・耳管の不調
3件・25%
首肩こり・頭痛・頭重
2件・17%
疲労・だるさ・過労
2件・17%
冷え・夜間尿・足腰の弱り
2件・17%
乾燥・口渇・寝汗
2件・17%
のぼせ・ほてり・更年期
2件・17%
めまい・ふらつき・吐き気
1件・8%
耳閉感・耳の詰まり
0件・0%
難聴・聞こえにくさ
0件・0%
むくみ・水分停滞
0件・0%

複数症状を含みます。棒の長さは最大件数を100%とした相対表示で、右端は統計母集団12件に対する実際の割合です。

初期回答で選定された漢方薬

滋腎通耳湯
6件・55%
柴胡加竜骨牡蛎湯
5件・45%
桂枝加竜骨牡蛎湯
4件・36%
荊芥連翹湯
1件・9%
抑肝散
1件・9%
滋腎明目湯
1件・9%
桂枝茯苓丸料
1件・9%
当帰芍薬散
1件・9%
女神散
1件・9%

初期処方を確認できた11件。複数処方を含みます。棒の長さは最大件数を100%とした相対表示です。

原文確認した代表相談例6件

以下はカード表示専用の代表例です。統計・処方選定集計の分母には含めていません。個人が特定される情報、治療経過、効果を保証する表現は除いて要約しています。

uchikanpo1062

43歳男性

高音の耳鳴り、首肩こり、不安、低体温を伴う相談

キーンという耳鳴りが続き、首肩こり、不安感、低体温、花粉症もありました。血虚を中心に気虚・陽虚を確認し、体力と血の不足、鼻から耳周辺の状態を踏まえて初期処方が選定されました。

血虚気虚陽虚

初期処方選定:柴胡桂枝乾姜湯加味帰脾湯

uchikanpo2557

61歳男性

右耳のジー音と後鼻漏、頭重感を伴う相談

風邪と副鼻腔の不調の後から、右耳にジーという耳鳴りが続き、後鼻漏、痰、頭のぼんやり感もありました。陰虚・気滞と耳鼻周辺の粘膜状態、血圧を確認して初期処方が選定されました。

陰虚気滞耳鼻の不調

初期処方選定:柴胡加竜骨牡蛎湯滋腎通耳湯

ほかの代表相談例4件を見る
uchikanpo1227

41歳女性

耳鳴り、ふわふわめまい、ストレス、皮膚症状を伴う相談

耳鳴りとふわふわするめまいがあり、ストレス、不安、便通の乱れ、日光による皮膚症状も重なっていました。神経の高ぶりと頭部の皮膚症状を分けて確認し、初期処方が選定されました。

気滞血瘀湿熱

初期処方選定:柴胡加竜骨牡蛎湯治頭瘡一方

uchikanpo1715

46歳女性

キーンという耳鳴り、足のむくみ、冷え、頭痛を伴う相談

キーンという耳鳴りに加え、立ち仕事による足のむくみ、下半身の冷え、頭痛、便秘、月経前の不安感がありました。気血の巡り、水分停滞、月経との関連を確認して初期処方が選定されました。

血瘀血虚水分停滞

初期処方選定:柴胡桂枝乾姜湯当帰芍薬散

uchikanpo1029

47歳女性

高音からシー音へ変化し、夕方とストレスで強くなる相談

耳鼻科で治療中でしたが、高音の耳鳴りがシーという音へ変わり、夕方、睡眠不足、心配事で強くなっていました。粘りのある鼻水、後鼻漏、肩こりも確認し、緊張と鼻・耳周辺の状態から初期処方が選定されました。

気滞不眠耳鼻の不調

初期処方選定:柴胡加竜骨牡蛎湯荊芥連翹湯

uchikanpo2334

62歳男性

以前からの耳鳴りが強まり、頭鳴りとイライラを伴う相談

以前からあった耳鳴りが強くなり、キーンという耳鳴りとウォーンという頭鳴り、イライラが気になっていました。陰虚・気滞・血虚を確認し、聴覚の過敏さと耳周辺の循環を踏まえて初期処方が選定されました。

陰虚気滞血虚

初期処方選定:桂枝加竜骨牡蛎湯滋腎通耳湯

耳鳴りを標準8体質で整理する

耳鳴りは、音の高さだけでなく、ストレス、睡眠、体力、めまい、耳閉感、冷え、乾燥、むくみ、月経・更年期、血圧などを合わせて整理します。以下は診断名ではなく、漢方薬を比較するための体質の視点です。

