おりものに漢方|量が多い・黄色い・におい・かゆみを体質別に考える

監修:堀口和彦|更新日:2026-06-26

おりものの量が多くて水っぽい。黄色く濁っていてニオイが気になる。疲れがたまると決まっておりものが増える。

おりものは、腟や子宮頸部から出る分泌物で、健康な状態でも一定量あります。腟内を潤し、清潔に保つ役割があります。一方で、色、量、におい、粘り、かゆみ、痛み、排尿痛、下腹部痛がある場合は、感染症や婦人科疾患が関係することもあります。

漢方では、おりものを単なる局所の分泌物ではなく、気・血・水・精のバランスが下半身に現れたサインとして見ます。水っぽく量が多い場合、黄色く濁ってにおいが強い場合、疲労で増える場合、月経不順や冷え・ほてりを伴う場合では、体質の見方が変わります。

KanpoNowの診断データでは、「おりものが多い」と回答した方は1,009件で、血虚、気滞、気虚、湿痰、血瘀が上位でした。つまり、おりもの対策では、湿熱だけでなく、血の不足、気の巡り、疲労、胃腸の弱り、水分代謝を合わせて見ることが重要です。

あなたに合うおりものの漢方がわかる

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KanpoNow診断データで見るおりものの傾向

直近30日

7,469件

KanpoNowで行われたAI漢方診断の件数です。

おりもの症状

93件・1%

症状ランキングでは41位でした。

おりものが多い

1,009件・14%

体質チェックでは、多くの方が量の多さを自覚していました。

相談者の傾向

女性100%・平均42歳

40代43%、30代25%が中心でした。

おりもの体質 1

血虚 21%

血の不足により、皮膚粘膜や生殖器の栄養・修復が弱りやすい体質です。

おりもの体質 2

気滞 19%

ストレスや自律神経の乱れにより、下腹部の巡りや月経周期が乱れやすい体質です。

おりもの体質 3

気虚 16%

疲労や胃腸虚弱により、余分な水を保持できず、分泌が増えやすい体質です。

湿痰・血瘀

湿痰16%・血瘀12%

水分代謝の停滞や骨盤内の巡りの悪さが、おりものの量や慢性化に関係します。

あなたのおりものは、水っぽいタイプでしょうか。黄色く濁るタイプでしょうか。疲労で増えるタイプでしょうか。

色、量、におい、かゆみ、冷え、月経周期、疲労、胃腸まで含めて確認します。

AI漢方診断でおりもの体質を確認する

おりものとは

おりものとは、腟や子宮頸部から出る分泌物です。健康な状態でも一定量あり、腟内を潤し、清潔に保つ役割があります。排卵期、月経前、妊娠中などには量や性状が変化することがあります。

一方で、嫌なにおいがある、黄色・緑色・灰色に見える、泡状、酒粕状、膿状、強いかゆみや痛みを伴う、下腹部痛や発熱がある場合は、感染症や婦人科疾患が関係することがあります。*①②

おりものは「正常な変化」と「受診が必要な変化」を分けることが大切です。

色、におい、量、粘り、かゆみ、痛み、排尿時の違和感、不正出血、下腹部痛の有無を確認しましょう。

おりものが増える基本メカニズム

漢方では、異常なおりものを「湿が下半身に流れ落ちる」「湿熱が下注する」「気血が不足して守れない」「骨盤内の巡りが悪い」といった形で整理します。

1 脾が弱り湿が下がる

胃腸が弱ると水分代謝が落ち、余分な湿が下半身に流れ、水っぽいおりものとして現れやすくなります。

2 湿熱が下焦にこもる

甘いもの、脂っこい食事、飲酒、ストレスで湿熱が生じると、黄色い・におい・かゆみを伴いやすくなります。

3 気血が不足する

疲労、睡眠不足、月経、貧血傾向で気血が不足すると、粘膜や生殖器の働きが不安定になります。

おりものでは、色、量、におい、粘り、かゆみ、排尿痛、下腹部痛、月経周期、冷え、疲労、胃腸、ストレスを合わせて確認します。

漢方では「湿・熱・気血・下焦」から見る

漢方では、下腹部・泌尿生殖器周辺を下焦として見ます。おりものは、この下焦に湿が流れ込む、熱がこもる、血や陰が不足する、気の巡りが滞ることで起こりやすくなると考えます。

