不整脈に漢方|動悸・脈が飛ぶ・息切れ・不安を体質別に考える
監修:堀口和彦|更新日:2026-06-25
胸がドキドキして不安になる。脈が飛ぶ、抜ける、途切れる感じがする。夜寝る前に動悸がして眠れない。めまいや息切れを伴うことがある。
不整脈や動悸は、心臓そのものの病気が背景にある場合と、ストレス、過労、睡眠不足、更年期、自律神経の乱れ、水分代謝の停滞などが重なって出る場合があります。
漢方では、不整脈・動悸を単なる心臓局所の問題としてだけでなく、心を動かす「気」、心を養う「血」、心を潤して落ち着かせる「陰」、胸に停滞する余分な水分である「痰飲」、ストレスによる「気滞」から整理します。
KanpoNowの診断データでは、不整脈を訴える方の体質は、湿痰が最も多く、次いで気滞、気虚、陰虚、血瘀が続きました。つまり、不整脈・動悸では「水分代謝の停滞」「ストレスによる気の乱れ」「心身のエネルギー不足」を合わせて見ることが重要です。
KanpoNow診断データで見る不整脈の傾向
7,582件
KanpoNowで行われたAI漢方診断の件数です。
66件・1%
症状ランキングでは42位でした。
女性89%・平均53歳
50代41%、60代以上29%でした。
50代以降が中心
更年期、加齢、睡眠、循環器リスクの確認が重要な年代です。
湿痰 21%
水分代謝が滞り、胸のつかえ、めまい、むくみ、動悸につながりやすい体質です。
気滞 18%
ストレスや不安で気の巡りが乱れ、緊張時の動悸や胸苦しさにつながりやすい体質です。
気虚 15%
心身のエネルギーが不足し、疲労、息切れ、少し動くだけの動悸につながりやすい体質です。
陰虚14%・血瘀11%
潤い不足による夜間の動悸、血流の滞り、更年期の不調が重なることがあります。
あなたの不整脈・動悸は、水分停滞型でしょうか。ストレス型でしょうか。消耗型でしょうか。
動悸、脈の乱れ、息切れ、めまい、不安、不眠、むくみ、水分摂取まで含めて確認します。
AI漢方診断で不整脈体質を確認する目次
不整脈・動悸とは
不整脈とは、心臓の拍動リズムが乱れる状態です。脈が速い、遅い、飛ぶ、抜ける、途切れる、バラバラに感じるなど、現れ方はさまざまです。
動悸とは、自分の心臓の拍動を強く意識する状態です。ドキドキする、鼓動が強い、脈が飛ぶ感じ、胸がざわざわするなどと表現されます。
不整脈や動悸には、心房細動、期外収縮、頻脈、徐脈、狭心症、心不全、甲状腺疾患、貧血、脱水、薬の影響、カフェイン、アルコール、ストレス、不安、睡眠不足などが関係することがあります。胸痛、失神、強い息切れを伴う場合は、漢方だけで様子を見ないでください。*①②
不整脈は、まず医療機関で確認が必要なことがあります。
漢方では、検査で大きな異常がない動悸や、体質・自律神経・疲労・水分代謝と関係する動悸を整える視点があります。ただし、胸痛、失神、息切れ、急な悪化を伴う場合は循環器内科などの受診を優先してください。
なぜ不整脈・動悸が起こるのか
漢方では、心臓が安定して拍動するには、心を動かす気、心を養う血、心を潤す陰、胸の水分代謝が整っていることが必要だと考えます。
過労、病後、加齢、睡眠不足で気・血・陰が不足すると、脈が飛ぶ、息切れ、夜間の動悸につながります。
不安、怒り、緊張で気が滞ると、自律神経が乱れ、動悸や胸苦しさが出やすくなります。
余分な水分が胸やみぞおちに停滞すると、動悸、息切れ、めまい、むくみを伴いやすくなります。
不整脈・動悸では、脈の乱れ方だけでなく、疲労、めまい、息切れ、不安、不眠、冷え、むくみ、水分摂取、飲酒、カフェイン、服薬状況を合わせて確認します。
漢方では「心気・心血・痰飲・気滞」から見る
