期外収縮を意識すると不安が強くなる相談
以前から時々あった期外収縮を、数か月前から頻繁に感じるようになりました。脈の違和感を気にすること自体がストレスとなり、さらに意識しやすくなっていました。

脈が飛ぶ、抜ける、速い、遅い、不規則に感じる。胸のドキドキに、めまいや息苦しさ、不安が重なる。
不整脈には、経過観察となる期外収縮から、治療や脳梗塞予防が必要な心房細動、頻脈性・徐脈性不整脈までさまざまな状態があります。症状だけで種類や危険度を判断せず、必要な検査と医療管理を優先します。
漢方では、循環器での確認を前提に、疲労、ストレス、睡眠、胃腸、水分代謝、冷え・ほてり、更年期など、脈の違和感と一緒に現れる全身の偏りを整理します。
症状 × 体質から、あなたに合う漢方を見つけます。
| 漢方薬 | 比較する状態 |
|---|---|
| 柴胡加竜骨牡蛎湯 | 不安、緊張、不眠、胸のざわつき、比較的体力がある |
| 柴胡桂枝乾姜湯 | 疲労、冷えのぼせ、不安、息切れ、胃腸の弱り |
| 炙甘草湯 | 疲れや乾きがあり、脈が飛ぶ・乱れる感じ |
| 桂枝加竜骨牡蛎湯 | 虚弱、神経過敏、寝汗、不眠、驚きやすさ |
| 真武湯 | 冷え、下痢、めまい、むくみ、代謝低下 |
| 苓桂朮甘湯 | めまい、ふらつき、立ちくらみ、水分停滞 |
| 加味帰脾湯 | 疲労、不眠、不安、胃腸虚弱、血色不良 |
| 半夏厚朴湯 | 喉・胸のつかえ、不安、吐き気、呼吸の浅さ |
処方名だけで選ばず、心電図所見、脈拍、胸痛・失神・息切れ、持病、服用薬、体質を確認します。
漢方選びより受診を優先するサイン
胸痛・胸の圧迫感、失神または意識が遠のく感じ、強い息切れ、冷汗、片側の麻痺や言葉のもつれ、急に始まった激しい動悸、著しく速い・遅い脈が続く場合は、速やかに医療機関へ相談してください。症状が強い、または急速に悪化している場合は119番を含めて判断します。
不整脈と全身の状態をまとめて確認する
AI漢方診断であなたの漢方を見つける目次
不整脈は、心臓の拍動が速い、遅い、不規則になる状態です。動悸は、自分の心拍を強く意識する自覚症状で、心電図上の不整脈がない場合もあります。
期外収縮などで感じることがあります。回数の増加や、めまい・失神・息切れの併発を確認します。
運動、発熱、貧血、甲状腺、脱水、薬・刺激物、頻脈性不整脈などを確認します。
体質だけで判断せず、徐脈性不整脈、服用薬、めまい・失神感の有無を確認します。
不整脈の評価では、症状の聞き取りだけでなく、心電図、ホルター心電図、心エコー、血液検査などが必要になることがあります。心房細動では脳梗塞予防を含む治療判断が重要です。
2026年6月25日集計の直近30日間のAI診断件数
「不整脈」が選択された件数。全体の約1%、症状順位42位
男性11%、平均年齢53歳
60代以上29%
AI診断内の体質割合は、湿痰21%、気滞18%、気虚15%、陰虚14%、血瘀11%でした。
以下の堀口和彦先生の相談データとは別母集団です。両データは合算せず、割合も直接比較しません。
堀口和彦先生による過去の漢方相談・処方選定データを整備した「不整脈症例」から、不整脈・脈の乱れが主訴として分類された全17件を整理しました。
体質、併発症状、漢方薬は1人に複数記録される場合があります。
RAWデータ5ファイルから467件を抽出し、STRICT版で暫定候補34件を作成しました。その後、本人の現在症状、主訴性、初期回答の処方選定、医療確認状況、安全性を原文照合し、17件を公開統計母集団としました。代表相談例6件は、この17件とは別症例です。
これは改善実績ではなく、初期相談時の体質、併発症状、初期処方選定履歴です。
複数回答のため、件数・割合の合計は17件・100%を超えます。処方件数は効果や推奨順位を示しません。
体質分類は、危険な不整脈を見分ける検査の代わりにはなりません。循環器での確認を前提に、全身症状を整理する補助として使います。

