直近30日間のAI漢方診断件数
体調不良の漢方|なんとなく調子が悪い・疲れやすい不調を体質別に解説
何となく調子が悪い。休んでも疲れが取れない。けれど、どの症状を中心に考えればよいか分からない。
体調不良は一つの病名ではありません。だるさ、疲れやすさ、頭重、胃腸の不調、眠りの浅さ、気分の変化、肩こり、冷え、むくみなどが重なって現れる状態です。
漢方では、単に「元気を補う」のではなく、エネルギーが不足しているのか、ストレスで巡りが滞っているのか、余分な水分が重さを作っているのか、血や潤いが消耗しているのかを整理します。
症状 × 体質から、あなたに合う漢方を見つけます。
体調不良で候補となる漢方薬
次の処方は、だるさや疲労を含む体調不良で比較される代表例です。疲れ方、胃腸、睡眠、ストレス、冷え、むくみ、便通、月経・更年期によって向き不向きが変わります。
| 漢方薬 | 比較する状態 |
|---|---|
| 補中益気湯 | 胃腸虚弱、動くと疲れる、気力低下、病後の体力低下 |
| 六君子湯 | 食欲不振、胃もたれ、軟便、胃腸が弱く疲れやすい |
| 人参養栄湯 | 長引く消耗、食欲低下、冷え、血色不良、寝汗 |
| 加味帰脾湯 | 疲労、不眠、不安、動悸、血色不良、集中力低下 |
| 柴胡加竜骨牡蛎湯 | 緊張、不眠、動悸、イライラ、便秘、頭の高ぶり |
| 柴胡桂枝乾姜湯 | 冷えのぼせ、疲労、寝汗、不安、口渇、耳鳴り |
| 九味檳榔湯 | 下肢と体の重だるさ、むくみ、腹部膨満、動悸 |
| 半夏白朮天麻湯 | 胃腸虚弱、頭重、めまい、立ちくらみ、食欲低下 |
強い倦怠感が続く、発熱・体重減少・息切れ・胸痛・失神・出血・強い気分の落ち込みなどがある場合は、漢方選びより医療機関での確認を優先してください。
受診を優先したい体調不良
胸痛、強い息苦しさ、失神、片側の麻痺・しびれ、意識の変化、高熱、原因不明の体重減少、黒い便・血便・血尿、嘔吐が続いて水分を取れない、強い落ち込みや自分を傷つけたい気持ちがある場合は、速やかに医療機関へ相談してください。
体調不良の状態をまとめて確認する
AI漢方診断であなたの漢方を見つける目次
KanpoNow AI診断データで見る体調不良
2026年6月26日集計では、直近30日間のAI漢方診断7,498件のうち、368件・約5%が「体調不良」を症状として選択していました。相談者は女性91%、平均年齢47歳で、50代33%、40代28%でした。
体質判定では湿痰21%、気滞18%、気虚18%が上位でした。この集計は、以下の堀口先生の相談・初期処方選定データとは別の母集団です。
体調不良を症状として選択・約5%
平均年齢47歳と掲載されていた集計
50代33%、40代28%が中心
AI診断データと相談データは、件数や割合を合算・直接比較しません。
堀口先生の体調不良相談・初期処方選定データ
堀口和彦先生による過去の漢方相談・処方選定データから、成人本人の相談で、体調不良・全身倦怠・休んでも取れない疲れなどが症状欄または初期相談に明示され、初期回答の選定処方を確認できた36件を公開統計母集団として整理しました。
これは改善実績や効果の集計ではありません。体質、併発症状、漢方薬は1人に複数記録される場合があります。
体質判定
一緒に記録された症状
初期回答で選定された漢方薬
件数は効果や推奨順位ではなく、相談時の記録と初期回答における出現件数です。代表相談例6件は、このグラフの分母・分子として別に加算していません。