漢方では、精神活動と血の巡りを担う「心」、自律神経や気の巡りに関わる「肝」、水分代謝に関わる「脾」や「腎」の状態を合わせて見ます。
湿痰
胸や頭に余分な水が上がり、動悸、めまい、ふらつき、むくみを伴うタイプです。
気滞
緊張、不安、イライラ、喉のつかえとともに動悸が出るタイプです。
気虚
心身のエネルギーが不足し、少し動くと動悸や息切れが出るタイプです。
陰虚・血虚
心を養う血や潤いが不足し、夜間の動悸、不眠、不安を伴うタイプです。
不整脈・動悸を体質別に見る
不整脈・動悸では、湿痰、気滞、気虚が中心になりやすく、夜間やほてりでは陰虚、不眠や不安では血虚、更年期や血流低下では血瘀、冷えや息切れでは陽虚も確認します。
湿痰
めまい、ふらつき、むくみ、みぞおちのつかえ、息切れを伴うタイプです。
気滞
緊張、不安、イライラ、喉のつかえ、不眠と動悸が重なるタイプです。
気虚
疲労、息切れ、少しの動作で動悸、声に力がないタイプです。
陰虚
夜間の動悸、焦燥感、手足のほてり、口渇、不眠を伴うタイプです。
血瘀
胸の違和感、肩こり、冷えのぼせ、更年期、血流の滞りを伴うタイプです。
血虚
不安、不眠、動悸、めまい、顔色の悪さ、疲労を伴うタイプです。
陽虚
冷え、むくみ、息切れ、下半身の弱り、夜間尿を伴うタイプです。
湿痰(しったん)体質の不整脈・動悸
湿痰は、水分代謝が滞り、余分な水分が胸や頭に停滞しやすい体質です。不整脈・動悸では、めまい、ふらつき、みぞおちのつかえ、むくみ、息切れを伴いやすくなります。
病態の考え方
胃腸が弱り、体内にさばききれない水分が停滞すると、胸やみぞおちの周辺に重さが出ます。この水分停滞が気の巡りを妨げると、動悸、息切れ、ふらつき、精神不安につながることがあります。
見られやすい症状
- 動悸とめまいがある
- ふらつき、立ちくらみがある
- みぞおちがつかえる
- むくみやすい
- 水分を摂りすぎると重くなる
- 雨の日や湿気で不調が出やすい
漢方の考え方・処方例
水分代謝の乱れ、めまい、ふらつき、のぼせ、動悸、息切れ、神経過敏を伴う場合には、苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)などが検討されることがあります。
みぞおちがつかえ、血色がすぐれず、動悸、息切れ、むくみを伴う場合には、木防已湯(もくぼういとう)などを考えることがあります。
水分の偏り、むくみ、尿量の少なさ、頭重感、めまいを伴う場合には、五苓散(ごれいさん)なども候補になります。
胃腸が弱く、食欲不振、胃もたれ、水分停滞を伴う場合には、六君子湯(りっくんしとう)などを体質に応じて考えることもあります。
養生のポイント
湿痰タイプでは、「血液をサラサラにするため」と水をガブ飲みすることが、かえって胸の重さや動悸につながることがあります。水分は喉の渇きに応じて、温かいものを少しずつ摂りましょう。
気滞(きたい)体質の不整脈・動悸
気滞は、ストレスや緊張で気の巡りが滞りやすい体質です。不整脈・動悸では、緊張すると胸がドキドキする、不安で息苦しくなる、喉のつかえや不眠を伴う状態として現れます。
病態の考え方
精神的なストレスで肝の気が滞ると、自律神経が過緊張となり、心拍が過剰に高ぶりやすくなります。検査で大きな異常がない動悸でも、緊張、不安、怒り、恐怖に連動して強くなる場合があります。
見られやすい症状
- 緊張すると動悸が出る
- 不安、イライラがある
- 喉のつかえ、胸苦しさがある
- 息苦しさ、浅い呼吸がある
- 寝る前に考えごとで動悸がする
- 肩こり、ため息が多い
漢方の考え方・処方例
精神不安があり、動悸、不眠、イライラ、心身の緊張を伴う場合には、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)などが検討されることがあります。
