貧血に漢方|立ちくらみ・顔色が悪い・疲れやすい状態を体質別に考える
監修:堀口和彦|更新日:2026-06-25
立ちくらみがする。顔色が悪い。疲れやすい。息切れしやすい。鉄剤を飲むと胃が痛い、便秘になる。
貧血は、血液中の酸素を運ぶ力が不足している状態です。漢方では、貧血を「血が足りない」という血虚だけでなく、「なぜ血を作れないのか」「なぜ血を失っているのか」「血が巡っているのか」まで含めて考えます。
同じ貧血でも、胃腸が弱く血を作れない気虚タイプ、血そのものが不足する血虚タイプ、月経過多や不正出血で血を失うタイプ、血流が滞る血瘀タイプ、むくみや胃もたれを伴う湿痰タイプ、冷えが強い陽虚タイプでは、合う漢方薬も養生も変わります。
KanpoNowの診断データでは、「顔に血色がない」と回答した方の体質は、気虚と血虚が同率で最も多く、次いで湿痰、気滞、血瘀が続きました。つまり、貧血対策では「血を補う」だけでなく、「胃腸から血を作る力を立て直すこと」が大きな鍵になります。
KanpoNow診断データで見る貧血の傾向
7,579件
KanpoNowで行われたAI漢方診断の件数です。
139件・2%
症状ランキングでは37位でした。
740件・10%
体質チェックでは、血色の悪さを自覚する方が一定数いました。
女性93%・平均45歳
50代31%、40代29%でした。
気虚 26%
胃腸の力とエネルギーが不足し、食べても血を作れない、疲れやすい、息切れしやすい体質です。
血虚 26%
血の不足により、立ちくらみ、顔色の悪さ、冷え、抜け毛、不眠につながりやすい体質です。
湿痰 15%
胃腸に余分な水分が停滞し、消化吸収が落ち、血を作りにくくなる体質です。
気滞12%・血瘀9%
ストレスによる消化吸収の乱れ、血流の滞り、月経過多や血の道症が重なることがあります。
目次
貧血とは
貧血とは、血液中のヘモグロビンなどが不足し、全身へ酸素を運ぶ力が低下している状態です。代表的なものに鉄欠乏性貧血があります。
貧血では、立ちくらみ、めまい、疲労感、息切れ、動悸、顔色の悪さ、頭痛、集中力低下、爪や髪の変化などが出ることがあります。原因には、月経過多、不正出血、消化管出血、鉄不足、吸収不良、慢性疾患、妊娠、薬の影響などが関係することがあります。*①②
貧血は、血液検査で確認することが大切です。
漢方では、貧血傾向を血虚、気虚、脾胃虚弱、血瘀などから見ますが、実際の貧血の有無や原因は血液検査、便潜血、婦人科的確認などが必要になることがあります。
なぜ貧血が起こるのか
漢方では、血は食べ物から作られると考えます。胃腸で食べ物を消化吸収し、気の力と結びつくことで血が作られます。そのため、貧血では「血が足りない」だけでなく「血を作る胃腸の力」も確認します。
気虚では、食べても消化吸収できず、血の材料を十分に作れません。鉄剤で胃がつらい方にも多いタイプです。
血虚では、酸素と栄養が全身に届きにくくなり、立ちくらみ、冷え、疲労、不眠、不安が出やすくなります。
月経過多、不正出血、痔出血、血瘀による巡りの悪さがあると、貧血や貧血様症状が続きやすくなります。
貧血では、顔色だけでなく、月経量、便の色、胃腸の状態、食事、睡眠、出血、動悸、息切れ、服薬状況を確認します。
漢方では「気・血・脾胃・巡り」から見る
漢方では、貧血を主に血虚として見ますが、血虚だけでは不十分です。血を作る気と脾胃、血を巡らせる力、不要な水分をさばく力、出血を止める力まで合わせて考えます。
気虚
食欲がない、疲れやすい、息切れ、鉄剤で胃がつらいタイプです。
血虚
立ちくらみ、顔色が悪い、冷え、抜け毛、不安、不眠を伴うタイプです。
湿痰
胃もたれ、むくみ、食後のだるさ、水分停滞で血を作りにくいタイプです。
血瘀
月経量が多い、塊がある、下腹部痛、冷えのぼせを伴うタイプです。
貧血を体質別に見る
貧血では、気虚と血虚が中心になりやすく、胃もたれやむくみでは湿痰、ストレスで胃腸が乱れる場合は気滞、月経過多や下腹部痛では血瘀、冷えや慢性消耗では陽虚も確認します。
気虚
食欲がない、少し動くと疲れる、息切れ、食後に眠いタイプです。