体調不良の代表相談例
相談データから、体調不良の現れ方が異なる6件を公開用に要約しました。個人情報、改善経過、購入・配送情報は掲載していません。
食が細く、冷え・軟便・睡眠の浅さで外出後に消耗する
もともと食が細く、お腹を壊しやすい方です。疲れると食欲が落ち、腰から太ももの冷え、頻尿、軟便、肩や背中の張り、眠りの浅さが重なり、外出や旅行の後に数日間疲れが残る状態でした。
数か月ごとに体が鉛のように重く、頭痛と気力低下が続く
数か月に一度、5~7日ほど体が鉛のように重くなり、気力が落ちて仕事へ行けない状態がありました。頭痛、便通、気分の変化、月経・更年期の背景も確認されています。
ほかの相談例4件を見る
5年続く体調不良と中途覚醒、寝起きの強い疲労
長く続く体調不良に加え、中途覚醒、夢の多い浅い睡眠、寝起きの強い疲労、日中の眠気、頭のぼんやり感、目の疲れ、首・肩こり、頭重感が重なっていました。
仕事のストレスで過食し、むくみと頭の重さが重なる
仕事のストレスが強い時に過食しやすく、胃腸も不安定でした。朝昼は食欲が乏しい一方、仕事後に食べ過ぎやすく、むくみ、頭と体のすっきりしなさ、だるさも確認されました。
寝ても疲れが取れず、緊張で軟便と胃もたれが出る
疲れやすく、寝ても寝足りない・疲れが取れない感覚がありました。緊張やストレスで軟便になりやすく、胃もたれ、気力低下、夜間の排尿も合わせて確認されています。
手足と腰の冷え、足のだるさ、途中覚醒が続く
一年を通して手足が冷え、足と腰のだるさ・痛みがありました。事務仕事で座る時間が長く、夜は数時間眠った後に目が覚め、再び眠るという分断された睡眠が続いていました。
初期回答で選定された漢方薬:人参養栄湯
体調不良は「不足」「滞り」「回復できない状態」を分けて考える
「何となく調子が悪い」は一つの原因で起きるとは限りません。睡眠不足や過労だけでなく、貧血、甲状腺機能、感染症、心臓・腎臓・肝臓の病気、薬の影響、睡眠障害、気分の不調などが関係する場合があります。
エネルギーが不足する
胃腸の弱り、病後、過労などで、食事から気をつくれず、動くと疲れやすくなります。
気・血・水が滞る
ストレス、運動不足、便通や水分の乱れにより、重だるさ、張り、こり、むくみが出ます。
睡眠で回復できない
中途覚醒、夜更かし、交替勤務、神経の高ぶりなどにより、寝ても疲れが残ります。
| 体調不良の出方 | 確認したい背景 | 漢方で比較する体質 |
|---|---|---|
| 動くと疲れ、食欲も落ちる | 胃腸、病後、体力、息切れ、風邪の頻度 | 気虚、陽虚 |
| 休んでも体と頭が重い | むくみ、尿、胃もたれ、天候、体重 | 湿痰、湿熱 |
| ストレスで張り、気分と胃腸が乱れる | 不安、イライラ、喉・胸・腹のつかえ | 気滞、湿熱 |
| 眠りが浅く、ふらつきや動悸がある | 貧血、月経、食事、睡眠、血色 | 血虚、気虚 |
| 肩・首・背中のこりと同じ場所の重さ | 姿勢、血流、月経、固定した痛み | 血瘀 |
| 疲れているのに眠れず、ほてり・乾燥がある | 過労、夜更かし、寝汗、口渇、月経・更年期 | 陰虚 |
体調不良を8つの体質で見る
AI診断では湿痰・気滞・気虚が上位でしたが、主訴を厳格に確認した相談データ36件では血瘀・陽虚・湿熱が上位でした。母集団と抽出条件が異なるため、どちらかが正しいという比較ではありません。