気滞・血虚・陰虚・血瘀・気虚・湿痰・陽虚・湿熱の標準8体質
KanpoNowの標準8体質。耳鳴りの出方と全身症状を組み合わせて確認します。
ストレス・神経過敏型

気滞体質

ストレスで気の巡りが滞り、耳鳴りが大きく感じられ、不眠、イライラ、動悸、首肩こりが重なりやすい状態です。

耳鳴りと気滞体質のイメージ
確認するサインストレスで悪化、不眠、イライラ、動悸、首肩こり
処方を比べる視点柴胡加竜骨牡蛎湯桂枝加竜骨牡蛎湯抑肝散などを、体力・便通・冷え・緊張から比較します。
血・栄養不足型

血虚体質

耳や脳を養う血が不足し、疲労、ふわふわするめまい、動悸、顔色不良、眠りの浅さが重なりやすい状態です。

耳鳴りと血虚体質のイメージ
確認するサイン疲労、ふらつき、動悸、顔色不良、眠りが浅い
処方を比べる視点滋腎通耳湯加味帰脾湯当帰芍薬散などを、冷え・胃腸・月経・聴力から比較します。
高音・乾燥型

陰虚体質

体を潤す成分が不足し、キーンという高音、口や目の乾燥、ほてり、寝汗、睡眠不足が重なりやすい状態です。

耳鳴りと陰虚体質のイメージ
確認するサイン高音、乾燥、ほてり、口渇、寝汗、睡眠不足
処方を比べる視点滋腎通耳湯荊芥連翹湯などを、聴力・鼻や喉の乾燥・炎症・体力から比較します。
慢性化・肩こり型

血瘀体質

血の巡りが滞り、慢性的な耳鳴り、肩こり、頭痛、冷えのぼせ、月経や更年期の変化が重なりやすい状態です。

耳鳴りと血瘀体質のイメージ
確認するサイン慢性化、肩こり、頭痛、冷えのぼせ、月経変化
処方を比べる視点桂枝茯苓丸料当帰芍薬散女神散などを、月経・冷え・のぼせ・便通から比較します。
疲労・胃腸虚弱型

気虚体質

気力と胃腸の働きが不足し、疲れると耳鳴りが強くなり、低血圧、立ちくらみ、食欲低下が重なりやすい状態です。

耳鳴りと気虚体質のイメージ
確認するサイン疲労、低血圧、立ちくらみ、食欲不振、息切れ
処方を比べる視点半夏白朮天麻湯加味帰脾湯人参養栄湯などを、胃腸・冷え・ふらつき・病後の消耗から比較します。
めまい・耳閉感型

湿痰体質

水分代謝が滞り、耳閉感、頭重、めまい、吐き気、むくみ、低気圧による悪化が重なりやすい状態です。

耳鳴りと湿痰体質のイメージ
確認するサイン耳閉感、めまい、頭重、吐き気、むくみ、低気圧
処方を比べる視点苓桂朮甘湯五苓散半夏白朮天麻湯などを、胃腸・尿・むくみ・めまいから比較します。
冷え・加齢型

陽虚体質

体を温めて巡らせる力が不足し、冷え、低血圧、足腰の弱り、夜間尿、疲労と耳鳴りが重なりやすい状態です。

耳鳴りと陽虚体質のイメージ
確認するサイン冷え、低血圧、足腰の弱り、夜間尿、疲労
処方を比べる視点桂枝加竜骨牡蛎湯八味地黄丸料真武湯などを、年齢・夜間尿・むくみ・胃腸から比較します。
熱・血圧・炎症型

湿熱体質

余分な水分と熱が重なり、のぼせ、イライラ、頭重、便秘、血圧の変動、鼻や耳周辺の炎症がみられやすい状態です。

耳鳴りと湿熱体質のイメージ
確認するサインのぼせ、イライラ、頭重、便秘、血圧の変動、炎症
処方を比べる視点柴胡加竜骨牡蛎湯黄連解毒湯大柴胡湯などを、体力・血圧・便通・服用薬から比較します。

耳鳴りは聴力と苦痛の両面から確認します

耳鳴りは、外に音源がないのに音を感じる状態です。キーン、ジー、ザーなど音はさまざまで、多くは何らかの難聴と関係します。ストレス、不安、不眠、疲労、肩こりなどによって、同じ音でも強く意識されることがあります。