血虚
立ちくらみ、顔色が悪い、冷え、抜け毛、爪の弱さを伴うタイプです。
湿痰
胃もたれ、むくみ、重だるさ、消化吸収の弱りを伴うタイプです。
気滞
ストレスで胃腸が乱れ、食欲低下、不眠、不安、胸のつかえを伴うタイプです。
血瘀
月経過多、経血の塊、下腹部痛、肩こり、冷えのぼせを伴うタイプです。
陽虚
冷え、体力低下、慢性関節痛、下半身の弱り、貧血気味を伴うタイプです。
気虚(ききょ)体質の貧血
気虚は、生命エネルギーである気が不足しやすい体質です。貧血では、胃腸の消化吸収力が弱く、食べても血を作れない、疲れやすい、息切れしやすい状態として現れます。
病態の考え方
血を作るには、胃腸が食べ物を受け取り、消化吸収する力が必要です。気虚タイプでは、鉄やたんぱく質を摂っても胃腸で処理しきれず、鉄剤で胃痛や便秘が出やすいことがあります。
見られやすい症状
- 疲れやすい
- 食欲がない
- 少し動くと息切れする
- 食後に眠くなる
- 鉄剤で胃が痛い、便秘になる
- 声に力がない、気力が出ない
漢方の考え方・処方例
気力と体力が落ち、疲労倦怠、顔色の悪さ、冷え、貧血傾向を伴う場合には、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)などが検討されることがあります。
病後・術後などの体力低下、疲労倦怠、食欲不振、手足の冷え、貧血傾向を伴う場合には、人参養栄湯(にんじんようえいとう)などを考えることがあります。
疲労倦怠感、食欲不振、胃腸虚弱、気力低下を伴う場合には、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)なども候補になります。
胃腸が弱く、食欲不振、胃もたれ、水分停滞を伴う場合には、六君子湯(りっくんしとう)などを体質に応じて考えることもあります。
養生のポイント
気虚タイプでは、栄養を増やす前に胃腸の負担を減らすことが大切です。温かく消化のよい食事を少量ずつ、毎日続けましょう。
血虚(けっきょ)体質の貧血
血虚は、体を養う血が不足しやすい体質です。貧血では、立ちくらみ、顔色の悪さ、冷え、抜け毛、爪の弱さ、眠りの浅さ、不安感として現れます。
病態の考え方
血は、酸素や栄養を全身へ届け、心身を安定させます。血が不足すると、脳には立ちくらみやめまい、皮膚には乾燥、髪には抜け毛、心には不安や不眠として現れることがあります。
見られやすい症状
- 立ちくらみ、めまいがある
- 顔色が白っぽい、血色がない
- 手足が冷える
- 抜け毛、髪のパサつきがある
- 爪が割れやすい、縦筋がある
- 不安、不眠、夢が多い
漢方の考え方・処方例
血を補いながら水分代謝や巡りを整え、冷え、貧血傾向、めまい、むくみ、月経不順を伴う場合には、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)などが検討されることがあります。
冷え症で出血傾向があり、胃腸障害がなく、痔出血、貧血、月経過多、不正出血を伴う場合には、芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)などを考えることがあります。
不安、不眠、動悸、精神疲労、血の不足を伴う場合には、加味帰脾湯(かみきひとう)なども候補になります。
心身が疲れて眠れない、精神不安、眠りの浅さを伴う場合には、酸棗仁湯(さんそうにんとう)などを体質に応じて考えることもあります。
養生のポイント
血虚タイプでは、睡眠不足、目の酷使、食事抜き、過度なダイエットで血が不足しやすくなります。夜はしっかり休み、血になる食材を少量ずつ続けましょう。
湿痰(しったん)体質の貧血
湿痰は、水分代謝が滞り、余分な水分や消化しきれないものが胃腸に停滞しやすい体質です。貧血では、胃もたれ、むくみ、食後のだるさ、消化吸収の弱りとして現れることがあります。
病態の考え方
胃腸に湿がたまると、食べ物から気血を作る力が落ちます。栄養を摂っているつもりでも、吸収できず、だるさや血色の悪さが続くことがあります。