休んでもすっきりせず、ストレスで体と胃腸が張る
イライラ、不安、喉や胸のつかえ、腹部膨満、症状の波

ふらつき、血色不良、浅い眠りとともに消耗する
動悸、めまい、乾燥、月経の変化、集中力低下

疲れているのに眠れず、ほてりや乾燥がある
寝汗、口渇、目や肌の乾燥、夜の熱感、夢が多い

肩・首・背中がこり、同じ場所の重さが続く
固定した痛み、頭重、冷えのぼせ、月経前の悪化、くすみ

動くと疲れ、食欲と気力が落ちる
胃腸虚弱、息切れ、汗をかきやすい、風邪をひきやすい

体と頭が重く、むくみや胃もたれを伴う
頭重、めまい、低気圧で悪化、水太り、食後の重さ

芯から冷え、朝がつらく、下痢や尿の乱れがある
下半身の冷え、軟便、むくみ、夜間尿、体力低下

重だるいのに熱感があり、便通や皮膚も乱れる
便秘、発汗、顔の赤み、飲酒・過食、イライラ、肌荒れ

体調不良で比較される漢方薬
同じ「疲れる」「だるい」という訴えでも、向いている処方は同じではありません。胃腸、睡眠、ストレス、冷え・熱、むくみ、便通、体力、月経・更年期を含めて比較します。
| 漢方薬名 | 比較する症状・状態 | 体質の考え方 | 見分けるポイント |
|---|---|---|---|
| 補中益気湯 | 動くと疲れる、食欲低下、病後の体力低下 | 気虚 | 胃腸と日中の活動力を確認 |
| 六君子湯 | 胃もたれ、食欲不振、軟便、疲れやすさ | 気虚+湿痰 | 食後の重さ、胃腸、痰や水分を確認 |
| 人参養栄湯 | 長引く消耗、冷え、食欲不振、血色不良 | 気血両虚+陽虚 | 病後、体重、食欲、冷えを確認 |
| 加味帰脾湯 | 疲労、不眠、不安、動悸、集中力低下 | 気血両虚 | 睡眠、血色、胃腸、精神的消耗を確認 |
| 柴胡加竜骨牡蛎湯 | 不眠、動悸、イライラ、便秘、頭の高ぶり | 気滞+内熱 | 体力、便通、のぼせ、胸の張りを確認 |
| 柴胡桂枝乾姜湯 | 冷えのぼせ、疲労、不安、寝汗、口渇 | 虚弱+寒熱錯雑 | 冷えと熱、寝汗、乾燥を確認 |
| 加味逍遙散 | 更年期・PMS、イライラ、肩こり、疲れ | 気滞+血虚 | 月経・更年期、気分、便通を確認 |
| 九味檳榔湯 | 体と下肢の重だるさ、むくみ、腹部膨満 | 湿痰+気滞 | 足の張り、尿、体重、胃腸を確認 |
| 半夏白朮天麻湯 | 頭重、めまい、胃腸虚弱、低血圧傾向 | 気虚+湿痰 | 食欲、吐き気、天候、ふらつきを確認 |
| 真武湯 | 冷え、下痢、むくみ、朝のつらさ、ふらつき | 陽虚+水滞 | 下半身の冷え、便、尿、体力を確認 |
漢方薬の効能・効果や注意事項は製品ごとに異なる場合があります。実際に使用する製品の添付文書を確認してください。
体調不良を整理する生活養生
1. 症状の組み合わせを記録する
だるさだけでなく、睡眠、食欲、便通、体温、むくみ、月経、天候、仕事量との関係を記録します。
2. 起床・就寝時刻を整える
休日も大きくずらさず、朝の光を浴びます。日中の強い眠気やいびき・無呼吸がある場合は医療機関へ相談します。
3. 胃腸に合う食事量にする
疲れているからと無理に食べ過ぎず、温かく消化しやすい食事を、空腹感と胃腸の状態に合わせます。
4. 横になり続けず、軽く動く
発熱や強い症状がなければ、散歩や肩・股関節の運動で巡りを保ちます。急に強度を上げません。
5. 水分を極端に増減しない
脱水にも過剰摂取にも注意します。心臓・腎臓などで医師の指示がある場合は、その方針を優先します。
6. 長引くときは検査と薬を確認する
血液検査、甲状腺、貧血、睡眠、気分、服用薬の開始時期などを医師・薬剤師へ伝えます。
よくある質問
体調不良には、どの漢方薬が使われますか?
補中益気湯、六君子湯、人参養栄湯、加味帰脾湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、柴胡桂枝乾姜湯、九味檳榔湯、半夏白朮天麻湯などが比較されます。疲れ方、胃腸、睡眠、ストレス、冷え、むくみ、便通、月経・更年期によって候補は変わります。
なぜ「体調不良」という症状だけで漢方薬を選べないのですか?
体調不良は病名ではなく、だるさ、疲労、睡眠、胃腸、気分、冷え、むくみ、痛みなどのまとまりだからです。気を補う状態、気を巡らせる状態、水分をさばく状態、血や潤いを養う状態では、比較する漢方薬が異なります。
疲れているときは補中益気湯を選べばよいですか?