おりものの出方 漢方で見たい背景 よくある体質
白っぽい・水っぽい・量が多い 胃腸が弱り、湿が下半身に停滞している 気虚・湿痰
黄色い・におい・かゆみ・排尿痛 湿と熱が下焦にこもり、炎症を伴う 湿熱
疲れると増える・だるい・胃腸が弱い 気が不足し、水を保持・処理する力が落ちている 気虚
月経不順・冷え・ほてり・乾燥を伴う 血や陰が不足し、生殖器系の働きが不安定 血虚・陰虚
生理前に悪化・下腹部の張り・ストレス 気が滞り、骨盤内の巡りが乱れている 気滞・血瘀

おりものを体質別に見る

おりものでは、KanpoNowデータ上は血虚、気滞、気虚、湿痰、血瘀が上位でした。黄色く濁る、においが強い、かゆみや排尿痛がある場合は、湿熱も重要です。

粘膜・婦人科の弱り

血虚

血が不足し、粘膜や生殖器系を養う力が落ちやすいタイプです。

ストレス・月経周期

気滞

ストレスで下腹部の巡りが乱れ、生理前や疲労時に悪化しやすいタイプです。

疲労・胃腸虚弱

気虚

気が不足し、水分を処理・保持できず、疲れるとおりものが増えやすいタイプです。

水っぽい・量が多い

湿痰

胃腸の弱りや冷飲食で湿が増え、白っぽい・透明なおりものが多くなりやすいタイプです。

骨盤内の巡り

血瘀

骨盤内の血流が滞り、月経痛、下腹部の張り、慢性化を伴いやすいタイプです。

黄色い・におい・かゆみ

湿熱

湿と熱が下半身にこもり、炎症、におい、かゆみ、排尿痛を伴いやすいタイプです。

乾燥・ほてり・冷え

陰虚・陽虚

潤い不足や冷えにより、月経不順、冷えほてり、慢性的なおりものが出やすいタイプです。

あなたの体質に合ったおりものの漢方が分かります。

色、量、におい、かゆみ、排尿痛、月経周期、冷え、疲労、胃腸まで確認します。

あなたに合うおりものの漢方がわかる
1. 皮膚粘膜・婦人科の弱り型

血虚(けっきょ)体質のおりもの

血虚は、体を養う血が不足しやすい体質です。おりものでは、粘膜や生殖器系を支える力が弱くなり、月経不順、冷え、疲れやすさ、肌や髪の乾燥を伴うことがあります。

病態の考え方

血は、子宮や腟粘膜を養う土台です。血が不足すると、粘膜の防御力や修復力が落ち、月経周期の乱れや慢性的なおりものにつながりやすくなります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

冷え症で貧血傾向があり、月経不順、月経痛、むくみ、おりものを伴う場合には、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)などが検討されることがあります。

手足のほてり、唇の乾燥、足腰の冷え、月経不順、こしけを伴う場合には、温経湯(うんけいとう)などを考えることがあります。

胃腸の弱り、不眠、不安、血色の悪さ、疲労を伴う場合には、加味帰脾湯(かみきひとう)なども候補になります。

気力と体力が落ち、疲労感、顔色の悪さ、回復力低下を伴う場合には、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)などを体質に応じて考えることもあります。

養生のポイント

血虚タイプでは、食事を抜く、睡眠不足、過労、目の酷使で不調が出やすくなります。温かく消化の良い食事、たんぱく質、睡眠を意識しましょう。

2. ストレス・月経周期乱れ型

気滞(きたい)体質のおりもの

気滞は、ストレスや緊張で気の巡りが滞りやすい体質です。おりものでは、生理前に増える、下腹部が張る、イライラする、胸が張る、月経周期が乱れる状態として現れます。

病態の考え方

ストレスで肝の気が滞ると、骨盤内の巡りや自律神経が乱れます。気滞が長引くと熱を生み、湿と結びついて黄色いおりものやかゆみにつながることもあります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

のぼせ、イライラ、月経不順、冷え、精神不安を伴う場合には、加味逍遙散(かみしょうようさん)などが検討されることがあります。

喉のつかえ、胸の詰まり、不安、気分のふさぎを伴う場合には、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)などを考えることがあります。

精神不安、不眠、動悸、緊張が強い場合には、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)なども候補になります。

神経の高ぶり、イライラ、不眠、筋肉の緊張を伴う場合には、抑肝散(よくかんさん)などを体質に応じて考えることもあります。

養生のポイント

気滞タイプでは、我慢や緊張が続くと下腹部の巡りも悪くなります。腹式呼吸、入浴、軽い散歩、睡眠の確保で気の巡りを整えましょう。

3. 疲労・胃腸虚弱型

気虚(ききょ)体質のおりもの

気虚は、体を動かすエネルギーである気が不足しやすい体質です。おりものでは、疲れると増える、白っぽく水っぽい、胃腸が弱い、だるい、風邪をひきやすい状態として現れます。