見られやすい症状
- 胃もたれしやすい
- むくみやすい
- 食後に眠い、だるい
- 体が重い
- 水分や冷たいものを摂ると不調が出る
- 食べても元気になりにくい
漢方の考え方・処方例
胃腸が弱く、食欲不振、胃もたれ、水分停滞、疲労を伴う場合には、六君子湯(りっくんしとう)などが検討されることがあります。
胃腸に湿が停滞し、胃もたれ、腹部膨満、食欲不振を伴う場合には、平胃散(へいいさん)などを考えることがあります。
水分の偏り、むくみ、尿量の少なさ、頭重感、めまいを伴う場合には、五苓散(ごれいさん)なども候補になります。
疲れやすく、汗をかきやすく、水ぶとり傾向がある場合には、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)などを体質に応じて考えることもあります。
養生のポイント
湿痰タイプでは、冷たい飲食、水分のガブ飲み、甘いもの、脂っこいものが胃腸を重くします。消化のよい温かい食事を腹八分目にしましょう。
気滞(きたい)体質の貧血
気滞は、ストレスや緊張で気の巡りが滞りやすい体質です。貧血では、ストレスで胃腸が止まる、食欲が落ちる、眠れない、胸や喉がつかえる状態と重なることがあります。
病態の考え方
ストレスで肝の気が滞ると、胃腸の消化吸収が乱れます。食べられない、胃が重い、眠れない状態が続くと、血を作る土台が崩れ、血虚へ進みやすくなります。
見られやすい症状
- ストレスで食欲が落ちる
- 喉や胸がつかえる
- 眠りが浅い
- イライラ、不安がある
- 肩こり、ため息が多い
- 月経前に不調が強くなる
漢方の考え方・処方例
不安、不眠、動悸、精神疲労、血の不足を伴う場合には、加味帰脾湯(かみきひとう)などが検討されることがあります。
気分がふさぎ、咽喉・食道部の異物感、動悸、不安、吐き気を伴う場合には、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)などを考えることがあります。
更年期やPMSによるイライラ、のぼせ、気分の揺らぎ、月経不順を伴う場合には、加味逍遙散(かみしょうようさん)なども候補になります。
気の巡りが滞り、気分の落ち込みや胃腸機能の低下を伴う場合には、香蘇散(こうそさん)などを体質に応じて考えることもあります。
養生のポイント
気滞タイプでは、食事の内容だけでなく「食べられる心身の状態」を作ることが大切です。深呼吸、散歩、首肩の緊張をゆるめてから食事を摂りましょう。
血瘀(けつお)体質の貧血
血瘀は、血の巡りが滞りやすい体質です。貧血では、月経過多、経血の塊、下腹部痛、冷えのぼせ、肩こりを伴い、血を失いやすい状態として現れることがあります。
病態の考え方
血が滞ると、骨盤内の巡りが悪くなり、月経痛や経血の塊、月経量の増加につながることがあります。子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症などが背景にある場合もあり、婦人科での確認が重要です。
見られやすい症状
- 月経量が多い
- 経血に塊が混じる
- 下腹部痛がある
- 肩こり、頭痛がある
- のぼせて足が冷える
- シミ、くすみ、目の下のクマが気になる
漢方の考え方・処方例
血の巡りを整え、冷えのぼせ、肩こり、生理痛、月経不順を伴う場合には、桂枝茯苓丸料(けいしぶくりょうがんりょう)などが検討されることがあります。
冷え症で出血傾向があり、胃腸障害がなく、貧血、月経過多、不正出血を伴う場合には、芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)などを考えることがあります。
便秘、のぼせ、下腹部の張り、血の滞りを伴う場合には、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)なども候補になります。
産後や虚弱な方の血の道症、月経不順、産後の体力低下を伴う場合には、芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)などを体質に応じて考えることもあります。