聴力と耳の病気

純音聴力検査や耳の診察で、難聴、外耳・中耳、内耳の状態を確認します。

発症と左右差

突然か慢性か、片耳か両耳か、聞こえにくさや耳閉感があるかを確認します。

苦痛を強める要因

不眠、ストレス、疲労、肩こり、静寂、音への注意の向き方を確認します。

漢方の前に確認する医療背景

  • 突然の難聴、急な片耳耳鳴り、進行する聞こえにくさ
  • 回転性めまい、吐き気、歩行困難、神経症状
  • 拍動性耳鳴り、激しい頭痛、血圧・循環器疾患
  • メニエール病、突発性難聴、中耳炎、耳管疾患などの診断歴
  • 頭部外傷、騒音・音響外傷、耳の手術歴
  • 耳毒性が問題になる薬を含む服用薬の変更
  • 不安、うつ状態、不眠、日常生活への支障

耳鳴りで見直す生活養生

聴力と治療を確認する

耳鼻咽喉科の検査と治療を続け、聞こえにくさや症状変化を記録します。

睡眠と休息

睡眠不足と疲労は耳鳴りを大きく感じる要因になります。生活時間を整えます。

静寂を避ける

夜など静かな時は、耳鳴りを完全に隠さない程度の自然音や小さな環境音を利用します。

強い音から耳を守る

大音量のイヤホンや騒音を避けます。ただし、日常音を過度に遮断し続けないようにします。

耳鳴りと漢方のよくある質問

耳鳴りには、滋腎通耳湯がよいですか?

滋腎通耳湯は、体力が低下し、耳鳴り、聴力低下、めまいなどがある場合に比較される漢方薬です。ただし、耳鳴りの多くには難聴が関係するため、まず耳鼻咽喉科で聴力と原因を確認します。ストレスや神経過敏が強い場合は柴胡加竜骨牡蛎湯桂枝加竜骨牡蛎湯、めまいや水分停滞がある場合は苓桂朮甘湯なども候補になります。

キーンという高い耳鳴りには、どの漢方薬が比較されますか?

キーンという高音だけで処方は決まりません。乾燥、ほてり、疲労、加齢、聴力低下を伴う場合は滋腎通耳湯、緊張、不眠、動悸、肩こりが強い場合は柴胡加竜骨牡蛎湯桂枝加竜骨牡蛎湯、鼻や喉の乾燥・炎症が重なる場合は荊芥連翹湯などを比較します。突然の高音耳鳴りや聞こえにくさは、先に耳鼻咽喉科を受診してください。

ジージー・蝉のような慢性耳鳴りには、どの漢方薬が候補ですか?

ジージー、蝉のような慢性耳鳴りに、疲労、冷え、足腰の弱り、夜間尿、聴力低下が重なる場合は滋腎通耳湯八味地黄丸料が比較されます。神経過敏や不眠が強い場合は桂枝加竜骨牡蛎湯、ストレスや血圧、便秘が重なる場合は柴胡加竜骨牡蛎湯も候補です。加齢性難聴の確認と補聴器を含む耳鼻咽喉科での対応も重要です。

ストレスや不眠で悪化する耳鳴りには、どの漢方薬が比較されますか?

ストレス、イライラ、不眠、動悸、首肩こりで耳鳴りが強くなる場合は、柴胡加竜骨牡蛎湯桂枝加竜骨牡蛎湯抑肝散などを体力、便通、冷え、緊張の強さから比較します。疲労、食欲低下、不安、動悸が重なる血虚・気虚では加味帰脾湯も候補です。うつ状態や強い不安がある場合は、耳鼻咽喉科や精神科・心療内科への相談を優先します。

めまい・耳閉感を伴う耳鳴りには、どの漢方薬が候補ですか?

めまい、立ちくらみ、耳閉感、頭重、動悸を伴う場合は苓桂朮甘湯、胃腸虚弱とふらつき・頭重がある場合は半夏白朮天麻湯、むくみや水分の偏りがある場合は五苓散などを比較します。冷えと月経不調、むくみがある場合は当帰芍薬散も候補です。回転性めまい、難聴、吐き気が強い場合はメニエール病などを確認します。

鼻炎・後鼻漏・耳の詰まりを伴う耳鳴りには、どの漢方薬が比較されますか?

