疲れ目の漢方|目のかすみ・ドライアイ・眼精疲労を体質別に解説

監修:堀口和彦|更新日:2026-06-26

目がかすんで文字が読みづらい。目が乾いてゴロゴロする。目の奥が痛くなり、頭痛や肩こりまでしてくる。

疲れ目やドライアイは、単に「目を使いすぎた」「目薬で潤せばよい」と考えるだけでは、なかなか根本解決に至らないことがあります。

漢方では、目の症状を「目だけの問題」として見ません。目に潤いが足りないのか、血が届いていないのか、血の巡りが悪いのか、余分な水が停滞しているのか、ストレスで自律神経が緊張しているのかを確認します。

目は、血と潤いを多く必要とする場所です。パソコンやスマートフォンの長時間使用、睡眠不足、胃腸の弱り、肩首のこり、ストレス、加齢が重なると、目に必要な気血水が届きにくくなり、疲れ目・かすみ目・ドライアイ・目の奥の痛みにつながります。

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KanpoNow診断データで見る疲れ目の傾向

直近30日

7,500件

KanpoNowで行われたAI漢方診断の件数です。

疲れ目症状

371件・5%

症状ランキングでは18位でした。

目が疲れやすい

4,515件・60%

体質チェック項目では2位でした。

相談者の傾向

女性95%・平均48歳

50代39%、40代32%が中心でした。

疲れ目体質 1

気滞 20%

気の巡りが滞り、自律神経の緊張、首肩こり、目の奥の痛みが出やすい体質です。

疲れ目体質 2

湿痰 19%

水分代謝が停滞し、目の重さ、頭重感、むくみ、視界のぼやけが出やすい体質です。

疲れ目体質 3

血瘀 18%

血行不良により、首肩のこり、目の奥の重さ、慢性的な眼精疲労が出やすい体質です。

血虚・陰虚

血虚14%・陰虚11%

血や潤いの不足により、かすみ目、ドライアイ、乾燥、目の疲れが出やすくなります。

あなたの疲れ目は、乾燥型でしょうか。血流低下型でしょうか。ストレス緊張型でしょうか。

目の乾き、かすみ、首肩こり、頭痛、睡眠、ストレス、むくみ、胃腸まで含めて確認します。

AI漢方診断で疲れ目体質を確認する

疲れ目・ドライアイとは

疲れ目は、目を使った後に、かすみ、重さ、痛み、乾き、まぶしさ、充血、頭痛、肩こりなどが現れる状態です。休めば改善する一時的な疲れもありますが、症状が長引き、日常生活に支障が出る場合は眼精疲労として考える必要があります。

ドライアイは、涙の量や質の異常によって目の表面が不安定になり、目の乾き、ゴロゴロ感、痛み、かすみ、疲れ、充血などが起こる状態です。長時間の画面作業、加齢、女性、乾燥した環境、コンタクトレンズ、全身疾患などが関係することがあります。*①

疲れ目は、目だけの問題とは限りません。

首肩こり、睡眠不足、ストレス、胃腸の弱り、血流低下、加齢、乾燥が重なると、目に必要な血と潤いが届きにくくなります。

疲れ目・ドライアイ発生の基本メカニズム

漢方では、目は「肝」と関係が深く、血によって養われると考えます。また、目の潤いは陰液や津液と関わり、目の奥の痛みや重さは気滞・血瘀・湿痰とも関係します。

1 潤いが枯れる

目の酷使や睡眠不足で陰液が消耗し、ドライアイ、乾き、充血、ゴロゴロ感が出やすくなります。

2 血が届かない

胃腸の弱りや血虚により、目の奥に栄養が届かず、かすみ目、疲れ目、視界のぼやけが起こります。

3 巡りが詰まる

首肩こり、ストレス、血瘀、湿痰により、目の奥の重さ、頭痛、肩こり、慢性的な眼精疲労が出ます。

漢方では「肝・血・陰・水」から見る

疲れ目では、目そのものの症状だけでなく、首肩のこり、頭痛、胃腸、睡眠、ストレス、むくみ、冷え、加齢を確認します。目を養う血、目を潤す陰液、巡りを動かす気、停滞した水や血を分けて見ることが大切です。