気分がふさぎ、咽喉・食道部の異物感、動悸、不安、吐き気を伴う場合には、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)などを考えることがあります。
虚弱で神経過敏、興奮しやすく、動悸や不眠を伴う場合には、桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)なども候補になります。
更年期ののぼせ、イライラ、不安、動悸を伴う場合には、加味逍遙散(かみしょうようさん)などを体質に応じて考えることもあります。
養生のポイント
気滞タイプでは、動悸を止めようと焦るほど呼吸が浅くなります。まず長く吐く腹式呼吸を行い、胸、肩、首の緊張をゆるめましょう。
気虚(ききょ)体質の不整脈・動悸
気虚は、生命エネルギーである気が不足しやすい体質です。不整脈・動悸では、少し動くと動悸や息切れが出る、疲れやすい、気力が出ない状態として現れます。
病態の考え方
心臓が安定して働くには、拍動を支えるエネルギーが必要です。過労、病後、加齢、胃腸虚弱により気が不足すると、心拍のリズムが不安定に感じられたり、少しの動作で動悸や息切れを感じやすくなります。
見られやすい症状
- 少し動くと動悸や息切れが出る
- 疲れやすい
- 声に力がない
- 食欲がない、胃腸が弱い
- 汗をかきやすい
- 病後や過労後に動悸が増えた
漢方の考え方・処方例
体力中等度以下で、疲れやすく、手足のほてり、動悸、息切れ、脈のみだれを伴う場合には、炙甘草湯(しゃかんぞうとう)などが検討されることがあります。
疲労倦怠感、食欲不振、気力低下、胃腸虚弱を伴う場合には、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)などを考えることがあります。
病後・術後などの体力低下、疲労倦怠、食欲不振、手足の冷えを伴う場合には、人参養栄湯(にんじんようえいとう)なども候補になります。
気力と体力が落ち、疲労感、顔色の悪さ、回復力低下を伴う場合には、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)などを体質に応じて考えることもあります。
養生のポイント
気虚タイプでは、心臓に気合いで負荷をかけるより、休息と睡眠が重要です。無理な運動を避け、短い散歩から始め、胃腸にやさしい温かい食事で気を補いましょう。
陰虚(いんきょ)体質の不整脈・動悸
陰虚は、体を潤し、熱を鎮める陰液が不足しやすい体質です。不整脈・動悸では、夜間や就寝前の動悸、焦燥感、手足のほてり、口渇、不眠として現れます。
病態の考え方
陰は、心身を冷まして落ち着かせる冷却水のようなものです。睡眠不足や過労で陰が不足すると、心が休まりにくくなり、夜に動悸や不安が強まりやすくなります。
見られやすい症状
- 夜寝る前に動悸がする
- 疲れているのに眠れない
- 焦燥感がある
- 手足のほてり、寝汗がある
- 口や喉が渇く
- 夜更かしや過労で悪化する
漢方の考え方・処方例
体力中等度以下で、疲れやすく、手足のほてり、動悸、息切れ、脈のみだれを伴う場合には、炙甘草湯(しゃかんぞうとう)などが検討されることがあります。
心身が疲れ、精神不安、不眠、動悸を伴う場合には、酸棗仁湯(さんそうにんとう)などを考えることがあります。
のぼせ気味でイライラして落ち着かず、動悸や不眠を伴う熱の偏りでは、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)なども候補になります。