病態の考え方

気には、水分を巡らせ、必要な場所に保ち、不要な水を排出する働きがあります。気が不足すると、水分が下半身へ落ち込み、おりものとして増えやすくなります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

胃腸の働きを高めて気を補い、疲労、だるさ、体力低下を伴う場合には、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)などが検討されることがあります。

胃腸が弱く、食欲不振、胃もたれ、水分停滞を伴う場合には、六君子湯(りっくんしとう)などを考えることがあります。

疲れやすく汗をかきやすく、水太りやむくみを伴う場合には、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)なども候補になります。

体力中等度以下で、胃腸が弱く、全身倦怠感、口や舌の乾き、尿の出しぶり、おりものを伴う場合には、清心蓮子飲(せいしんれんしいん)などを体質に応じて考えることもあります。

養生のポイント

気虚タイプでは、冷たい飲食、食べすぎ、睡眠不足で胃腸が弱り、おりものが増えやすくなります。温かく消化の良い食事を腹八分目にしましょう。

4. 水っぽい量多め型

湿痰(しったん)体質のおりもの

湿痰は、体内に余分な水分が停滞しやすい体質です。おりものでは、透明または白っぽく、水っぽい、量が多い、下半身が冷える、むくみやすい状態として現れます。

病態の考え方

胃腸が冷えると、水分代謝が落ちます。処理しきれない湿が下焦へ流れると、水っぽいおりものが増えます。雨の日、冷え、疲労、冷たい飲食で悪化しやすいタイプです。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

水分の偏り、むくみ、尿量の少なさ、頭重感、めまいを伴う場合には、五苓散(ごれいさん)などが検討されることがあります。

疲れやすく汗をかきやすく、水太りやむくみを伴う場合には、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)などを考えることがあります。

胃腸が弱く、食欲不振、胃もたれ、水分停滞を伴う場合には、六君子湯(りっくんしとう)なども候補になります。

体力中等度以下で、全身倦怠感、口や舌の乾き、尿の出しぶり、おりものを伴う場合には、清心蓮子飲(せいしんれんしいん)などを体質に応じて考えることもあります。

養生のポイント

湿痰タイプでは、氷入りの飲み物、生野菜、アイス、甘いもの、乳製品の摂りすぎで湿が増えやすくなります。白湯や温かい食事で胃腸を温めましょう。

5. 骨盤内の巡り低下型

血瘀(けつお)体質のおりもの

血瘀は、血の巡りが滞りやすい体質です。おりものでは、月経痛、下腹部の張り、冷えのぼせ、骨盤内の停滞感、慢性的なおりものとして現れることがあります。

病態の考え方

骨盤内の血流が滞ると、下腹部の巡りが悪くなり、生殖器系の働きも乱れやすくなります。冷え、座りっぱなし、ストレス、月経不順が重なると悪化しやすいタイプです。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

血の巡りを整え、冷えのぼせ、肩こり、月経不調、下腹部の張りを伴う場合には、桂枝茯苓丸料(けいしぶくりょうがんりょう)などが検討されることがあります。

便秘、のぼせ、下腹部の張り、血の滞りを伴う場合には、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)などを考えることがあります。

下腹部に圧痛があり、便秘がちで、血の滞りや老廃物の停滞を伴う場合には、通導散(つうどうさん)なども候補になります。

冷え症で貧血傾向があり、月経不順、月経痛、むくみ、おりものを伴う場合には、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)などを体質に応じて考えることもあります。

養生のポイント

血瘀タイプでは、骨盤内の血流を整えることが大切です。シャワーだけで済ませず湯船に浸かり、股関節まわりを動かしましょう。

6. 黄色い・におい・かゆみ型

湿熱(しつねつ)体質のおりもの

湿熱は、余分な水分や老廃物に熱が加わった体質です。おりものでは、黄色く濁る、においが強い、量が多い、陰部のかゆみや熱感、排尿痛、残尿感を伴うことがあります。

病態の考え方

ストレス、飲酒、脂っこい食事、甘いもの、睡眠不足で湿熱が生じると、下焦に流れ込みます。湿熱が泌尿生殖器周辺にこもると、黄色いおりもの、かゆみ、排尿時の不快感につながることがあります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがあり、排尿痛、残尿感、尿のにごり、こしけ、頻尿を伴う場合には、竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)などが検討されることがあります。

体力中等度で、頻尿、排尿痛、残尿感、尿のにごりを伴う場合には、五淋散(ごりんさん)などを考えることがあります。

むくみ、のどの渇き、汗、熱感を伴う場合には、越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)なども候補になります。