症状の出方 漢方で見たい背景 よくある体質
目の奥が痛い、頭痛、肩こり、ストレスで悪化 気の巡りが滞り、自律神経と首肩の緊張が強い 気滞
目が重い、頭重感、むくみ、ぼやける 水分代謝が滞り、余分な水が巡りを妨げている 湿痰
目の奥が重い、首肩こり、慢性化、充血 血の巡りが滞り、目の毛細血管や首肩の血流が悪い 血瘀
かすみ目、疲れやすい、顔色不良、ふらつき 血が不足し、目に酸素と栄養が届いていない 血虚
ドライアイ、乾き、ゴロゴロ、ほてり、充血 潤いが不足し、相対的に熱がこもりやすい 陰虚
加齢によるかすみ、足腰の弱り、夜間尿、冷え 腎の衰えにより、目を支える土台が弱っている 腎虚

疲れ目は状態によって証が変わる

疲れ目は、最初は単なる目の酷使でも、長引くと体質が重なります。画面作業で気滞が強まり、首肩こりから血瘀が生まれ、睡眠不足で血虚・陰虚が進み、むくみや頭重感がある方では湿痰も関わります。

初期

気滞

スマホやパソコンで目と脳が緊張し、目の奥の痛み、肩こり、頭痛が出やすい状態です。

重だるさ

湿痰

むくみ、頭重感、目の重さ、視界のぼやけが目立つ状態です。

慢性化

血瘀

首肩こり、目の奥の重さ、充血、慢性的な眼精疲労が残る状態です。

乾燥・消耗

血虚・陰虚

かすみ目、ドライアイ、目の乾き、眠りの浅さ、ほてりが目立つ状態です。

疲れ目を体質別に見る

疲れ目では、気滞、湿痰、血瘀、血虚、陰虚、腎虚を中心に見ます。KanpoNowデータでは気滞が最も多く、目の酷使による自律神経の緊張や首肩こりが、疲れ目の重要な背景になっていると考えられます。

目の奥が痛い

気滞

ストレスや画面作業で気が滞り、目の奥の痛み、頭痛、肩こりが出やすいタイプです。

目が重い

湿痰

水分代謝が悪く、頭重感、むくみ、視界のぼやけ、目の重さが出やすいタイプです。

首肩こり

血瘀

血流が滞り、目の奥の重さ、充血、肩こり、慢性的な眼精疲労が出やすいタイプです。

かすみ目

血虚

血が不足し、目に栄養が届かず、かすみ目、疲れ目、ふらつきが出やすいタイプです。

ドライアイ

陰虚

潤いが不足し、目の乾き、ゴロゴロ感、充血、ほてりが出やすいタイプです。

加齢の目

腎虚

加齢や慢性消耗により、かすみ目、目の衰え、足腰の弱りが出やすいタイプです。

あなたの体質に合った疲れ目の漢方が分かります。

目の乾き、かすみ、頭痛、首肩こり、睡眠、ストレス、むくみ、加齢まで確認します。

あなたに合う疲れ目の漢方がわかる
1. 目の酷使・自律神経緊張型

気滞(きたい)体質の疲れ目

気滞は、ストレスや緊張で気の巡りが滞りやすい体質です。疲れ目では、目の奥の痛み、頭痛、首肩こり、イライラ、集中力低下、画面作業で悪化する形で現れます。

病態の考え方

パソコンやスマートフォンを長時間見続けると、目だけでなく、後頭部、首、肩、自律神経にも負担がかかります。気が滞ると、目の周囲や首肩の筋肉がこわばり、血の巡りも悪くなります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