腎の潤い不足、ほてり、口渇、疲れやすさを伴う場合には、六味丸(ろくみがん)などを体質に応じて考えることもあります。
養生のポイント
陰虚タイプでは、夜更かし、過労、飲酒、カフェイン、スマホの見すぎが動悸を悪化させやすくなります。動悸を抑えるより、まず睡眠時間を守りましょう。
血瘀(けつお)体質の不整脈・動悸
血瘀は、血の巡りが滞りやすい体質です。不整脈・動悸では、胸の違和感、肩こり、冷えのぼせ、更年期の動悸、ストレス時の胸苦しさとして現れることがあります。
病態の考え方
血の巡りが悪いと、心臓や胸まわりの循環も不安定になりやすくなります。更年期では、女性ホルモンの変動と自律神経の乱れが重なり、動悸、胸痛、息苦しさを感じることがあります。
見られやすい症状
- 胸の違和感、圧迫感がある
- 肩こり、首すじの張りがある
- 冷えのぼせがある
- 更年期に動悸が増えた
- めまい、ほてりを伴う
- ストレスや夜間に胸が苦しくなる
漢方の考え方・処方例
血の巡りを整え、冷えのぼせ、肩こり、更年期の不調を伴う場合には、桂枝茯苓丸料(けいしぶくりょうがんりょう)などが検討されることがあります。
産前産後や更年期の血の道症、のぼせ、めまい、不安感、動悸を伴う場合には、女神散(にょしんさん)などを考えることがあります。
更年期ののぼせ、イライラ、不安、動悸、気分の揺らぎを伴う場合には、加味逍遙散(かみしょうようさん)なども候補になります。
便秘、のぼせ、下腹部の張り、イライラ、血の滞りを伴う場合には、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)などを体質に応じて考えることもあります。
養生のポイント
血瘀タイプでは、首肩のこりや冷えのぼせを放置しないことが大切です。入浴、ふくらはぎ、肩甲骨まわりを動かして、心臓に血液を戻す下半身のポンプを助けましょう。
血虚(けっきょ)体質の不整脈・動悸
血虚は、心身を養う血が不足しやすい体質です。不整脈・動悸では、不安、不眠、めまい、顔色の悪さ、精神疲労、物忘れとともに動悸が出る状態として現れます。
病態の考え方
漢方では、心を安定させるには血が必要だと考えます。血が不足すると、心が十分に養われず、不安、眠りの浅さ、動悸、落ち着かなさが出やすくなります。
見られやすい症状
- 不安と動悸がセットで出る
- 眠りが浅い
- めまい、立ちくらみがある
- 顔色が悪い
- 疲れると動悸が出る
- 物忘れ、集中力低下を伴う
漢方の考え方・処方例
不安、不眠、動悸、精神疲労、血の不足を伴う場合には、加味帰脾湯(かみきひとう)などが検討されることがあります。
心身が疲れて眠れない、精神不安、動悸、眠りの浅さを伴う場合には、酸棗仁湯(さんそうにんとう)などを考えることがあります。
気力と体力が落ち、疲労感、顔色の悪さ、回復力低下を伴う場合には、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)なども候補になります。
病後・術後などの体力低下、疲労倦怠、食欲不振、手足の冷えを伴う場合には、人参養栄湯(にんじんようえいとう)などを体質に応じて考えることもあります。
養生のポイント
血虚タイプでは、夜更かし、食事抜き、過労で動悸が悪化しやすくなります。温かい食事、たんぱく質、鉄、睡眠を整え、心を養う血を回復させましょう。
陽虚(ようきょ)体質の不整脈・動悸
陽虚は、体を温める力が不足しやすい体質です。不整脈・動悸では、冷え、むくみ、息切れ、夜間尿、下半身の弱り、深部の冷えとともに動悸を感じることがあります。
病態の考え方
体を温める力が不足すると、血流や水分代謝が落ちます。冷えやむくみが強い方では、心臓や肺に負担がかかり、息切れや動悸を感じやすくなることがあります。