養生のポイント
血瘀タイプでは、月経量が多い原因を確認することが大切です。婦人科で子宮筋腫や子宮内膜症などを確認しつつ、冷え、便秘、座りっぱなしを避けましょう。
陽虚(ようきょ)体質の貧血
陽虚は、体を温める力が不足しやすい体質です。貧血では、冷え、慢性疲労、関節痛、足腰の弱り、下痢、体力低下とともに現れることがあります。
病態の考え方
体を温める力が不足すると、胃腸の消化吸収、血流、回復力が落ちやすくなります。長引く病気、慢性関節痛、冷え、体力低下がある方では、気血を補いながら温める視点が必要になることがあります。
見られやすい症状
- 冷えが強い
- 体力が落ちている
- 関節痛、神経痛がある
- 足腰が弱い
- 下痢しやすい
- 慢性的に疲れている
漢方の考え方・処方例
体力が消耗し、貧血気味で、慢性関節炎や神経痛、下半身の弱りを伴う場合には、大防風湯(だいぼうふうとう)などが検討されることがあります。
下半身の冷え、夜間尿、足腰のだるさ、年齢に伴う体力低下を伴う場合には、八味地黄丸料(はちみじおうがんりょう)などを考えることがあります。
胃腸が冷えて弱り、食欲不振、下痢、冷えを伴う場合には、人参湯(にんじんとう)なども候補になります。
深部の冷え、むくみ、ふらつき、下痢を伴う場合には、真武湯(しんぶとう)などを体質に応じて考えることもあります。
養生のポイント
陽虚タイプでは、冷えを放置すると血を作る力も巡らせる力も落ちます。お腹、腰、足首を温め、冷たい飲食を避け、睡眠を優先しましょう。
貧血の漢方薬は、血の不足だけでなく胃腸と出血原因を見て選びます
「貧血には補血薬」と一律に決めるのではなく、胃腸が弱く血を作れないのか、月経過多で血を失っているのか、血が巡っていないのか、冷えや慢性消耗があるのかを確認することが大切です。
月経・妊娠出産・睡眠不足から見る貧血
月経と貧血
月経のある女性は、定期的に血を失います。月経量が多い、レバー状の塊が多い、ナプキン交換が非常に多い、強い月経痛がある場合は、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症などの確認が必要です。
妊娠・出産・授乳と血の消耗
妊娠中や授乳期は、通常より多くの鉄と栄養が必要になります。産後は出血や授乳、睡眠不足で気血を消耗しやすく、疲労、立ちくらみ、不眠、抜け毛が出やすくなります。
睡眠不足と血の生成
漢方では、血は夜に作られ、整えられると考えます。夜更かしや睡眠不足が続くと、いくら栄養を摂っても血を作る力が落ち、血虚が進みやすくなります。
目の酷使と血虚
漢方では、目は血に養われると考えます。スマートフォンやパソコンで目を酷使すると、疲れ目、かすみ目、ドライアイ、頭痛、血虚の悪化につながることがあります。
貧血を整える生活養生
1. 胃腸をいたわりながら血になる食材を摂る
貧血だからといって、急に肉やレバーを大量に食べると、胃腸に負担がかかることがあります。赤身肉、魚、卵、豆類、ひじき、黒ごま、にんじんなどを、温かく消化のよい形で少しずつ取り入れましょう。
2. たんぱく質も意識する
鉄だけでなく、血を作るにはたんぱく質も必要です。胃腸が弱い方は、卵、魚、豆腐、鶏肉、スープなど、消化しやすい形から始めましょう。
3. 睡眠を確保する
貧血傾向がある方は、睡眠不足でさらに血を消耗しやすくなります。夜は体を横にして休め、血を作り直す時間を確保しましょう。
4. 目を休ませる
目の酷使は血を消耗しやすくします。長時間のスマホやPC作業では、こまめに遠くを見たり、目を閉じたりして休ませましょう。
5. 月経量・便の色を確認する
月経量が多い、出血がだらだら続く、黒色便や血便がある場合は、貧血の原因が隠れている可能性があります。自己判断で栄養補給だけにせず、医療機関で確認してください。
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よくある質問
貧血には、どの漢方薬がよいですか?