慢性的な頭痛、めまい、肩こり、高血圧傾向があり、目の疲れや頭部の緊張を伴う場合には、釣藤散(ちょうとうさん)などが検討されることがあります。

のぼせ、イライラ、精神不安、肩こり、疲れやすさ、更年期に関連する不調を伴う場合には、加味逍遙散(かみしょうようさん)などを考えることがあります。

喉のつかえ感、不安、気分のふさぎ、胸の詰まりを伴う場合には、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)なども候補になります。

神経の高ぶり、イライラ、不眠、筋肉の緊張を伴う場合には、抑肝散(よくかんさん)などを体質に応じて考えることもあります。

養生のポイント

気滞タイプでは、画面を見続けるほど目と脳が緊張します。作業の合間に目を閉じる、首肩を回す、遠くを見る、腹式呼吸をするなど、目と自律神経をこまめに休ませましょう。

2. 水分停滞・重だるさ型

湿痰(しったん)体質の疲れ目

湿痰は、体内に余分な水分が停滞しやすい体質です。疲れ目では、目が重い、頭が重い、視界がぼやける、むくみやすい、低気圧や湿気で悪化する形で現れます。

病態の考え方

体内の水分代謝が滞ると、頭部や目の周囲の巡りも悪くなります。水が濁って停滞すると、目の重さ、頭重感、めまい、むくみ、視界のぼやけにつながります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

のどが渇いて尿量が少なく、めまい、頭痛、むくみ、吐き気などを伴う水分バランスの乱れでは、五苓散(ごれいさん)などが検討されることがあります。

胃腸が弱く、食欲不振や胃もたれがあり、だるさや水分停滞を伴う場合には、六君子湯(りっくんしとう)などを考えることがあります。

疲れやすく汗をかきやすい水ぶとりタイプで、むくみや重だるさを伴う場合には、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)なども候補になります。

加齢による水分代謝の衰えや足腰の弱り、かすみ目を伴う場合には、八味地黄丸料(はちみじおうがんりょう)などを体質に応じて考えることもあります。

養生のポイント

湿痰タイプでは、冷たい飲み物、牛乳、アイス、生野菜、甘いもの、水分の摂りすぎを控えめにします。温かい食事と軽い運動で、水の巡りを助けましょう。

3. 血流低下・目の奥の痛み型

血瘀(けつお)体質の疲れ目

血瘀は、血の巡りが滞りやすい体質です。疲れ目では、目の奥が重い、首肩こりが強い、充血しやすい、同じ場所の頭痛やこりが続く形で現れます。

病態の考え方

目の周囲には細い血管が多く、血流が悪くなると酸素や栄養が届きにくくなります。首肩のこりやストレスが続くと、目の奥の血流も滞り、慢性的な眼精疲労につながります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

血の巡りが悪く、肩こり、頭重、めまい、のぼせ、冷えのぼせを伴う場合には、桂枝茯苓丸料(けいしぶくりょうがんりょう)などが検討されることがあります。

目の充血、のぼせ、イライラ、不眠、顔の赤みなど、上半身に強い熱がこもる場合には、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)などを考えることがあります。

慢性的な頭痛、めまい、肩こり、高血圧傾向を伴う場合には、釣藤散(ちょうとうさん)なども候補になります。

血瘀が強い場合は、目だけでなく、肩こり、月経、冷えのぼせ、便通、持病、服薬状況を見ながら専門的に判断することが大切です。

養生のポイント

血瘀タイプでは、首肩と後頭部のこりを放置しないことが大切です。入浴、肩甲骨ストレッチ、首すじの温め、軽い散歩で上半身の巡りを整えましょう。

4. 栄養不足・かすみ目型

血虚(けっきょ)体質の疲れ目

血虚は、体と心を養う血が不足している体質です。疲れ目では、目がかすむ、文字が読みづらい、目が疲れやすい、顔色が悪い、ふらつく、眠りが浅い形で現れます。

病態の考え方

目は血によって養われます。胃腸が弱く、食べたものから十分に血を作れないと、目の奥に酸素や栄養が届きにくくなり、かすみ目や疲れ目が出やすくなります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