下半身や泌尿器周辺の湿熱、尿の違和感、炎症を伴う場合には、竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)を中心に体質を確認します。

養生のポイント

湿熱タイプでは、甘いもの、脂っこい食事、アルコール、夜更かしで炎症が長引きやすくなります。黄色い・におい・かゆみ・痛みがある場合は、婦人科で感染症の確認をしてください。

7. 乾燥・冷えほてり型

陰虚・陽虚(いんきょ・ようきょ)体質のおりもの

陰虚は潤い不足、陽虚は温める力の不足です。おりものでは、乾燥感、ほてり、口唇の乾燥、下腹部や足腰の冷え、月経不順、慢性的なこしけとして現れることがあります。

病態の考え方

潤いが不足すると粘膜が不安定になり、冷えがあると骨盤内の巡りが悪くなります。ほてるのに下半身は冷える、唇が乾く、月経周期が乱れる場合は、陰虚と陽虚の混在を考えます。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

手足のほてり、唇の乾燥、足腰の冷え、月経不順、こしけを伴う場合には、温経湯(うんけいとう)などが検討されることがあります。

ほてり、口渇、虚熱、夜間の不調が目立つ場合には、知柏地黄丸(ちばくじおうがん)などを考えることがあります。

腎の潤い不足、ほてり、疲れやすさ、足腰の弱りを伴う場合には、六味丸(ろくみがん)なども候補になります。

下半身の冷え、夜間尿、足腰のだるさ、年齢に伴う体力低下を伴う場合には、八味地黄丸料(はちみじおうがんりょう)などを体質に応じて考えることもあります。

養生のポイント

陰虚・陽虚タイプでは、夜更かしで潤いが不足し、冷えで下腹部の巡りが悪くなります。睡眠を確保し、下腹部・腰・足首を冷やさないようにしましょう。

おりものの漢方薬は、色・におい・疲労・冷えで変わります

黄色く濁る、においが強い、かゆみがある場合は湿熱を確認します。白っぽく水っぽく量が多い場合は、気虚・湿痰を見ます。月経不順、冷え、ほてり、疲労がある場合は、血虚や陰虚も確認します。

黄色い・におい・かゆみ

湿熱を中心に見ます。

竜胆瀉肝湯を見る
疲労・胃腸虚弱

気虚・湿痰を見ます。

清心蓮子飲を見る
月経不順・冷えほてり

血虚・陰虚を見ます。

温経湯を見る

冷飲食・ストレス・月経周期から見るおりもの

冷たい飲食と脾の弱り

透明で水っぽいおりものが多い方では、胃腸の冷えと水分代謝の低下を確認します。冷たい飲み物、氷入り飲料、生野菜、アイスを摂りすぎると、脾が弱り、湿が下半身に流れやすくなります。

ストレスと湿熱

ストレスが続くと気が滞り、体に熱がこもりやすくなります。そこに甘いもの、脂っこい食事、飲酒が加わると湿熱が生じ、黄色く濁るおりもの、におい、かゆみにつながることがあります。

月経周期と血の変動

女性は月経や排卵に伴い、気血が大きく変化します。血虚や気虚がある方では、生理前、排卵期、疲労時におりものが増えやすくなります。周期との関係を記録すると、体質判断の助けになります。

おりものは局所だけでなく全身のサインです

おりものの変化は、局所感染だけでなく、胃腸の弱り、冷え、ストレス、睡眠不足、血の不足、骨盤内の巡りの悪さを知らせるサインでもあります。ただし、感染症が疑われる場合は必ず婦人科で確認しましょう。

おりものを整える生活養生

1. 水っぽいおりものでは胃腸を冷やさない

冷たい水分のガブ飲み、氷入り飲料、生野菜、アイスを控え、温かい食事を腹八分目で摂りましょう。白湯や温かいお茶を少しずつ飲むのがおすすめです。

2. 黄色い・におい・かゆみでは湿熱を増やさない

甘いもの、脂っこい食事、アルコール、夜食、辛いものは湿熱を強めやすくなります。症状がある時期は食事を軽めにし、便通を整えましょう。

3. 下腹部・腰・足首を冷やさない

下半身の冷えは、骨盤内の巡りを悪くします。冷房の効いた部屋では腹巻きやひざ掛けを使い、入浴では湯船に浸かって下腹部を温めましょう。

4. 睡眠で血と陰を養う

疲れるとおりものが増える方は、気血の不足が関係していることがあります。夜更かしを避け、しっかり横になって体を回復させましょう。

5. ストレスをためこまない

ストレスは気滞を生み、湿熱や月経周期の乱れにつながります。軽い運動、腹式呼吸、入浴、睡眠で自律神経を整えましょう。

6. 清潔にしすぎない

洗いすぎや腟内洗浄のしすぎは、腟内環境を乱すことがあります。外陰部はやさしく洗い、通気性のよい下着を選びましょう。

おりものの養生は、体質によって変わります。

湿をさばくべきか、熱を冷ますべきか、気血を補うべきか、骨盤内の巡りを整えるべきか。まずは体質を確認してみましょう。

あなたに合うおりものの漢方がわかる

よくある質問

おりものには、どの漢方薬がよいですか?

