常に量が多く、PMS・むくみ・冷えのぼせを伴った例
下着が汚れない日がないほどおりものが多く、排卵前後の食欲変化、生理前後のむくみ、立ちくらみ、イライラ、顔のほてりと手足の冷えが重なっていました。
おりものの量が多い。水っぽい。黄色く濁る。におい、かゆみ、冷え、月経不順も気になる。
おりものは健康な状態でも一定量あり、排卵期や月経前には変化します。一方で、色、におい、かゆみ、痛み、排尿症状、発熱、下腹部痛、不正出血がある場合は、感染症や婦人科疾患を先に確認します。
漢方では、感染などを除外した上で、気血の不足、ストレス、水分停滞、下半身の冷え、骨盤内の巡り、湿熱がどう重なっているかを整理します。
症状 × 体質から、あなたに合う漢方を見つけます。
| 漢方薬 | 比較する状態 |
|---|---|
| 温経湯 | 下腹部の冷え、手足のほてり、唇の乾燥、月経不順、慢性的なおりもの |
| 当帰芍薬散 | 冷え、むくみ、めまい、貧血傾向、水っぽいおりもの |
| 清心蓮子飲 | 疲労、口渇、頻尿、残尿感、粘膜の不調を伴う |
| 加味逍遙散 | 生理前に増える、イライラ、不安、冷えのぼせ、月経不順 |
| 補中益気湯 | 疲れると増える、だるい、食欲低下、胃腸虚弱 |
| 六君子湯 | 胃もたれ、食欲不振、軟便、水分停滞がある |
| 竜胆瀉肝湯 | 黄色い、におい、熱感、排尿時の違和感があるが、感染検査を優先する |
| 五淋散 | 排尿痛、頻尿、残尿感、尿のにごりを伴うが、泌尿器・婦人科評価を優先する |
処方名だけで選ばず、正常な周期変化、感染症、妊娠、出血、婦人科疾患、持病、服用薬を確認します。
漢方選びより婦人科への相談を優先するサイン
黄色・緑色・灰色、強い悪臭、泡状・酒粕状・膿状、強いかゆみや痛み、排尿痛、発熱、下腹部痛、性交時痛、不正出血、閉経後出血、妊娠中に水のような液体が漏れ続ける場合は、婦人科・産科での確認を優先してください。
おりものと全身の状態をまとめて確認する
AI漢方診断であなたの漢方を見つける目次
おりものは、腟や子宮頸部から出る分泌物です。健康な状態でも見られ、腟内を潤し、外からの刺激から守る役割があります。排卵期、月経前、妊娠中などには量や性状が変わります。
白色から透明で、強い悪臭や痛みがなく、周期に合わせて量や粘りが変わる状態です。
黄色・緑・灰色、悪臭、泡状・酒粕状・膿状、かゆみ、痛み、排尿症状を伴う状態です。
不正出血、閉経後出血、発熱、骨盤痛、性交痛、妊娠中の水様性分泌などです。
おりものの変化には、細菌性腟症、腟カンジダ症、トリコモナス、クラミジア、淋菌、子宮頸管炎、萎縮性腟炎、婦人科疾患などが関係することがあります。
直近30日間のAI漢方診断件数
症状として「おりもの」が選択された件数
体質チェックで「おりものが多い」と回答
女性100%。40代43%、30代25%
症状選択93件と体質チェック1,009件は質問項目が異なります。以下の堀口先生の相談データとも別母集団であり、合算・直接比較しません。
堀口和彦先生による過去の漢方相談・処方選定データを整備した「おりもの症例」から、おりもの・帯下・こしけの量や性状の変化が主訴として分類された全17件を整理しました。
体質、併発症状、漢方薬は1人に複数記録される場合があります。
公開統計に用いる最低基準の30件に達していないため、相談データの体質割合、併発症状割合、初期処方選定ランキングは掲載しません。
原文照合では、不正出血、妊娠中、強い陰部痛・性交痛、悪臭と排尿症状、婦人科疾患の治療・経過観察中、主訴がおりものではない例を代表相談例から除外しました。
これは改善実績ではなく、初期相談時の症状、体質、初期処方選定履歴です。代表相談例6件は統計の分母・分子に使用していません。
感染症や婦人科疾患を除外した上で、量や性状と全身症状を8体質から整理します。体質分類は検査の代わりにはなりません。
ストレスや緊張で気の巡りが滞り、生理前や疲労時におりものが増えやすい状態です。