貧血だからといって、すべての方に同じ漢方薬が合うわけではありません。冷えやめまいを伴う血虚では当帰芍薬散、気血両虚では十全大補湯や人参養栄湯、出血傾向では芎帰膠艾湯などを体質に応じて考えます。
鉄剤で胃が痛くなる場合も漢方で考えられますか?
考えられます。鉄剤で胃がつらい方では、胃腸の力が弱い気虚や湿痰を考えることがあります。ただし、鉄剤の変更や中止は自己判断せず、医師や薬剤師に相談してください。
立ちくらみや顔色の悪さは、血虚ですか?
漢方では血虚を考えることがあります。ただし、実際の貧血かどうかは血液検査で確認する必要があります。立ちくらみが続く、息切れや動悸がある場合は医療機関で確認しましょう。
月経量が多い貧血では何に注意すべきですか?
月経量が多い場合は、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症などが関係することがあります。漢方で体質を整える前に、婦人科で出血原因を確認することが大切です。
貧血は漢方だけで様子を見てよいですか?
強い疲労、息切れ、動悸、黒色便、血便、月経過多、妊娠中、急な悪化がある場合は、漢方だけで様子を見ず、血液検査や原因確認を受けてください。
受診の目安
以下のような場合は、体質による貧血傾向と決めつけず、医療機関に相談してください。
- 強い息切れ、動悸、胸痛がある場合
- 立ちくらみ、めまい、失神がある場合
- 顔色が明らかに悪く、疲労が強い場合
- 黒色便、血便、吐血がある場合
- 月経量が非常に多い、出血が長く続く場合
- 妊娠中・産後・授乳中の貧血症状がある場合
- 急に体重が減った、食欲不振が続く場合
- 鉄剤を飲めない、または副作用がつらい場合
- 健診で貧血を指摘された場合
- 高齢者、持病がある方、服薬中の方の貧血症状
貧血は、原因確認が重要です。
鉄不足だけでなく、月経過多、消化管出血、慢性疾患、腎疾患、血液疾患、悪性腫瘍、妊娠、薬の影響などが関係することがあります。血液検査で貧血を指摘された場合や、症状が続く場合は、早めに医療機関で確認してください。
参考・出典
- *① MSDマニュアル家庭版「貧血の概要」
- *② MSDマニュアル プロフェッショナル版「鉄欠乏性貧血」
- *③ 厚生労働省委託事業 働く女性の心とからだの応援サイト「貧血」
- *④ 日本産婦人科医会「過多月経への対応」
- *⑤ PMDA 医療用医薬品 添付文書等情報検索
AI漢方診断へ
貧血は、同じ「血が足りない」症状でも、体質によって考え方が変わります。
血そのものが不足しているのか、胃腸が弱く血を作れないのか、月経過多や出血で血を失っているのか、血が巡らず不調が出ているのか。まずは自分の体質を知ることが、漢方選びの第一歩です。
貧血に合う漢方を、体質から確認する
立ちくらみ、疲労、冷え、顔色、月経量、胃腸、むくみ、睡眠、出血傾向、生活背景まで含めて確認します。
※本ページは一般的な情報提供を目的としたものであり、医師・薬剤師等の専門家による個別の医療アドバイスに代わるものではありません。貧血には、鉄欠乏、月経過多、不正出血、消化管出血、慢性疾患、腎疾患、血液疾患、妊娠、薬の影響などが関係することがあります。漢方薬は体質や症状、持病、服薬状況によって適否が異なります。持病がある方、服薬中の方、妊娠中・授乳中の方、小児、高齢の方は、自己判断で服用・中止せず、事前に医師または薬剤師にご相談ください。強い息切れ、動悸、胸痛、失神、黒色便、血便、月経過多、急な悪化、健診での貧血指摘がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。
堀口 和彦 東洋医学・漢方薬剤師/鍼灸師
光和堂薬局 院長。埼玉県生まれ。東京理科大学薬学部卒、同大学院修士課程修了。総合漢方研究会 学術部員。元東京大学大学院医学系研究科 客員研究員。公益法人埼玉県鍼灸師会会員。さいたま市学校薬剤師(指扇中学校)。一般財団法人日本漢方連盟 会員。
著書に『やさしい漢方入門』(健友館)、『パプアニューギニアの薬草文化』(アボック社)、『体質で決まる漢方と養生‐気精血水‐』(万来舎)など。