緊張や不安で胸がざわつき、動悸や脈の違和感を強く意識しやすい状態です。

疲労や胃腸の弱りを背景に、動悸、不安、眠りの浅さ、めまいが重なりやすい状態です。

体を落ち着かせる潤いが不足し、夜間の動悸、焦燥感、ほてり、口渇が重なりやすい状態です。

血の巡りの偏りに、胸の違和感、肩首のこり、冷えのぼせ、更年期症状が重なりやすい状態です。

活動を支える気が不足し、疲れたときや動いたときに動悸や息切れを感じやすい状態です。

水分代謝の偏りにより、胸やみぞおちのつかえ、めまい、むくみと動悸が重なりやすい状態です。

体を温め動かす力が不足し、冷え、むくみ、下痢、疲労とともに脈の違和感が出やすい状態です。

余分な水分と熱がこもり、のぼせ、発汗、イライラ、便秘や胸の高ぶりが重なりやすい状態です。

以下は、初期相談時の症状と堀口先生の初期回答で実際に選定された漢方薬を、個人が特定されないよう要約したものです。改善経過や効果を示す症例ではありません。
以前から時々あった期外収縮を、数か月前から頻繁に感じるようになりました。脈の違和感を気にすること自体がストレスとなり、さらに意識しやすくなっていました。
不整脈を頻繁に感じ、循環器科で血液検査、24時間心電図、超音波検査を受けました。大きな心臓の異常は指摘されませんでしたが、自覚症状に加えて皮膚や喉の炎症も気になっていました。
健康診断後に定期的な24時間心電図の確認を受けており、経過観察中でした。疲労や寝不足のときに不整脈を感じやすく、仕事上のストレスや眠りの浅さも重なっていました。
初期回答で選定:柴胡加竜骨牡蛎湯
脈が飛ぶ感じと胸のすっきりしない感覚が続いていました。心電図と24時間心電図では異常を指摘されず、飲酒量が多い日や食べ過ぎた後に違和感が出やすいと感じていました。
不整脈に加えて、下痢しやすさと胃痛がありました。服用中の薬もあるため、体力や胃腸の状態を含めて処方が検討されました。
不安感が強く、動悸と脈の乱れを感じていました。食が細く、胃もたれや胸・胃の重苦しさがあり、緊張が抜けず眠りも安定しない状態でした。
代表相談例6件は、上記の公開統計母集団17件とは別症例です。
コーヒー、エナジードリンク、濃いお茶、飲酒、喫煙の後に症状が変わるか記録します。
寝不足や過労で増える場合があります。症状があるのに無理な運動で確かめないでください。
時刻、持続時間、脈拍、行動、食事、服用薬、胸痛・めまい・息切れの有無を記録すると診察に役立ちます。
処方薬、市販薬、漢方薬、サプリメントを一覧にし、医師と薬剤師へ伝えます。
胸痛・胸の圧迫感、失神または意識が遠のく感じ、強い息切れ、冷汗、片側の手足の麻痺や言葉のもつれ、急に始まった激しい動悸、著しく速い・遅い脈が続く場合は、漢方選びより医療機関への相談を優先してください。症状が強い、または急速に悪化している場合は119番を含めて判断します。
期外収縮には経過観察となるものもありますが、初めて出た、回数が増えた、めまい・失神・胸痛・息切れを伴う、心疾患がある場合は循環器内科で確認してください。検査後も症状が気になる場合に、全身状態や体質を整える補助として漢方を検討します。
同じではありません。動悸は心拍を強く意識する自覚症状で、心電図上の不整脈がない場合もあります。不整脈は拍動の速さやリズムが乱れた状態です。症状だけでは区別できないため、必要に応じて心電図やホルター心電図などで確認します。
いいえ。心房細動は脳梗塞や心不全のリスク評価、抗凝固療法、心拍数・リズム管理などが必要になる場合があります。診断を受けた方は治療を自己判断で中止せず、主治医の管理を優先してください。
同じとは限りません。頻脈と徐脈では確認すべき原因や緊急性が異なります。安静時に著しく速い・遅い脈が続く、めまい、失神感、息切れがある場合は、先に医療機関で評価を受けてください。
ストレスや更年期のホルモン変化に伴い、動悸や脈の違和感が出ることはあります。ただし、心疾患、甲状腺疾患、貧血、脱水、薬や刺激物の影響などでも起こるため、体質だけで決めつけません。
併用される場合もありますが、自己判断で開始・中止・減量しないでください。抗不整脈薬、抗凝固薬、降圧薬、利尿薬、甲状腺薬、抗不安薬など、服用中の薬とサプリメントを医師・薬剤師へ伝えて確認します。
いいえ。件数は効果や推奨順位ではありません。堀口和彦先生の初期相談で選定された処方の出現件数です。心電図所見、安全性、体質、併発症状、持病、服用薬を個別に確認して選びます。
脈が飛ぶ・抜ける・速い・遅い・不規則という感じ方、動悸、胸痛、失神感、息切れ、めまい、不安、不眠、疲労、むくみ、冷え、更年期、飲酒・カフェイン、持病、循環器受診歴、服用薬を確認します。受診優先の症状がある場合は医療機関での確認を優先します。
次の場合は、自己判断で漢方だけを続けないでください。
※本ページは一般的な情報提供を目的とし、診断や治療を代替するものではありません。不整脈には、心房細動、期外収縮、頻脈性・徐脈性不整脈、心疾患、甲状腺疾患、貧血、脱水、電解質異常、薬や刺激物の影響などが関係します。持病や服用薬がある方は、自己判断で薬を開始・中止・変更せず、医師または薬剤師へ相談してください。
光和堂薬局 院長。埼玉県生まれ。東京理科大学薬学部卒、同大学院修士課程修了。総合漢方研究会 学術部員。元東京大学大学院医学系研究科 客員研究員。公益法人埼玉県鍼灸師会会員。さいたま市学校薬剤師(指扇中学校)。一般財団法人日本漢方連盟 会員。
著書に『やさしい漢方入門』(健友館)、『パプアニューギニアの薬草文化』(アボック社)、『体質で決まる漢方と養生‐気精血水‐』(万来舎)など。