見られやすい症状
- 冷えが強い
- むくみやすい
- 息切れしやすい
- 夜間尿がある
- 足腰がだるい
- 疲れると動悸が出る
漢方の考え方・処方例
下半身の冷え、夜間尿、足腰のだるさ、年齢に伴う体力低下を伴う場合には、八味地黄丸料(はちみじおうがんりょう)などが検討されることがあります。
下半身のむくみ、しびれ、足腰の弱りが強い場合には、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)などを考えることがあります。
深部の冷え、むくみ、ふらつき、下痢を伴う場合には、真武湯(しんぶとう)なども候補になります。
みぞおちがつかえ、動悸、息切れ、むくみを伴う場合には、木防已湯(もくぼういとう)などを体質に応じて考えることもあります。
養生のポイント
陽虚タイプでは、冷えとむくみをためないことが大切です。お腹、腰、足首を温め、冷たい飲食を避け、無理のない範囲で下半身を動かしましょう。
不整脈・動悸の漢方薬は、脈の乱れ方と体質で選びます
「不整脈にはこの漢方」と一律に決めるのではなく、脈が飛ぶ感じなのか、緊張でドキドキするのか、水分停滞とめまいがあるのか、疲労で息切れするのかを確認することが大切です。
更年期・水分摂取・睡眠から見る不整脈
更年期と動悸
更年期では、女性ホルモンの変化と自律神経の乱れにより、動悸、胸苦しさ、のぼせ、不安、不眠が出やすくなります。胸痛や息切れを伴う場合は、循環器内科での確認も重要です。
水分摂取と動悸
喉が渇いていないのに水分を大量に摂ると、胃腸で処理しきれない水分が湿痰となり、胸のつかえ、むくみ、動悸、めまいにつながることがあります。
睡眠不足と不整脈
睡眠不足は、心身を冷まして落ち着かせる陰を消耗し、自律神経を乱します。夜間や就寝前に動悸が強くなる方は、睡眠時間とカフェイン・飲酒の見直しが大切です。
左肩・首すじの張りと胸の違和感
左肩や首すじの張り、胸の違和感が動悸と重なる場合は、単なる肩こりと決めつけないことが大切です。胸痛、冷汗、息切れ、圧迫感を伴う場合は早めに医療機関で確認してください。
不整脈・動悸を整える生活養生
1. 腹式呼吸で心拍を落ち着かせる
不安やストレスで動悸が出る時は、呼吸が浅くなっています。朝と夜に、仰向けでおへその下を意識し、ゆっくり長く吐く腹式呼吸を10回行いましょう。
2. 睡眠を最優先にする
夜更かしや睡眠不足は、心身の潤いを消耗し、動悸や不安を悪化させます。横になることで心臓の負担も減りやすくなるため、眠れなくても体を休める時間を確保しましょう。
3. 水分は喉の渇きに応じて少しずつ
水分の摂りすぎは、体質によっては湿痰となり、胸のつかえや動悸につながることがあります。冷たい水を一気に飲むより、温かいものを少しずつ摂りましょう。
4. カフェイン・アルコールを見直す
コーヒー、エナジードリンク、濃いお茶、アルコールは、動悸や不眠を悪化させることがあります。動悸が気になる時期は、量と時間帯を見直しましょう。
5. 無理のない運動で下半身のポンプを使う
激しい運動は負担になることがありますが、短い散歩やふくらはぎを動かす運動は、血液循環を助けます。胸痛や息切れがある場合は、自己判断で運動を増やさず医師に相談してください。
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よくある質問
不整脈には、どの漢方薬がよいですか?
不整脈だからといって、すべての方に同じ漢方薬が合うわけではありません。脈が飛ぶ感じと疲労では気虚・陰虚、めまいやむくみでは湿痰、緊張や不安では気滞、夜間の動悸では陰虚や血虚を考えます。
脈が飛ぶ感じには、どの体質が関係しますか?