心身が疲れ、血色が悪く、不眠や精神不安を伴う場合には、加味帰脾湯(かみきひとう)などが検討されることがあります。

病後や慢性的な消耗で、気血の不足が目立ち、疲れやすさ、食欲不振、冷えを伴う場合には、人参養栄湯(にんじんようえいとう)などを考えることがあります。

体力低下、疲労倦怠、血色不良が強い場合には、十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)なども候補になります。

眠りが浅く、神経が高ぶり、疲労が抜けにくい場合には、酸棗仁湯(さんそうにんとう)などを体質に応じて考えることもあります。

養生のポイント

血虚タイプでは、睡眠不足と食事の乱れで目の栄養不足が進みます。夜の睡眠を確保し、胃腸に負担をかけない形で、血を養う食事を続けることが大切です。

5. 乾燥・ドライアイ型

陰虚(いんきょ)体質の疲れ目・ドライアイ

陰虚は、体を潤し冷ます陰液が不足しやすい体質です。疲れ目では、目が乾く、ゴロゴロする、充血する、ほてる、口や喉も渇く、夜に悪化する形で現れます。

病態の考え方

長時間の画面作業や睡眠不足が続くと、涙や体内の潤いが消耗します。潤いが不足すると、目の表面が乾きやすくなり、相対的に熱がこもって充血や炎症も起こりやすくなります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

体力虚弱で、目のかすみ、疲れ、痛みがあり、腎や血の不足、目の熱感を伴う場合には、滋腎明目湯(じじんめいもくとう)などが検討されることがあります。

目の充血、のぼせ、イライラ、不眠など、上半身に強い熱がこもる場合には、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)などを考えることがあります。

乾いた咳、喉の乾燥、目や口の乾きも伴う場合には、麦門冬湯(ばくもんどうとう)なども候補になります。

腎陰虚に近く、口渇、ほてり、目の乾き、加齢による潤い不足を伴う場合には、六味丸(ろくみがん)などを体質に応じて考えることもあります。

養生のポイント

陰虚タイプでは、夜更かし、長時間の画面作業、飲酒、サウナ、香辛料で乾燥と充血が悪化しやすくなります。睡眠を最優先し、目を閉じる時間を意識的に作りましょう。

6. 加齢・目の衰え型

腎虚(じんきょ)体質の疲れ目

腎虚は、加齢や慢性的な消耗により、体の土台となる腎の力が弱っている状態です。疲れ目では、かすみ目、目の衰え、足腰の弱り、冷え、夜間尿、耳鳴りなどを伴うことがあります。