おりものだからといって、すべての方に同じ漢方薬が合うわけではありません。黄色く濁り、におい、かゆみ、排尿痛がある場合は湿熱、水っぽく量が多い場合は気虚・湿痰、月経不順や冷えほてりがある場合は血虚・陰虚を考えます。

黄色いおりものやにおいがある場合は漢方だけでよいですか?

黄色い、緑色、悪臭、かゆみ、痛み、排尿痛、下腹部痛がある場合は、感染症の可能性があります。漢方だけで判断せず、婦人科で検査を受けてください。

水っぽいおりものが多い場合は、どの体質ですか?

水っぽく量が多い場合は、胃腸の弱りによる気虚や、水分代謝の停滞である湿痰を考えることがあります。冷たい飲食や疲労で悪化する場合は、この視点が重要です。

疲れるとおりものが増えるのはなぜですか?

疲労で気が不足すると、水分を巡らせたり保持したりする力が落ち、おりものが増えやすくなることがあります。血虚や気虚が背景にあるか確認します。

生理前におりものが増えるのは異常ですか?

月経周期に伴っておりものの量や性状が変わることはあります。ただし、強いにおい、黄色・緑色、かゆみ、痛み、不正出血、下腹部痛を伴う場合は婦人科で相談してください。

受診の目安

以下のような場合は、体質によるおりものと決めつけず、婦人科など医療機関に相談してください。

おりものの異常は、感染症や婦人科疾患のサインであることがあります。

カンジダ、細菌性腟症、トリコモナス、クラミジア、淋菌、子宮頸管炎、骨盤内炎症性疾患などが関係することがあります。におい、色、かゆみ、痛み、下腹部痛、発熱、不正出血がある場合は婦人科で確認してください。

参考・出典

AI漢方診断へ

おりものは、同じ「量が多い」症状でも、体質によって考え方が変わります。

湿熱がこもっているのか、胃腸が弱って湿が下がっているのか、血が不足しているのか、ストレスで気が滞っているのか。まずは自分の体質を知ることが、漢方選びの第一歩です。

おりものに合う漢方を、体質から確認する

色、量、におい、かゆみ、排尿痛、月経周期、冷え、疲労、ストレス、胃腸まで含めて確認します。

黄色い・におい・かゆみ

竜胆瀉肝湯五淋散などを確認できます。

疲労・胃腸虚弱

清心蓮子飲補中益気湯などを確認できます。

月経不順・冷えほてり

温経湯当帰芍薬散などを確認できます。

※本ページは一般的な情報提供を目的としたものであり、医師・薬剤師等の専門家による個別の医療アドバイスに代わるものではありません。おりものには、生理周期による正常な変化のほか、腟カンジダ症、細菌性腟症、トリコモナス腟炎、クラミジア、淋菌感染症、子宮頸管炎、骨盤内炎症性疾患、不正出血などが関係することがあります。漢方薬は体質や症状、持病、服薬状況によって適否が異なります。妊娠中・授乳中の方、小児、高齢の方、持病や服薬中の薬がある方は、自己判断で服用・中止せず、事前に医師または薬剤師にご相談ください。黄色・緑色・灰色のおりもの、悪臭、強いかゆみや痛み、排尿痛、下腹部痛、発熱、不正出血、閉経後出血がある場合は、速やかに婦人科など医療機関を受診してください。

監修者プロフィール
堀口和彦

堀口 和彦 東洋医学・漢方薬剤師/鍼灸師

光和堂薬局 院長。埼玉県生まれ。東京理科大学薬学部卒、同大学院修士課程修了。総合漢方研究会 学術部員。元東京大学大学院医学系研究科 客員研究員。公益法人埼玉県鍼灸師会会員。さいたま市学校薬剤師(指扇中学校)。一般財団法人日本漢方連盟 会員。

著書に『やさしい漢方入門』(健友館)、『パプアニューギニアの薬草文化』(アボック社)、『体質で決まる漢方と養生‐気精血水‐』(万来舎)など。