補中益気湯は、食欲低下、胃腸虚弱、動くと疲れる、病後の体力低下などで比較されます。体が重くむくむ湿痰や、緊張・便秘・のぼせが強い場合などでは、別の方向を比較します。
休んでも疲れが取れないのは、どの体質ですか?
寝ていても体と頭が重い場合は湿痰、ストレスや張りが続く場合は気滞、眠りが浅くふらつく場合は血虚、こりや固定した痛みが強い場合は血瘀などを確認します。長引く場合は病気や薬の影響も含めて医療機関へ相談してください。
寝ても疲れが取れず、日中眠い場合はどう考えますか?
睡眠時間だけでなく、中途覚醒、いびき・無呼吸、就寝時刻、交替勤務、飲酒、薬、気分の落ち込みなどを確認します。強い日中の眠気や居眠り、運転への影響がある場合は睡眠外来などへ相談してください。
胃もたれや軟便を伴う体調不良は、胃腸を整える漢方ですか?
胃腸虚弱と気虚が中心なら六君子湯などを比較します。冷えと下痢が強ければ真武湯、緊張で胃腸が乱れる場合は気滞を整える処方など、冷え・ストレス・便通を合わせて確認します。
むくみや頭重を伴う体調不良は、水分の取りすぎですか?
飲水量だけで決まるものではありません。塩分、飲酒、姿勢、尿量、胃腸、心臓・腎臓・甲状腺、薬なども関係します。自己判断で水分を極端に制限せず、急なむくみや息切れがある場合は受診してください。
甲状腺や貧血が原因で体調不良になることはありますか?
あります。甲状腺機能低下症では無気力、疲れやすさ、寒がり、体重増加、眠気、便秘などがみられることがあります。鉄不足による貧血でも疲労感や筋力低下が起こるため、症状が続く場合は血液検査を含めて確認します。
相談データで件数が多かった漢方薬を選べばよいですか?
いいえ。件数は効果や推奨順位ではありません。堀口先生が相談時の体質と複数の症状を確認し、初期回答で選定した処方の出現件数です。
AI漢方診断では、体調不良について何を確認しますか?
だるさと疲労の出方、睡眠、胃腸、便通、ストレス、気分、冷え、むくみ、頭重、めまい、肩こり、月経・更年期、持病、服用薬などをまとめて確認します。
受診の目安
次のような場合は、体質による体調不良と決めつけず、医療機関へ相談してください。
- 胸痛、強い息苦しさ、動悸、失神がある
- ろれつが回らない、片側の脱力・しびれ、意識の変化がある
- 高熱、強い悪寒、首の硬さがある
- 原因不明の体重減少、寝汗、食欲低下が続く
- 黒い便、血便、血尿、吐血がある
- 嘔吐が続き、水分や食事を取れない、尿が極端に少ない
- 強い腹痛、黄疸、全身の急なむくみがある
- 強い疲労、寒がり、体重増加、眠気、便秘が続く
- 顔色不良、動悸、息切れ、月経量の増加など貧血が疑われる
- 気分の落ち込みが強い、自分を傷つけたい気持ちがある
- 症状が長引き、日常生活や仕事に支障が出ている
- 妊娠中・産後、持病がある、複数の薬を服用している
参考・出典
症状 × 体質から、あなたに合う漢方を見つけます。
だるさや疲労だけでなく、胃腸、睡眠、ストレス、気分、冷え、むくみ、便通、頭重、めまい、肩こり、月経・更年期までまとめて分析し、候補となる漢方薬を絞り込みます。
何となく続く不調と、全身の状態をまとめて確認する
AI漢方診断で、あなたに合う漢方を見つける※本ページは一般的な情報提供を目的としたものであり、医師・薬剤師等の専門家による個別の医療アドバイスに代わるものではありません。体調不良や疲労倦怠感には、睡眠不足や生活習慣だけでなく、貧血、甲状腺疾患、感染症、心臓・腎臓・肝臓の病気、糖尿病、睡眠障害、精神的な不調、薬の影響などが関係する場合があります。漢方薬は体質や症状、持病、服薬状況によって適否が異なります。持病がある方、服薬中の方、妊娠中・授乳中の方は、自己判断で服用・中止せず、事前に医師または薬剤師へご相談ください。胸痛・呼吸困難・失神、神経症状、高熱、著しい体重減少、出血、摂取不能、自傷・希死念慮などがある場合は、速やかに医療機関へ相談してください。
堀口 和彦 東洋医学・漢方薬剤師/鍼灸師
光和堂薬局 院長。埼玉県生まれ。東京理科大学薬学部卒、同大学院修士課程修了。総合漢方研究会 学術部員。元東京大学大学院医学系研究科 客員研究員。公益法人埼玉県鍼灸師会会員。さいたま市学校薬剤師(指扇中学校)。一般財団法人日本漢方連盟 会員。
著書に『やさしい漢方入門』(健友館)、『パプアニューギニアの薬草文化』(アボック社)、『体質で決まる漢方と養生‐気精血水‐』(万来舎)など。