病態の考え方

漢方では、腎は老化、骨、耳、目、水分代謝と関わる土台と考えます。加齢や長期の疲労で腎が弱ると、目を支える力も落ち、かすみ目や目の疲れが出やすくなります。

見られやすい症状

漢方の考え方・処方例

体力中等度以下で、疲れやすく、四肢が冷えやすく、尿の乱れや高齢者のかすみ目を伴う場合には、八味地黄丸料(はちみじおうがんりょう)などが検討されることがあります。

体力中等度以下で、疲れやすく、口渇、手足のほてり、排尿の乱れ、乾燥傾向を伴う場合には、六味丸(ろくみがん)などを考えることがあります。

目のかすみ、疲れ、痛みがあり、腎と血の不足を背景に考える場合には、滋腎明目湯(じじんめいもくとう)なども候補になります。

水分代謝の停滞、むくみ、頭重感、めまいを伴う場合には、五苓散(ごれいさん)などを体質に応じて考えることもあります。

養生のポイント

腎虚タイプでは、目だけでなく、睡眠、足腰、冷え、排尿、耳鳴りも合わせて見ます。夜更かしを避け、下半身を冷やさず、無理のない運動で体の土台を保ちましょう。

疲れ目の漢方薬は、目の症状だけでなく背景で変わります

目の奥が痛いなら気滞、目が重いなら湿痰、首肩こりが強いなら血瘀、かすみ目なら血虚、ドライアイなら陰虚、加齢による目の衰えなら腎虚を確認します。

目の奥の痛み・頭痛

気滞・血流低下を中心に見ます。

釣藤散を見る
かすみ目・栄養不足

血虚・気血両虚を見ます。

加味帰脾湯を見る
乾き・ドライアイ

陰虚・潤い不足を見ます。

滋腎明目湯を見る

目の酷使・首肩こり・白内障や緑内障から見る疲れ目

目の酷使が脳と自律神経に負担をかける

目の疲れは、目だけの問題にとどまりません。パソコンやスマートフォンで目を使い続けると、後頭部痛、首筋のこり、肩こり、精神的な緊張が起こりやすくなります。

目から入る情報を処理し続けることで、脳や自律神経も休みにくくなります。疲れ目がある方では、目薬だけでなく、脳を休ませる時間、首肩の緊張をゆるめる時間を意識することが大切です。

首肩こりが目の血流を妨げる

目の奥の痛みやかすみ目がある方では、首、肩、後頭部のこりが関係していることがあります。首肩がこわばると、頭部への血流やリンパの巡りが悪くなり、目の疲れが抜けにくくなります。

ドライアイは乾くだけではない

ドライアイでは、目の乾きだけでなく、目の疲れ、かすみ、痛み、ゴロゴロ感、充血、まぶしさなど、さまざまな症状が起こります。症状が強い場合や長引く場合は、眼科で涙の状態や目の表面を確認することが大切です。

白内障・緑内障などの目の病気も確認する

かすみ目や視界の違和感がある場合、疲れ目だけでなく、白内障、緑内障、眼底疾患などが関係することもあります。視力低下、視野の欠け、急な見え方の変化、強い目の痛みがある場合は、早めに眼科を受診してください。

糖尿病・高血圧・アトピーとの関係

糖尿病や高血圧、アトピー性皮膚炎などの全身疾患は、目の状態にも影響することがあります。疲れ目が長引く方や、かすみ、充血、視力低下を繰り返す方では、目だけでなく全身の状態も合わせて確認する必要があります。

疲れ目を整える生活養生

1. 目を閉じて脳を休ませる

疲れ目を感じたら、画面から目を離すだけでなく、数十秒から数分でも目を閉じてみましょう。目を閉じることで、視覚情報の入力が減り、目だけでなく脳と自律神経も休ませやすくなります。

2. 遠くを見る時間を作る

近くの画面を見続けると、目のピント調節に関わる筋肉が緊張し続けます。作業の合間に遠くを見て、目のピントをゆるめる時間を作りましょう。

3. 目の周りと首すじをゆるめる

目の周りを強く押さず、眉の下、こめかみ、後頭部の首と頭の境目をやさしくほぐします。風池のあたりを温めたり、軽く指圧したりすると、首肩から目への巡りを整えやすくなります。

4. 睡眠を確保し、血と潤いを養う

血虚・陰虚タイプでは、睡眠不足で目の栄養と潤いが不足しやすくなります。夜更かしを避け、寝る前のスマホ時間を減らし、目と脳を休ませる準備をしましょう。

5. 目を養う食材を取り入れる

緑黄色野菜、果物、海藻、黒ごま、くるみ、クコの実など、目と血を養う食材を日常的に取り入れましょう。胃腸が弱い方は、生野菜や冷たいものを摂りすぎず、温かく消化しやすい形にすることが大切です。

6. 香辛料・アルコール・夜更かしを控える

目の充血や乾燥が強い方では、香辛料、アルコール、夜更かし、サウナなどで熱と乾燥が強まりやすくなります。目が赤く乾く時期は、刺激を控えめにしましょう。

7. 紫外線と乾燥から目を守る

屋外では紫外線、室内ではエアコンや乾燥が目に負担をかけます。必要に応じてサングラス、帽子、加湿、画面環境の調整を行い、目への刺激を減らしましょう。

疲れ目の養生は、体質によって変わります。

巡らせるべきか、潤すべきか、血を補うべきか、水をさばくべきか。まずは体質を確認してみましょう。

あなたに合う疲れ目の漢方がわかる

よくある質問

疲れ目には、どの漢方薬がよいですか?