血が不足し、腟や子宮周辺を養う力が弱く、月経不順や乾燥、めまいが重なりやすい状態です。

体の潤いが不足し、乾燥とほてりが同時に出て、慢性的な粘膜の違和感が続きやすい状態です。

血の巡りが滞り、月経痛、血塊、下腹部の張りとともにおりものが慢性化しやすい状態です。

疲労と胃腸の弱りで水分を処理・保持する力が低下し、白く水っぽいおりものが増えやすい状態です。

余分な水分が下半身に停滞し、透明または白っぽく水っぽいおりものが多くなりやすい状態です。

体を温める力が不足し、下腹部・腰・脚の冷えとともに、水っぽいおりものが続きやすい状態です。

湿と熱が下半身にこもり、黄色い、においが強い、かゆい、排尿時に違和感がある状態です。

初期相談時の症状と堀口先生の初期回答で選定された漢方薬を、個人が特定されないよう要約しています。改善経過や効果を示す症例ではありません。
下着が汚れない日がないほどおりものが多く、排卵前後の食欲変化、生理前後のむくみ、立ちくらみ、イライラ、顔のほてりと手足の冷えが重なっていました。
おりものの量が多く、婦人科を複数回受診していました。少し細菌が多いものの大きな問題はないと説明され、月経周期の揺れやめまいも確認されました。
約1年前からおりものの量が増え、不快感が続いていました。毎年婦人科検診を受け、大きな異常はないとされていましたが、胃が繊細で服用方法にも配慮が必要でした。
初期回答で選定:温経湯
若い頃からおりものが続き、婦人科では細菌性と説明されていました。閉経後も続き、夕方に増える傾向と体の冷えがありました。
初期回答で選定:温経湯
おりものが多く、かゆみが強いことが悩みでした。卵巣のう腫の治療歴があり定期検査を受けていましたが、おりものの検査では大きな異常が見つからず、外用薬が処方されていました。
初期回答で選定:温経湯
太ももやふくらはぎの強い冷え、むくみ、頻尿、便通の揺れがありました。おりものに色やかゆみはなく、下半身の水分停滞と冷えを中心に確認しました。
代表相談例6件は相談統計の分母・分子に使用していません。かゆみ、悪臭、痛み、出血、閉経後の新しい変化がある場合は、代表例に似ていても婦人科確認を優先してください。
色、量、におい、粘り、周期、かゆみ、痛み、出血、排尿症状を記録すると診察に役立ちます。
外陰部はやさしく洗い、強い洗浄剤や腟内洗浄の多用を避けます。通気性のよい下着を選びます。
水っぽく量が多く、冷えや軟便がある場合は、冷たい飲食の摂りすぎを見直します。
婦人科検査、抗菌薬使用、持病、処方薬、市販薬、漢方薬、サプリメントを医師・薬剤師へ伝えます。
健康な状態でもおりものはあり、排卵期や月経前などに量や粘りが変わることがあります。嫌なにおい、黄色・緑・灰色、泡状・酒粕状・膿状、強いかゆみや痛み、発熱、下腹部痛、不正出血を伴う場合は婦人科へ相談してください。
黄色・緑・灰色、魚のようなにおい、泡状・膿状、かゆみ、痛みがある場合は、腟炎や性感染症などの検査を優先してください。漢方だけで様子を見ないことが大切です。
感染や妊娠に関する異常がないことを確認した上で、気虚、湿痰、陽虚などを考えることがあります。疲労、胃腸虚弱、むくみ、下半身の冷え、尿の状態を一緒に確認します。
妊娠中の水様性分泌は、通常のおりものと羊水の漏れを自己判断で区別できない場合があります。液体が続けて漏れる、量が急に増えた場合は、産科へ連絡してください。
閉経後の新しいおりもの、血が混じる状態、悪臭、痛みは婦人科で確認してください。特に出血がある場合は、萎縮性腟炎だけでなく子宮頸部・子宮体部などの病気を確認する必要があります。
性感染症には無症状または軽い症状だけのものがあります。感染の可能性や不安がある場合は、医療機関や保健所で検査を受けることが大切です。
外陰部をやさしく洗うことは大切ですが、腟内洗浄や強い洗浄剤の多用は腟内環境を乱す可能性があります。香りで隠すより、変化がある場合は検査を優先してください。
STRICT抽出後の候補が17件で、KanpoNowが公開統計に用いる最低基準の30件に達していないためです。少数例の割合を一般的傾向として見せず、原文確認した代表相談例6件だけを別枠で掲載しています。
色、量、におい、粘り、かゆみ、痛み、排尿症状、下腹部痛、発熱、不正出血、妊娠可能性、月経周期、冷え、むくみ、疲労、胃腸、ストレス、服用薬を確認します。受診優先の症状がある場合は婦人科での確認を優先します。
次の場合は、自己判断で漢方だけを続けないでください。
※本ページは一般的な情報提供を目的とし、診断や治療を代替するものではありません。おりものには、正常な周期変化のほか、腟炎、性感染症、子宮頸管炎、萎縮性腟炎、婦人科疾患、妊娠中の破水などが関係することがあります。色・におい・痛み・かゆみ・発熱・下腹部痛・出血・妊娠中の水様性分泌がある場合は、医療機関へ相談してください。漢方薬は、妊娠、授乳、持病、服用薬、体質によって注意点が異なります。
光和堂薬局 院長。埼玉県生まれ。東京理科大学薬学部卒、同大学院修士課程修了。総合漢方研究会 学術部員。元東京大学大学院医学系研究科 客員研究員。公益法人埼玉県鍼灸師会会員。さいたま市学校薬剤師(指扇中学校)。一般財団法人日本漢方連盟 会員。
著書に『やさしい漢方入門』(健友館)、『パプアニューギニアの薬草文化』(アボック社)、『体質で決まる漢方と養生‐気精血水‐』(万来舎)など。