鼻づまり、後鼻漏、喉の不快感、耳の詰まりが重なる場合は、鼻・喉・耳管周辺の状態を確認し、荊芥連翹湯などを比較します。ストレスや不眠、肩こりが強い場合は柴胡加竜骨牡蛎湯、めまいや水分停滞がある場合は苓桂朮甘湯五苓散も候補です。片耳の耳閉感や難聴が続く場合は耳鼻咽喉科で検査してください。

更年期の耳鳴りには、どの漢方薬が使われますか?

更年期に、のぼせ、イライラ、不眠、肩こり、月経変化を伴う耳鳴りでは加味逍遙散女神散、冷え、めまい、むくみには当帰芍薬散、不安、動悸、疲労には加味帰脾湯などを比較します。高音の耳鳴りや聴力低下がある場合は滋腎通耳湯も候補ですが、更年期と決めつけず聴力検査を受けることが大切です。

加齢や疲労で悪化する耳鳴りには、どの漢方薬が比較されますか?

加齢、過労、冷え、足腰の弱り、夜間尿、回復力低下を伴う場合は滋腎通耳湯八味地黄丸料人参養栄湯などを比較します。低血圧、ふらつき、胃腸虚弱がある場合は半夏白朮天麻湯、神経過敏と不眠がある場合は桂枝加竜骨牡蛎湯も候補です。加齢性難聴には聴力評価と補聴器の検討も重要です。

片耳だけ・突然の耳鳴りでも、漢方薬を選んでよいですか?

突然の片耳の耳鳴り、聞こえにくさ、耳閉感、強いめまいがある場合は、滋腎通耳湯五苓散などを自己判断で選ばず、すぐに耳鼻咽喉科へ相談してください。突発性難聴は治療開始が早いほど重要です。片側性の進行する難聴、拍動性耳鳴り、激しい頭痛、神経症状がある場合も、漢方より原因検査を優先します。

耳鼻科の薬や降圧薬と漢方薬は併用できますか?

耳鼻科の薬や降圧薬と、滋腎通耳湯柴胡加竜骨牡蛎湯桂枝加竜骨牡蛎湯苓桂朮甘湯などが併用されることはありますが、血圧、腎機能、胃腸、甘草を含む薬の重複、他の漢方薬との重複によって判断が変わります。服用中の医薬品と漢方薬の名称を医師・薬剤師へ伝え、既存薬を自己判断で中止しないでください。

医療機関へ相談する目安

  • 突然、片耳または両耳の聞こえが悪くなった
  • 急に始まった片耳の耳鳴りや耳閉感がある
  • 強い回転性めまい、吐き気、歩行困難がある
  • ドクンドクンと脈に一致する拍動性耳鳴りがある
  • 激しい頭痛、しびれ、顔の麻痺、ろれつの異常を伴う
  • 耳痛、耳だれ、発熱、頭部外傷後の耳鳴りがある
  • 難聴が進行する、片側だけの症状が続く
  • 不眠、不安、抑うつが強く日常生活に支障がある

参考・出典

耳鳴りと随伴症状から体質を確認する

耳鳴りの診断と聴力評価は耳鼻咽喉科で行い、漢方は音、左右差、めまい、耳閉感、体力、持病、服用薬を確認して選びます。

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※本ページは一般的な情報提供を目的としたもので、医師・薬剤師による個別の診断・治療に代わるものではありません。漢方薬は突発性難聴、メニエール病、耳の炎症、血管性耳鳴り、神経疾患などの検査・治療の代わりではありません。持病、妊娠・授乳、服用薬、聴力、血圧によって適否は異なります。突然の難聴、急な片耳耳鳴り、強いめまい、拍動性耳鳴り、激しい頭痛、神経症状がある場合は速やかに医療機関へ相談してください。

監修者プロフィール
堀口和彦

堀口 和彦 東洋医学・漢方薬剤師/鍼灸師

光和堂薬局 院長。埼玉県生まれ。東京理科大学薬学部卒、同大学院修士課程修了。総合漢方研究会 学術部員。元東京大学大学院医学系研究科 客員研究員。公益法人埼玉県鍼灸師会会員。さいたま市学校薬剤師(指扇中学校)。一般財団法人日本漢方連盟 会員。

著書に『やさしい漢方入門』(健友館)、『パプアニューギニアの薬草文化』(アボック社)、『体質で決まる漢方と養生‐気精血水‐』(万来舎)など。