疲れ目だからといって、すべての方に同じ漢方薬が合うわけではありません。目の奥の痛みや頭痛が強ければ気滞・血瘀、かすみ目なら血虚、ドライアイなら陰虚、むくみや頭重感があれば湿痰を考えます。

ドライアイには、潤す漢方だけでよいですか?

目の乾きが中心なら陰虚を見ますが、首肩こり、ストレス、血流低下、胃腸の弱りが重なっている場合もあります。潤すだけでなく、巡りや血の不足も確認することが大切です。

目の疲れと肩こり・頭痛は関係しますか?

関係します。画面作業で目を酷使すると、後頭部、首、肩が緊張し、気血の巡りが悪くなります。その結果、目の奥の痛み、頭痛、肩こりが一緒に出ることがあります。

加齢によるかすみ目にも漢方は考えられますか?

加齢による目の衰えでは、腎虚、血虚、陰虚、血瘀などを確認します。ただし、白内障や緑内障、眼底疾患が隠れていることもあるため、見え方の変化がある場合は眼科で確認してください。

目が赤く充血しやすい場合は、どの体質を見ますか?

充血が強い場合は、上半身に熱がこもる実熱・湿熱、血瘀、陰虚による虚熱などを確認します。強い痛み、視力低下、まぶしさがある場合は眼科を受診してください。

受診の目安

以下のような場合は、体質による疲れ目と決めつけず、眼科などの医療機関に相談してください。

疲れ目は、医療と体質ケアを組み合わせると対策しやすくなります。

ドライアイ、白内障、緑内障、眼底疾患、視力異常、コンタクトレンズトラブルなどが背景にあることもあります。症状が強い方や長引く方は、眼科で相談してください。

参考・出典

AI漢方診断へ

疲れ目は、同じ「目が疲れる」「目が乾く」でも、体質によって考え方が変わります。

目の奥が痛いのか、かすむのか、乾くのか、重いのか、肩こりや頭痛を伴うのか、加齢による目の衰えがあるのか。まずは自分の体質を知ることが、漢方選びの第一歩です。

疲れ目に合う漢方を、体質から確認する

目の乾き、かすみ、頭痛、首肩こり、むくみ、睡眠、ストレス、加齢、胃腸の状態まで含めて確認します。

目の奥の痛み・頭痛

釣藤散黄連解毒湯などを確認できます。

かすみ目・血の不足

加味帰脾湯人参養栄湯などを確認できます。

乾き・加齢の目

滋腎明目湯八味地黄丸料などを確認できます。

※本ページは一般的な情報提供を目的としたものであり、医師・薬剤師等の専門家による個別の医療アドバイスに代わるものではありません。疲れ目やドライアイには、ドライアイ、白内障、緑内障、眼底疾患、視力異常、コンタクトレンズトラブル、糖尿病や高血圧などの全身疾患が関係することがあります。漢方薬は体質や症状、持病、服薬状況によって適否が異なります。妊娠中・授乳中の方、小児、高齢の方、医薬品を服用中の方は、自己判断で服用・中止せず、事前に医師または薬剤師にご相談ください。急な視力低下、視野欠損、強い目の痛み、強い充血、頭痛や吐き気を伴う目の痛みがある場合は、速やかに眼科を受診してください。

監修者プロフィール
堀口和彦

堀口 和彦 東洋医学・漢方薬剤師/鍼灸師

光和堂薬局 院長。埼玉県生まれ。東京理科大学薬学部卒、同大学院修士課程修了。総合漢方研究会 学術部員。元東京大学大学院医学系研究科 客員研究員。公益法人埼玉県鍼灸師会会員。さいたま市学校薬剤師(指扇中学校)。一般財団法人日本漢方連盟 会員。

著書に『やさしい漢方入門』(健友館)、『パプアニューギニアの薬草文化』(アボック社)、『体質で決まる漢方と養生‐気精血水‐』(万来舎)など。