脈が飛ぶ、途切れる、乱れる感じでは、気血陰の不足を考えることがあります。過労、病後、睡眠不足、加齢によって心を支える気・血・潤いが不足しているタイプです。
めまいと動悸が一緒に出る場合は?
めまい、ふらつき、むくみ、みぞおちのつかえを伴う動悸では、湿痰や水分停滞を考えることがあります。ただし、失神、強い息切れ、胸痛を伴う場合は早めに医療機関で確認してください。
ストレスで動悸が出ることはありますか?
あります。ストレスや不安で気が滞ると、自律神経が過緊張となり、胸がドキドキする、息苦しい、喉がつかえるなどの症状が出ることがあります。
不整脈は漢方だけで様子を見てもよいですか?
胸痛、失神、強い息切れ、急な動悸、脈が非常に速い・遅い、既に心疾患がある場合は、漢方だけで様子を見ず、循環器内科などで確認してください。漢方は体質を整える補助として考えます。
受診の目安
以下のような場合は、体質による不整脈・動悸と決めつけず、医療機関に相談してください。
- 胸痛、胸の圧迫感、冷汗を伴う場合
- 失神、意識が遠のく感じがある場合
- 強い息切れ、呼吸困難がある場合
- 脈が非常に速い、または非常に遅い状態が続く場合
- 動悸が急に始まり、なかなか治まらない場合
- めまい、ふらつき、脱力を伴う場合
- 心房細動、心不全、狭心症、心筋梗塞などの既往がある場合
- 甲状腺疾患、貧血、脱水、発熱、薬の影響が疑われる場合
- 妊娠中・産後、高齢者、小児の動悸がある場合
- 動悸と不安・不眠が強く、生活に支障がある場合
不整脈・動悸は、早期対応が必要なことがあります。
心房細動、頻脈性不整脈、徐脈性不整脈、狭心症、心不全、甲状腺疾患、貧血、脱水、薬剤性、カフェインやアルコールの影響などが関係することがあります。胸痛、失神、強い息切れ、急な悪化がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。
参考・出典
AI漢方診断へ
不整脈・動悸は、同じ「胸がドキドキする」症状でも、体質によって考え方が変わります。
水分が胸に停滞しているのか、ストレスで気が乱れているのか、気血陰が不足して脈が不安定なのか、更年期や血流の滞りが関係しているのか。まずは自分の体質を知ることが、漢方選びの第一歩です。
不整脈・動悸に合う漢方を、体質から確認する
動悸、脈の乱れ、息切れ、めまい、不安、不眠、冷え、むくみ、疲労、生活背景まで含めて確認します。
※本ページは一般的な情報提供を目的としたものであり、医師・薬剤師等の専門家による個別の医療アドバイスに代わるものではありません。不整脈・動悸には、心房細動、頻脈性不整脈、徐脈性不整脈、狭心症、心不全、甲状腺疾患、貧血、脱水、薬の影響、カフェイン、アルコール、ストレス、不安、睡眠不足などが関係することがあります。漢方薬は体質や症状、持病、服薬状況によって適否が異なります。心疾患がある方、服薬中の方、妊娠中・授乳中の方、小児、高齢の方は、自己判断で服用・中止せず、事前に医師または薬剤師にご相談ください。胸痛、失神、強い息切れ、急な動悸、脈が非常に速い・遅い、冷汗、強いめまいがある場合は、速やかに医療機関を受診してください。
堀口 和彦 東洋医学・漢方薬剤師/鍼灸師
光和堂薬局 院長。埼玉県生まれ。東京理科大学薬学部卒、同大学院修士課程修了。総合漢方研究会 学術部員。元東京大学大学院医学系研究科 客員研究員。公益法人埼玉県鍼灸師会会員。さいたま市学校薬剤師(指扇中学校)。一般財団法人日本漢方連盟 会員。
著書に『やさしい漢方入門』(健友館)、『パプアニューギニアの薬草文化』(アボック社)、『体質で決まる漢方と養生‐気精血水‐』(万来舎)など。